13.13. すべての Sun Ray セッションで NumLock キーを有効にする方法

utkeylock コマンドは、ユーザーのキーボード上の特定のロック修飾キーの状態を変更できます。現在のところ、NumLock キーのみがサポートされています。このコマンドは、NumLock がデフォルトでオンであることを希望するユーザーにとって (Windows PC の標準)、セッションの作成時に呼び出すと便利な場合があります。Sun Ray クライアントでは、NumLock キーはデフォルトで無効になっています。

Note

この構成はすべてのキオスクセッションで動作しますが、通常のセッションモードで Gnome ディスプレイマネージャーを使用するセッションでは動作しません。

次の手順では、すべての Sun Ray セッションで NumLock キーを有効にする方法を説明します。

  1. Sun Ray サーバーのスーパーユーザーになります。

  2. ディレクトリをセッション初期設定ディレクトリに変更します。

    • Oracle Solaris:

      # cd /usr/dt/config/Xsession.d
    • Oracle Linux:

      # cd /etc/X11/xinit/xinitrc.d
  3. 目的の結果に基づいて、次のいずれかのカスタマイズされたスクリプトを作成します (この手順では、スクリプトは 0050.utnumlock.sh と呼ばれます)。

    • セッションが初期化するときに NumLock キーを有効にします。

      #!/bin/sh
      
      # Enable NumLock key for each session
      /opt/SUNWut/bin/utkeylock -n on 
       
    • セッションが初期化するとき、および後続のホットデスクを使用するすべての接続で、NumLock キーを有効にします。

      #!/bin/sh
      
      # Enable NumLock key on and make sure it stays on each time a user hotdesks  
      /opt/SUNWut/bin/utaction -i -c "/opt/SUNWut/bin/utkeylock -n on" & 
    Note

    このスクリプトが適切な時間に実行されるように、スクリプト名には接頭辞 0050. を付けるようにしてください。

    Note

    Oracle Linux の場合、スクリプト名には拡張子 .sh を付ける必要があり、そうでない場合はスクリプトが参照されません。

  4. スクリプトを保存し、スクリプトをすべての人が実行可能にします。

    # chmod 775 0050.utnumlock.sh
  5. 新規セッションを開始すると、スクリプトが参照されます。