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Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス) Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
パート II システム、ファイル、およびデバイスのセキュリティー
13. Oracle Solaris の暗号化フレームワーク (概要)
14. Oracle Solaris の暗号化フレームワーク (手順)
19. Oracle Solaris Secure Shell の使用 (手順)
20. Oracle Solaris Secure Shell (参照)
スレーブ KDC は、マスター KDC と同様に、クライアントの資格を生成します。マスターが使用できなくなると、スレーブ KDC がバックアップとして使用されます。各レルムには、1 つ以上のスレーブ KDC が必要です。次の要因により、スレーブ KDC を追加する必要がある場合が考えられます。
レルム内の物理セグメント数。通常は、レルム内のほかのセグメントが動作しない場合でも、少なくとも各セグメントで機能するように、ネットワークを設定する必要があります。この設定を実現するには、KDC をすべてのセグメントからアクセス可能にする必要があります。この場合、KDC はマスターまたはスレーブのどちらでも構いません。
レルム内のクライアント数。スレーブ KDC サーバーを追加すると、現在のサーバーの負荷を軽減することができます。
スレーブ KDC の数に制限はありません。ただし、KDC データベースは、各サーバーに伝播する必要があります。このため、インストールした KDC サーバーが多くなるにつれて、レルム全体のデータ更新時間が長くなります。また、各スレーブには KDC データベースのコピーが保存されるため、スレーブが多くなるほど、セキュリティー侵害の危険性が高くなります。
1 つまたは複数のスレーブ KDC をマスター KDC と入れ替えするように構成することができます。このように 1 つ以上のスレーブ KDC をシステムに事前に構成しておくと、マスター KDC になんらかの理由で障害が発生した場合でも、マスター KDC と簡単に入れ替えすることができます。スワップ可能なスレーブ KDC の構成方法については、「マスター KDC とスレーブ KDC の入れ替え」を参照してください。