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Oracle® Fusion Middleware ActiveCacheの使用
11g リリース1(10.3.5)
B65046-01
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4 関係データのアクセスと取得

TopLink Gridは、Java Persistence API (JPA)を使用するアプリケーション開発の標準化と簡略化を、OracleのCoherence Data Gridの拡張性と処理能力に結合します。開発者はJPAにかけた投資を活用し、Coherenceの拡張性を利用できます。標準JPAアプリケーションは、ActiveCacheではなく主要データ・ストア(通常はリレーショナル・データベース)と直接相互通信を行うため、TopLink Grid開発者はCoherenceデータ・グリッド内のドメイン・モデルの一部または全部を保存するよう選択できます。

TopLink Gridをアプリケーション・サーバー・スコープをCoherenceクラスタと共に使用する

TopLink Gridを使用してCoherenceキャッシュにJPAエンティティを保存する場合、次の手順を実行します。

  1. 「アプリケーション・サーバー・スコープのCoherenceクラスタの構成」の手順に従い、coherence.jaractive-cache.jarをシステム・クラスパスにインクルードします。

  2. WebLogic Serverシステム・クラスパスを編集して、toplink-grid.jarをシステム・クラスパスにインクルードします。

TopLink GridをEARスコープCoherenceクラスタと共に使用する

TopLink Gridを使用してCoherenceキャッシュにJPAエンティティを保存する場合、次の手順を実行します。

  1. 「EARスコープのCoherenceクラスタの構成」の手順に従い、coherence.jarおよびactive-cache.jarファイルを共有ライブラリとしてデプロイします。

  2. 次のいずれかの方法を使用して、toplink-grid.jarを共有ライブラリとしてデプロイします。

    • WebLogic Server管理コンソールまたはコマンドラインを使用して、toplink-grid.jarを共有ライブラリとしてデプロイします。

      java weblogic.Deployer -username <> -password <> -adminurl <> -deploy toplink-grid.jar -name toplink-grid -library -targets <>
      

      toplink-grid.jarを共有ライブラリとしてデプロイする場合、weblogic-application.xmlファイル内のライブラリをlibrary-refとして参照します。例4-1は、weblogic-application.xmlファイルで参照されるtoplink-grid.jarを示します。

      例4-1 weblogic-application.xmlファイルにおけるtoplink-grid.jarの参照

      <weblogic-application>
      ...
        <library-ref>
          <library-name>coherence</library-name>
        </library-ref>
         ...
        <library-ref>
          <library-name>active-cache</library-name>
        </library-ref>
        <library-ref>
          <library-name>toplink-grid</library-name>
        </library-ref>
      ...
      </weblogic-application>
      
    • toplink-grid.jarをアプリケーションEARのAPP-INF/libフォルダにコピーします。ただし、共有ライブラリとしてデプロイする方法が優先されます。

TopLink GridをWARスコープCoherenceクラスタと共に使用する

TopLink Gridを使用してCoherenceキャッシュにJPAエンティティを保存する場合、次の手順を実行します。

  1. 「WARスコープのCoherenceクラスタの構成」の手順に従い、coherence.jarおよびactive-cache.jarファイルをデプロイします。

  2. WebLogic Server管理コンソールまたはコマンドラインを使用して、toplink-grid.jarをデプロイします。次に示すのはサンプル・コマンド・ラインです。

    java weblogic.Deployer -username <> -password <> -adminurl <> -deploy toplink-grid.jar -name toplink-grid -library -targets <>
    
  3. toplink-grid.jarをオプション・パッケージとして、Coherenceを使用するオプションの各モジュールのmanifest.mfファイルにインポートします。代替方法として、アプリケーションWARのWEB-INF/libディレクトリのそれぞれに対してファイルをコピーできます。

    例4-2は、サンプル・マニフェスト・ファイルを示します。

    例4-2 coherence、active-cache、およびtoplink-gridを使用するマニフェスト・ファイル

    Manifest-Version: 1.0
    Extension-List: coherence active-cache toplink-grid
    coherence-Extension-Name: coherence
    active-cache-Extension-Name: active-cache
    toplink-grid-Extension-Name: toplink-grid