Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Oracle Virtual Networkingインストレーション・ガイド リリース12.1.0.2.0 E49735-02 |
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System Monitoring Plug-in Oracle Virtual Networkingインストレーション・ガイド
リリース12.1.0.2.0
E49735-02(原本部品番号:E40873-02)
2013年10月
このドキュメントでは、System Monitoringプラグインをインストールおよび使用して、Oracle Enterprise Manager内でOracle Virtual Networkingシステムを監視する方法を説明します。
このドキュメントの内容は、次のとおりです。
Oracle Virtual Networking (OVN)用のSystem Monitoringプラグインは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの機能を拡張して、Oracle Virtual Networkingシステムの監視を可能にします。
Xsigo Fabric Manager (XFM)とも呼ばれるOracle Fabric Manager (OFM)は、Oracle Virtual Networkingシステムを監視します。Enterprise Manager Cloud Control 12c環境内でプラグインをデプロイおよび構成すると、ネットワーク・コンポーネント、変更情報、アラートおよび違反のサマリーが、UIに表示されます。
このプラグインにより監視されるデータの詳細は、「監視情報の表示」を参照してください。
この項では、Oracle Virtual Networkingシステムの監視を有効にするために必要な項目について説明します。
このプラグインは、次のOracle Enterprise Managerバージョンをサポートします。
Oracle Enterprise Manager 12c Cloud Control リリース3 (12.1.0.3.0)以上
Oracle Enterprise Manager Management Agent リリース12.1.0.3.0以上
プラグインをデプロイする前に、次のタスクを実行してください。
Oracle Enterprise Manager 12c Cloud Control リリース3 (12.1.0.3.0)以上がインストールされていることを確認します。
Oracle Fabric Managerを実行しているコンピュータに、Management Agentがアクセスできることを確認します。
Xsigo Fabric Manager 4.1.0/Oracle Fabric Manager 4.2.0以上をEnterprise Managerプラグインとともにインストールします。詳細は、プラグインに同梱されるreadmeファイルを参照してください。
エージェントがインストールされるマシンで、Oracle Fabric Manager証明書を新規または既存のTrustStoreにインポートします。OFM証明書ファイルは、OFM Administratorにより提供される必要があります。
JDK keytoolを使用して、次のように、Oracle Fabric Manager証明書をTrustStoreにインポートします。
keytool -import -file <certificate_filename> -alias <alias> -keystore <truststore_filename>
Oracle Fabric ManagerまたはXsigo Fabric Manager用の証明書を構成する方法の詳細は、次で提供されているユーザー・ガイドを参照してください。
プラグインを取得してデプロイするには、次のタスクを完了してください。
Oracle Enterprise Managerストアは、最新バージョンの管理プラグイン・ファイルなどの機能アップデートが公開されている外部サイトです。最新のバージョンをご利用いただけるように、Enterprise Manager Cloud Controlはこのサイトを定期的に確認しています。プラグインは、Oracle Enterprise Managerストアからソフトウェア・ライブラリ(ローカル・ストア)にダウンロードできます。
注意: Oracle Enterprise Managerストアからプラグインをダウンロードするには、Oracle Enterprise Managerがインターネットにアクセスできる必要があります。 |
予備知識
プラグインをデプロイする前に、次の点を知っておく必要があります。
同じプラグインの複数のバージョンをインポートできます。ただし、特定の時点でデプロイできるOracle Management Service(OMS)は1つのバージョンのみです。
管理エージェントは、OMSホストにデプロイされているプラグインと同じバージョンまたは以前のバージョンを保有できます。
管理エージェントが、OMSホスト上のバージョンより新しいバージョンを保有することはできません。
デプロイ・プロセスの完了には、管理リポジトリのSYSMANユーザー・パスワードが必要です。
次の手順では、インターネットに接続していることを前提に、プラグインを即時ダウンロードする方法について説明します。または、指定した時刻にダウンロードするようスケジュールすることもできます。
「設定」メニューで「拡張性」、「自己更新」の順にクリックし、アップデートのリストを取得します。
リストで「プラグイン」をクリックします。
リストから「Oracle Virtual Networking」を選択し、「ダウンロード」をクリックします。
「即時」を選択して「選択」をクリックすると、アップデートのダウンロードが開始されます。
ダウンロードが完了すると、「プラグイン・デプロイメント」ページが表示されます。
デプロイ・プロセスの完了には、管理リポジトリのSYSMANユーザー・パスワードが必要です。
「プラグイン・デプロイメント」ページで、Enterprise Manager for Oracle Virtual Networking Plug-inを選択します。
「プラグイン・デプロイメント」ページが表示されていない場合は、「設定」メニューを展開し、「拡張性」、「プラグイン」の順にクリックします。
「デプロイ先」、「管理サーバー」の順にクリックします。
「プラグインのデプロイ」ダイアログ・ボックスで、必要な詳細をすべて指定します。
デプロイするプラグインのバージョン・セクションで、「プラグイン」ドロップダウン・リストから「プラグイン」バージョンを選択します。「ターゲット・タイプ」の情報が表に表示されます。「リポジトリSYSパスワード」を入力して、「続行」をクリックします。
「プラグインのデプロイ」ダイアログ・ボックスの手順を完了します。
「デプロイ」をクリックして、選択したプラグインをすべてのEnterprise Managerサーバーにデプロイします。
Oracle Virtual Networking Plug-inを既存のOracle Enterprise Manager Cloud Controlエージェントに関連付けて、一元化された監視を有効にする必要があります。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで新しいターゲットを追加する方法は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド12c』を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Cloud ControlにSYSMANとしてログインします。
「設定」メニューで「ターゲットの追加」、「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。
「ターゲット監視プロパティを指定してターゲットを宣言的に追加」を選択してから、「Oracle Virtual Networking」ターゲット・タイプを選択し、「監視エージェント」を選択して「手動追加」をクリックします。
次の情報を入力します。
ターゲット名: Oracle Enterprise Manager Cloud ControlのUIに表示される一意のターゲット名です。
ストア・ロケーション: TrustStoreファイルへのパスです。
ストア・タイプ: ファイル・フォーマットはJKSである必要があります。
ストア・パスワード: 任意の値が許容されます。
Oracle Virtual Networkingユーザー名: Oracle Fabric Manager用のユーザー・ログイン名です。
Oracle Virtual Networkingパスワード: Oracle Fabric Managerに対応するパスワードです。
Oracle Virtual Networkingホスト名: Oracle Fabric Manager用のホスト名またはIPアドレスです。
「OK」をクリックして、新しいターゲットを追加します。
プラグインをデプロイし、環境内で監視する1つ以上のターゲットを構成したら、次はプラグインの監視設定をカスタマイズできます。具体的には、使用する環境の特別な要件に合わせて、メトリックの収集間隔やしきい値の設定を変更できます。
プラグインでデータの収集が開始されるまで数分間待機した後、次の手順を使用して、プラグイン・ターゲットがOracle Enterprise Manager Cloud Controlで適切に監視されていることを検査および検証します。
エージェント・ホームページの「監視ターゲット」表から、Oracle Virtual Networkingターゲット・リンクをクリックします。
「メトリック」表に、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。
Oracle Fabric Manager、累積パフォーマンス、管理対象デバイス、検出されたサーバー、構成されたI/Oテンプレート、ネットワーク・クラウドやストレージ・クラウドおよびOracle Fabric Managerにより追跡されるアラームについての情報を監視できます。
これらの情報を表示するには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューで、「すべてのターゲット」オプションを選択します。
「すべてのターゲット」表でOracle Virtual Networkingターゲットをクリックします。
Oracle Fabric Managerは高可用性モードをサポートします。このモードでは、複数のFabric Managerサーバーが相互に関連付けられ、アクティブまたはパッシブのロールで動作するFabric Managerサーバーのシステムが提供されます。
OVN Plug-in UIの「サマリー」セクションには、Oracle Fabric Managerの現在の状態とバージョンおよび高可用性モードが表示されます。
Oracle Fabric Managerを通して管理されるOracle Fabric InterconnectシャーシおよびOracle SDNについての情報が、OVN Plug-in UIに表示されます。各管理対象デバイスのホスト名、デバイスのIPアドレス、各管理対象デバイスに現在インストールされているソフトウェア・バージョン、管理対象デバイスの現在の状態およびデバイスのモデルが表示されます。
Oracle Fabric Managerは、デバイスを通して接続され、Oracle Virtual Networkingのドライバがインストールされているサーバーを検出します。
OVN Plug-in UIには、Oracle Fabric Managerにより検出された各サーバーのホスト名、ホスト・サーバーで現在使用されているオペレーティング・システム、各サーバーにバインドされているI/Oプロファイルの名前およびサーバーに構成されているvNICとvHBAの総数が表示されます。
構成されているI/Oテンプレートは、ホスト・サーバーにデプロイされているかどうかに関係なく、OVN Plug-in UIにリストされます。
構成されている各I/Oテンプレートの名前、各I/Oテンプレートに構成されているvNICとvHBAの総数およびI/Oテンプレートに適用されている説明が表示されます。
Private Virtual Interconnect (PVI)クラウドについての情報が、OVN Plug-in UIに表示されます。
Oracle Fabric Interconnectが接続されている場合、構成されている各クラウドの名前、イーサネット・ポートの数およびクラウド内のリンク・アグリゲーション・グループ(LAG)が表示されます。
構成されているストレージ・クラウドについての情報が、OVN Plug-in UIに表示されます。構成されている各クラウドの名前、ストレージ・クラウド内のファイバ・チャネル・ポートの数が表示されます。
Oracle Virtual Networking Plug-inは、Oracle Fabric Managerにより追跡されるシステム・イベントとネットワーク管理アラームを監視します。
OVN Plug-in UIに表示されるアラームには、次の重大度のいずれかが割り当てられています。
クリティカル
重度
軽度
警告
クリティカル、重度、軽度および警告の各アラームを表示するには、「すべてのメトリック」ページに移動して、「アラーム」メトリックを選択します。クリティカル・アラームは、OVN Plug-in UIの「インシデントと問題」セクションに表示されます。重度、軽度および警告のアラームも、この目的のルールをユーザーがアクティブ化した場合に、「インシデントと問題」セクションに表示されます。
Oracle Fabric Managerにより追跡される監視情報の詳細は、次を参照してください。
Oracle Fabric Managerユーザーズ・ガイド
Oracle Fabric Interconnectドキュメント
これらのドキュメントはhttp://docs.oracle.com/cd/E38500_01/
から入手できます。
プラグインを削除すると、そのメタデータもすべて管理リポジトリから削除されます。
「設定」メニューで、「拡張性」、「プラグイン」の順にクリックします。
削除するプラグインの行を表から選択します。
「アンデプロイ元」をクリックし、「管理サーバー」または「管理エージェント」をクリックします。次に、プラグインを削除する元のOMSまたは管理エージェントを選択します。
プラグインのアンデプロイを確認します。接続している該当のEnterprise Managerユーザーに通知が送信され、構成解除のプロセスが開始されます。
プラグインを削除またはアンデプロイする方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerのドキュメントを参照してください。
この項では、Oracle Virtual Networking Plug-inをインストールする際に発生する問題のトラブルシューティングに役立つ情報について説明します。
「インシデントと問題」領域には、クリティカル・アラートのみが表示されます。
アクション: 他のOracle Virtual Networkingシステム・アラームを表示するには、インシデント・ルールを作成する必要があります。
次の問題は、データを表示しない、またはメトリック収集エラーを表示するメトリックに関連します。
エラー・メッセージ: CertPathValidatorException: 署名チェックが失敗しました
原因 – TrustStoreファイルが適切でない可能性があります。
図3 UIエラー・メッセージ、CertPathValidatorException: 署名チェックが失敗しました
エラー・メッセージ: MetricGetException: 該当するファイルまたはディレクトリが見つかりません
原因: TrustStoreのパスが正しくない可能性があります。
図4 UIエラー・メッセージ、MetricGetException: 該当するファイルまたはディレクトリが見つかりません
エラー・メッセージ: ConnectException: 接続がタイムアウトになりました
原因 – ホスト名またはIPアドレスが正しくないか、Oracle Virtual Networkingホストにアクセスできません。
図5 UIエラー・メッセージ、ConnectException: 接続がタイムアウトになりました
エラー・メッセージ: ConnectException: 接続が拒否されました
原因 – Oracle Fabric Managerが実行されていません。サーバーがダウンしています。
エラー・メッセージ: MetricGetException: UnknownHostException
原因 – ホスト名またはIPアドレスが正しくありません。
図7 UIエラー・メッセージ、MetricGetException: UnknownHostException
エラー・メッセージ: MetricGetException: 予期しないHTTPレスポンス・コード[404]です
原因 – Enterprise Manager Plug-inがOracle Fabric ManagerまたはXsigo Fabric Managerにインストールされていません。詳細は、Enterprise Manager Plug-inに同梱されるreadmeファイルを参照してください。
図8 UIエラー・メッセージ、MetricGetException: 予期しないHTTPレスポンス・コード[404]です
エラー・メッセージ: MetricGetException: 予期しないHTTPレスポンス・コード[401]を受信しました。
原因 – ユーザー名またはパスワードが一致しません。
図9 UIエラー・メッセージ、MetricGetException: 予期しないHTTPレスポンス・コード[401]を受信しました。
メトリック収集の問題によっては、その解決に資格証明セットまたはホスト名プロパティを管理する必要がある場合があります。
TrustStoreセットおよびUserCredentialセットの管理
TrustStoreセットおよびUserCredentialセットを管理するには、次の手順を実行します。
「設定」→「セキュリティ」→「監視資格証明」をクリックします。
Oracle Virtual Networkingターゲットを選択し、「監視資格証明の管理」をクリックします。
図11 SSLTrustStoreCredentialsSetおよびUserCredentialSetの選択
「SSLTrustStoreCredentialsSet」および「UserCredentialSet」を選択し、「資格証明の設定」をクリックします。
ホスト名プロパティの管理
ホスト名プロパティまたはIPアドレス・プロパティを管理するには、次の手順を実行します。
「Oracle Virtual Networking」→「ターゲット設定」→「監視構成」をクリックします。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
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