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Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイドfor Oracle Audit Vault
リリース12.1 (12.1.0.2.0)
B66838-02
 

 

Oracle Enterprise Manager

System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイドfor Oracle Audit Vault

リリース12.1 (12.1.0.2.0)

B66838-02(原本部品番号:E26595-02)

2012年9月

Oracle Audit Vaultは、監査データを透過的に収集し、セキュアな中央リポジトリに統合するために使用します。Audit Vaultは、Oracleデータベース、Microsoft SQL Server、IBM DB2、Sybase Adaptive Server Enterprise (ASE)などのデータベース・ソースから監査データを取り出すようにポリシー、エージェントおよびコレクタ/証跡を構成して、このタスクを実行します。

Oracle Audit Vaultプラグインでは、Oracle Audit Vaultリリース10.3.xサーバーおよび10.2.3.2.xエージェント・コンポーネントの監視のみをサポートします。これらのデータベース・ソース・タイプをEnterprise Managerで監視できるのは、ソース・データベースが使用可能であり、サポートされる場合のみです(たとえば、IBM DB2のデータベース・プラグイン、Sybase ASEプラグイン、Microsoft SQL Serverプラグインなど)。

対象読者

このマニュアルは、Oracle Audit Vaultシステムの管理を担当し、Oracle Enterprise Manager 12.1を購入したユーザーを対象としています。

関連ドキュメント

サポートされるバージョン

このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。

前提条件

この項には、Audit Vaultプラグインのインストール、構成または使用に固有で、必須の特別な指示が記載されています。


注意:

Oracle Databaseプラグイン・リリース12.1.0.2.0以上を最初にデプロイする必要があります。「Oracle DatabaseとAudit Vaultのプラグインのデプロイ」を参照してください。

Oracle Audit Vaultプラグインでは、次のネイティブAudit Vault管理可能エンティティをターゲット・タイプまたは収集項目タイプとしてサポートします。

SELECT_CATALOG_ROLEおよびAV_MONITORユーザー・ロールの要件

Enterprise Managerを使用してAudit Vaultを監視するには、AV_MONITORロールとSELECT_CATALOG_ROLEロールを持つユーザーを使用する必要があります。

必須ロールを持つ新しいユーザーを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Database Vaultアカウント・マネージャ(DV_ ACCTMGRロールを持つユーザー)でAudit Vaultリポジトリに接続し、新しいユーザーを作成します。

    CREATE USER monitor_user
    IDENTIFIED BY password;
    
  2. SYSDBA権限を持つユーザーでAudit Vaultリポジトリに接続し、新しいユーザーにSELECT_CATALOG_ROLEを付与します。

    CONN sysdba_user
    Enter password: password
    
    GRANT SELECT_CATALOG_ROLE, CREATE SESSION TO monitor_user;
    
  3. Audit Vault管理者でAudit Vaultリポジトリに接続し、新しいユーザーにAV_MONITORロールを付与します。

    CONN avadmin_user
    Enter password: password
    
    GRANT AV_MONITOR to monitor_user;
    

監視対象のコンポーネント

Oracle Audit Vaultプラグインでは、次のAudit Vaultコンポーネントの監視をサポートします。

Oracle DatabaseとAudit Vaultのプラグインのデプロイ

プラグインをデプロイする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』プラグイン・マネージャに関する章を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm

ターゲットの自動検出

プラグインを正常にデプロイできたら、次の手順に従って、集中監視および管理のためにプラグイン・ターゲットをEnterprise Manager Cloud Controlに追加します。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「自動検出の構成」の順に選択します。

  2. Oracle Audit Vaultモジュールをクリックし、「構成」アイコンをクリックして「ターゲット・タイプのターゲットの検出の構成」画面を表示します。

  3. 「ホストの追加」をクリックします。管理するすべてのホストが追加されていることを確認します。

  4. 「検索と選択」ポップアップで、ターゲット・リストからホストを選択し、「選択」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。

手動によるターゲットの追加

自動検出に加えて、Enterprise Manager Cloud Controlでは、ホストおよび様々なOracleソフトウェアとコンポーネントを管理対象ターゲットとして手動で追加できます。

管理対象ターゲットのプロパティを指定し、Enterprise Manager管理対象ターゲットを作成できる必要があります。

すべてのターゲット・タイプを手動で追加できるわけではありません。検出フレームワークへの登録中に、ターゲット・タイプの所有者はそのターゲット・タイプが手動で追加可能かどうかを指定します。

ターゲットをEnterprise Managerに手動で追加するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Managerにログインします。

  2. 「設定」をクリックし、ドロップダウン・メニューから「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。ターゲットの手動追加ページが表示されます。

  3. ターゲットの手動追加ページで、「ターゲットの手動追加」サブセクションに移動して、オプションを選択します。

    • ガイド付きプロセスを使用して非ホスト・ターゲットを追加

      Oracleクラスタおよび高可用性サービスOracle Database MachineまたはWebLogicドメインの検出などの追加するターゲット・タイプのいずれかを選択します。このプロセスは、関連ターゲットも追加します。

    • ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加

      Fusion J2EEアプリケーションApplications UtilitiesまたはSupplier Portalなどの追加するターゲット・タイプのいずれかを選択します。

  4. ターゲット・タイプの選択後、ターゲットを追加するターゲット・タイプに固有のウィザードに従います。

    確認後、ターゲットはEnterprise Managerの管理対象ターゲットになります。Enterprise Managerでは、単に情報が承認され、可能な場合は入力されたデータの検証が実行されて、ターゲットの監視が開始されます。

プラグインのアンデプロイ

Oracle Management Serviceまたは管理エージェントからプラグインを削除するには、次のようにします。

  1. 「設定」メニューから、「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. 削除するプラグインの行を表から選択します。

  3. 「アンデプロイ元」をクリックしてから、「管理サーバー」または「管理エージェント」をクリックします。次に、プラグインを削除する元のOMSまたは管理エージェントを選択します。

  4. プラグインの削除を確認します。接続している該当のEnterprise Managerユーザーに通知が送信され、構成解除のプロセスが開始されます。


注意:

  • プラグインを削除すると、そのメタデータもすべて管理リポジトリから削除されます。

  • オラクル社から提供されているデフォルトのプラグインは、アンデプロイできません。


メトリックの表示

Oracle Audit Vaultシステム・ドロップダウン・メニューから、「監視」「すべてのメトリック」の順に選択して、「すべてのメトリック」サマリー・ページを表示します。このページに、Audit Vaultプラグインから使用できるすべてのターゲットについてメトリック・サマリーを表示できます。「ビュー」セクションでは、次のメトリック・オプションが使用できます。

「すべてのメトリック」サマリー・ページには、オープン・メトリック・イベントがクリティカルの重要度とともに表示されます。詳細は、メトリック名のリンクをクリックしてください。

参照として、過去7日間でアラートとなった上位5つのメトリックも「すべてのメトリック」サマリー・ページに表示されます。

メトリックと収集設定

Oracle Audit Vaultシステム・ドロップダウン・メニューから、「監視」「メトリックと収集設定」の順に選択します。この画面で、ターゲットごとに収集のしきい値およびスケジュールを設定できます。


注意:

しきい値を空にすると、そのメトリックに対するアラートは無効になります。

メトリック収集エラー

Oracle Audit Vaultシステム・ドロップダウン・メニューから、「監視」「メトリック収集エラー」の順に選択します。この画面には、管理対象ターゲットでメトリック評価エラーが発生した場合に、そのエラーのリストが表示されます。通常、これらのエラーはインストールまたは構成の問題の結果です。

収集されたメトリックのサマリー

次の収集メトリックと構成メトリックは、Oracle Audit Vaultソース・データベース・ターゲット・タイプ(ORACLE_AV)で使用できます。

収集メトリック

  • 収集名: レスポンス

    • メトリック・グループ: レスポンス

    • 頻度: 5分

    • メトリック名

      • ステータス: Audit Vaultサーバーのステータスを収集(しきい値 = Y)

      • メッセージ: エラー・メッセージまたは情報メッセージ(しきい値 = N)

  • 収集名: AV_NOTIFICATIONS

    • メトリック・グループ: AV_EMAIL_NOTIFICATIONS

    • 頻度: 15分

    • メトリック名

      • 保留: 送信準備完了

      • 期限切れ: アラート・メッセージ期限切れ

      • キュー: まだキューに入っているアラート電子メール

  • 収集名: AV_PROCESS_STATUS

    • メトリック・グループ: AV_COLLECTOR_STATUS

    • 頻度:

    • メトリック名

      • ステータス: Audit Vaultエージェントのステータスを収集(しきい値 = Y)

      • メッセージ: エラー・メッセージまたは情報メッセージ(しきい値 = N)

  • 収集名: AV_PROCESS_STATS

    • メトリック・グループ: AV_COLLECTOR_STAT

    • 頻度: 2分

    • メトリック名

      • アップロードなしのコレクタ: コレクタ名(しきい値 = N)

      • エージェント: エージェント名(しきい値 = N)

      • 待機時間: データ量XY時間にAudit Vaultリポジトリに未送信(しきい値 = Y)

      • スループット: Audit Vaultリポジトリに送信されたデータ量(しきい値 = Y)

      • last_upload_time: データがAudit Vaultリポジトリに送信された最終時間(しきい値 = N)

構成メトリック

  • 収集名: AV_PROCESS_CONFIG

    • メトリック・グループ: AV_AGENT_CONFIG

      • 頻度: 24時間

      • 構成データ: 名前、ホスト、インストール場所

      • 説明: エージェント、コレクタおよびソース間のアソシエーションを確立する必要があります。

    • メトリック・グループ: AV_COLLECTOR_ATTRS

      • 頻度: 24時間

      • 構成データ: コレクタ属性名、値、説明

      • 説明: コレクタ属性の詳細を収集します。

    • メトリック・グループ: AV_COLLECTOR_CONFIG

      • 頻度: 24時間

      • 構成データ: 名前、インストール場所、サポートされるソース

      • 説明: エージェント、コレクタおよびソース間のアソシエーションを確立する必要があります。

    • メトリック・グループ: AV_SOURCE_ATTRS

      • 頻度: 24時間

      • 構成データ: ソース属性名、値、説明

      • 説明: ソース属性の詳細を収集します。

    • メトリック・グループ: AV_SOURCE_CONFIG

      • 頻度: 24時間

      • 構成データ: 名前、インストール場所、バージョン

      • 説明: エージェント、コレクタおよびソース間のアソシエーションを確立する必要があります。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleカスタマは、My Oracle Supportから電子サポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


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