utkeylock コマンドは、ユーザーのキーボード上の特定のロック修飾キーの状態を変更できます。現在のところ、NumLock キーのみがサポートされています。このコマンドは、NumLock がデフォルトでオンであることを希望するユーザーにとって (Windows PC の標準)、セッションの作成時に呼び出すと便利な場合があります。Sun Ray クライアントでは、NumLock キーはデフォルトで無効になっています。
この構成はすべてのキオスクセッションで動作しますが、通常のセッションモードで Gnome ディスプレイマネージャーを使用するセッションでは動作しません。
次の手順では、すべての Sun Ray セッションで NumLock キーを有効にする方法を説明します。
Sun Ray サーバーのスーパーユーザーになります。
ディレクトリをセッション初期設定ディレクトリに変更します。
Oracle Solaris:
# cd /usr/dt/config/Xsession.d
Oracle Linux:
# cd /etc/X11/xinit/xinitrc.d
目的の結果に基づいて、次のいずれかのカスタマイズされたスクリプトを作成します (この手順では、スクリプトは 0050.utnumlock.sh
と呼ばれます)。
セッションが初期化するときに NumLock キーを有効にします。
#!/bin/sh # Enable NumLock key for each session /opt/SUNWut/bin/utkeylock -n on
セッションが初期化するとき、および後続のホットデスクを使用するすべての接続で、NumLock キーを有効にします。
#!/bin/sh # Enable NumLock key on and make sure it stays on each time a user hotdesks /opt/SUNWut/bin/utaction -i -c "/opt/SUNWut/bin/utkeylock -n on" &
このスクリプトが適切な時間に実行されるように、スクリプト名には接頭辞 0050.
を付けるようにしてください。
Oracle Linux の場合、スクリプト名には拡張子 .sh
を付ける必要があり、そうでない場合はスクリプトが参照されません。
スクリプトを保存し、スクリプトをすべての人が実行可能にします。
# chmod 775 0050.utnumlock.sh
新規セッションを開始すると、スクリプトが参照されます。