5.1. プールについて

5.1.1. デスクトッププールを作成する方法
5.1.2. プールごとのネットワークを構成する方法
5.1.3. プールごとに RDP オプションを構成する方法
5.1.4. USB リダイレクトを有効にする方法
5.1.5. スマートカードの取り外しの構成方法
5.1.6. キオスク設定を構成する方法 (Sun Ray キオスクプロバイダ)
5.1.7. VRDP と MS-RDP の間の選択

5.1.1. デスクトッププールを作成する方法

Oracle VDI はデスクトップをプールにまとめます。プールは、デスクトップの集合 (コンテナ) です。通常は、ユーザーの種類ごとに異なるプールを作成します。たとえば、社内の技術チームは、マーケティング部門とは異なるデスクトップ要件がある可能性があります。

注意

プール設定を NAT ネットワークから Windows RDP を使用するホストネットワークに変更する場合、実行中の既存のデスクトップを停止して再起動しないと、それらのデスクトップに対する後続のユーザー要求が失敗します。

この問題は、既存の実行中のデスクトップが NAT を使用し、公開 IP アドレスを持たないために発生します。プール設定が変更されると、そのデスクトップに対する後続の要求は非公開 (つまりアクセスできない) NAT IP 経由でデスクトップにアクセスしようとします。

注記

Microsoft リモートデスクトッププロバイダごとに作成できるプールは 1 つだけです。

Oracle VDI Manager の手順

  1. Oracle VDI Manager で、「プール」に移動します。

  2. 会社を選択します。

  3. プール」テーブルで、「新規」をクリックします。

    新規プールウィザードが表示されます。

    1. Oracle VM VirtualBox および Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダについては、次のプールの種類のうちの 1 つを選択します:

      • 動的プールには、クローニングされたフレキシブルなデスクトップを挿入できます。「動的プール」の種類を選択した場合、プール内のデスクトップは一時的にユーザーに割り当てられます。それらは、ユーザーがログアウトするたびにリサイクルされます。このプールの種類は、ユーザーとデスクトップの割り当てが頻繁に変化するので動的と見なされます。

      • 拡張プールには、クローニングされた個人用デスクトップを挿入できます。「拡張プール」の種類を選択した場合、プール内のデスクトップは永続的にユーザーに割り当てられます。ユーザーは、自身のデスクトップ設定を失うことなく、ログインとログアウトを行うことができます。デスクトップはリサイクルされません。

      • 手動プールは、最初は空です。個人用デスクトップをインポートすることにより、手動によって満たされます。クローニングされたデスクトップの割り当てを選択しない場合は、「手動プール」の種類を使用するようにしてください。

        注記

        Microsoft リモートデスクトッププロバイダの場合は、プールの種類は適用されません。

CLI の手順

  • プールを作成します。

    # /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-create -p name=pool name,provider=desktop provider name
    
    • 例 - Oracle VM VirtualBox デスクトッププロバイダのプールを作成する。

      example% /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-create \
      -p name="Templates",provider="VB provider",assignment-type=personal
    • 例 - VMware vCenter デスクトッププロバイダを作成し、テンプレートを指定して、プールにデスクトップを追加する。

      example% /opt/SUNWvda/sbin/vda provider-list-templates "VC provider"
      NAME ID PATH
      XP-Template vm-134 [Datacenters, ADatacenter, vm]
      XPClone vm-629 [Datacenters, ADatacenter, vm]
      example% /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-create \
      -p name="VC pool",provider="VC provider",template=vm-134,preferred-size=30,\
      free-size=5,max-size=35,power-state=on,assignment-type=flexible,\
      recycle-policy=reuse,idle-timeout=2

5.1.2. プールごとのネットワークを構成する方法

プールごとのネットワーク構成機能により、管理者がデスクトップを配置するサブネットを指定できるようになります。Oracle VM VirtualBox、Microsoft Hyper-V、および VMware vCenter デスクトッププロバイダの場合、Oracle VDI により、プロバイダのホストで構成されているネットワークが検出され、特定のプールでこれらのネットワークのうちどのネットワークを使用すべきかを管理者が選択できるようになります。

Oracle VDI では、ネットワークの構成は 2 つのレベルで行われます:

  • デスクトッププロバイダ (Oracle VM VirtualBox および Microsoft Hyper-V のみ) - Oracle VDI または Microsoft Hyper-V ホストのいずれかで使用可能な各サブネットは、一意のラベルによって識別されます。デフォルトでは、このラベルはサブネットアドレスですが、デスクトッププロバイダの「ネットワーク」タブでラベルを変更できます。ホストがデスクトッププロバイダに追加されると、Oracle VDI により、そのホスト上で使用可能なサブネットが検出され、それに応じて「ネットワーク」テーブルが更新されます。プロバイダ内のどのホストでもサブネットが使用可能でない場合、Oracle VDI は警告を表示します。デスクトッププロバイダの「ホスト」タブでホストを選択することにより、特定のホストの使用可能なサブネットの一覧を表示できます。ホストのネットワークに変更を加える場合、「ネットワーク」タブの「リフレッシュ」ボタンをクリックして、Oracle VDI によりホスト上で使用可能なサブネットを再スキャンできるようにします。

  • デスクトッププール

    • Oracle VM VirtualBox および Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダのみ - プールには 1 つ以上のネットワークを割り当てることができます。プールが作成されると、Oracle VDI では、プールのデスクトッププロバイダのすべてのホストでネットワークが使用可能であるかどうかを確認し、これらのネットワークのいずれかをプールに割り当てます。プロバイダのどのホストにも使用可能なネットワークがない場合、管理者は、プールの「設定」タブを使用してプールで使用されるネットワークを明示的に指定する必要があります。プール内でデスクトップがインポートまたはクローニングされると、Oracle VDI はデスクトップ上にネットワークデバイスを作成し、プールに対し有効になっているネットワークに置かれるようにデバイスを構成します。プールに対して複数のネットワークが構成されている場合、Oracle VDI では、デスクトップへの RDP 接続を確立しようとするときにプライマリネットワークとして構成されているネットワークを使用します。プールのプライマリネットワークは、「設定」タブで構成できます。

    • VMware vCenter デスクトッププロバイダのみ - VMware vCenter プールのデフォルトの動作では、VMware vCenter テンプレートと仮想マシンを使用して格納されたネットワーク構成が使用されます。プールの「設定」タブでカスタマイズされたネットワーク設定の使用を有効にすることによって、指定されたプールのこの動作をオーバーライドできます。

注記

プールごとのネットワーク構成機能は、ホストネットワーキングが使用されている場合に Oracle VM VirtualBox デスクトッププロバイダプールでのみ使用できます。

Oracle VDI Manager の手順

  1. Oracle VDI Manager で、「プール」に移動します。

  2. プールを選択します。

  3. 「設定」タブに移動して、プール内のデスクトップでどのネットワークを構成するかを指定します。

    そのプールに新しいデスクトップが作成されると、選択した各ネットワーク用のネットワークアダプタがそのデスクトップに作成されます。

注記

Oracle VM VirtualBox および Hyper-V デスクトッププロバイダの注記:

  • デスクトッププロバイダのネットワークリストの名前を変更またはリフレッシュする - 「デスクトッププロバイダ」カテゴリを選択して、対象の Oracle VM VirtualBox または Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダを選択します。「ネットワーク」タブを選択して、デスクトッププロバイダで構成されたネットワークを表示します。VirtualBox または Microsoft Hyper-V ホストのネットワークの変更後、「リフレッシュ」ボタンをクリックして、プロバイダのネットワークリストを再スキャンします。

  • 特定のホストのネットワークの読み取り専用リストを表示する - 「デスクトッププロバイダ」カテゴリに移動して、デスクトッププロバイダを選択します。次に、「ホスト」タブでホストを選択します。

注記

VMware vCenter デスクトッププロバイダの注記:

  • 「デスクトッププロバイダ」カテゴリで VMware vCenter ネットワークにはアクセスできません。代わりに VMware vCenter 管理ツールを使用してネットワークを作成および管理できます。

5.1.3. プールごとに RDP オプションを構成する方法

ユーザーが各自のデスクトップに接続したときに、Sun Ray セッションにより使用される RDP オプションを構成できます。

Sun Ray Windows コネクタ (uttsc) でデフォルトで使用されるオプション:

  • USB リダイレクション: 有効 (-r usb:on)

  • デスクトップの背景: 有効 (-E wallpaper)

  • テーマ: 有効 (-E theming)

  • 全画面モード: 有効 (-m)

プールに対して追加の RDP オプションを構成するには、次の手順に従います。

Oracle VDI Manager の手順

  1. Oracle VDI Manager で、「プール」に移動し、プールを選択します。

  2. 「設定」タブに移動します。

  3. 「Sun Ray」セクションで、「Sun Ray RDP 設定の編集」をクリックします。

  4. RDP 設定を変更して、「保存」をクリックします。

    設定の詳細については、 プールの Sun Ray RDP 設定を参照してください。

  5. 戻る」をクリックします。

  6. 「Sun Ray」セクションで、「カスタマイズ設定の使用」を選択します。

  7. 保存」をクリックします。

5.1.3.1. プールの Sun Ray RDP 設定

Sun Ray Windows コネクタ (uttsc) は、ユーザーのデスクトップへの RDP 接続を構成するための広範なオプションをサポートしています。

Oracle VDI では、これらのオプションのサブセットをプールごとに構成できます。次のいくつかの表は、サポートされているオプションの一覧です。Sun Ray Windows コネクタの完全な一覧については、uttsc コマンドのマニュアルページ (man -M /opt/SUNWuttsc/man uttsc) を参照してください。その他のオプションの使用方法については、「Oracle VDI Sun Ray キオスクセッションについて」を参照してください。

仮想デスクトップで実際に使用できるオプションは、プールで選択した RDP プロトコル、デスクトップのオペレーティングシステム、および仮想デスクトップ自体の構成によって異なります。詳細については、次を参照してください:

一般設定

名前

説明

デフォルト値

セッション言語

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションに使用される言語を識別するために使用します。

この設定のオプションは次のとおりです:

  • <language>-<COUNTRY> という形式の RFC1766 言語タグ (たとえば、フランス語 (スイス) の場合は fr-CH)。

  • Microsoft 言語 ID の 10 進法の値 (たとえば、英語 (UK) の場合は 2057 (0x0809))。

en-US

キーボードの配列

この設定は、リモートデスクトップサーバーによるキーボード入力を処理するために使用されるキーボードの配列を識別する場合に使用します。

この設定のオプションは次のとおりです:

  • <language>- <COUNTRY>[:<layout>] という形式の拡張 RFC1766 言語タグ (たとえば、US インターナショナルキーボードの場合は en-US:INT)。

  • Microsoft キーボード配列 ID の 10 進法の値 (たとえば、US English Dvorak 配列の場合は 66569 (0x10409))。

en-US

キーボードの種類

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションに使用されるキーボードの種類を識別する場合に使用します。

この設定の有効な値には、「すべての Sun および PC USB キーボード」、「Sun Type6 日本語キーボード」、および「Sun 韓国語キーボード」があります。

すべての Sun および PC USB キーボード

ホットデスク

この設定は、ホットデスク発生時の RDP セッションの切断と再接続動作を構成する場合に使用します。

デバイスクライアントアクセスライセンスモードが構成されている場合は、RDP セッションの切断と再接続が実行されます。

デバイスクライアントアクセスライセンスモードが構成されていない場合は、RDP セッションは切断されません。

Windows プルダウンヘッダー

この設定は、Windows プルダウンヘッダーを有効または無効にする場合に使用します。

有効

RDP パケットデータ圧縮

この設定は、RDP パケットデータの圧縮を有効または無効にする場合に使用します。

有効

表示設定

名前

説明

デフォルト値

発色数

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションの優先される発色数を指定する場合に使用します。この設定の有効な値は、8、15、16、24、および 32 です。

注: 発色数は、ユーザーが接続するデスクトップの構成によって制限される可能性があります。その場合は、デスクトップの使用可能な発色数は、プールに対して構成されている色深度よりも優先されます。

注: Oracle Secure Global Desktop は 15 ビットの発色数をサポートしません。仮想デスクトップにこの発色数を指定すると、8 ビット色が代わりに使用されます。

注: 32 ビット色は、Windows Vista または Windows Server 2008 以降のプラットフォームで使用できますが、クライアントデバイスが 32 ビット色を表示できなければなりません。

32

テーマ

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションのテーマを有効または無効にする場合に使用します。

注: この設定を無効にすると、表示のパフォーマンスを高めることができます。

使用不可

デスクトップの背景

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションのデスクトップの背景を有効または無効にする場合に使用します。

注: この設定を無効にすると、表示のパフォーマンスを高めることができます。

使用不可

ドラッグ中にウィンドウの内容を表示

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションでウィンドウをドラッグするときに、完全なウィンドウの内容を表示するための機能を有効または無効にする場合に使用します。

注: この設定を無効にすると、表示のパフォーマンスを高めることができます。

使用不可

メニューの遷移効果

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションでメニューの使用中に視覚効果を有効または無効にする場合に使用します。

注: この設定を無効にすると、表示のパフォーマンスを高めることができます。

使用不可

ポインタシャドウ

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションでポインタシャドウの使用を有効または無効にする場合に使用します。

注: この設定を無効にすると、表示のパフォーマンスを高めることができます。

使用不可

ポインタスキーム

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションでポインタスキームの使用を有効または無効にする場合に使用します。

注: この設定を無効にすると、表示のパフォーマンスを高めることができます。

使用不可

フォント平滑化

この設定は、デスクトップ上のテキストのフォントの平滑化を有効または無効にする場合に使用します。

使用不可

サウンド入力

この設定は、クライアントからデスクトップへのサウンド入力リダイレクションを有効にし、送信されるサウンドの質を選択する場合に使用します。

この設定のオプションは次のとおりです:

  • 高: 可能なかぎり最高のサンプルレートでサウンドを送信します。

  • 中: 最大 22.05kHz でサウンドを送信します。

  • 低: 最大 8kHz でサウンドを送信します。

  • オフ: サウンド入力を無効にします。

オフ

サウンド出力

この設定は、デスクトップからクライアントへのサウンド出力リダイレクションを無効にするか、送信されるサウンドの質を選択する場合に使用します。

この設定のオプションは次のとおりです:

  • 高: 22.05kHz 以上でサウンドを送信します。デフォルトでは「高」品質のサウンド出力が有効になっており、ローカルで再生されます。

  • 低: 8kHz でサウンドを送信します。

  • ミュート: クライアント上ではなくデスクトップ上でサウンドが再生されます。

  • オフ: サウンド出力を無効にします。

リダイレクション設定

名前

説明

デフォルト値

スマートカード

この設定は、Sun Ray クライアントからユーザーのデスクトップセッションへのスマートカードのリダイレクションを有効または無効にする場合に使用します。

使用不可

USB

この設定は、Sun Ray クライアントからユーザーのデスクトップセッションへの USB のリダイレクションを有効または無効にする場合に使用します。

有効

シリアルデバイス

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションにリダイレクトすべきシリアルデバイスを識別する場合に使用します。

この設定の有効な値は、comport=device という形式を使用して指定し、device にはリダイレクトされるシリアルデバイスを、comport には device がリダイレクトされるようにするポート (ユーザーのデスクトップ上) を指定します。

デフォルトではシリアルデバイスはリダイレクトされません。

パス

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションでドライブにリダイレクトされるべき、Oracle VDI ホスト上で使用可能なパスを識別する場合に使用します。

この設定の有効な値は、drive name=path という形式を使用して指定し、path にはリダイレクトされるパスを、drive name には path がリダイレクトされるようにするドライブ (ユーザーのデスクトップ上) を指定します。

デフォルトではパスはリダイレクトされません。

プリンタ

この設定は、ユーザーのデスクトップセッションにリダイレクトされるべきプリンタキューを識別する場合に使用します。

この設定の有効な値は、printer=[driver] という形式を使用して指定し、printer にはリダイレクトされるプリンタキューを指定し、driver にはユーザーのデスクトップセッションでプリンタ用に使用されるプリンタドライバを指定します。driver が省略されると、デフォルトで単純な PostScript ドライバが使用されます。

デフォルトではプリンタキューはリダイレクトされません。

5.1.4. USB リダイレクトを有効にする方法

手順

  1. 仮想マシンテンプレートを準備します。

    1. USB 2.0 デバイスを使用するには、仮想マシンテンプレート内で USB 2.0 (EHCI) コントローラが有効になっていることを確認します。

    2. VMware vCenter または Microsoft Hyper-V で作成した仮想マシンテンプレートの USB ドライバをさらに追加します。

      Oracle VM VirtualBox 仮想マシンの場合、このステップを実行する必要はありません。

      この方法の詳細については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「USB ドライバを仮想マシンに追加する方法」を参照してください。

    3. Sun Ray Windows コネクタの USB リダイレクションコンポーネントをインストールします。

      このステップは、仮想マシンへの接続に MS-RDP プロトコルが使用されている場合のみ実行する必要があります。

      この方法の詳細については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「Windows システムに Windows Connector コンポーネントをインストールする方法」を参照してください。

  2. 準備した仮想マシンをテンプレートとして Oracle VDI ホストにインポートします。

    次を参照してください:

  3. (省略可能) テンプレート内で USB 2.0 (EHCI) コントローラが有効になっていることを確認します。

    1. Oracle VDI Manager で、「プール」に移動します。

    2. プールを選択します。

    3. 「テンプレート」タブに移動します。

    4. 「テンプレート」テーブルで、テンプレートの名前をクリックします。

      「テンプレートのサマリー」ページが表示されます。

    5. 「仮想マシン」リンクをクリックします。

      「マシンの構成」ページが表示されます。

    6. 「USB 2.0 (EHCI) コントローラ」オプションが選択されていることを確認します。

  4. USB サポートを有効にします。

    1. Oracle VDI Manager で、「プール」に移動します。

    2. プールを選択します。

    3. 「設定」タブに移動します。

    4. 「Sun Ray クライアント」セクションで、「Sun Ray RDP 設定の編集」をクリックします。

      「Sun Ray RDP 設定」が表示されます。

    5. 「リダイレクト」セクションで、「USB を有効にする」が選択されていることを確認します。

    6. 「保存」をクリックして、「戻る」をクリックします。

      「設定」タブが表示されます。

    7. 「Sun Ray クライアント」セクションで、「カスタマイズ設定の使用」をクリックします。

    8. 「保存」をクリックします。

  5. テンプレート内に USB コントローラが存在することを確認します。

    1. (省略可能) テンプレートから仮想マシンをクローニングします。

    2. 仮想マシンにログインします。

    3. 「コンピュータ」 → 「プロパティ」 → 「ハードウェア」 → 「デバイスマネージャ」の順に選択して、デバイスが「USB (Universal Serial Bus) コントローラ」の下に表示されることを確認します。

5.1.5. スマートカードの取り外しの構成方法

Sun Ray クライアントからスマートカードを取り外したときのユーザーのデスクトップへの表示方法を制御できます。スマートカードの取り外しポリシーを使用すると、一定時間 Sun Ray クライアントからスマートカードを取り外された状態のときに、ユーザーのデスクトップを停止、中断、またはリサイクルすべきであることを示すことができます。一定時間が経過する前にユーザーがスマートカードを再度挿入した場合、デスクトップ上の関連する動作はキャンセルされます。スマートカードの取り外しポリシーは、プールごとに構成可能で、Oracle VM VirtualBox、Microsoft Hyper-V、および VMware vCenter プールすべてで利用可能です。このポリシーは、Oracle VDI Manager または CLI を使用して構成できます。

リサイクルは、デスクトップがフレキシブル割り当てになっている場合にのみ適用されます。スマートカードの取り外しポリシーにリサイクルのオプションを選択すると、個人に割り当てられたデスクトップには影響しません。

Oracle VDI Manager の手順

  1. Oracle VDI Manager で、「プール」に移動します。

  2. プールを選択します。

  3. 「設定」タブに移動します。

  4. 「Sun Ray」セクションで、「カード取り外し時のアクション」メニューを使用して、シンクライアントからのスマートカードの取り外しに関連付けるアクションを指定します。

    • 「アクションなし」 - スマートカードを取り外しても Oracle VDI が無視するようにする場合に選択します。

    • 「デスクトップのリサイクル」 - フレキシブルに割り当てられたデスクトップをリサイクルする場合に選択します。

    • 「デスクトップのシャットダウン」 - デスクトップをシャットダウンする場合に選択します。

    • 「中断」 - デスクトップを中断させる場合に選択します。

  5. アクションの遅延」フィールドで、シンクライアントからスマートカードが取り外されてからアクションが実行されるまでの時間 (秒) を指定します。

  6. 保存」をクリックします。

CLI の手順

  1. スマートカードの取り外しに関連付けるデスクトップアクションを構成します。

    # /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-setprops \
    -p card-removed=desktop action pool name
    
  2. シンクライアントからスマートカードが取り外されてからアクションが実行されるまでの時間 (秒) を指定します。

    # /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-setprops \
    -p card-removed-timeout=time in seconds pool name
    

    次の例では、シンクライアントからスマートカードが取り外されたあと、30 秒が経過してから実行すべきデスクトップアクションを構成します。

    # /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-setprops \
    -p card-removed=suspend,card-removed-timeout=30 MyPool

5.1.6. キオスク設定を構成する方法 (Sun Ray キオスクプロバイダ)

Sun Ray キオスクモードセッションに引数を渡すよう定義することで、キオスクの設定を構成できます。キオスク設定は、プールごとに構成可能で、Sun Ray キオスクプールでのみ利用できます。キオスクセッション引数は、コマンド行構文でテキストとして指定します。設定は、Oracle VDI Manager または CLI から構成できます。

各キオスクセッションタイプでは、サポートされるオプションと引数が定義されています。キオスクセッションタイプで定義されているデフォルト引数は、指定した引数によってオーバーライドされます。詳細については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「キオスクモード」と該当するキオスクセッションタイプのドキュメントを参照してください。

Sun Ray キオスクセッションについては、「Sun Ray キオスクデスクトッププロバイダ」を参照してください。

Oracle VDI Manager の手順

  1. Oracle VDI Manager で、「プール」に移動します。

  2. プールを選択します。

  3. 「設定」タブに移動します。

  4. 「キオスク設定」フィールドに、キオスクセッションに渡す引数を入力します。

  5. 「保存」をクリックします。

CLI の手順

  • プールに対してキオスク設定を構成します。

    # /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-setprops -p kiosk-settings="kiosk session arguments" "pool name"
    

    次の例では、Sun Ray VMware View Connector キオスクセッションの設定を構成します。

    # /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-setprops \
    -p kiosk-settings="-s myvdmserver.domain -https -- -E theming" "VDM-Pool"

5.1.7. VRDP と MS-RDP の間の選択

Oracle VDI では、仮想デスクトップでのデータの送受信にリモートデスクトッププロトコル (RDP) が使用されます。Oracle VDI は、VirtualBox RDP (VRDP) と Microsoft RDP (MS-RDP) の 2 種類の RDP をサポートします。

VRDP を使用すると、Oracle VDI をマシンレベルで仮想デスクトップに接続できます。この特性により、ユーザーは実際のコンピュータと同じように仮想マシンのブートの様子を確認でき、デスクトップセッションが開始する時間が短く感じられます。また VDRP では、ネットワークアドレス変換 (NAT) ネットワークか、ホストネットワーク (ブリッジネットワーク) のどちらかを選択できます。NAT ネットワークは、仮想マシンから外部ネットワークにアクセスするためのもっとも簡単な方法で、一般に、ホストネットワークや仮想マシンに対して構成を行う必要がありません。

MS-RDP では、Oracle VDI はオペレーティングシステムレベルで接続します。ユーザーはマシンのブートの様子を確認できず、仮想マシンがブートして RDP 接続を受け付けられるようになるまで待つ必要があるため、デスクトップセッションが開始するまでに時間がかかるように感じられます。

Oracle VM VirtualBox デスクトッププロバイダによってホストされる仮想デスクトップでは、VRDP または MS-RDP のどちらかを使用できます。プールのネットワーク設定で必要なプロトコルとネットワーク方法を選択します (「プールごとのネットワークを構成する方法」を参照)。デフォルトでは、プールが VRDP および NAT ネットワークを使用するように構成されています。MS-RDP を使用するには、ホストネットワークを選択する必要があります。

その他のデスクトッププロバイダではすべて、MS-RDP が使用されます。

次の表は、Oracle VDI の機能をプロトコル別に示しています。クライアントと仮想マシン構成の選択は、仮想デスクトップで使用可能な機能にも影響します。詳細については、「デスクトップアクセスについて」を参照してください。

機能

説明

VRDP

MS-RDP

録音 (入力オーディオ)

クライアントデバイスから仮想デスクトップへの記録が可能になります。

オーディオリダイレクション

仮想デスクトップのオーディオコンテンツをクライアントデバイスで再生可能になります。

自動ログオン

ユーザーがリモートデスクトップに自動的にログイン可能になります。

クリップボードリダイレクション

クライアントデバイスと仮想デスクトップの間でテキストのコピー&ペースト機能が使用可能になります。

COM ポートマッピング

クライアントデバイスに接続されているシリアルデバイスへのアクセスが可能になります。

圧縮

仮想デバイスで送受信されるデータの一括圧縮が可能になります。

ドライブリダイレクション (クライアントドライブマッピング)

クライアントデバイスのドライブへのアクセスが可能になります。

[a]

マルチデスクトップ

複数のモニターをクライアントデバイスに接続している場合に複数の仮想デスクトップを表示可能になります。

マルチモニター

クライアントデバイスに接続されている複数のモニターが使用可能になります。複数のモニターで 1 つまたは複数のデスクトップセッションが表示可能になります。

(RDP 7 のみ)

ネットワークセキュリティー (暗号化レベル)

仮想デスクトップ間のデータの暗号化伝送が可能になります (オプションでホスト検証を使用)。

セッションディレクトリ

既存の仮想デスクトップセッションへの自動再接続が可能になります。

スマートカードデバイスリダイレクション

クライアントデバイスに接続されているスマートカードデバイスへのアクセスが可能になります。

[b]

タイムゾーンリダイレクション

仮想デスクトップの時間がクライアントデバイスのタイムゾーンに一致するように調整可能になります。

USB デバイスリダイレクション

クライアントデバイスに接続されている USB デバイスへのアクセスが可能になります。

ビデオの高速化

拡張機能によってビデオストリームおよび Adobe Flash コンテンツのパフォーマンスを向上させることが可能になります。

Windows プリンタマッピング (クライアント出力)

クライアントデバイスに接続されているプリンタへの出力、または仮想デスクトップや Sun Ray Software サーバーに接続されているローカルプリンタまたはネットワークプリンタへの出力が可能になります。

[c]

[a] クライアント USB ストレージデバイスへのアクセスがサポートされています。

[b] クライアント USB スマートカードデバイスへのアクセスがサポートされています。

[c] クライアント USB プリンタへのアクセスがサポートされています。

上記の表に示した機能や、MS-RDP および Sun Ray Windows コネクタの使用に関する情報については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「Windows コネクタ」を参照してください。

VRDP については、Oracle VM VirtualBox ドキュメントの「リモート仮想マシン」を参照してください。

デスクトップパフォーマンス設定と VRDP

多くの RDP クライアントプログラムには、リモートデスクトップのパフォーマンス向上に使用できる設定が用意されています。たとえば、Sun Ray クライアントの場合、こうした設定を使用してプールを構成できます (「プールごとに RDP オプションを構成する方法」を参照)。パフォーマンス設定では、発色数、マウスカーソルの影、ウィンドウとメニューのアニメーションなどを制御します。ただし、VRDP プロトコルを使用してデスクトップに接続する場合は、これらの設定は有効になりません。VRDP はオペレーティングシステムレベルではなくマシンレベルで接続するためです。

自動ログオン

VRDP プロトコルを使用する Windows デスクトップで自動ログオンを使用するには、VirtualBox Windows Guest Addition モジュールをテンプレートまたはデスクトップにインストールする必要があります。Guest Additions は、コマンド行で /with_autologon スイッチを指定してインストールしてください。

自動ログオンは Windows デスクトップのみでサポートされています。

録音 (入力オーディオ) と MS-RDP

MS-RDP プロトコルを使用して仮想デスクトップに接続している場合、Sun Ray クライアントから録音 (入力オーディオ) のサポートを構成するには、Sun Ray Windows コネクタのオーディオ入力コンポーネントをテンプレートまたはデスクトップにインストールする必要があります。このコンポーネントは、Windows XP と Windows Server 2003 でのみサポートされます。

詳細については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「Windows システムに Windows Connector コンポーネントをインストールする方法」を参照してください。

オーディオ入力はデフォルトで無効になっています。プールの RDP オプションでこれを有効にします。詳細については、「プールごとに RDP オプションを構成する方法」を参照してください。

マルチモニター

VRDP によるマルチモニターサポートでは、Oracle VDI はモニター接続ごとに別々の Sun Ray Windows コネクタインスタンスを実行します。

MS-RDP によるマルチモニターサポートでは、Oracle VDI は Oracle VDI セッションごとに 1 つの Sun Ray Windows コネクタインスタンスを実行します。

Oracle VDI では、ワンタイムパスワードを設定して VRDP 接続のセキュリティーを向上させています。正しいユーザー名とワンタイムパスワードを指定しないと、RDP クライアントは接続に失敗します。

Windows 7 のすべてのエディションにマルチモニターのサポートが含まれているわけではありません。詳細については、「リモート デスクトップ接続: よく寄せられる質問」を参照してください。

USB リダイレクションと MS-RDP

MS-RDP プロトコルを使用して仮想デスクトップに接続している場合、Sun Ray クライアントから USB リダイレクションのサポートを構成するには、Sun Ray Windows コネクタの USB リダイレクションコンポーネントをテンプレートまたはデスクトップにインストールする必要があります。詳細については、「USB リダイレクトを有効にする方法」を参照してください。

ビデオの高速化と VRDP

VirtualBox では、VRDP 用のビデオリダイレクション機能をサポートしています。VRDP サーバーは仮想マシンのビデオストリームを頻繁に更新される矩形として自動検出します。ビデオフレームは Motion JPEG (M-JPEG) 形式を使用して圧縮されるので、標準的な RDP のビットマップ圧縮方法に比べて高い圧縮率が実現できます。ビデオリダイレクション機能は、ゲストに追加ソフトウェアをインストールせずに動作します。この機能をオフにしたり、圧縮率を変更したりすることはできません。

ビデオリダイレクション機能は、VRDP を使用するサポートされるすべてのデスクトップでサポートされ、Sun Ray クライアント、RDP Version 7 をサポートするクライアントからアクセスされます。Sun Ray クライアントでは、M-JPEG ビデオストリームは SunFlash チャネルを経由して配信されます。

ビデオの高速化と MS-RDP

ビデオの高速化は、RDP Version 7 を使用する接続でサポートされます。

MS-RDP プロトコルを使用して仮想デスクトップに接続している場合、Sun Ray クライアントからビデオの高速化のサポートを構成するには、Sun Ray Windows コネクタの次のコンポーネントをテンプレートまたはデスクトップにインストールする必要があります:

  • マルチメディアリダイレクション: このコンポーネントは、Windows Media Player のパフォーマンスを向上させます。

  • Adobe Flash の高速化: このコンポーネントは、Adobe Flash コンテンツの再生機能を強化します。

  • オーディオ/ビデオ同期: このコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのオーディオ/ビデオ同期を強化します。

マルチメディアリダイレクションとオーディオ/ビデオ同期のコンポーネントは、Windows XP と Windows Server 2003 でのみサポートされます。

コンポーネントのインストール方法については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「Windows システムに Windows Connector コンポーネントをインストールする方法」を参照してください。

Sun Ray Windows コネクタコンポーネントについては、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「Windows コネクタ」を参照してください。