5.5. デスクトップイメージの作成

5.5.1. 仮想マシンの作成方法 (Oracle VM VirtualBox)
5.5.2. 仮想マシンの作成方法 (VMware vCenter)
5.5.3. 仮想マシンの作成方法 (Microsoft Hyper-V)

このセクションでは、デスクトップイメージとして使用される仮想マシンを作成する方法について説明します。

仮想マシンを作成してデスクトップオペレーティングシステムをインストールしたら、仮想マシンのデスクトップオペレーティングシステムのパフォーマンスを最適化することをお勧めします。このセクションのガイドラインは、Oracle VDI のデスクトップパフォーマンスを最大限にするデスクトップイメージの設定の概要を示したものです。これらは要件ではなく、パフォーマンス向上のための提案です。

5.5.1. 仮想マシンの作成方法 (Oracle VM VirtualBox)

Oracle VDI では、ユーザーが仮想マシンで実行されている自分の仮想デスクトップ (任意のデスクトップオペレーティングシステムのインスタンス) に簡単にアクセスできます。手動で仮想マシンを作成したり、テンプレートから自動的に追加の仮想マシンが作成またはクローニングされるように Oracle VDI を構成したりできます。

始める前に

Oracle VM VirtualBox をインストールすると、最初の仮想マシンを作成できるようになります。仮想マシンはサーバー、または VirtualBox のローカルインストール上に作成できます。仮想マシンを作成するために VirtualBox のローカルインストールの使用を選択した場合は、必ず Oracle VDI で提供されるバージョンと同じリリースを使用してください。

手順

  1. VirtualBox Web Console を起動します。

    # /opt/VirtualBox/VirtualBox
    1. 新規」をクリックして仮想マシンの新規作成ウィザードを起動します。

    2. このウィザードの指示に従って仮想マシンを作成します。

      必ず、目的の構成に適したハードディスクや RAM 容量を選択してください。

      • Windows Vista および Windows 7 の場合、1024M バイト以上の RAM と 5723M バイト以上のハードディスクが推奨されます。

      • Windows 2000 および Windows XP の場合、384M バイト以上の RAM と 4G バイト以上のハードディスクが推奨されます。

      仮想マシンのシステム要件については、Oracle VM VirtualBox のドキュメントを参照してください。

  2. オペレーティングシステムをインストールします。

    この時点では、OS がインストールされていない PC と同様に、仮想マシンは空の状態です。次のステップとして、OS のブートメディアを選択してインストールします。

    1. 新規作成した仮想マシンを選択し、「設定」をクリックします。

    2. 設定」GUI で「高度」タブを開きます。

    3. 最初のブートデバイスとして「CD/DVD-ROM」が設定されていることを確認します。

    4. 設定」ダイアログの左側にあるパネルで「CD/DVD-ROM」オプションを選択します。

    5. CD/DVD ドライブのマウント」オプションを選択します。

    6. OK」をクリックして変更を保存すると、「設定」GUI が閉じられます。

      この時点で、OS インストールを開始するために新規仮想マシンを起動します。

    7. 新規仮想マシンを選択して「起動」をクリックします。

    8. インストールの指示に従うか、または、インストールの詳細について、OS のメーカーに問い合わせてください。

  3. VirtualBox Guest Additions をインストールします。

    VirtualBox には、Windows XP、Windows Vista、および Windows 7 のゲストに自動ログオンするための Windows Guest Addition モジュールが用意されています。自動ログオン機能は、Guest Additions のインストール中にのみ有効にできます。従来の Guest Additions をインストールすることも自動ログオンに対応した Guest Additions をインストールすることもできます。

    • 自動ログオンに対応していない Guest Additions のインストール:

      1. 仮想マシンが実行中で、完全にブートしている状態で、仮想マシンコンソールの「デバイス」を選択します。

      2. Guest Additions のインストール」を選択します。これにより、仮想マシン内で Oracle VM VirtualBox Guest Additions インストーラが起動します。

    • 自動ログオンに対応している Guest Additions のインストール:

      1. 仮想マシンコンソールで、「デバイス」、「CD/DVD デバイス」、「VBoxGuestAdditions.iso」の順に選択して、Guest Additions をロードします。

      2. 仮想マシンが実行中で、完全にブートしている状態で、Windows の「ファイル名を指定して実行」コンソールに移動します。

        • (Windows XP)「スタート」メニューで「ファイル名を指定して実行」を選択します。

        • (Windows Vista および Windows 7)「スタート」の検索バーで「ファイル名を指定して実行」を検索し、検索結果から選択します。

      3. 次のように入力し、「OK」をクリックすると、仮想マシン内で Oracle VM VirtualBox Guest Additions インストーラが起動します。

        D:\VBoxWindowsAdditions.exe /with_autologon
  4. 追加のソフトウェアをインストールし、デスクトップイメージを最適化します。

    詳細については、次を参照してください:

5.5.2. 仮想マシンの作成方法 (VMware vCenter)

Oracle VDI では、ユーザーが自分のデスクトップ (通常は仮想マシンで実行される Microsoft Windows XP のインスタンス) に簡単にアクセスできます。手動で仮想マシンを作成したり、テンプレートから自動的に追加の仮想マシンが作成またはクローニングされるように Oracle VDI を構成したりできます。

仮想マシンの作成、テンプレートの作成、カスタム仕様、および VMware Tools のインストールについては、VMware のドキュメントを参照してください。

手順

  1. Microsoft Windows で仮想マシンを作成します。

    仮想マシンを作成するための標準的なプロセスを使用します。

    これらの推奨事項に従います:

    • Microsoft Windows XP SP3 をベースラインとして使用します。ライセンスはボリュームライセンスにする必要があります。

    • ディスクを 1 つ定義します。サイズを可能なかぎり小さくするようにしてください。ディクスのサイズは、システムのパフォーマンスと全体的なストレージの消費に影響します。RAM のサイズも可能なかぎり小さくするようにしてください。

      • Windows Vista および Windows 7 の場合、1024M バイト以上の RAM と 5723M バイト以上のハードディスクが推奨されます。

      • Windows 2000 および Windows XP の場合、384M バイト以上の RAM と 4G バイト以上のハードディスクが推奨されます。

    • CPU は 1 つで十分なはずです。

    • ネットワークインタフェースが 1 つ必要です。このネットワークインタフェースは DHCP 用に構成するようにしてください。電源投入後に仮想マシンが有効な IP を確実に取得できるようにます。

  2. VMware Tools をインストールします。

    Microsoft Windows XP がインストールされた仮想マシンを作成したら、VMware Tools をインストールします。VMware Tools は、仮想マシンのゲストオペレーティングシステムのパフォーマンスを向上させ、仮想マシンの管理を容易にする一連のユーティリティーです。ゲストオペレーティングシステムへの VMware Tools のインストールは重要です。

    インストールは、VMware Virtual Infrastructure Client (VIC) 内から簡単にトリガーできます: 仮想マシンを右クリックし、「VMware Tools のインストール」を選択します。

  3. リモートデスクトップアクセスを有効にします。

    RDP は、Microsoft Windows XP デスクトップへの主要なアクセス方法です。デフォルトでは、このアクセス方法は無効になっており、ファイアウォールによって拒否されます。リモートデスクトップアクセスを有効にするには、仮想マシンの電源をオンにしたままログインし、VMware の Virtual Infrastructure Client を起動してから、これらの手順に従います:

    1. 仮想マシンのコンソールを開き、仮想マシンの「スタート」ボタンをクリックします。

    2. 「スタート」メニューの「マイ コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

    3. システムのプロパティ」ウィンドウで「リモート」タブを選択します。

    4. リモートデスクトップ」で、「このコンピュータにユーザーがリモートで接続することを許可する」チェックボックスにチェックマークを付けます。

    5. 対象のユーザーにリモートアクセス権が付与されていることを確認します。

      仮想デスクトップにリモートで接続する前に、リモートアクセスがファイアウォールによってブロックされないようにする必要があります。システム上でアクティブになる可能性があるすべてのファイアウォールでポート 3389 を有効にする必要があります。

  4. Oracle VDI Tools をインストールします。Oracle VDI には、デスクトップが使用されているときにその旨を Oracle VDI サービスに通知し、ゲスト OS がスタンバイに入ったときに RDP 接続を処理するツールコンポーネントが含まれています。Oracle VDI Tools は、リサイクルが正常に機能するようにゲストオペレーティングシステムにインストールする必要があり、これにより、仮想マシンがスタンバイモードまたは中断モードに入ったときに RDP 接続が適切に閉じるようになります。Oracle VDI Tools には 2 つのバージョンがあります: vda-tools-x86.msi (32 ビットプラットフォーム用) と vda-tools-x64.msi (64 ビットプラットフォーム用)。

    1. Oracle VDI アーカイブの解凍先のディレクトリで、適切なインストーラファイルを見つけます。

      vda-tools-x86.msivda-tools-x64.msi は、./image/vda_<Oracle-VDI-release>/Windows/Packages/ サブディレクトにあります。対象の仮想マシンにインストーラをコピーします。

    2. 仮想マシンのコンソール内でインストーラをダブルクリックし、プロンプトに従ってインストールを完了します。

      Windows での Oracle VDI Tools のデフォルトのインストール先は、C:\Program Files\Oracle\Virtual Desktop Access\Tools です。

    3. この時点で、Oracle VDI Tools という名前の新しいサービスが VM サービスリストに追加されて動作しており、自動的に開始するように設定されているはずです。

  5. 追加のソフトウェアをインストールし、デスクトップイメージを最適化します。

    詳細については、次を参照してください:

  6. 仮想マシンをテンプレートに変換します。

    追加の仮想マシンを手動でクローニングしたり、Oracle VDI が仮想マシンをテンプレートから自動でクローニングしたりできます。既存の仮想マシンはすべてテンプレートに変換できます。

    1. Virtual Infrastructure Client を開きます。

    2. 対象の仮想マシンを右クリックし、マシンの電源を切断します。

    3. コマンド領域またはポップアップメニューで「テンプレートに変換」をクリックします。

  7. カスタマイズの仕様を作成します。

    テンプレートからクローンを作成したあとに、Windows XP の ID とネットワーク設定をカスタマイズする必要があります。このカスタマイズは、「カスタマイズ仕様」を使用して実行できます。

    1. Virtual Infrastructure Client を開きます。

    2. ツールバーの上にあるメニューから「編集」をクリックし、「カスタマイズ仕様」を選択します。

    3. カスタマイズ仕様マネージャーの「新規」アイコンをクリックしてウィザードを開始します。

    4. ウィザードの最初のステップで、対象の仮想マシンの OS として Windows を選択し、仕様に名前を指定して説明を追加します。

    5. それ以降の手順では、Windows のインストールに関する標準的な質問が行われますので、自身の要件に合わせて回答するようにしてください (ただし、次は除きます)。

      • コンピュータ名: 「仮想マシン名を使用する」項目を必ず選択してください。それ以外の場合、ホスト名が重複する可能性があります。

      • Windows ライセンス: Windows XP のシリアル番号を入力します。「サーバーのライセンス情報を含める」項目はオフのままにするようにしてください。

      • ネットワーク: 必ずインタフェースを DHCP 用に構成してください。それ以外の場合は、クローニングされた仮想マシンは一意の IP アドレスを持たないので、Oracle VDI と連動しません。

    6. ウィザードを完了し、カスタマイズの仕様を保存したら、Customization Specification Manager を閉じます。

5.5.3. 仮想マシンの作成方法 (Microsoft Hyper-V)

Oracle VDI では、ユーザーが自分の仮想デスクトップ (通常は仮想マシンで実行される Microsoft Windows XP のインスタンス) に簡単にアクセスできます。手動で仮想マシンを作成したり、テンプレートから自動的に追加の仮想マシンが作成またはクローニングされるように Oracle VDI を構成したりできます。

手順

  1. Microsoft Windows で仮想マシンを作成します。

    仮想マシンを作成するための標準的なプロセスを使用します。Microsoft Hyper-V で仮想マシンを作成する方法については、Microsoft のドキュメント『http://www.windowsreference.com/hyper-v/hyper-v-how-to-create-a-new-virtual-machine/』を参照してください。

    これらの推奨事項に従います:

    • ライセンスはボリュームライセンスにする必要があります。

    • ディスクを 1 つ定義します。サイズを可能なかぎり小さくするようにしてください。ディクスのサイズは、システムのパフォーマンスと全体的なストレージの消費に影響します。RAM のサイズも可能なかぎり小さくするようにしてください。

      1. Windows Vista および Windows 7 の場合、1024M バイト以上の RAM と 5723M バイト以上のハードディスクが推奨されます。

      2. Windows 2000 および Windows XP の場合、384M バイト以上の RAM と 4G バイト以上のハードディスクが推奨されます。

  2. Microsoft Hyper-V 統合コンポーネントをインストールします。

    Microsoft Windows XP がインストールされた仮想マシンを作成したら、Hyper-V 統合コンポーネントをインストールします。統合コンポーネントを利用すると、Microsoft Hyper-V と Oracle VDI を仮想マシンと一緒に使用できるようになります。ゲストオペレーティングシステムへの統合コンポーネントのインストールは重要です。

    インストールは、Hyper-V 管理コンソール内から簡単にトリガーできます: コンソールから仮想マシンに接続して、「操作」メニューの「統合サービスセットアップディスクの挿入」オプションを選択します。

  3. リモートデスクトップアクセスを有効にします。

    RDP は、Microsoft Windows XP デスクトップへの主要なアクセス方法です。デフォルトでは、このアクセス方法は無効になっており、ファイアウォールによって拒否されます。リモートデスクトップアクセスを有効にするには、仮想マシンに Hyper-V 管理コンソールから接続し、これらの手順を実行します:

    1. コンソールで仮想マシンの「スタート」ボタンをクリックします。

    2. 「スタート」メニューの「マイ コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

    3. 「システムのプロパティ」ウィンドウで、「リモート」タブを選択します。

    4. 「リモート デスクトップ」で、「このコンピュータにユーザーがリモートで接続することを許可する」が選択されるように、チェックボックスにチェックマークを付けます。

    5. 対象のユーザーにリモートアクセス権が付与されていることを確認します。

    6. 「OK」をクリックして、設定を保存し、ダイアログを閉じます。

      仮想デスクトップにリモートで接続する前に、リモートアクセスがファイアウォールによってブロックされないようにする必要があります:

      システム上でアクティブになる可能性があるすべてのファイアウォールでポート 3389 を有効にする必要があります。

  4. Oracle VDI Tools をインストールします。Oracle VDI には、デスクトップが使用されているときにその旨を Oracle VDI サービスに通知し、ゲスト OS がスタンバイに入ったときに RDP 接続を処理するツールコンポーネントが含まれています。Oracle VDI Tools は、リサイクルが正常に機能するようにゲストオペレーティングシステムにインストールする必要があり、これにより、仮想マシンがスタンバイモードまたは中断モードに入ったときに RDP 接続が適切に閉じるようになります。

    1. Oracle VDI アーカイブの解凍先のディレクトリで、インストーラファイル (32 ビットプラットフォームでは vda-tools-x86.msi、64 ビットプラットフォームでは vda-tools-x64.msi) を見つけます。

      インストーラは、vda_<Oracle-VDI-release>/Windows/Packages サブディレクトリにあります。インストーラを対象の VM にコピーします。

    2. VM のコンソールでインストーラをダブルクリックし、プロンプトに従ってインストールを完了します。

      Windows での Oracle VDI Tools のデフォルトのインストール先は、C:\Program Files\Oracle\Virtual Desktop Access\Tools です。

    3. この時点で、Oracle VDI Tools という名前の新しいサービスが VM サービスリストに追加されて動作しており、自動的に開始するように設定されているはずです。

  5. 追加のソフトウェアをインストールし、デスクトップイメージを最適化します。

    詳細については、次を参照してください: