| Oracle® OPatchユーザーズ・ガイド リリース12.1 for Windows and UNIX E49737-05 |
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パッチ適用オーケストレーションとは、パッチ適用前チェックの実行、サービスの停止、バイナリ・パッチの適用、サービスの起動などのパッチ適用ステップの自動実行のことです。Oracle Database 12cのパッチ適用オーケストレーションは、マシンのすべてのデータベースを含む、GI/RAC構成にパッチを適用します。OPatchautoパッチ適用オーケストレーション・ユーティリティは、OPatchユーティリティのバージョン12.1で使用できるようになりました。
この章の内容は、次のとおりです。
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重要: この章の説明は、Oracle Database 12cにのみ適用されます。 |
OPatchautoを使用すると、最低限の操作で一般的なGrid Infrastructure (GI)およびRACホーム・ディレクトリに自動的にパッチを適用できます。図3-1に、OPatchautoを使用したパッチ適用プロセスのフローの概要を示します。
OPatchautoは、パッチ適用前チェックの大部分(「OPatchの使用」を参照)とパッチ適用後の検証を実行します。OPatchautoの特長は、エンドツーエンドの構成パッチ適用を実行できることです。構成パッチ適用とは、構成に基づいてGIホームまたはRACホームにパッチを適用するプロセスです。構成情報をパッチ適用プロセスに組み込むことにより、OPatchautoは手順のほとんどを自動化し、パッチ適用タスクの単純化を可能にします。
OPatchautoは、GI/RAC構成およびその情報を使用して、サイト構成に固有のパッチ適用手順を自動的に生成します。次に、OPatchautoはOPatchを使用してこれらの手順を実装し、パッチを実際に適用します。
Oracle Database 12cから、パッチは、パッチ自動化をサポートするためにシステム・パッチ形式に変換されました。
システム・パッチには複数のサブパッチが含まれ、それらの場所はパッチの最上位レベル・ディレクトリ内のbundle.xmlというファイルによって決定されます。サブパッチは、データベース・ホーム編成に対応するシステムの別のサブシステム用です。
標準的なシステム・パッチの形式は次のように編成されています。
<System patch location - directory>
|_____ Readme.txt (or) Readme.html
bundle.xml
automation
|_____ apply_automation.xml
|_____ rollback_automation.xml
Sub-patch1
|_____ etc/config/inventory.xml
|_____ etc/config/actions.xml
|_____ files/Subpatch1 'payload'
Sub-patch2
|_____ etc/config/inventory.xml
|_____ etc/config/actions.xml
|_____ files/Subpatch1 'payload'
注意:
Databaseリリース12c以前では、OPatchautoはリリース済個別パッチではサポートされていません。これらの古いリリースについては、OPatchを使用してパッチのREADME手順に従う必要があります。
OPatchautoおよびシステム・パッチは、Oracle Database 12c以上によってのみサポートされます。
OPatchautoは、次の一般構成に適用できます。
GIホーム共有
GIホーム非共有
RACホーム共有
RACホーム非共有
Oracle Restartホーム
共有ホームと非共有ホームの構成上の相違点は、OPatchautoを使用するパッチ適用モードを決定する際に効果を発揮します。3.1.2.2項「パッチ適用モード」を参照してください。
OPatchautoは、GIまたはRACホームにパッチを適用する際に、ローリングおよび非ローリングの2つのモードをサポートしています。パッチ適用セッションを(最初のノードで)開始する際には、このノードでスタックを起動して稼働させる必要があります。これは、ローリングおよび非ローリングの両方のパッチ適用モードの場合に該当します。
ローリング・モード(デフォルトのモード): ローリング・モードでパッチ適用を実行する際には、特定のノードのORACLE_HOMEプロセスが停止され、パッチが適用されてから、そのノードが再度元の状態に戻されます。このプロセスは、すべてのノードにパッチが適用されるまで、GIまたはRAC環境の各ノードに対して繰り返し実行されます。これは、停止時間が発生しないため、Oracle RAC設定に個別パッチを適用する最も効率的なモードです。すべてのパッチがローリング・モードで適用できるわけではありません。この方法でパッチを適用できるかどうかは、通常はパッチ・メタデータに指定されます。パッチのREADMEでも、パッチをローリング・モードで適用できるかどうかが指定されます。opatchautoコマンドが実行されるノード(GIホーム)はLOCALノードであるとみなされ、他のノードはすべてREMOTEノードであるとみなされます。
ローリング・モード・セッションを開始する際には、1つ以上のリモート・ノードを起動して実行中にする必要があります。
デフォルトでは、OPatchautoはローリング・モードでパッチを適用します。
非ローリング・モード: 12cより前では、非ローリング・アップグレードがすべてのノードでOracleプロセスを停止するものとして定義されていました。12c以降の非ローリング・パッチ適用では、GIスタックをローカル・ノードで起動させる必要があります。最初と最後のノードでパッチを適用する操作では特別な手順を実行する必要があるため、操作を個別に処理する必要がありますが、他のノードと同時に行う必要はありません。非ローリング・パッチ適用は、次の3つのフェーズから構成されています。
12c以降の非ローリング・パッチ適用は、次の3つのフェーズから構成されています。
ノード1へのパッチ適用
ノード2からn-1へのパッチ適用
ノードnへのパッチ適用
非ローリング・モード・セッションを開始する際には、リモート・ノードは起動しません。ローカル・ノードのみ起動する必要があります。
次の図に示すように、指定したn個のノードに対して、1つ目のノードにパッチを適用して非ローリング・パッチ適用セッションを開始し、ノード2からn-1までに同時にパッチを適用して、最後にノードnにパッチを適用してパッチ適用セッションを終了します。
OPatchautoを非ローリング・モードで実行するには、-nonrollingオプションを明示的に指定する必要があります。
前提条件: パッチ適用時のノード可用性(ローリングおよび非ローリング)
新しいパッチ適用セッションを開始するには、次の条件を満たす必要があります。
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注意: 次の条件は、最初のノードのみに適用されます(セッションがクラスタで初めて起動されたときなど)。 |
ローリング・モードと非ローリング・モードの両方において、ローカル・ノードが起動していること。
ローリング・モード・セッションを開始するために、リモート・ノードが1つ以上起動していること。
非ローリング・セッションを開始するために、すべてのリモート・ノードが停止していること。
パッチ適用モードにおける競合
前述のとおり、デフォルトではOPatchautoはローリング・モードでパッチを適用します。パッチがローリング・モードで適用されているが、パッチ・コンテンツがロール可能でない場合(コンテンツがローリング・モードでの適用をサポートしていない場合)、OPatchautoがrootcrs.pl -prepatchの実行を試みた際にエラーが発生します。
パッチの適用を確実に成功させるために、パッチ適用セッションを常に次の4つのステップから構成することをお薦めします。
opatch lsinventoryの実行
実行するタイミング: クラスタの稼働時。
新しいパッチ適用セッションを開始する前には、クラスタのすべてのノードが同じパッチ・レベルにあることを確認する必要があります。
$GRID_HOME/OPatch/opatch lsinventory
出力例
Patch level status of Cluster nodes : Patching Level Nodes -------------- ----- 12345678 node123, node456
opatchauto apply -analyzeの実行
実行するタイミング: クラスタの稼働時。
apply -analyzeコマンドは、システム(ビットまたは構成のいずれか)を変更することなく、(可能な場合は)すべての前提条件チェックを実行することにより、OPatchautoのセッション適用をシミュレートします。
opatchauto applyの実行
実行するタイミング: クラスタの停止時。
applyコマンドは、指定したシステム・パッチ内のすべてのパッチを、opatchautoコマンドが実行されるGIまたはRACホームに適用します。
opatch lsinventoryの実行
実行するタイミング: クラスタの稼働時。
各ノードでopatchauto applyを正常に実行した後は、そのノードでopatch lsinventoryを実行して、パッチ・レベルが正しく更新されていることを確認する必要があります。
次のパッチ適用セッションの出力例では、OPatchauto applyセッションおよびrollbackセッションが正常に実行されていることを示します。
例3-1 分析モードでのOPatchauto Applyセッション
OPatch Automation Tool Copyright (c) 2013, Oracle Corporation. All rights reserved. OPatchauto version : 12.1.0.1.2 OUI version : 12.1.0.1.0 Running from : /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 opatchauto log file: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/cfgtoollogs/opatchauto/13852018/opatch_gi_2013-10-09_20-59-54_analyze.log NOTE: opatchauto is running in ANALYZE mode. There will be no change to your system. Parameter Validation: Successful Grid Infrastructure home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 RAC home(s): /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 Configuration Validation: Successful Patch Location: /tmp/patches/13852018 Grid Infrastructure Patch(es): 17027533 17338387 17338388 RAC Patch(es): 17027533 17338387 Patch Validation: Successful Analyzing patch(es) on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1" ... Patch "/tmp/patches/13852018/17027533" successfully analyzed on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1" for apply. Patch "/tmp/patches/13852018/17338387" successfully analyzed on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1" for apply. Analyzing patch(es) on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" ... Patch "/tmp/patches/13852018/17027533" successfully analyzed on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" for apply. Patch "/tmp/patches/13852018/17338387" successfully analyzed on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" for apply. Patch "/tmp/patches/13852018/17338388" successfully analyzed on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" for apply. SQL changes, if any, are analyzed successfully on the following database(s): raco1 Apply Summary: Following patch(es) are successfully analyzed: GI Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1: 17027533, 17338387, 17338388 RAC Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1: 17027533, 17338387 opatchauto succeeded.
例3-2 OPatchauto Applyセッション
OPatch Automation Tool Copyright (c) 2013, Oracle Corporation. All rights reserved. OPatchauto version : 12.1.0.1.2 OUI version : 12.1.0.1.0 Running from : /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 opatchauto log file: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/cfgtoollogs/opatchauto/13852018/opatch_gi_2013-10-09_21-10-46_deploy.log Parameter Validation: Successful Grid Infrastructure home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 RAC home(s): /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 Configuration Validation: Successful Patch Location: /tmp/patches/13852018 Grid Infrastructure Patch(es): 17027533 17338387 17338388 RAC Patch(es): 17027533 17338387 Patch Validation: Successful Stopping RAC (/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1) ... Successful Following database(s) were stopped and will be restarted later during the session: raco1 Applying patch(es) to "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1" ... Patch "/tmp/patches/13852018/17027533" successfully applied to "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1". Patch "/tmp/patches/13852018/17338387" successfully applied to "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1". Stopping CRS ... Successful Applying patch(es) to "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" ... Patch "/tmp/patches/13852018/17027533" successfully applied to "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1". Patch "/tmp/patches/13852018/17338387" successfully applied to "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1". Patch "/tmp/patches/13852018/17338388" successfully applied to "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1". Starting CRS ... Successful Starting RAC (/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1) ... Successful SQL changes, if any, are applied successfully on the following database(s): raco1 Apply Summary: Following patch(es) are successfully installed: GI Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1: 17027533, 17338387, 17338388 RAC Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1: 17027533, 17338387 opatchauto succeeded.
例3-3 分析モードでのOPatchauto Rollbackセッション
OPatch Automation Tool Copyright (c) 2013, Oracle Corporation. All rights reserved. OPatchauto version : 12.1.0.1.2 OUI version : 12.1.0.1.0 Running from : /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 opatchauto log file: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/cfgtoollogs/opatchauto/13852018/opatch_gi_2013-10-09_21-43-36_analyze.log NOTE: opatchauto is running in ANALYZE mode. There will be no change to your system. Parameter Validation: Successful Grid Infrastructure home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 RAC home(s): /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 Configuration Validation: Successful Patch Location: /tmp/patches/13852018 Grid Infrastructure Patch(es): 17027533 17338387 17338388 RAC Patch(es): 17027533 17338387 Patch Validation: Successful Analyzing patch(es) on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1" ... Patch "17027533,17338387" successfully analyzed on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1" for rollback. Analyzing patch(es) on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" ... Patch "17027533,17338387,17338388" successfully analyzed on "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" for rollback. SQL changes, if any, are analyzed successfully on the following database(s): raco1 Rollback Summary: Following patch(es) are successfully analyzed: GI Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1: 17027533, 17338387, 17338388 RAC Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1: 17027533, 17338387 opatchauto succeeded.
例3-4 OPatchauto Rollbackセッション
OPatch Automation Tool Copyright (c) 2013, Oracle Corporation. All rights reserved. OPatchauto version : 12.1.0.1.2 OUI version : 12.1.0.1.0 Running from : /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 opatchauto log file: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/cfgtoollogs/opatchauto/13852018/opatch_gi_2013-10-09_21-52-51_deploy.log Parameter Validation: Successful Grid Infrastructure home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 RAC home(s): /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 Configuration Validation: Successful Patch Location: /tmp/patches/13852018 Grid Infrastructure Patch(es): 17027533 17338387 17338388 RAC Patch(es): 17027533 17338387 Patch Validation: Successful Stopping RAC (/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1) ... Successful Following database(s) were stopped and will be restarted later during the session: raco1 Rolling back patch(es) from"/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1" ... Patch "17027533,17338387" successfully rolled back from "/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1". Stopping CRS ... Successful Rolling back patch(es) from"/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1" ... Patch "17027533,17338387,17338388" successfully rolled back from "/scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1". Starting CRS ... Successful Starting RAC (/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1) ... Successful SQL changes, if any, are rolled back successfully on the following database(s): raco1 Rollback Summary: Following patch(es) are successfully rolled back: GI Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1: 17027533, 17338387, 17338388 RAC Home: /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1: 17027533, 17338387 opatchauto succeeded.
OPatchautoのapplyコマンドを実行すると、完全なパッチ適用サイクルを実装するための多数の操作が実行されます。これらの操作は、パッチが適用される環境に応じて異なります。次に示す環境は、OPatchautoが使用される大部分のパッチ適用環境の代表的なものです。たとえば、一般的なパッチ適用環境は、2つのRACホームを管理している1つのGIホームです。opatchauto applyを実行すると、OPatchautoは、図3-1「OPatchautoを使用したパッチ適用: プロセスのフロー」に示されている操作を実行します。
パッチまたはホーム・ディレクトリ構成に応じて、システムを再起動するリクエストが発生する場合があります。パッチ適用プロセス時に再起動が行われたら、再度opatchautoユーティリティを起動して、残りのパッチ適用プロセスをシームレスに続行させる必要があります。
通常、問題が発生した際には、次の例に示すようなエラー・メッセージが表示されます。
例3-5 OPatchautoコンソール・エラー
# OPatch/opatchauto apply /scratch/aime/sh/RDBMS_12.1.0.1.0_LINUX.X64_130418/patches/v2/nosql/gipsu/11111111 -ocmrf /tmp/ocm.rsp OPatch Automation Tool Copyright (c) 2013, Oracle Corporation. All rights reserved. ... [WARNING] The local database instance 'norcl2' from '/scratch/aime1/DB12N/app/aime1/product/12.1.0/dbhome_1' is not running, the following command will NOT be executed: /bin/bash -c 'ORACLE_HOME=/scratch/aime1/DB12N/app/aime1/product/12.1.0/dbhome_1 ORACLE_SID=$(/scratch/aime1/DB12N/app/aime1/product/12.1.0/dbhome_1/bin/srvctl status instance -d norcl -n slc00epi | cut -d " " -f 2) /scratch/aime1/DB12N/app/aime1/product/12.1.0/dbhome_1/OPatch/datapatch'. To apply the SQL changes patch all the nodes, bring up the database instance and run this command manually from any one node (run as aime1). CLSRSC-400: A system reboot is required to continue installing. ... Apply Summary: Following patch(es) are successfully installed: GI_HOME=/u01/GI12/app/12.1.0/grid:13852018, 22222222, 123456788 DB_HOME=/scratch/aime/DB12_2/app/aime/product/12.1.0/dbhome_1:13852018, 123456788 DB_HOME=/scratch/aime1/DB12N/app/aime1/product/12.1.0/dbhome_1:13852018, 123456788 opatchauto failed with error code 1.
次のようなエラーを受信した場合は、コンソールで指定された再起動手順に従います。次に、ユーザーによって発行されたシステム再起動リクエストの例を示します。
次の例では、通常のパッチ適用セッション時にOPatchautoが実行するコマンドを示します。パッチが適用される環境は、単一のGIホーム(grid)および単一のRACホーム(dbhome_1)から構成されます。
例3-6 OPatchautoのコマンド
/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OPatch/opatch version -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -v2c 12.1.0.1.1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch version -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -v2c 12.1.0.1.1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OPatch/opatch prereq CheckComponents -ph /tmp/patches/13852018/17027533 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OPatch/opatch prereq CheckComponents -ph /tmp/patches/13852018/17338387 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch prereq CheckComponents -ph /tmp/patches/13852018/17027533 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch prereq CheckComponents -ph /tmp/patches/13852018/17338387 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch prereq CheckComponents -ph /tmp/patches/13852018/17338388 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OPatch/opatch prereq CheckConflictAgainstOH -ph /tmp/patches/13852018/17027533 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OPatch/opatch prereq CheckConflictAgainstOH -ph /tmp/patches/13852018/17338387 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch prereq CheckConflictAgainstOH -ph /tmp/patches/13852018/17027533 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch prereq CheckConflictAgainstOH -ph /tmp/patches/13852018/17338387 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch prereq CheckConflictAgainstOH -ph /tmp/patches/13852018/17338388 -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 rm -f /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OracleHome-d7a538c0-c05d-42ca-b2a8-84aefb7a797a.stat /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/bin/srvctl stop home -o /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 -n adc00fao -s /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OracleHome-d7a538c0-c05d-42ca-b2a8-84aefb7a797a.stat echo /tmp/patches/13852018/17027533 > /tmp/OraDB12Home1_patchList echo /tmp/patches/13852018/17338387 >> /tmp/OraDB12Home1_patchList /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OPatch/opatch napply -phBaseFile /tmp/OraDB12Home1_patchList -local -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 -silent -ocmrf /tmp/patches/ocm.rsp /usr/bin/perl /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/crs/install/rootcrs.pl -prepatch echo /tmp/patches/13852018/17027533 > /tmp/OraGI12Home1_patchList echo /tmp/patches/13852018/17338387 >> /tmp/OraGI12Home1_patchList echo /tmp/patches/13852018/17338388 >> /tmp/OraGI12Home1_patchList /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/OPatch/opatch napply -phBaseFile /tmp/OraGI12Home1_patchList -local -invPtrLoc /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/oraInst.loc -oh /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1 -silent -ocmrf /tmp/patches/ocm.rsp /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/rdbms/install/rootadd_rdbms.sh /usr/bin/perl /scratch/aime_ordb_adc00fao/crso1/crshome_crso1/crs/install/rootcrs.pl -postpatch /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/bin/srvctl start home -o /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 -n adc00fao -s /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OracleHome-d7a538c0-c05d-42ca-b2a8-84aefb7a797a.stat /bin/bash -c 'ORACLE_HOME=/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1 ORACLE_SID=$(/scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/bin/srvctl status instance -d raco1 -n adc00fao | cut -d " " -f 2) /scratch/aime_ordb_adc00fao/obase/rachome_raco1/OPatch/datapatch'
