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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Databaseコンプライアンス標準
12c リリース4 (12.1.0.4)
B70518-04
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4 自動ストレージ管理のコンプライアンス標準

次に示すのは、自動ストレージ管理(ASM)のコンプライアンス標準のコンプライアンス・ルールです。コンプライアンス標準は次のとおりです。

4.1 ASMの記憶域のベスト・プラクティス

ASMコンプライアンス標準についての記憶域のベスト・プラクティスのコンプライアンス・ルールは、次のとおりです。

4.1.1 「標準」または「高」の冗長性を持つディスク・グループに、ミラー化されたディスクまたはパリティ保護されたディスクがある

説明: 「標準」または「高」の冗長性を持つディスク・グループで、ミラー化されているディスクまたはパリティ保護されているディスクをチェックします。

重大度: マイナー警告

理由: ディスクとそのディスク・グループがデータの冗長性を提供している場合は、ディスク・リソースが消費され、不必要にパフォーマンスに影響を与えます。

4.1.2 ディスク・グループは外部冗長性に依存し、非保護のディスクを所有している

説明: 外部冗長性に依存するディスク・グループで、ミラー化されていないか、またはパリティ保護されていないディスクをチェックします。

重大度: 警告

理由: ディスク・グループが外部冗長性に依存し、ディスクがミラー化されていないか、またはパリティ保護されていない場合は、データ損失が発生する可能性があります。

4.1.3 ディスク・グループには、異なる冗長性属性を持つディスクが含まれている

説明: ディスク・グループで、異なる冗長性属性を持つディスクをチェックします。

重大度: 警告

理由: 異なる冗長性属性を持つディスクが同じディスク・グループ内にあると、データ保護のレベルに一貫性がなくなる場合があります。

4.1.4 ディスク・グループにはサイズが大幅に異なるディスクが含まれている

説明: ディスク・グループで、ディスク・サイズの差が5%を超えるディスクをチェックします。

重大度: 警告

理由: ディスク・グループ内のディスク間では、それぞれのサイズの差を5%以内にする必要があります。ただし、データ移行時を除きます。自動ストレージ管理では、ディスクのサイズに比例してデータを均一に分散します。I/Oと最適なパフォーマンスのバランスをとるためには、指定したディスク・グループ内のディスクを、同一のサイズとパフォーマンス特性にする必要があります。

4.2 ASMのパッチ適用可能な構成

ASMコンプライアンス標準のパッチ適用可能な構成のコンプライアンス・ルールは、次のとおりです。

4.2.1 パッチ適用可能性

説明: ASMターゲットがパッチ適用可能な構成であることを確認します。

重大度: 警告

理由: 提供されているEnterprise Managerのパッチ適用機能を使用して、パッチ適用できないASMターゲットにパッチを適用できません。