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Oracle® Coherence Oracle Coherence*Webユーザーズ・ガイド
リリース3.7.1
B65029-01
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9 JSFおよびMyFacesアプリケーションの操作

JavaServer Faces(JSF)は、Webアプリケーションのユーザー・インタフェースを構築できるフレームワークです。Apache Software Foundation社のMyFacesは、JSF仕様を拡張するJSFコンポーネントを提供します。MyFacesコンポーネントは、JSF 1.1リファレンス実装などのように互換性のある実装と完全互換性があります。

すべてのJSF/MyFaces Webアプリケーションの場合は、次のようになります。

JSFとMyFacesは、セッション・オブジェクトにおけるビューの状態のキャッシュを試みます。この状態データは、デフォルトではシリアライズ可能ですが、可能でない場合もあります。次に例を示します。

JSFパラメータのjavax.faces.STATE_SAVING_METHODは、リクエスト間におけるビューの状態が格納される場所を特定します。デフォルトでは、状態はサーブレット・セッションに保存されます。web.xmlファイルのcontext-param行でSTATE_SAVING_METHODパラメータをclientに設定し、レンダリングされたページの非表示フィールドにビュー全体の状態をJSFが格納するようにします。そのように設定しない場合、セッション・オブジェクトにシリアライズ不可能な状態のキャッシュをJSFで試みることがあります。

例9-1は、web.xmlファイルのSTATE_SAVING_METHODパラメータの設定を示しています。

例9-1 web.xmlファイルのSTATE_SAVING_METHODの設定

...
<context-param>
    <param-name>javax.faces.STATE_SAVING_METHOD</param-name>
    <param-value>client</param-value>
</context-param>
...

MyFacesを使用する設定済アプリケーションの場合は、次のようになります。

Coherence*Web WebInstallerでMyFacesアプリケーションをデプロイする場合(設定済アプリケーションの場合)、MyFacesのバージョンに応じて追加手順の実行が必要な場合もあります。

JSFリファレンス実装(Mojarra)を使用する設定済アプリケーションの場合は、次のようになります。

Coherence*Web WebInstallerを使用してJSFリファレンス実装(Mojarra)に基づくWebアプリケーションをデプロイしている場合、web.xmlファイルのservlet行でFacesServletクラスを宣言する必要があります。

例9-3 web.xmlファイルにおけるFaces Servletの宣言

...
<servlet>
     <servlet-name>Faces Servlet (for loading config)</servlet-name>
     <servlet-class>javax.faces.webapp.FacesServlet</servlet-class>
 </servlet>
...

MyFacesおよびCoherence SPIを使用する非設定済アプリケーションの場合は、次のようになります。

Coherence SPIを使用して、MyFacesで構築されたWebアプリケーションをデプロイする場合、追加手順を実行する必要はありません。これは、Coherence*WebとともにMyFacesを実行する場合にお薦めする方法です。

JSFリファレンス実装(Mojarra)およびCoherence SPIを使用する非設定済アプリケーションの場合は、次のようになります。

Coherence SPIを使用して、JSFリファレンス実装(Mojarra)に基づくWebアプリケーションをデプロイする場合は、何も実行する必要はありません。これは、Coherence*WebとともにJSFを実行する場合にお薦めする方法です。