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Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (ネットワークインストール) Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
5. DVD メディアを使用したネットワークインストール (作業)
6. CD メディアを使用したネットワークインストール (作業)
9. ネットワークからのインストール (コマンドリファレンス)
13. SPARC: WAN ブートによるインストール (作業)
14. SPARC: WAN ブートによるインストール (例)
この例では、ミニルートイメージにパッチを適用して、修正済みのミニルートを作成する手順について説明します。
この例では、最新リリースが実行されているシステム上でミニルートの展開と圧縮を実行します。
次の手順は、Solaris Oracle Solaris 10 8/11 ミニルートイメージにカーネル更新 (KU) パッチをインストールする方法を示しています。Solaris 10 OS が実行されているシステム上で次の手順に従います。ただし、次の点に注意してください。
jmp-start1 — Solaris 9 OS が実行されているネットワークインストールサーバー
v20z-1 — Solaris 10 OS が実行されている、GRUB が実装されたシステム
v20z-1:/export/mr — 展開されたミニルートの場所
v20z-1:/export/u1 — 作成されたインストールイメージ。これを変更できる
ネットワークインストールイメージは、/net/jmpstart1/export/images/solaris_10_u1/Solaris_10/Tools にあります。
# cd /net/server-1/export
# mkdir /export/u1 /export/mr
# cd /net/jmp-start1/export/images/solaris_10/Solaris_10/Tools
# ./setup_install_server /export/u1 Verifying target directory... Calculating the required disk space for the Solaris_10 product Calculating space required for the installation boot image Copying the CD image to disk... Copying Install Boot Image hierarchy... Copying /boot netboot hierarchy... Install Server setup complete
これでインストールサーバーの設定が完了しました。
# /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/u1 /export/mr
# cd /export/mr/sbin
# cp rc2 rc2.orig # cp sulogin sulogin.orig
patchadd -C /export/mr /export patchid
patchid には、適用するパッチ ID を指定します。
この例では、ミニルートに 5 つのパッチが適用されます。
# patchadd -C /export/mr /export/118344-14 # patchadd -C /export/mr /export/122035-05 # patchadd -C /export/mr /export/119043-10 # patchadd -C /export/mr /export/123840-04 # patchadd -C /export/mr /export/118855-36
# export SVCCFG_REPOSITORY=/export/mr/etc/svc/repository.db
注意 - SVCCFG_REPOSITORY 変数は、展開したミニルートの repository.db ファイルの場所を指すようにしてください。この例では、/export/mr/etc/svc ディレクトリです。repository.db ファイルは、展開したミニルートの下の /etc/svc ディレクトリにあります。この変数のエクスポートに失敗すると、ライブリポジトリが変更され、ライブシステムがブートできなくなります。 |
# svccfg -s system/manifest-import setprop start/exec = :true # svccfg -s system/filesystem/usr setprop start/exec = :true # svccfg -s system/identity:node setprop start/exec = :true # svccfg -s system/device/local setprop start/exec = :true # svccfg -s network/loopback:default setprop start/exec = :true # svccfg -s network/physical:default setprop start/exec = :true # svccfg -s milestone/multi-user setprop start/exec = :true
詳細は、svccfg(1M) のマニュアルページを参照してください。
# cd /export/mr/sbin # mv rc2.orig rc2 # mv sulogin.orig sulogin
# /boot/solaris/bin/root_archive packmedia /export/u1 /export/mr
この手順により、実質的に /export/u1/boot/miniroot ディレクトリがその他の必須ファイルと共に置き換えられます。
次の手順
インストールサーバーの設定とミニルートへのパッチの適用が完了したあと、ブートサーバーの設定、またはネットワークからインストールするシステムの追加を行う場合があります。
DHCP を使用しているか、あるいはインストール対象のシステムと同じサブネット上にインストールサーバーが存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要はありません。ここで作業は終了です。「DVD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムの追加」に進みます。
DHCP を使用しておらず、インストールサーバーとクライアントが異なるサブネット上にある場合は、ブートサーバーを作成します。「DVD イメージを使用したサブネット上でのブートサーバーの作成」に進みます。