ヘッダーをスキップ
Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.5.0)
B65033-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

4 ADFアプリケーションのためのWLSTコマンド・リファレンス

この章では、Oracle ADFアプリケーションのデプロイ、管理および構成に使用できるWLSTコマンドについて説明します。

IBM WebSphere Application Serverのwsadminコマンドについては、付録B「ADFアプリケーションのためのwsadminコマンド・リファレンス」を参照してください。

この章の内容は、次のとおりです。

4.1 Oracle ADFのためのカスタムWSLTコマンドの概要

構成またはランタイムBeanの階層の移動、およびプロンプト表示の制御を行うには、ADFベースのURL接続WLSTコマンドを使用します。ADFMArchiveConfigオブジェクトの管理には、getADFMArchiveConfigコマンドを使用します。

Oracle ADFでカスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームからWLSTスクリプトを起動する必要があります。カスタムのメタデータ・サービス(MDS)コマンドなど、その他のWLSTコマンドの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

4.2 ADF固有のWLSTコマンド

ADFアプリケーションには表4-1のコマンドを使用します。

表4-1 WLST構成用の参照コマンド

使用するコマンド 目的 使用するWLSTの動作モード

adf_createFileUrlConnection

新しいADFファイル接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

adf_createHttpUrlConnection

新しいADF URL接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

adf_setURLConnectionAttributes

新たに作成されたADF接続または既存のADF接続の属性を設定または編集します。

オンラインまたはオフライン

adf_listUrlConnection

新しいURL接続をリストします。

オンラインまたはオフライン

getADFMArchiveConfig

指定されたアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを戻します。

オンラインまたはオフライン


4.2.1 adf_createFileUrlConnection

WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

4.2.1.1 説明

このコマンドは、oracle.adf.model.connection.url.FileURLConnection接続クラスに基づいて新しい接続を作成する際に使用します。

4.2.1.2 構文

adf_createFileURLConnection(appName, name, URL)
引数 定義
appName
接続を作成するアプリケーション名。
name
新しい接続の名前。
URL
この接続に関連付けられるURL。

4.2.1.3

adf_createFileURLConnection('myapp','tempDir','/scratch/tmp')

4.2.2 adf_createHttpUrlConnection

WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

4.2.2.1 説明

このコマンドは、oracle.adf.model.connection.url.HttpURLConnection接続のtypeクラスに基づいて新しい接続を作成する際に使用します。

4.2.2.2 構文

adf_createHttpURLConnection (appName, name, [URL], [authenticationType], [realm], [user], [password])
引数 定義
appName
接続を作成するアプリケーション名。
name
新しい接続の名前。
url
(オプション) この接続に関連付けられるURL。
authenticationType (オプション) デフォルトはbasicです。
realm (オプション) この接続が認証を処理する場合は、これを設定する必要があります。デフォルトは「基本」モードです。
user (オプション)
password (オプション)

4.2.2.3

adf_createHttpURLConnection('myapp','cnn','http://www.cnn.com') 

4.2.3 adf_setURLConnectionAttributes

WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

4.2.3.1 説明

このコマンドは、新たに作成されたADF接続または既存のADF接続の属性を設定または編集する際に使用します。

4.2.3.2 構文

adf_setURLConnectionAttributes(appname, connectionname, attributes)
引数 定義
appname
アプリケーション名。
connectionname
接続の名前。
attributes
キー/値ペアに設定される属性を含む配列。

4.2.3.3

adf_setURLConnectionAttributes ('myapp','cnn','ChallengeAuthenticationType:digest',
'AuthenticationRealm:XMLRealm'

4.2.4 adf_listUrlConnection

WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

4.2.4.1 説明

このコマンドは、アプリケーションの接続をリストする際に使用します。

4.2.4.2 構文

adf_listURLConnection(appname)
引数 定義
appname
アプリケーション名。

4.2.4.3

adf_listURLConnection ('myapp')

4.2.5 getADFMArchiveConfig

WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

4.2.5.1 説明

指定されたアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを戻します。戻されるADFMArchiveConfigオブジェクトのメソッドを使用して、アーカイブ内のアプリケーション構成を変更できます。

ADFMArchiveConfigオブジェクトは、次のメソッドを提供します。

  • setDatabaseJboSQLBuilder([value]) - データベースのjbo.SQLBuilder属性を設定します。

  • getDatabaseJboSQLBuilder() - jbo.SQLBuilder属性の現在の値を戻します。

  • setDatabaseJboSQLBuilderClass([value]) - データベースのjbo.SQLBuilderClass属性を設定します。値は、カスタム・ビルダー・クラスのフルネームです。

  • getDatabaseJboSQLBuilderClass() - jbo.SQLBuilderClass属性の現在の値を戻します。

  • setDefaultRowLimit([value]) - デフォルトのrowLimit 属性を設定します。値は、行の長さ制限を指定します(デフォルトは-1)。

  • getDefaultRowLimit() - rowLimit属性の現在の値を戻します。

  • save([toLocation]) - toLocationを指定すると、変更はターゲットのアーカイブ・ファイルに保存され、元のファイルは変更されません。これを指定しない場合、変更は元のファイル自体に保存されます。

4.2.5.2 構文

archiveConfigObject = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation)
引数 定義
fromLocation 
完全パスを含むearファイルの名前。

setDatabaseJboSQLBuilder([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilder([value])
引数 定義
value 
jbo.SQLBuilder属性の値。有効な値は、Oracle(デフォルト)、OLite、DB2、SQL92、SQLServer、Customです。Customを指定した場合は、jbo.SQLBuilderClass属性も設定する必要があります。

getDatabaseJboSQLBuilder()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilder()

setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])
引数 定義
value 
jbo.SQLBuilderClass属性の値。

getDatabaseJboSQLBuilderClass()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilderClass()

setDefaultRowLimit([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDefaultRowLimit([value])
引数 定義
value 
rowLimit属性の値。

getDefaultRowLimit()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDefaultRowLimit([value])

save([toLocation])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.save([toLocation])
引数 定義
toLocation 
変更を保存するファイル名および絶対パス。

4.2.5.3

次の例では、jbo.SQLBuilder属性がDB2に設定されています。

wls:/offline> archive =
               ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder(value='DB2') 
wls:/offline> archive.save() 

次の例では、jbo.SQLBuilder属性が削除されており、アプリケーションのデフォルトが使用されます。

wls:/offline> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder()
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、jbo.SQLBuilder属性がCustomに、jbo.SQLBuilderClass属性がクラスcom.example.CustomBuilderに設定されています。

wls:/offline> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Custom') 
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilderClass('com.example.CustomBuilder') 
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、rowLimit属性が100に設定されています。

wls:/offline> archive = getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDefaultRowLimit(100)
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')