9.6. デスクトップとプール

9.6.1. ユーザーが常にデスクトップを使用できるようにするには、どのようにしますか
9.6.2. デスクトップの起動が「デスクトッププロバイダ <Name> 用のデスクトップを起動する適切なホストがありません」というエラーで失敗します
9.6.3. 個人用デスクトップ割り当てと柔軟デスクトップ割り当ての違いは何ですか
9.6.4. Oracle VDI の高速準備が失敗します
9.6.5. シンクライアントのグループをプールに割り当てるために、トークン名でワイルドカードを使用してそれらのシンクライアントを表すことができますか
9.6.6. Ubuntu デスクトップでのオーディオ再生が遅すぎます。どうすればよいですか
9.6.7. Oracle VM VirtualBox でホストされるデスクトップのオーディオ構成を Oracle VDI Manager で変更したあと、オーディオが再生されません
9.6.8. Sun Ray に対して USB リダイレクションを指定するには、どのようにしますか
9.6.9. USB デバイスが検出されません
9.6.10. MS-RDP と VRDP の違いは何ですか
9.6.11. Sysprep のタイムゾーン設定がホストのタイムゾーンと一致しない場合にクローニングが失敗します
9.6.12. VirtualBox Guest Additions のバージョンの確認
9.6.13. デスクトップの起動が「状態を取得中にエラーが発生しました」というメッセージで失敗します

9.6.1. ユーザーが常にデスクトップを使用できるようにするには、どのようにしますか

ユーザーのデスクトップの割り当てが柔軟割り当てではなく個人用割り当てであることを確認します。デスクトップの割り当てタイプの詳細は、「個人用デスクトップ割り当てと柔軟デスクトップ割り当ての違いは何ですか」を参照してください。

9.6.2. デスクトップの起動が「デスクトッププロバイダ <Name> 用のデスクトップを起動する適切なホストがありません」というエラーで失敗します

「デスクトッププロバイダ <ProviderName> 用のデスクトップを起動する適切なホストがありません」というエラーは、十分なメモリーを搭載したホストがデスクトッププロバイダに存在しなかったことを意味します。

Oracle VDI Manager の「デスクトッププロバイダ」>「ホスト」タブで、ホストで使用可能なメモリーを確認してください。

9.6.3. 個人用デスクトップ割り当てと柔軟デスクトップ割り当ての違いは何ですか

  • 個人用割り当て: 個人用に (つまり静的に) 割り当てられたデスクトップは、物理コンピュータと同様、それらのユーザーが所有し、管理者が明示的に割り当てを削除するか、デスクトップを別のユーザーに再割り当てしないかぎり、リサイクルされたり、ほかのユーザーに対して利用可能になることはありません。

  • 柔軟割り当て: 柔軟に (つまり動的に) 割り当てられたデスクトップは、ユーザーが一時的にのみ所有します。ユーザーがデスクトップからログアウトするか、デスクトップが使用されなくなると、それらのデスクトップはリサイクルされ、ほかのユーザーが使用できるようになります。リサイクルプロセスの一環として、デスクトップ割り当てが削除されます。

Oracle VDI の管理 GUI で特定のデスクトップを選択し、それをユーザーに明示的に割り当てると、個人用割り当てが作成されます。

ユーザー (またはユーザーグループ) をプールに割り当てると、そのユーザーがはじめてデスクトップを要求したとき (デスクトップに接続したとき)、必要に応じてデスクトップ割り当てが作成されます。割り当てのタイプ (個人用または柔軟) は、プールの設定によって異なります。このような構成は、「プール」 - 「設定」サブカテゴリでプールごとに個別に行うことができます (デスクトップ割り当てに関するセクションを参照)。

割り当てタイプに加えて、各プールにデスクトップを追加する方法を指定することもできます。デスクトップを手動でインポートすることも、指定したテンプレートからデスクトップを自動的にクローニングすることもできます (「クローニング」サブカテゴリを参照)。

新しいプールを作成すると、割り当ておよびクローニングの構成のデフォルト設定が適用されます。便宜上、プールウィザードでは、「手動」、「動的」、および「拡張」のプールタイプを使用でき、これらはデフォルト設定のみが異なります。プール設定はいつでも変更できます。プールタイプはどこにも格納されません - 初期のプール設定を定義するだけのものであり、ショートカットとして提供されます。プールタイプの主な違いは次のとおりです:

  • 動的プール: デスクトップはテンプレートからクローニングされます。柔軟デスクトップ割り当てがデフォルトです。

  • 拡張プール: デスクトップはテンプレートからクローニングされます。個人用デスクトップ割り当てがデフォルトです。

  • 手動プール: クローニングは無効です (デスクトップをインポートすることによって、このプールに手動で追加する必要があります)。個人用デスクトップ割り当てがデフォルトです。

デスクトップのリサイクルが行われるのは、柔軟に割り当てられたデスクトップの場合のみです。デスクトッププロバイダとは関係しません。

9.6.4. Oracle VDI の高速準備が失敗します

FastPrep はさまざまな理由で失敗することがありますが、もっとも一般的な理由はネットワークとユーザーのアクセス権です。テンプレート (およびクローン) で、使用されるドメイン名が常に正しく解決できるようにしてください。また、指定のドメイン管理者やデスクトップ管理者に適切なアクセス権があることを確認してください。

FastPrep が失敗した場合は、通常、Windows システムエラーコードが返されます。これらのエラーコードは MSDN で確認できます:

http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms681381(VS.85).aspx

次にいくつかの例を示します:

1326 = ログオン失敗: ユーザー名が不明か、パスワードが間違っています。

- ドメイン管理者とパスワードを確認してください

1355 = 指定したドメインが存在しないか、そのドメインにアクセスできませんでした。

- ドメインのスペルを確認し、デスクトップでドメイン名が解決できるようにしてください。通常は、不適切な DNS 設定が原因になっています。Oracle VM VirtualBox NAT ネットワークを使用している場合は、/etc/resolv.conf でホストの DNS サーバーが正しいことを確認してください。

9.6.5. シンクライアントのグループをプールに割り当てるために、トークン名でワイルドカードを使用してそれらのシンクライアントを表すことができますか

いいえ、ただし Oracle VDI では、すべての Sun Ray クライアントまたはすべてのスマートカードをプールに割り当てるための 2 つの特別なトークンが定義されています。

AnySunRayClient.000 は定義済みのトークンで、すべての Sun Ray クライアント (Sun Ray ハードウェアおよび Oracle Virtual Desktop Client) を 1 つのプールに割り当てます。Sun Ray クライアントをスマートカードなしで使用する場合、ユーザーはプールからデスクトップを取得します。

AnySmartCard.000 は定義済みのトークンで、すべてのスマートカードを 1 つのプールに割り当てます。スマートカードを装着して Sun Ray クライアントを使用する場合、ユーザーはプールからデスクトップを取得します。

代わりに、「トークンをユーザーに割り当てる方法」で説明されているように、Oracle VDI の CLI を使用して、トークンをまとめて作成し、それらをユーザーに関連付けることができます。その後、ユーザーディレクトリ内の既存のユーザーグループを基準にするか、カスタムグループを使用して特に Oracle VDI インストール用に定義したグループを基準にして、プールの割り当てを行うことができます。

9.6.6. Ubuntu デスクトップでのオーディオ再生が遅すぎます。どうすればよいですか

ゲストデスクトップの alsa ドライバは、ac97 ハードウェアクロックを自動的に検出しようとします。この方式は、Oracle VM VirtualBox ac97 エミュレーションには対応していません。正確に見えても実際にはそうでない結果が取得され、その結果に基づいてクロック周波数が計算されるため、値が不適切な場合もあります。alsa_base.conf の ac97_clock オプションを使用すると、自動検出が無効になります。

自動検出を無効にするには:

  1. Ubuntu デスクトップのコマンド行で次を実行します。

    # sudo gedit /etc/modprobe.d/alsa-base.conf
  2. alsa-base.conf ファイルの末尾に次の行を追加します。

    options snd-intel8x0 ac97_clock=48000
  3. デスクトップを再起動します。

9.6.7. Oracle VM VirtualBox でホストされるデスクトップのオーディオ構成を Oracle VDI Manager で変更したあと、オーディオが再生されません

デスクトップの構成 (オーディオなど) を Oracle VDI Manager で変更した場合、Oracle VM VirtualBox ホストでデスクトップが登録解除/再登録されるまで、その変更は適用されません。デスクトップを再起動しただけでは、この処理は行われません。登録解除/登録を強制的に実行するには、Oracle VDI Manager で「電源切断」または「シャットダウン」を選択し、「起動」を選択します。

9.6.8. Sun Ray に対して USB リダイレクションを指定するには、どのようにしますか

Sun Ray の管理 GUI を使用して、キオスクセッションパラメータを調整できます。詳細は、「Oracle VDI Sun Ray キオスクセッションについて」および「バンドル版の Sun Ray キオスクセッションの変更方法」を参照してください。uttsc に固有のほかの設定の後ろに、目的のドライブマッピングを追加します: <specific settings for Desktop Selector> - <any other uttsc specific settings> -r disk:<drive name>=<path>

9.6.9. USB デバイスが検出されません

「USB リダイレクトを有効にする方法」に、USB デバイスのサポートを構成する方法の詳細が記載されています。デスクトップで USB デバイスが検出されない場合は、次の手順に従います:

  • プールで USB リダイレクションが有効になっていることを確認します。

  • クライアントが USB リダイレクションをサポートしていることを確認します。

    各クライアントによってサポートされる機能の一覧については、「デスクトップアクセスについて」を参照してください。

  • Sun Ray クライアントが最新のファームウェアを使用していることを確認します。

    Sun Ray クライアントのファームウェアの更新手順については、『Sun Ray Software 5.3 管理ガイド』の「Sun Ray クライアントのファームウェア」を参照してください。

  • USB デバイスが USB 2.0 デバイスの場合は、USB 2.0 (EHCI) コントローラがデスクトップまたはテンプレートで構成されていて、仮想マシンで有効になっていることを確認します。

  • プールの RDP プロトコルとして MS-RDP が選択されている場合は、Sun Ray Windows コネクタの USB リダイレクションコンポーネントがデスクトップまたはテンプレートにインストールされていることを確認します。

  • VMware vCenter または Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダの場合は、USB ドライバがテンプレートまたはデスクトップにインストールされていることを確認します。

  • Oracle VDI Hypervisor デスクトッププロバイダの場合:

    • デスクトッププロバイダが、Oracle VDI のリリースに付属の Oracle VM VirtualBox のリリースを使用していることを確認します。

    • デスクトップまたはテンプレートが正しいバージョンの Oracle VM VirtualBox Guest Additions を使用していることを確認します。

      「VirtualBox Guest Additions のバージョンの確認」を参照してください

9.6.10. MS-RDP と VRDP の違いは何ですか

違いの詳細は、「VRDP と MS-RDP の間の選択」を参照してください。

9.6.11. Sysprep のタイムゾーン設定がホストのタイムゾーンと一致しない場合にクローニングが失敗します

Sysprep プロセスでは、クローニングの前にテンプレートのタイムゾーン設定を削除し、代わりにデフォルトの Sysprep 設定 (GMT) を使用します。仮想化ホストのタイムゾーンが GMT と異なる場合は、不一致が原因でクローニングが失敗します。この問題の回避方法は次のとおりです:

  1. プールの「クローニング」タブでクローニングを無効にします。

  2. クローニング」タブの「システムの準備」セクションで、「編集」をクリックします。

  3. システムの準備の編集」ウィンドウで、「タイムゾーン」の設定を 85 から各地の適切なタイムゾーンコードに変更します。

    たとえば、インド標準時のタイムゾーンコードは 190 です。

  4. 保存」をクリックします。

  5. プールのクローニングを有効にして、問題をまだ再現できるかどうかを確認します。

9.6.12. VirtualBox Guest Additions のバージョンの確認

デスクトップの問題のトラブルシューティングを行うときは、デスクトップにインストールされている Oracle VM VirtualBox Guest Additions のバージョンを確認するとよいでしょう。Guest Additions のバージョンは Oracle VDI Manager とコマンド行で確認できますが、デスクトップまたはテンプレートの実行中にのみ確認できます。

Oracle VDI Manager で:

  1. プール」に移動し、プールを選択します。

  2. デスクトップ」または「テンプレート」タブに移動し、デスクトップまたはテンプレートを選択します。

  3. 仮想マシン」リンクをクリックします。

    Guest Additions のバージョンはこのページに表示されます。

コマンド行で:

  • デスクトップの Guest Aditions のバージョンを表示するには、vda desktop-show <desktop> コマンドを使用します。

  • テンプレートの Guest Aditions のバージョンを表示するには、vda template-show <template> コマンドを使用します。

<desktop> または <template> を特定するには、「デスクトップまたはテンプレートの ID の取得」を参照してください。

9.6.13. デスクトップの起動が「状態を取得中にエラーが発生しました」というメッセージで失敗します

デスクトップの起動が失敗し、Cacao のログに次のメッセージが表示されることがあります:

FINER: thr#7620 THROW com.sun.vda.service.api.ServiceException: Error getting
state for desktop 'Win700000016' on host 'vdi1.example.com'.
        at com.sun.vda.service.vbox.VBDesktop.start(VBDesktop.java:1299)
        at com.sun.vda.service.vbox.VBDesktop.start(VBDesktop.java:1276)
....

この問題は、起動に失敗したデスクトップと同じ名前を持つ既存の登録済み仮想マシン (VM) が存在するが、何らかの理由でその既存の VM にアクセスできないために発生します。

解決方法は、アクセスできない VM の登録を次のように解除することです:

  1. 起動に失敗したデスクトップをホストしていた VirtualBox ホストに VirtualBox ユーザー (通常は root) としてログインします。

  2. 次の例のように、VBoxManage list vms コマンドを使用して、ホスト上のすべての登録済み VM を一覧表示します:

    # VBoxManage list vms
    "Win700000013" {a7aeff15-f6fb-4c10-bbf4-499bb568c551}
    "<inaccessible>" {15a0fdd9-69cb-4de2-b4a9-954633917f82}
    "Win700000008" {405b5579-793b-4e80-9f60-0b2df73ebadc}
    "Win700000019" {c47d23dc-875f-45c3-820d-bf64d013019f}
    

    この出力には、"Win700000013" のように引用符で囲まれた VM 名と、{a7aeff15-f6fb-4c10-bbf4-499bb568c551} のように中括弧で囲まれた VM の UUID が一覧表示されます。上の例のように、アクセスできない VM には名前の代わりに <inaccessible> と表示されます。

  3. アクセスできないすべての VM の登録を解除します。

    VM の登録を解除するには、次の例のように VBoxManage unregistervm <UUID> コマンドを使用します:

    # VBoxManage unregistervm 15a0fdd9-69cb-4de2-b4a9-954633917f82

アクセスできない VM を削除したあと、失敗したデスクトップを起動できるはずです。