Java Rich Internet Applications(RIA)は、デスクトップ・アプリケーションに似た特徴を持ちながら、インターネットを介してデプロイされるアプリケーションです。 Java RIAは、JavaアプレットまたはJava Web Startアプリケーションとして開発およびデプロイできます。
以前は、Java Rich Internet Applicationをアプレットとしてブラウザ内にデプロイするか、またはJava Web Startアプリケーションとしてブラウザ外部にデプロイするかという判断が、アプリケーション設計に大きな影響を及ぼしていました。 次世代のJavaプラグインが登場したことで、この判断は大幅に単純化されました。
従来、トップレベルのFrame
を含むアプリケーションのユーザー・インタフェースは、main
メソッド内で構築されていました。 このプログラミング・スタイルを採用した場合、アプリケーションが独自のFrame
を作成することが前提となるため、ブラウザにアプリケーションを再デプロイするのは簡単ではありませんでした。 アプレットとしてブラウザ内で実行されている場合、このアプレットがアプリケーションのユーザー・インタフェースを格納するトップレベルのコンテナになるため、 トップレベルのFrame
は必要ありません。
Java Rich Internet Applicationの設計には、コンポーネント・ベース・アーキテクチャを使用します。 まとめて構成できる機能を、1つまたは複数のコンポーネントに体系化するようにします。 この場合、"コンポーネント"という用語は、AWTのComponent
クラスのサブクラス、SwingのJComponent
クラスのサブクラス、または別のサブクラスのサブクラスであるGUI要素を指します。 たとえば、トップレベルのJPanel
にその他のUIコンポーネントが含まれているとします(ネストしたその他のJPanelとテキスト・フィールドの組み合わせ、コンボ・ボックスなど)。 このような設計では、コア機能をアプレットとしてデプロイすることも、Java Web Startアプリケーションとしてデプロイすることも比較的簡単にできます。
Javaアプレットとしてデプロイする場合、Applet
またはJApplet
にコア機能をラップし、必要に応じてブラウザ固有の機能を追加するだけで作業は完了します。 Java Web Startアプリケーションとしてデプロイする場合は、JFrame
に機能をラップします。
作成したコードを、Javaアプレットとしてデプロイするのか、またはJava Web Startアプリケーションとしてデプロイするのかを決定するには、Rich Internet Applications Decision Guideに含まれる詳しい情報を参照してください。
このコースではRIAの開発とデプロイメントについて説明します。 クライアントJava Runtime Environment(JRE)ソフトウェアの各種バージョンで導入された機能については、『Client JRE Capabilities - Quick Reference』を参照してください。
Developing and Deploying Java Applets
Developing and Deploying Java Web Start Applications
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