この章では、OpenScriptの既知の問題に関する情報と考えられるソリューションを説明します。
OpenScriptのInternet ExplorerまたはFirefox(あるいはその両方)のブラウザ・プラグインが、正常にインストールされない場合があります。Internet ExplorerまたはFirefox(あるいはその両方)のブラウザ・プラグインは、問題を解決するためにOpenScriptに提供されているバッチ・ファイルを使用し、手動でインストールおよびアンインストールできます。
次のバッチ・ファイルは<installdir>\OpenScriptにあります。
InstallBrowserHelpers.bat
UninstallBrowserHelpers.bat
使用法: file.bat installation path [install|uninstall] [IE|FF|both]
次の例は使用方法とデフォルト値を説明するものです。
InstallBrowserHelpers.bat C:\OracleATS\OpenScript\ install both
注意: Windows 2000システムでは、InstallBrowserHelpers.batのインストールで.NET Framework 2.0がインストールされていることが検出されないため、再インストールが試行されることで.NET Framework 2.0のインストール・エラーが発生する場合があります。ただし、最初のOpenScriptのインストール時に.NET Framework 2.0はインストールされるため、システムに存在します。「コントロール パネル」で「プログラムの追加と削除」をチェックして.NET Framework 2.0がインストールされているか確認してください。 |
詳細は、バッチ・ファイルの注釈を参照してください。
Oracle Test Managerから次のタイプのOpenScriptスクリプトを実行するには、次に示す追加の手順が必要です。
Siebel機能
Oracle Forms機能
キー入力やマウス・クリックなど、システムの入力イベントに依存するWeb機能スクリプト
これらのスクリプトは、常にログインしているWindowsユーザー・アカウントの対話型デスクトップ機能を使用して実行する必要があります。
SiebelおよびOracle Formsの場合は、必要なすべてのActiveXコントロールおよびプラグインがログイン・ユーザーのブラウザにインストールされていることを確認するために、ログインしているユーザーのアカウントで、SiebelおよびOracle Formsのサイトを一度は表示していることが必要です。
スクリプトを実行するOracle Test Managerのエージェント・マシンで、Oracleエージェント初期サービスを停止し、手動で開始するように構成します。
Oracle Test Managerのエージェント・マシンで、スクリプトを実行するWindowsユーザー・アカウントとしてログインします。コマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。
C:\OracleATS\agentmanager\bin\AgentManagerService.exe -c C:\OracleATS\agentmanager\bin\AgentManagerService.conf
ここでC:\OracleATSは、OATSのインストール・フォルダです。
ユーザー・アカウントは、スクリプトが実行されている間、常にシステムにログインしている必要があります。
OpenScriptのインストール後にFirefoxをアップグレードするか新たにインストールする場合、OpenScriptから記録するにはOpenScript Firefox拡張機能をOpenScriptにインストールする必要があります。OpenScript Firefox拡張機能をインストールするには、OpenScript診断ツールを実行します。この診断ツールは、欠落しているFirefox拡張機能を自動的に検出してインストールします。OpenScript診断ツールを実行するには、「ヘルプ」メニューからOpenScript 診断ツールを選択します。
HTTPSサイト用の負荷テスト・スクリプトを記録している際に、Internet Explorerブラウザに、「この Web サイトのセキュリティ証明書に問題があります」というメッセージが表示されます。この原因は、OpenScriptプロキシがブラウザとWebサーバーとの間に介在し、ブラウザがWebサイトから直接SSL証明書を取得できないためです。ブラウザはかわりにOpenScriptプロキシのSSL証明書を取得します。
この問題は、プロキシを使用して記録した、次のスクリプトすべてに対して影響を及ぼします。
HTTP負荷テスト
Siebel負荷テスト
Oracle EBS/Forms負荷テスト
Oracle Fusion/ADF負荷テスト
Flex負荷テスト
Web/HTTP負荷テスト
Webサービス
明示的にOpenScriptの証明書を信頼するようにブラウザを設定しないかぎり、記録するたびにInternet Explorerブラウザから警告が表示されます。
注意: 次の手順に従うと、セキュリティに影響を与える可能性がありますが、OpenScript製品がインストールされているマシンは、テストで安全に使用できるようにする必要があります。 |
OpenScriptの証明書をインストールするには、次のようにします。
負荷テスト・スクリプトのプロジェクトを作成し、Webサイトの記録を開始します。「証明書エラー: ナビゲーションはブロックされました。」画面が開き、メッセージ「この Web サイトのセキュリティ証明書に問題があります」が表示されます。
「このサイトの閲覧を続行する (推奨されません)。」リンクをクリックします。こうすると、ブラウザのアドレス・バーに「証明書のエラー」が表示された状態でそのWebサイトにナビゲートされます。
Internet Explorerのアドレス・バーの右側に表示されている「証明書のエラー」ボックスをクリックします。
証明書の無効を通知するダイアログ・ボックスの「証明書の表示」をクリックします。
「証明書」ダイアログ・ボックスの「証明書のインストール」をクリックして、Internet ExplorerブラウザにOpenScriptの証明書をインストールするためのウィザードを開きます。
ウィザードから入力を指示されるたびに、「次へ」をクリック(合計2回クリック)し、「完了」をクリックします。
「セキュリティ警告」ダイアログ・ボックスの「はい」をクリックして、OpenScriptの証明書をインストールします。
「OK」をクリックして、インストール正常終了のメッセージを閉じます。
Internet Explorerの「ツール」メニューから「インターネット オプション」を選択します。
「詳細設定」タブをクリックし、「証明書のアドレスの不一致について警告する*」オプションの選択を解除します。
「OK」をクリックして、「インターネット オプション」を閉じます。
Internet ExplorerブラウザがOpenScriptの証明書を信頼するようになったため、今後、スクリプトを記録するときに、セキュリティ証明書の警告は表示されません。