2.2. Oracle VDI のシステム要件

2.2.1. Oracle VDI のハードウェア要件
2.2.2. Oracle VDI でサポートされているインストールプラットフォーム
2.2.3. Oracle Linux プラットフォームの要件
2.2.4. Oracle Solaris プラットフォームの要件
2.2.5. 時間の同期
2.2.6. リモート MySQL データベースを使用するための要件
2.2.7. 仮想化環境での Oracle VDI Center

2.2.1. Oracle VDI のハードウェア要件

Oracle VDI の基本的なハードウェア要件は:

  • 少なくとも 1 つの 2.0GHz x86-64 (x64) CPU

  • 最低 4G バイトの RAM

  • 最低 32G バイトのディスク容量

これらの要件は、ホストが Oracle VDI 専用で使用されることを前提としています。

ハードウェアのサイジングは、Oracle VDI の配備を計画する場合の非常に重要な部分です。サイジングの基本的なガイドラインの一部は、7章パフォーマンスとチューニングで説明しています。サイジングに関する詳細なサポートについては、Oracle の営業またはサポート担当者にお問い合わせください。

2.2.2. Oracle VDI でサポートされているインストールプラットフォーム

Oracle VDI でサポートされているインストールプラットフォームを次に示します:

オペレーティングシステム

サポートされているリリース

Oracle Linux (64 ビット)、x86 プラットフォーム

5.6、5.7

Oracle Solaris (64 ビット)、x86 プラットフォーム

Solaris 10 リリース 09/10 (update 9) 以降

注: Solaris 11 はサポートされていません。

Oracle Linux で認定されている Oracle 製品は Red Hat Enterprise Linux でも認定およびサポートされますが、これは、両者の間には暗黙的な互換性があるからです。Oracle は、Red Hat Enterprise Linux 製品上では追加テストを実行していません。

Oracle Linux プラットフォームで最高のパフォーマンスを得るには、Oracle による Unbreakable Enterprise Kernel を使用します。

同じ Oracle VDI Center 内のすべてのホストは、同じオペレーティングシステムを使用する必要があります。同じ Oracle VDI Center 内でオペレーティングシステムを混在させて使用することはサポートされていません。

Oracle VDI でサポートされているインストールプラットフォームを仮想化できます (「仮想化環境での Oracle VDI Center」を参照)。

オペレーティングシステムのインストールの自動化またはホストのレプリケーションのためのテクノロジ (Oracle Linux プラットフォーム上の Kickstart、または Oracle Solaris プラットフォーム上の Jumpstart またはフラッシュアーカイブなど) を使用する場合は、各ホストに一意の iSCSI イニシエータ名が存在することを確認する必要があります。iSCSI イニシエータの構成方法の詳細については、システムのドキュメントを参照してください。

Oracle VDI ホスト上でファイアウォールが有効になっている場合は、開く必要がある可能性があるポートの詳細について、「ファイアウォールのポートとプロトコル」を参照してください。

2.2.3. Oracle Linux プラットフォームの要件

Oracle Linux プラットフォームでの Oracle VDI には、特定のパッケージをインストールする必要があります。Oracle VDI のインストールスクリプトによって、ソフトウェアをインストールする前にこれらのパッケージが確認されます。必須パッケージが不足している場合、インストールスクリプトは有効な yum リポジトリがホストに構成されていることを確認してから、yum コマンドを使用してパッケージが使用可能かどうかを確認します。不足している必須パッケージが使用可能である場合、続行するように要求され、パッケージがダウンロードされてインストールされます。yum リポジトリが構成されていない場合、または必須パッケージが使用できない場合はインストールが失敗し、インストールする必要がある必須パッケージのリストが表示されます。Oracle VDI をインストールするには、これらの依存関係を解決する必要があります。必須パッケージの確認は、Oracle VDI の新規インストールの場合のみに実行されます。

ソフトウェアをインストールする前に、yum が正しく構成され、機能していることを確認することをお勧めします。

yum コマンドなどのソフトウェアの自動更新ツールは、新しいリリースの Oracle Linux が使用可能になったときに、ホストがその新しいリリースに更新されるように構成できます。この方法で実行される更新では、サポートされていないリリースの Oracle Linux にホストが更新されてしまう可能性があります。たとえば yum の構成を編集して ol5_x86_64_latest リポジトリへのアクセスを無効にするなどの方法で、Oracle VDI ホストが、サポートされたリリースの Oracle Linux の更新のみを受け取るように必ず構成してください。

Oracle VDI では、Oracle Linux システムがランレベル 5 (X ベースのログイン画面を使用する完全なマルチユーザーモード) で実行されている必要があります。

iSCSI デーモンのステータスの確認

Oracle VDI ホストでは iSCSI デーモンが実行されている必要があります。確認するには、次のコマンドを使用します:

/etc/init.d/iscsi status

デーモンが実行されていない場合は、次のコマンドを使用してデーモンを起動します:

/etc/init.d/iscsi start

SELinux の構成

SELinux の設定が適用されていると、Oracle VDI は正常にインストールされますが、構成が失敗します。SELinux Administration ツール (system-config-selinux) または /usr/sbin/setenforce 0 コマンド (このコマンドによって設定が permissive に変更される) を使用して、SELinux の設定を permissive または disabled に変更します。

2.2.4. Oracle Solaris プラットフォームの要件

Oracle Solaris プラットフォームでは、エンドユーザーディストリビューションをインストールして、Oracle VDI が必要とするライブラリを取得する必要があります。

Oracle VDI では、Oracle Solaris システムがランレベル 3 (共有の NFS リソースを持つマルチユーザーレベル) で実行されている必要があります。

2.2.5. 時間の同期

Oracle VDI ホストでは時間が同期されていることが重要です。すべてのホストの時間の同期を確実にとるには、時間情報プロトコル (NTP) ソフトウェアを使用します。

Oracle VDI を構成するときに、そのホストに NTP が構成されているかどうかが確認されます。NTP が構成されていない場合、Oracle VDI Center に追加された最初のホスト (プライマリホスト) が自動的に NTP サーバーとして構成され、Oracle VDI Center のセカンダリホストは自動的にプライマリホストの時間と同期をとります。NTP は構成されているがホストの時間が同期されていない場合、Oracle VDI の構成時に警告が表示されます。

2.2.6. リモート MySQL データベースを使用するための要件

Oracle VDI Center のプライマリホストを構成するときに、リモート MySQL データベースを使用することを指定します。リモート MySQL データベースがすでにインストールおよび構成されている必要があります。

サポートされているリモートデータベースを次に示します:

  • MySQL サーバー (リリース 5.0 以降、InnoDB ストレージエンジンを使用)

  • MySQL Cluster (リリース 6.2.15 以降、NDB ストレージエンジンを使用)

リモートデータベースを使用するには、プライマリホストで Oracle VDI を構成する場合に次の情報を入力する必要があります。

  • MySQL ホストの DNS 名。

  • MySQL データベースの特権管理者のユーザー名とパスワード。

  • データベースへの接続に使用するポート番号、および Secure Socket Layer (SSL) を使用して接続を保護するかどうか。

特権データベース管理者は、リモート MySQL データベースに Oracle VDI データベースを作成および構成する場合のみに使用されます。Oracle VDI データベースが作成されると、データベースユーザーも作成されます。リモート Oracle VDI データベースへのすべてのアクセスは、このユーザーを使用して実行されます。デフォルトでは、リモート Oracle VDI データベースの名前は vda で、データベースユーザーの名前は vdadb です。Oracle VDI のプライマリホストを構成するときに、別の名前を選択したり、データベースユーザーのパスワードを使用するように選択できます。

リモートデータベースに対して SSL 接続を使用するには、Oracle VDI の構成時に指定できるように、プライマリホストへの SSL 接続に必要な証明書と鍵ファイルをコピーする必要があります。証明書と鍵は、Privacy Enhanced Mail (PEM) 形式である必要があります。リモートデータベースの SSL 構成によっては、次のものが必要になる場合があります:

  • 認証局 (CA) の証明書

  • クライアント証明書

  • クライアント証明書の非公開鍵

MySQL の SSL 構成の詳細については、『MySQL リファレンスマニュアル』の「データベース管理」の章を参照してください。

2.2.7. 仮想化環境での Oracle VDI Center

Oracle VDI を仮想化環境にインストールできます。Oracle VDI ホストテンプレートをクローニングして Oracle VDI Center を作成する場合は、次のことに注意します。

  • 構成されていないホストだけをクローニングします。

    完全に構成された Oracle VDI ホストのテンプレートは作成できません。テンプレート内の Oracle VDI ソフトウェアをインストールすることはできますが、クローニングされたあとのみにそのホストを構成して Oracle VDI Center に追加できます。

  • 各ホストの iSCSI イニシエータのロール名は一意である必要があります。

    テンプレートをクローニングしたあとに、ホストの iSCSI イニシエータの名前が一意の名前になるように、この名前を構成しなければならない場合があります。iSCSI イニシエータの構成方法の詳細については、システムのドキュメントを参照してください。

  • 高可用性を提供するには 2 つの個別のホストが必要です。

    高可用性を提供するには、マスターデータベースを持つプライマリホストとスレーブデータベースを持つセカンダリホストを個別の物理マシンにホストする必要があります。

複数の Oracle VDI Center については、「グローバル Oracle VDI Center について」を参照してください。