3.12. グローバル Oracle VDI Center について

3.12.1. ホームおよび外部の Oracle VDI Center
3.12.2. ゲストプール
3.12.3. Oracle VDI のログインおよびデスクトップセレクタダイアログ

グローバル Oracle VDI Centers」機能は、サイト間を移動するユーザーを持つ会社にとって便利です。これは、基本的なホットデスクによるエクスペリエンスが複数の Oracle VDI 環境に拡張されているので、ユーザーは移動するときに、自分のホーム Oracle VDI Center にあるデスクトップか、ローカルにホストされたデスクトップにアクセスできるようになります。

グローバル Oracle VDI Center は、グローバルなユーザーディレクトリインフラストラクチャーの存在を前提とします。グローバル Oracle VDI Center は常に有効ですが、ユーザーディレクトリを適切に準備していないと、この機能を利用することはできません。ユーザーディレクトリを準備する方法については、「グローバル Oracle VDI Center 用にユーザーディレクトリを準備する方法」を参照してください。

ユーザーエクスペリエンスを検討するときには、ホットデスクに対して手動または自動のどちらのリダイレクションを実装するのかと、ゲストプールを使用可能にするかどうかを決定するようにしてください。

ゲストプールについては、「ゲストプール」を参照してください。ホットデスクの詳細については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「ホットデスク」を参照してください。手動および自動のリダイレクションについては、後の「手動のリダイレクション」および「自動のリダイレクション」を参照してください。

3.12.1. ホームおよび外部の Oracle VDI Center

Oracle VDI Center は、1 つ以上の Oracle VDI ホストから構成される個々の Oracle VDI 環境です。ユーザーが通常作業している Oracle VDI Center が、その人のホーム Oracle VDI Center になります。ユーザーの視点からは、その人のホーム Oracle VDI Center での作業とスタンドアロンの Oracle VDI Center での作業に違いはありません。グローバル Oracle VDI Center を使用する場合、ユーザーディレクトリが適切に準備されていれば、ユーザーは移動中にホーム Oracle VDI Center にある既存のデスクトップにアクセスし続けるか、外部の Oracle VDI Center にあるゲストプールからデスクトップを使用することができます。

3.12.2. ゲストプール

ゲストプールは、「ゲスト」フラグがオンになっているプールで、現在接続している Oracle VDI Center のデスクトップまたはほかの非ゲストプールが割り当てられていないユーザーにデスクトップを提供します。ユーザーがこの条件を満たしているときにのみ、ゲストプールはデスクトップセレクタダイアログに表示されます。

Oracle VDI Manager または CLI を使用して、プールをゲストプールとして設定できます。必須ではありませんが、ゲストプールでは次の設定が推奨されます:

  • 柔軟性のあるデスクトップ割り当て

  • リソースを節約するための小さな推奨サイズ

  • リソースを節約するための少数の空きデスクトップ

  • 万一の場合に同時に作業することが予想されるゲスト数に応じた大きな最大サイズ

3.12.3. Oracle VDI のログインおよびデスクトップセレクタダイアログ

最初の Oracle VDI ログインダイアログの外観は、グローバル Oracle VDI Center を含まない以前のリリースの外観と変わりません。ユーザーがユーザー名とパスワードを入力すると、ユーザーディレクトリのグローバル Oracle VDI Center 関連のデータに基づいて、ユーザーの現在のホーム Oracle VDI Center に接続するのか、外部 Oracle VDI Center に接続するのかがシステムによって判別されます。現在のユーザーにそのようなデータが見つからない場合、現在の Oracle VDI Center はユーザーのホーム Oracle VDI Center であると見なされます。

したがって、ユーザーがホーム Oracle VDI Center に接続しても、ユーザーエクスペリエンスに違いは生じません。ただし、外部の Oracle VDI Center に接続した場合は、デスクトップセレクタダイアログに次のような新しいエントリが表示されます:

  1. 1 つ以上のゲストプールエントリ。ゲストプールが正しく構成されている場合、ユーザーは外部の Oracle VDI Center にあるゲストプールからローカルデスクトップを取得できるので、デスクトップセレクタにはゲストプールではなくこのデスクトップが表示されます。

  2. ユーザーのホーム Oracle VDI Center に切り替えるためのエントリ。このオプションでは、現在のセッションがユーザーのホーム Oracle VDI Center にリダイレクトされます。ユーザー名が入力されたログインダイアログが表示され、ユーザーはパスワードをもう一度入力する必要があります。認証に成功すると、デスクトップセレクタダイアログが、ユーザーに割り当てられたデスクトップとプールを表示します。

3.12.3.1. 手動のリダイレクション

通常、Oracle VDI ログインダイアログでは、ユーザー名、ドメイン、パスワードの入力が求められます。認証が成功すると、Oracle VDI システムがユーザーのホーム Oracle VDI Center を判別します。Sun Ray クライアントがユーザーのホーム Oracle VDI Center に接続されている場合、ダイアログの動作には何も変更はなく、ユーザーにはデスクトップセレクタ画面が表示されます。ただし、Sun Ray クライアントがユーザーのホーム Oracle VDI Center に接続されていない場合、デスクトップセレクタ画面には、その Oracle VDI Center のビジターが使用できるその他のゲストデスクトップに加えて、Oracle VDI Center エントリが表示されます。ユーザーは、ホーム Oracle VDI Center にリダイレクトされるのか、外部 Oracle VDI Center で使用できるゲストデスクトップのいずれかを使用するのかを選択できるようになりました。

ユーザーがホーム Oracle VDI Center エントリを選択した場合、Sun Ray クライアントはユーザーのホーム Oracle VDI Center にあるいずれかの Sun Ray サーバーにリダイレクトされ、ログインダイアログにはユーザー名と現在のドメインが表示されます。正しいパスワードを再入力すると、ユーザーには通常のデスクトップセレクタ画面が表示されます。Sun Ray クライアントがユーザーのホーム Oracle VDI Center に接続されたので、ホーム Oracle VDI Center 内の割り当てられたデスクトップにアクセスできます。この時点で、ユーザーが新しいローカルセンターに戻ることはできません。

リダイレクションを以前のホーム Oracle VDI Center に戻れるようにする方法については、「初期サーバーへの自動リダイレクション」を参照してください。

3.12.3.2. 自動のリダイレクション

デフォルトのリダイレクションロジックでは、ユーザーが初期のログイン画面とリダイレクション後に、パスワードを 2 回入力する必要があります。この不便さを解消するために、マルチステップ認証を実行するようにログインダイアログを構成できます。client.autoredirection.homeserver=Enabled プロパティーの設定によって、ダイアログではユーザー名とドメイン情報のみの入力が求められるように指定します (「client.autoredirect プロパティーを使用してクライアントリダイレクションを管理するには、どのようにしますか」を参照)。ユーザーのホーム Oracle VDI Center を決定するには、この情報で十分です。

ホーム Oracle VDI Center に接続済みのユーザーは、2 番目のステップとしてパスワードの入力が求められます。まだ接続していないユーザーについては、Sun Ray クライアントがそのユーザーのホーム Oracle VDI Center 内のサーバーに自動的にリダイレクトされます。リダイレクション後、パスワードの入力画面が表示されます (ユーザー名とドメインはあらかじめ設定されています)。認証に成功すると、デスクトップセレクタ画面が表示されます。

自動のリダイレクションでは、外部 Oracle VDI Center に接続したり、ゲストデスクトップを使用または選択したりする機能は提供されません。代わりに、ユーザーは自分のホーム Oracle VDI Center 内でホストされているデスクトップで作業する必要があります。

3.12.3.3. 初期サーバーへの自動リダイレクション

Sun Ray クライアントが別のサーバーにリダイレクトされたあとでユーザーが切断すると、Sun Ray クライアントは、通常、そのサーバーにリダイレクトされたままになります。このことは次のユーザーに混乱を生じさせる可能性があり、このユーザーは割り当てられたデスクトップで想定されるリストではなく、Oracle VDI Center リンクとゲストデスクトップのリストが表示されて驚くことになるかもしれません。ただし、自動リダイレクションでは、クライアントはログイン処理の過程で、現在のユーザーのホーム Oracle VDI Center に自動的にリダイレクトされます。

client.autoredirect.firstserver 設定を使用して Oracle VDI キオスクセッションを構成し、ユーザーがログオフ、切断、またはセッションを終了したときに、Sun Ray クライアントをリダイレクトして初期サーバーに自動的に戻すことができます。この機能はデフォルトで有効になっています (「client.autoredirect プロパティーを使用してクライアントリダイレクションを管理するには、どのようにしますか」を参照)。