ヘッダーをスキップ
Oracle® VMユーザーズ・ガイド
リリース3.0 for x86
B64583-01
  ドキュメント・ライブラリへ
ライブラリ
目次へ
目次
索引へ
索引

前へ
前へ
 
次へ
次へ
 

用語集

アフィニティ

特定の仮想マシンが常に同じホストで実行される必要があることを指定します。

アンチ・アフィニティ

特定の仮想マシンが常に違うホストで実行される必要があることを指定します。

アセンブリ

複数の仮想マシンとその仮想ディスク、これらの相互接続性が含まれるインフラストラクチャ・テンプレートです。アセンブリは、一連の.ovf(Open Virtualization Format)および.img(ディスク・イメージ)ファイルとして作成できます。または、これらすべてを単一の.ova(Open Virtualization Format Archive)ファイルに含めることもできます。

ドメイン

メモリー、仮想CPU、ネットワーク・デバイス、ディスク・デバイスを含む一連の構成可能リソースで、ここで仮想マシンが実行されます。ドメインには仮想リソースが割り当てられ、独立して起動、停止、リブートができます。

「dom0」および「domU」も参照してください。

dom0

ドメイン・ゼロの略称。ハードウェアおよびデバイス・ドライバへのアクセス権を持つ管理ドメイン。dom0は、Oracle VM Serverが起動時に最初に起動するドメインです。dom0にはdomUより多くの権限があります。ハードウェアに直接アクセスでき、他のドメインのデバイス・ドライバを管理できます。新しいドメインを起動することもできます。

domU

ハードウェアまたはデバイス・ドライバに直接アクセスする権限を持たないドメイン。各domUは、dom0のOracle VM Serverによって起動します。

ゲスト

Oracle VM Serverのドメインで実行されるゲスト・オペレーティング・システム。ゲストは、準仮想化またはハードウェア仮想化されます。複数のゲストを同じOracle VM Serverで実行できます。

ハドウェア仮想化マシン

未修正のゲスト・オペレーティング・システムを持つ仮想マシン。仮想環境用には再コンパイルされません。ハードウェア仮想化ゲストとして実行されているときは、パフォーマンスは大幅に低下する場合があります。実行するMicrosoft Windows(tm)オペレーティング・システムおよび従来のオペレーティング・システムを有効にします。ハードウェア仮想化は、Intel VTまたはAMD SVM CPUでのみ使用可能です。

ホスト・コンピュータ______________________________________________________________________

Oracle VM Serverがインストールされる物理コンピュータ。

ハイパーバイザ

ハイパーバイザ(モニタ)仮想マシン・マネージャ(VMM)。システムで唯一完全な権限を持つエンティティです。CPUとメモリー使用量、権限確認およびハードウェア割込みを含むシステムの最も基本的なリソースのみを制御します。

管理ドメイン

「dom0」を参照してください。

非スパース・コピー

「非スパース・コピー」タイプのクローンは、物理ディスクのディスク・イメージ・ファイルであり、空のブロックを含む、指定されたディスク・サイズ全体と同等の領域をとります。「スパース・コピー」も参照してください。

Oracle VM Agent

Oracle VM Serverとともにインストールされるアプリケーション。Oracle VM Managerと通信して仮想マシンを管理します。Oracle VM Managerは、Oracle VM Agentと通信することによって、Oracle VM Serverで実行されている仮想マシンを管理します。サーバー・プール・マスター、ユーティリティ・サーバー、仮想マシン・サーバーの3つのコンポーネントが含まれます。

Oracle VM Server

仮想マシンを実行するための軽量でセキュアなサーバー・ベース・プラットフォームを提供するように設計された、自己完結型の仮想化環境。Oracle VM Serverは、Xenハイパーバイザ・テクノロジの更新版に基づきます。Oracle VM Managerとの通信を有効にするためにOracle VM Agentが含まれます。

Oracle VM Manager

Oracle VM Serverプールを管理するためのユーザー・インタフェース(Application Development Framework(ADF)のWebアプリケーション)を提供します。テンプレートまたはインストール・メディアからの仮想マシンの作成や仮想マシンの削除、電源オフ、アップロード、デプロイメント、ライブ・マイグレーションを含む、仮想マシンのライフサイクルを管理します。ISOファイル、テンプレートおよび共有仮想ディスクを含むリソースを管理します。Webサービスを経由したOracle VM ServerへのAPIも提供します。

準仮想化マシン

カーネルが仮想環境を認識するように再コンパイルされる仮想マシン。メモリー、ディスクおよびネットワーク・アクセスが最大のパフォーマンスを実現するように最適化されるため、ほぼネイティブの速度で実行されます。

優先サーバー

メモリー、CPU、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)、ディスクなどのリソースを仮想マシンに提供する仮想マシン・サーバー。優先サーバーとして仮想マシン・サーバーを1つのみ選択すると、仮想マシンは常にこのサーバーから起動され、このサーバーで実行されます。複数の優先サーバーを選択した場合は、起動するたびに、仮想マシンは使用可能なリソースが最大のマシンで実行されます。

QEMU

qemu-dm(プロセス名)とも呼びます。別のPCシステム内でPCシステムの完全な仮想化を可能にする仮想化プロセス。

サーバー・プール

論理的に、1つ以上の物理Oracle VM Serversを含む独立したリージョン。仮想マシンが存在する記憶域の統一ビューを示し、これらの仮想マシンのユーザーをgroupという単一のコミュニティにまとめます(そこでは、各ユーザーがサーバー・プール・メンバーになります)。

サーバー・プール・マスター

Oracle VM Agentのコンポーネント。Oracle VM Managerおよびその他のOracle VM Agentとの間の連絡先として動作するアプリケーション。Oracle VM Serverに対し、仮想マシン・ホストのロード・バランシングおよびローカル永続性を提供します。

サーバー・プールにあるサーバー・プール・マスターは1つだけです。物理サーバーは、同時にサーバー・プール・マスター、ユーティリティ・サーバーおよび仮想マシン・サーバーとして実行できます。

スパース・コピー

「スパース・コピー」タイプのクローンは、物理ディスクのディスク・イメージ・ファイルであり、指定されたディスク・サイズ全体ではなく、実際に使用されている量の領域のみをとります。「非スパース・コピー」も参照してください。

シン・クローン

シン・クローンは、指定されたディスク・サイズ全体ではなく、実際に使用されている量の領域のみをとる物理ディスクのクローンです。

ユーティリティ・サーバー

Oracle VM Agentのコンポーネント。仮想マシン、サーバー・プールおよびサーバーに対する、I/Oが集中する操作(ファイルのコピー、移動、名前変更など)を処理するアプリケーションです。

サーバー・プールには複数のユーティリティ・サーバーが存在する可能性があります。物理サーバーは、同時にサーバー・プール・マスター、ユーティリティ・サーバーおよび仮想マシン・サーバーとして実行できます。

vif

domUsとdom0の間のネットワーク・インタフェースを確立するための仮想ネットワーク・インタフェース。domUの起動時に、番号が割り当てられます。この番号は、ethnからvifn.0へのネットワーク・インタフェースを確立するために使用されます。

仮想ディスク

ゲスト・オペレーティング・システムにとっては物理ディスク・ドライブに見えるファイルまたは一連のファイル(通常は、リモート・ファイル・システムである場合でも、ホスト・ファイル・システム上にあります)。

仮想マシン(VM)

ゲスト・オペレーティング・システム、およびOracle VM Serverで実行される、関連付けられたアプリケーション・ソフトウェア。準仮想化マシンまたはハードウェア仮想化マシン。複数の仮想マシンを同じOracle VM Serverで実行できます。

仮想マシン・マネージャ(VMM)

「ハイパーバイザ」を参照してください。

仮想マシン・サーバー

Oracle VM Agentのコンポーネント。Oracle VM Server仮想マシンを実行するアプリケーション。仮想マシンの起動および停止、ホストおよびオペレーティング・システムのパフォーマンス・データの収集ができます。サーバー・プール・マネージャ、ユーティリティ・サーバー、仮想マシン・サーバー間の通信を有効にします。

サーバー・プールには複数の仮想マシン・サーバーが存在する可能性があります。物理サーバーは、同時にサーバー・プール・マスター、ユーティリティ・サーバーおよび仮想マシン・サーバーとして実行できます。

仮想マシン・テンプレート

仮想マシンのテンプレート。CPUの数やメモリー・サイズ、ハードディスク・サイズ、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)など、基本的な構成情報が含まれています。Oracle VMマネージャを使用して仮想マシン・テンプレートをベースに仮想マシンを作成します。

VMM

「仮想マシン・マネージャ(VMM)」を参照してください。

Xen(tm)

Xenハイパーバイザは、x86互換コンピュータ向けの小型で軽量のソフトウェア仮想マシン・モニターです。Xenハイパーバイザは、1つの物理システムで複数の仮想マシンを安全に実行します。各仮想マシンは、ほぼネイティブのパフォーマンスで独自のゲスト・オペレーティング・システムを使用します。Xenハイパーバイザはケンブリッジ大学の研究者によって作成され、Linuxカーネルの作業から派生したものです。