この章では、Openscript Siebel負荷テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。このモジュールは、基礎となるHTTPプロトコル・トラフィックを自動化してSiebelベース・アプリケーションをテストします。
Siebel負荷テスト・モジュールは、Siebel Webアプリケーションの負荷をテストするためのサポート機能を提供します。Siebelモジュールは、HTTPモジュールの拡張です。
Siebel負荷テスト・モジュールは、Web負荷テストを拡張して、Siebel負荷テストの記録機能および再生機能を提供する、OpenScript HTTPモジュールの拡張モジュールです。Siebel負荷テスト・モジュールは、結果ビュー、詳細ビュー、プロパティ・ビュー、コンソール/問題の各ビュー、詳細設定、ステップ・グループ、スクリプト・マネージャ、ワークスペース・マネージャなどのOpenScriptプラットフォームと完全に統合されています。OpenScript Siebel負荷テスト・モジュールには、次の機能があります。
Siebel負荷テスト・スクリプト・モジュール。新規プロジェクト・ウィザード(「ファイル」メニューから「新規」を選択)には、Siebel負荷テスト・スクリプト・オプションが含まれており、OpenScriptにSiebel負荷テスト・プロジェクトを作成する際に使用できます。Siebel負荷テスト・スクリプト・モジュールは、プロトコル・レベルでSiebelアプリケーションを記録します。 OpenScriptはユーザー・アクションを取得して、これをOpenScriptスクリプトにHTTPリクエストとPOSTデータまたはクエリー・ストリングに基づいて記録します。
Siebel固有の相関ルール・ライブラリ。Siebelモジュールには、変換ライブラリが含まれており、これにより、記録されたSiebelページ内部の動的な値を自動的に検出し、適切なSiebel HTTPリクエストに置換します。
Siebel固有の相関ルール。このルールでは、Siebelパラメータの自動検出、およびナビゲーションへの自動置換を行うための様々な変換ルールが定義されます。Siebelルールは、Siebel固有の相関ルール・ライブラリで指定され、このライブラリはOpenScript相関機能の詳細設定に追加されます。
Siebel固有のAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)。Siebelモジュールには、Siebel固有スクリプトをカスタマイズする際に使用するSiebelモジュールのAPI仕様が含まれています。
Siebel負荷テスト・レコーダでは、コマンドがツリー・ビューにわかりやすいコマンドで表示されます。スクリプト・コマンドは、デフォルトで、実行されたWebページによってステップ・グループにグループ化されます。各ステップ・グループには、ページで実行された記録済アクションに対応する1つ以上のスクリプト・コマンドが含まれています。ステップ・グループのデフォルト名はWebページのタイトル(Titleタグで指定されている)です。
OpenScriptは、Siebel負荷テスト・スクリプトの再生の結果を結果ビューに表示します。結果ビューには、各スクリプト・コマンドの結果(経過時間および失敗のサマリーを含む)が表示されます。結果レポートは同じ情報をHTMLフォーマットの結果レポートにコンパイルします。結果をOpenScript GUIから標準フォーマット(CSV / HTML)でエクスポートすることもできます。また、コマンドラインを通じた自動再生によっても結果は生成されます。
Siebel負荷テスト・モジュールAPIには、追加のプログラミング機能を提供するsiebelクラスが含まれています。
OpenScriptアプリケーションによるSiebelアプリケーションの負荷テストに使用されるプロシージャとベスト・プラクティスの概要を次に示します。
負荷テスト環境は、動作するSiebelデプロイ環境にできるだけ近付けて構成する必要があります。ただし、ハードウェア・コストの制約により制限される可能性があります。次のセクションでは、基本的なテスト・システム構成に関する推奨事項を示します。ハードウェアおよびネットワークの可用性に基づいて、追加のテスト・システム構成を使用できます。
基本のn層構成には、次のシステムを含める必要があります。
Webサーバー
Siebelサーバー
データベース・サーバー
データベース記憶域
ハードウェア、Siebelインストールおよびライセンス要件の詳細は、SiebelドキュメントのSiebelインストール・ガイドを参照してください。
注意: 一般的に、SiebelアプリケーションはCPU集中型よりもメモリー集中型です。テスト・ハードウェアの決定の際に条件を考慮する必要がある場合は、CPUの速さよりもメモリーをより多く搭載することを検討する必要があります。 |
基本層構成の他に、様々なロード・バランシング・テストには、層間で移動可能なサーバーとして単一のシステム上に構成可能な別のシステムが含まれている必要があります。複数サーバー構成の(いずれかの層にある)1つのサーバーが停止した場合に、フローティング・ロード・バランシング・サーバーを使用して、クラスタ・サーバーのフェイルオーバーおよびサーバーのリカバリをテストできます。
フローティング・サーバーには、同じマシン上にWebサーバー、SiebelサーバーおよびDatabase Serverを構成できます。
クラスタ化されたWebサーバー構成では、単一のSiebelサーバーにアクセスする2つ以上のWebサーバーがテストされます。この構成は、Siebelおよびデータベース・サーバーにより、複数のWebブラウザおよびシステムからアクセスする複数のユーザーからのロード・バランシングがどのように処理されるかをテストするために使用されます。
クラスタ化されたSiebelサーバー構成では、Webトラフィックを渡し、単一のデータベース・サーバーにアクセスする2つ以上のSiebelサーバーがテストされます。この構成は、クラスタ化されたSiebelサーバー上のWebトラフィックのロード・バランシング、およびSiebelサーバーにより、複数のシステムからアクセスする複数のSiebelサーバーからのロード・バランシングがどのように処理されるかをテストするために使用されます。
クラスタ化されたデータベース・サーバー構成では、Siebelデータを渡し、データベース記憶域にアクセスする複数のデータベース・サーバーがテストされます。この構成は、クラスタ化されたデータベース・サーバー上のSiebelデータのロード・バランシングと、データベース記憶域により、複数のシステムからアクセスする複数のデータベース・サーバーからのロード・バランシングがどのように処理されるかをテストするために使用されます。
注意:
Siebel Webアプリケーションは、状態情報を保持するためにCookieを使用します。
各ユーザーは、最初のログインとして同じSiebelアプリケーション・サーバーにログインする必要があります。
クラスタ化されたSiebelサーバーに対して、ラウンド・ロビンのロード・バランシングを使用しないでください。
OpenScriptには、スクリプトの作成時にOracle Application Testing Suiteアプリケーションが通信できるSiebel Test Automationライブラリが含まれています。Siebel相関ルール・ライブラリは、OpenScriptの一部として自動的にインストールされます。
Oracle Functional Testingアプリケーションを使用して、Siebel負荷テスト・スクリプトを作成する際に使用するヒントと技術を次に示します。
ブラウザ・キャッシングを無効化して、ブラウザ・キャッシュではなく、サーバーからページが返されていることを確認します。
ログインからログアウトまでアクションを記録して、ページ・ナビゲーション間でパラメータが正しく渡されていることを確認します。
レコーダにより、OpenScriptスクリプトにすべてのアクションが記録されることを確認するため、Siebel環境にアクションを徐々に記録します。可能な場合、 スクリプト・ページがスクリプト・ツリーに追加される際に確認します。
記録後に外部のブラウザ・ウィンドウを閉じます。
スクリプトを保存します。Siebelプロキシ記録済スクリプトを保存すると、OpenScriptにより、Javaエージェント・バージョンのスクリプトがワークスペースに自動作成されます。スクリプトのサイズによっては、ファイル保存操作に時間がかかる場合があります。
Siebel負荷テスト・スクリプトは、OpenScriptプロキシ・レコーダを使用して外部のブラウザ・ウィンドウに記録します。Siebel負荷テスト・スクリプトを記録する場合、OpenScriptによりプロキシ・レコーダが自動起動され、ツールバーの「記録」ボタンをクリックすると、外部のブラウザ・ウィンドウが開きます。外部のブラウザが開いたら、Siebelアプリケーションをロードしてページ・ナビゲーションの記録を開始できます。
OpenScriptはCTIツールバーの記録および再生をサポートしていません。 SWECmd=WaitForCmdを含むURLはデフォルトで除外されます。
次の起動URLを使用して、ブラウザでSiebelアプリケーションを起動します。
http://hostname/application/start.swe
ここで、hostname
はSiebelサーバーのマシン名またはIPアドレスで、application
は起動するSiebelアプリケーションの名前です。たとえば、次のようになります。
http://siebelserver/callcenter_enu/start.swe
ブラウザ・アドレスに起動URLおよびコマンドを入力します。ページを移動すると、OpenScriptプロキシ・レコーダにより、スクリプト・ツリーにページ・ナビゲーションが記録されます。スクリプト・ツリーおよびJavaコードのノードを参照できます。
OpenScriptの再生には、スクリプトに記録されたページ・ナビゲーションをテストおよび検証するための便利な方法が用意されています。
OpenScriptのSiebel負荷テスト・スクリプトを開きます。
「スクリプト」メニューの「再生」を選択するか、ツールバーのボタンをクリックして、スクリプトが正しく再生されることを確認します。
結果ビューのアイテムを選択して詳細ビューのタブを確認し、エラーがないか確認します。「ヘッダー」タブをクリックすると、リクエストおよびレスポンス・ヘッダー・データを確認できます。
レスポンス・ヘッダーには、コンテンツまたはデータ値のエラーがないことを確認します。確認するコンテンツ・エラー・タイプの1つに、「204 No Content」エラーがあります。次に例をあげます。
HTTP/1.1 100 Continue Server: Microsoft-IIS/5.0 Date: Fri, 20 Mar 2009 15:51:47 GMT X-Powered-By: ASP.NET HTTP/1.1 200 OK: Server: Microsoft-IIS/5.0 Date: Fri, 20 Mar 2009 15:51:47 GMT X-Powered-By: ASP.NET content-language: en cache-control: no-cache content-type: text/html;charset=UTF-8 content-length: 3762
負荷テスト・スクリプトに関して解決する一般的な問題の追加例は、SiebelドキュメントのSiebel eBusinessアプリケーションのテストの負荷テスト問題のトラブルシューティングを参照してください。
スクリプト・ツリーの各ナビゲーション・ノードには、スクリプトに記録されているURL、POSTデータ、記録済ヘッダーおよびカスタムで動的な値が表示されます。
スクリプト・ツリーのノードを開くと、ナビゲーション順序を表示できます。
PostData
ノードには、ページ・ナビゲーションに含まれるSiebelエンティティが表示されます。OpenScript Siebel負荷テスト・レコーダは、負荷テストのSiebelエンティティを自動的に認識してパラメータ化します。スクリプトを再生すると、レコーダによりSiebelエンティティが正常にパラメータ化されたことを確認できます。
ツリー・ビュー・ノードには、次のページに必要な自動作成された動的な値およびパラメータへのSiebelパスが表示されます。名前とSiebelパスは、POSTデータ・ノードの下に変数ノードとして表示されます。また、自動的にパラメータ化されたSiebel関数が中カッコ内に表示されます。次に例をあげます。
SWEC={{@SWECount}}
スクリプトが正常に再生されない、またはスクリプトでエラーが発生する場合は、Siebelパラメータにカスタムで動的な値を追加する必要がある場合があります。
ページ・ナビゲ−ションのPostDataの名前/値のペアを確認して、Siebelエンティティが記録時に適切にパラメータ化されていることを確認します。あるページから次のページに動的な値を渡すSiebelパラメータは、いずれもカスタムで動的な値を保持する必要があります。
次のページのPostDataには、前のページから渡された動的な値の指定が表示されます。
次の表に、ページ・ナビゲーションのPostDataに表示される可能性がある共通のSiebelコマンドの一部を示します。
Siebelコマンド | 名前 |
---|---|
SWEACn | アプリケーション数 |
SWEBMC | ブックマーク |
SWEBRS | ブラウザの再試行順序 |
SWEBID | ブラウザID |
_sn | Cookie |
SWEFI | フォームID |
SWEVLC | レイアウト・キャッシュの表示 |
SWETS | タイムスタンプ |
SWEC | SWEの数 |
SWERowId, SWERowIds | ROW ID |
s_#_#_#_# | 記録済データ |
Siebel Web Engine(SWE)コマンド、メソッドおよび引数の詳細は、SiebelドキュメントのSiebel Portalフレームワーク・ガイドのSWE APIに関する項を参照してください。
Siebel POSTデータ文字列のデータの値を、スクリプト内にパラメータ化したり、データ駆動型テストに入力データを提供するデータバンク・ファイルに接続したりすることができます。OpenScriptスクリプトの編集オプションを使用して、パラメータ化されたデータを使用する追加のSiebelメソッド名を指定できます。
OpenScriptのSiebelスクリプトの記録またはオープン
「編集」メニューから「検索文字列」/「置換」を選択します。
SWEMethod
と入力して、「検索文字列」をクリックします。
データバンク化された値が必要なSWEMethodが見つかるまで、「検索文字列」を続けてクリックします。
たとえば、スクリプト・ページのPostDataには、次のような記録データの名前=値のペアが含まれることがあります。
s_1_2_49_0=doctest
データを送信するSWEMethodはSWEMethod=Mirror Add GotoView
です。
データの値に対してデータバンク・パラメータを使用するには、次のようにします。
「スクリプト」メニューから「スクリプト プロパティ」を選択します。
「アセット」タイプを選択します。
「データバンク」を選択します。
「追加」をクリックします。
「マイ リポジトリ」ツリーから「リポジトリ」を選択します。
リポジトリまたはファイル・フォルダでデータバンク・ファイルを選択します。
データバンクに使用する別名を入力するか、デフォルトの別名のままにします。デフォルトの別名は、.CSVデータバンク・ファイルの名前です。
「OK」をクリックします。
「OK」をクリックして、データバンク・ファイルを追加します。
データバンク変数と置換するスクリプト・ツリーのパラメータ・ノードを右クリックして、「変数の置換」を選択します。
必要に応じて「データバンク」ノードを開き、入力パラメータ・データとして使用するデータバンク・フィールドを選択します。
「終了」をクリックします。
スクリプト・ノードの名前/値ペアが、データバンクの別名、フィールド名および変数値として記録された値を示すために変更されます。たとえば、次のようになります。
SWEUserName={{siebel_data.login,sadmin}}
一度スクリプトを再生して正しく再生されることを確認するには、「再生」ツールバー・ボタンをクリックします。
スクリプトとデータバンクを再生するには、「反復」ツールバー・ボタンをクリックします。
反復数、開始レコードおよびデータの使用方法を選択し、「OK」をクリックします。
スクリプトが正しく再生することを確認します。
スクリプトを保存します。
Oracle Load Testingアプリケーションで、「シナリオ」にスクリプトを追加します。
シナリオのスクリプト名をダブルクリックして、スクリプトのシナリオの詳細を定義します。
Javaクライアントが「ユーザー モード」で選択されていることを確認します。
「データバンクを使用」設定がTrue
になるように設定します(「データバンクを使用」設定が表示されない場合は、「シナリオの詳細」を開き、「メイン」セクションでオプションを設定します)。
「テストの実行」をクリックして、負荷テストを実行します。
ServerStatsメトリックの定義およびOracle Load Testingコンソールでのテストの実行の詳細は、このドキュメントの次の各項を参照してください。Oracle Load Testingアプリケーションでの機能およびオプションの使用方法の詳細は、Oracle Load Testingのユーザーズ・ガイドを参照してください。
Oracle Load TestingのServerStatsは、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムを使用して、負荷テストで仮想ユーザーの実行中にSiebelサーバーから統計を取得します。バッチ・ファイルおよび入力コマンドを含むファイルの入力コマンドを使用してSiebelサーバー・マネージャを実行するために、ServerStatsメトリックを構成する必要があります。バッチ・ファイルとコマンド入力ファイルは、ServerStatsメトリックがバッチ・ファイルをアクセスおよび実行できるSiebelサーバー上に作成および配置される必要があります。この項では、バッチ・ファイルとコマンド入力ファイルの基本要件を説明します。
注意: Siebelコマンドライン・サーバー監視プログラムを起動するには、Siebelサーバーに対するシステム管理者レベルの権限が必要な場合があります。SiebelサーバーをテストするOracle Load Testingシステムには、Siebelサーバーへのアクセスおよびローカル・ホストからのSiebelサーバー・マネージャ・プログラムの実行に必要なユーザー権限が必要です。 |
ASCIIエディタを使用して、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムを実行するためのバッチ・ファイルおよびコマンド・ファイルを作成します。バッチ・ファイル名はOracle Load TestingのServerStatsメトリック内で参照されます。バッチ・ファイル名には任意の名前を使用できます(例: srvrmgr_cmds.txt
)。
次の構文を使用して、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムを起動するためのバッチ・ファイルのコマンドを指定します。
\\machine IP\path to Siebel server bin\srvrmgr -g gateway -e enterprise -u username p password -i input_File
パラメータ | 説明 |
---|---|
machine IP
|
Siebelサーバーのマシン名またはIPアドレス。 |
path to Siebel server bin
|
Siebelサーバー上のSiebelサーバー・マネージャ・プログラムへのドライブおよびディレクトリのパス。 |
gateway
|
Siebel Gateway Name Serverマシンのネットワーク・アドレス。 |
enterprise
|
Siebel Enterprise Serverの名前。 |
username
|
Siebelサーバー管理者のユーザー名。 |
password
|
Siebelサーバー管理者のパスワード。 |
input_File
|
サーバー・マネージャ・プログラムで実行するコマンドを含むファイルの名前。 |
Siebelコマンドライン・サーバー監視プログラム(srvrmgr
)およびコマンドライン・フラグの使用方法の詳細は、SiebelドキュメントのSiebelシステム管理者ガイド バージョン7.7(以降) のドキュメントを参照してください。
次に、Siebelサーバー・マネージャを起動するためのバッチ・ファイル内のコマンドの例を示します。
\\10.16.111.00\c$\sea77\siebsrvr\bin\srvrmgr -g gateway -e siebel -u sadmin -p sadmin -i srvrmgr_cmds.txt
コマンド入力ファイルには、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムで実行するためのコマンドが含まれています。コマンド入力ファイルは、Oracle Load TestingのServerStats収集間隔ごとに、バッチ・ファイルによって自動的に実行されます。前のセクションの例では、srvrmgrコマンドの入力ファイルとしてファイル名srvrmgr_cmds.txt
を使用しています。バッチ・コマンドと入力ファイルのファイル名が一致していれば、任意のファイル名を使用できます。
srvrmgr_cmds.txt
はテキスト・ファイルで、このファイルにはSiebelサーバー・マネージャ・プログラムで実行する一連のコマンドが含まれています。次に、サーバー・マネージャ・コマンドを使用した入力ファイルの例を示します。
configure list statistics show STAT_ALIAS, CURR_VAL list statistics quit
configure list statistics show STAT_ALIAS, CURR_VAL
コマンドは、どのSiebel統計がsrvrmgrプログラムから返されるかを指定します。STAT_ALIAS, CURR_VAL
は、返されるデータの値の列名です。STAT_ALIAS
は、統計名の別名です。CURR_VAL
は、 統計の現在の値です。quit
は、Siebelサーバー・マネージャ・セッションを閉じます。
list statistics
コマンドは、Siebelサーバー・ターミナルに統計を返します。Oracle Load Testingデータ・コレクタでは、srvrmgr
プログラムから返される統計から特定のデータを抽出するために、ServerStatsメトリックに定義された正規表現が使用されます。
srvrmgrプログラムによって返される使用可能な統計データを指定するために、srvrmgrコマンドを構成できます。Siebelサーバー・マネージャ・コマンドの詳細は、SiebelドキュメントのSiebelシステム管理者ガイド バージョン7.7(以降)のドキュメントを参照してください。
srvrmgr
プログラムにより、次の統計が返されます。
名前 | 別名 | 説明 |
---|---|---|
平均接続時間 | AvgConnTime | オブジェクト・マネージャ・セッションの平均接続時間 |
平均応答時間 | AvgRepSize | 応答メッセージの平均サイズ(バイト) |
平均リクエスト・サイズ | AvgReqSize | リクエスト・メッセージの平均サイズ(バイト) |
平均リクエスト/セッション | AvgReqs | オブジェクト・マネージャ・セッションごとの平均リクエスト数 |
平均レスポンス時間 | AvgRespTime | オブジェクト・マネージャの平均レスポンス時間 |
平均思考時間 | AvgThinkTime | リクエスト間のエンドユーザーの平均思考時間 |
SQL平均実行時間 | AvgSQLExecTime | SQL実行操作の平均時間(秒) |
SQL平均フェッチ時間 | AvgSQLFetchTime | SQLフェッチ操作の平均時間(秒) |
SQL平均解析時間 | AvgSQLParseTime | SQL解析操作の平均時間(秒) |
CPU時間 | CPUTime | コンポーネント・タスクの合計CPU時間(秒) |
経過時間 | ElapsedTime | コンポーネント・タスクの合計経過時間(秒) |
メモリーの最大使用量 | MaxPeakMemory | タスクに使用される最大メモリー。MinPeakMemoryとは別に算出されます。 |
メモリーの最小使用量 | MinPeakMemory | タスクに使用される最小メモリー。MaxPeakMemoryとは別に算出されます。 |
DB接続の再試行回数 | NumDBConnRtrs | DB接続の切断による再試行回数 |
デッドロックのロールバックの再試行回数 | NumDLRbkRtrs | デッドロックのロールバックによる再試行回数 |
消費した再試行回数 | NumExhstRtrs | 再試行をすべて消費した回数 |
SQL実行数 | SQLExecs | SQL実行操作の合計数 |
SQLフェッチ数 | SQLFetches | SQLフェッチ操作の合計数 |
SQL解析数 | SQLParses | SQL解析操作の合計数 |
スリープ数 | Sleeps | コンポーネント・タスクのスリープの合計数 |
オブジェクト・マネージャのエラー数 | Errors | オブジェクト・マネージャ・セッション中に発生したエラーの数 |
応答メッセージ | RepMsgs | サーバーにより送信された応答メッセージ数 |
リクエスト・メッセージ | ReqMsgs | サーバーにより受信されたリクエスト・メッセージ数 |
SQL実行時間 | SQLExecTime | SQL実行操作の平均経過時間(秒) |
SQLフェッチ時間 | SQLFetchTime | SQLフェッチ操作の平均経過時間(秒) |
SQL解析時間 | SQLParseTime | SQL解析操作の平均経過時間(秒) |
スリープ時間 | SleepTime | コンポーネント・タスクの合計スリープ時間(秒) |
設定超過タスク数 | TskXcdCfgCpt | 設定した数を超過したタスク数 |
試行テスト数 | TestsAttempted | 開始されたテスト数 |
失敗テスト数 | TestsFailed | 失敗したテスト数 |
成功テスト数 | TestsSuccessful | 成功したテスト数 |
合計データベース・レスポンス時間 | DBRespTime | 合計データベース・レスポンス/処理時間(ミリ秒) |
合計応答サイズ | RepSize | 応答メッセージの合計サイズ(バイト) |
合計リクエスト・サイズ | ReqSize | リクエスト・メッセージの合計サイズ(バイト) |
合計レスポンス時間 | RespTime | オブジェクト・マネージャの合計レスポンス時間(秒) |
タスクの合計 | TotalTasks | サーバー・コンポーネントの完了したタスクの合計数 |
合計思考時間 | ThinkTime | エンドユーザーの合計思考時間(秒) |
Siebelサーバーの監視の詳細は、Siebelドキュメントのシステム監視および診断ガイド for Siebel eBusiness Applications バージョン7.7(以降)のドキュメントを参照してください。
Oracle Load TestingのServerStatsメトリックは、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムからデータを収集するために使用されます。この項では、ServerStats(Oracle Load Testing)の仮想エージェントを設定して、コマンドライン・インタフェースからSiebelサーバー・マネージャ・プログラム(srvrmgr
)を実行する方法を説明します。
Oracle Load Testingアプリケーションを起動します。
「ツール」メニューから「ServerStats」を選択します。
「メトリック」ノードを選択し、メトリック・カテゴリを表示します。
「新規」をクリックします。
メトリックの名前を入力します。
メトリックの説明を入力します。
メトリック・タイプとして「仮想エージェント」を選択します。
「次へ」をクリックします。
srvrmgrプログラムの実行用に作成したバッチ・ファイルの名前を「コマンド ライン」フィールドに入力します。
srvrmgr
プログラムから返されるデータを解析するための正規表現を、「正規表現」フィールドに入力します。サーバー・マネージャの場合、srvrmgr
プログラム・コマンドは次のようになります。
configure list statistics show STAT_ALIAS, CURR_VAL list statistics quit
正規表現には、次の書式を使用します。
/aliasName\s+([0-9]+)/
たとえば、サーバー統計の平均接続時間
の場合、正規表現は次のようになります。
/AvgConnTime\s+([0-9]+)/
正規表現の解析に使用するための値のキーを入力します。値のキーにより、どの正規表現のカッコのセットが返される値であるかが指定されます。前述の正規表現を使用したSiebel統計の場合、値を1に設定します。
サンプル乗数の値を入力します。次のウィンドウには、平均接続時間を取得するために構成されたメトリックが表示されます。
「テスト」ボタンをクリックして、「テストのセットアップ」ウィンドウに移動します。
「OK」をクリックしてテストを開始します。
結果として、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムから統計の正しいデータ値が返され、エラーが返されなかったことを確認します。
注意: 手動でsrvrmgr
プログラムを実行し、Siebelサーバーの統計をリストして、正規表現により正しいデータの値/書式が返されることを確認します。
「閉じる」をクリックします。
「終了」をクリックします。メトリック・ツリーの「ユーザー定義」ノードの下に新規メトリックが表示されます。
ServerStatsにSiebelメトリックを追加構成するには、手順4から17を繰り返します。
Siebelサーバーの監視の詳細は、Siebelドキュメントのシステム監視および診断ガイド for Siebel eBusiness Applications バージョン7.7(以降)のドキュメントを参照してください。
Oracle Load TestingのServerStats構成は、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムからのデータの収集時にどのメトリックを含めるかを指定したり、Oracle Load Testingのグラフおよびレポートを更新するために使用されます。また、Siebelメトリックのメトリック・プロファイルを作成し、構成の一部としてプロファイルを使用することもできます。この項では、ServerStats構成の定義方法および構成へのメトリックの追加方法を説明します。
必要に応じてOracle Load Testingを起動し、「ツール」メニューから「ServerStats」を選択します。
構成ノードをクリックして、既存の構成を表示します。
「新規」をクリックします。
構成の名前を入力します。
構成の説明を入力します。
「保存」をクリックします。構成ウィンドウに、モニターの追加および更新用のオプションが新規作成されます。
「新規モニターの追加」をクリックします。
「ユーザー定義」ノードを開いて、Siebelメトリックを選択します。
「次へ」をクリックします。
監視されるシステム、データ・コレクタおよび収集間隔を設定します。
「次へ」をクリックします。メトリックが構成のモニター・リストに追加されます。
「終了」をクリックします。
構成にメトリックを追加するには、手順7から12を繰り返します。
「テスト」をクリックします。
結果として、Siebelサーバー・マネージャ・プログラムから統計の正しいデータ値が返され、エラーが返されなかったことを確認します。
「閉じる」をクリックします。
「更新」をクリックします。
Siebelメトリックおよびメトリック・プロファイルの事前構成済ファイルがある場合、手動でメトリックおよびプロファイルを構成するのではなく、Oracle Load Testingにファイルをインポートできます。
必要に応じて、Oracle Load Testingアプリケーションを起動します。
「ツール」メニューから「インポート・ファイル」を選択します。
ファイル・タイプを選択します。ServerStatsファイル・タイプは次のとおりです。
タイプ | 拡張子 |
---|---|
ServerStatsメトリック | .metric |
ServerStatsメトリック・プロファイル | .hwm |
ServerStats構成 | .config |
「参照」をクリックして、ファイルの場所を選択します。
ドライブおよびディレクトリの場所を選択します。
インポートするファイルを選択します。
「開く」をクリックします。
「アップロード」をクリックします。
「OK」をクリックします。
アップロードする各ファイルに対して手順4から9を繰り返します。
スクリプト & ユーザー定義プロファイルの選択リストから、スクリプトまたはユーザー定義プロファイルを選択します。
スクリプトを選択します。
「シナリオに追加」をクリックします。
VU数を設定します。
テストに使用するシステムを設定します。
「ユーザー モード」を「Java クライアント」に設定します。
「反復間遅延」を1に設定します。
「VU ペーシング (シンクタイム)」を「記録時」に設定します。
「オートパイロットへ追加」をクリックします。
「開始」と「停止」テスト・オプションを設定します。
仮想ユーザー起動を設定します。
前に定義したServerStats構成を選択します。
「テストの実行」ボタンをクリックします。
保存するセッションを指定します。
「OK」をクリックします。
実行時およびテスト後分析中に、仮想ユーザーおよびServerStatsデータからグラフを生成できます。
「グラフを見る」タブを使用して、テスト実行時にカスタム・グラフを生成できます。
ロード・テスト実行中に、「グラフを見る」タブをクリックします。
「新規ビュー」をクリックします。新規の空のグラフ・タブがレポートおよびグラフ・セクションに追加されます。
「フィルター」セクションまでスクロールします。
グラフ名を入力します。
使用可能なデータ系列ツリーで、ServerStatsモニターを開きます。
データ系列を選択し、グラフに追加します。
「データ シリーズの追加」をクリックします。
他のモニターをデータ系列に追加するには繰り返します。
データ シリーズ・オプションとY軸スケーリング・オプションを指定します。
「グラフの生成」をクリックします。カスタム・グラフが、レポートおよびグラフ・セクションに新しいタブで表示されます。
「レポートの作成」タブを使用して、テスト後のテスト後分析中に、カスタム・レポートおよびグラフを生成できます。
「レポートの作成」タブをクリックします。
「新規ビュー」をクリックします。
「使用可能なデータ シリーズ」として「ServerStats」セッションを選択します。
「使用可能なデータ シリーズ」ツリーを開きます。
データ系列を選択し、グラフに追加します。
「データ シリーズの追加」をクリックします。
「グラフの生成」をクリックします。カスタム・グラフが、レポートおよびグラフ・セクションに新しいタブで表示されます。
グラフを、Adobe PDF、Microsoft Excelおよびカンマ区切り形式にエクスポートできます。
また、「レポートの作成」タブを使用して、テスト後のテスト後分析中に、セッション・パフォーマンス・レポートを取得できます。
必要に応じて、「レポートの作成」タブをクリックします。
レポートおよびグラフ・セクションの「セッション」タブをクリックします。
「セッション」を選択します。レポートおよびグラフ・セクションにレポートが表示されます。
セッション・レポートをエクスポートまたは出力できます。
Siebel相関機能の詳細を設定するには、次のステップを実行します。
OpenScriptを起動します。
「ビュー」メニューから「OpenScript 詳細設定」を選択します。
「OpenScript」ノード配下の「相関」カテゴリを開きます。
Siebel 7.7ライブラリを開きます。
チェック・ボックスを選択または選択解除して、各ルールを有効または無効にします。
「追加」ボタンや「編集」ボタンをクリックして、ライブラリのルールを変更します。相関ルールのリストについては、「Siebel相関ルール・ライブラリ」を参照してください。
「OK」をクリックします。
Siebel相関ルール・ライブラリでは、Siebel 7.7、7.8、8.0、8.1の相関ルールが定義されます。相関ルールにより、Siebelアプリケーションおよびナビゲーションの動的データの置換に使用される変数名と正規表現が指定されます。
OpenScript Siebelモジュールに提供されているデフォルトのSiebel相関ルール・ライブラリには、次の相関ルールが含まれています。
Siebel SWEACn - 変数置換: 正規表現パターンSWEACn=(\d+)
に一致するHTML内のテキストを検出し、すべての場所の変数名SWEACn
と置き換えます。
Siebel SN - 変数置換: 正規表現パターン_sn=((.+?))&
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名siebelsn
と置き換えます。この変数名siebelsn
は、正規表現パターンname="_sn" value="(.+?)"
を使用します。
Siebel SN - 変数置換: 正規表現パターン_sn=((.+?))&
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名siebelsn
と置き換えます。この変数名siebelsn
は、正規表現パターン_sn=(.+?)"
を使用します。
Siebel SN - 変数置換: 正規表現パターン_sn=((.+?))&
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名siebelsn
と置き換えます。この変数名siebelsn
は、正規表現パターン_sn=(.+?)&
を使用します。
Siebel SWEBID - 変数置換: 正規表現パターンSWEBID(=|%3d|%3D)((\d+))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名SWEBID
と置き換えます。この変数名SWEBID
は、正規表現パターンnavigator.id = ([0-9]+?);
を使用します。
Siebel SWEBID - 変数置換: 正規表現パターンSWEBID(=|%3d|%3D)((\d+))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名SWEBID
と置き換えます。この変数名SWEBID
は、正規表現パターンnavigator.id = "([0-9]+?)"
を使用します。
Siebel SWEBMC - 変数置換: 正規表現パターンSWEBMC=(((|%3d|%3D)\d+([&%]|$|\s)))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名SWEBMC
と置き換えます。この変数名SWEBMC
は、正規表現パターンSWEBMC(?:=|%3d|%3D)(\d+)[?&?%]
を使用します。
Siebel SWEBRS - 変数置換: 正規表現パターンSWEBRS=(((|%3d|%3D)\d+([&%]|$|\s)))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名SWEBRS
と置き換えます。この変数名SWEBRS
は、正規表現パターン<input type = "hidden" name="SWEBRS"\s+?value="(\d+?)">
を使用します。
Siebel SWEFI - 変数置換: 正規表現パターンSWEFI=(((|%3d|%3D)\d+([&%]|$|\s)))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の変数名SWEFI
と置き換えます。この変数名SWEFI
は、正規表現パターン(.)SWEFI\1(\d+)\1
を使用します。
SWETS - 関数/テキスト置換: 正規表現パターンSWETS=((\d{13,}))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の関数{{@timestamp}}
と置き換えます。
SWSECancelID - 関数/テキスト置換: 正規表現パターンSWSECancelID=(=|%3d|%3D)((\d{10,}))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の関数{{@timestampsecs}}
と置き換えます。
RefID - 関数/テキスト置換: 正規表現パターンrefID(=|%3d|%3D)((\d+))
に一致するHTML内のテキストを検出し、指定の場所の関数{{@CounterRefID}}
と置き換えます。
Siebel相関ルール: すべてのSiebel SWECおよびRowIDを検出します。
alarmDate - 記録時の日付置換: 正規表現パターンalarmDate(((\d{1,2})\*(\d{1,2})/(\d{1,2})/(\d{4})))
に一致するHTML内のalarmDatを検出し、指定の場所の関数{{@today(n,M/d/yyyy)}}
と置き換えます。
currentDate - 記録時の日付置換: スクリプトが記録された日付を検出し、日付パターンM/dd/yyyy
と置き換えます。
Siebelサーバーから返される動的値を、Siebel固有のOpenScript関数によって置換できます。次のスクリプト関数は、特にSiebelスクリプトで変数値を置き換える場合に使用できます。
{{@CounterRefID,x}}
: この関数は、QueryStringまたはPostdata文字列のrefID
パラメータを置換する場合に使用します。x
は記録済の値です。
{{@siebeltimestampsecs}}
: この関数は、Siebelのタイムスタンプをスクリプト変数{{@siebeltimestampsecs}}
と置き換える場合に使用します。値は、ミリ秒ではなく秒単位の現在のタイムスタンプです。
{{@SWECount}}
、{{@SWECInc(x)}}
、{{@SWECSet()}}
: これらの関数は、QueryStringまたはPostdata文字列のSWECパラメータを置換する場合に使用します。