| Oracle® Enterprise Manager Business Transaction Managementオンライン・ヘルプ リリース12.1.0.6 E59455-01 |
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この章では、Business Transaction Managementユーティリティについて説明します。ユーティリティを使用して、データベースへの接続と管理、システム・サービス・デプロイメント・ログ・ファイルの管理、およびBusiness Transaction Management製品に関する情報の表示を行います。この章では、次の項目について説明します。
Business Transaction Managementには、コマンドラインから特定のタスクを実行できる一連のコマンドライン・ユーティリティが含まれています。
Javaプラットフォームの場合、ユーティリティは[install_dir]/toolsに配置されています。
Windowsプラットフォームの場合、ユーティリティはBusiness Transaction ManagementにバンドルされているJREを使用します。
UNIX系システムでは、次のいずれかを実行して、使用するJREを指定する必要があります。
JAVA_HOME環境変数を設定し、次のディレクトリを削除します。
BTM_install_dir/server/jre directory
BTM_install_dir/server/jreを有効なJREディレクトリへのリンクで置き換えます。
次の表に、Business Transaction Managementユーティリティを示します。
| 名前 | 説明 |
|---|---|
| datastoreUtil | データベースに接続できます。接続後に、次の処理を行うことができます。
|
| logMerger | Business Transaction Managementシステム・サービス・デプロイメント・ログ・ファイル(logdir)をマージして、分析またはアーカイブを統合します。 |
| showProductInfo | Business Transaction Management製品に関する情報を出力します。 |
datastoreUtilユーティリティの最も一般的な用途は、Business Transaction Management製品のインストールの支援です。datastoreUtilユーティリティを使用してスフィアのデータベース・ユーザーの適切なデータベース表、パフォーマンス・データベースおよびトランザクション・データベースを事前に作成しない場合は、構成時に、これらが自動的に作成されます。
generateSchemaコマンドを使用すると、対象のデータベース環境のDDLを作成できます。generateSchemaコマンドの出力は、Business Transaction Management製品に必要な表およびビューを作成する入力(適切なデータベース・ユーティリティを使用)として使用できます。
datastoreUtilユーティリティを使用してデータベースに接続します。接続後に、次の処理を行うことができます。
接続したデータベース内に指定されたスキーマ定義のDDLを生成します。
接続したデータベース内の指定されたスキーマのステータスを確認します。
接続したデータベース内に指定されたスキーマを作成します。
接続したデータベース内の指定されたスキーマをアップグレードします。
接続したデータベースから指定されたスキーマ全体を削除します。
後でデータベースに簡単に再接続するためのデータベース接続情報をファイルに保存します。
データベース・インスタンスの所有者を表示します(サービス名およびUUID)。
現在の所有者のナレッジを削除して、データベース・インスタンスの所有権をリセットします。
接続したデータベースの定義を、SQL dml文を含むテキスト・ファイルに特定のデータベース形式でダンプします。
データベース検索モードを開始します(データを検索および表示するコマンド)。
datastoreUtilユーティリティの起動
datastoreUtilユーティリティを起動するには、ツール・ディレクトリにナビゲートし、コマンドラインから次のいずれかを使用します。
Windows: datastoreUtil.bat
Unix: datastoreUtil.sh
ユーティリティの開始後に、次の項で説明するコマンドをコールできます。複数の引数があるコマンドの場合は、説明されている順序で引数をコールする必要があります。
exitコマンドを使用して、ユーティリティを終了します。
datastoreUtilのコマンドは、次のとおりです。
| コマンド | コマンド | コマンド |
|---|---|---|
| help | generateSchema | checkOwner |
| connect | createSchema | resetOwner |
| saveConnection | checkSchema | dumpDataBase |
| close | upgradeSchema | -- |
| exit | dropSchema | -- |
helpコマンド
次の構文を使用して、ヘルプを取得します。
help | help command
helpコマンドを使用して、すべてのコマンドのヘルプを表示するか、またはコマンド名を入力して単一コマンドのヘルプを表示します。
connectコマンド
ユーザー指定の接続情報を使用して、データベースに接続します。
connect databaseType|filename
databaseType: oracleを指定します。これが唯一サポートされている値です。
filename: saveConnectionコマンドで指定されているファイルの名前
connectコマンドを使用して、データベース接続情報を入力し、データベースに接続します。接続するデータベースに関する次の情報が必要となります。
ドライバ名
ユーザー名
パスワード
URL接続文字列
接続後に、saveConnectionコマンドを発行して接続情報をファイルに保存できます。同じデータベースに次回接続する場合は、connectコマンドにファイル名を指定できます。データベース・タイプを指定すると、ユーティリティによって対応するデフォルト・ドライバが自動的に選択されます。
closeコマンド
以前にconnectコマンドを使用してオープンした接続をクローズします。このコマンドはパラメータを取りません。
generateSchemaコマンド
指定されたスキーマ定義のDDLを生成します。このコマンドをコールするためにデータベースに接続する必要はありません。
このコマンドのかわりに、generateを使用することもできます。
generateSchema schemaType databaseType [[directory] targetSchema] -partition|-nopartition generate schemaType databaseType [[directory] targetSchema] -partition|-nopartition
schemaType: 次のいずれか1つのスキーマ・タイプ。
sphere: スフィア・データベースのスキーマ(sphereDBユーザー)
exm: トランザクション・データベースのスキーマ(transactionDBユーザー)
performance: パフォーマンス・データベースのスキーマ(measurementDBユーザー)
monitorgroup: モニター・グループのスキーマ
msglog: システム・メッセージ・ログのスキーマ
databaseType: サポートされているデータベース・タイプの1つ。
oracle
directory: DDLファイルを生成する場所(デフォルトではローカル・ディレクトリ)
targetSchema: sphereDB、transactionDB、measurementDBなど、特定のユーザーの生成済スキーマをターゲットに指定します。
たとえば、データベースに対する高レベルの管理権限を持っており、より低レベルの権限を持つユーザー用のスキーマを作成するとします。次の例のような構文を使用します。
generateSchema sphere oracle \temp sphereUser
-partition | -nopartition
このフラグは、指定したschemaTypeがperformanceまたはmonitorgroupの場合に必要です。指定したschemaTypeがその他の値である場合、このフラグは必要なく、使用した場合は無視されます。
Oracle Enterprise Editionを使用している場合は、-partitionフラグを指定して、Oracleのパーティション化機能を利用できるperformanceまたはmonitorgroupスキーマを作成できます。この機能を利用しない場合や、ご使用のOracleエディションでパーティション化機能が提供されていない場合は、-nopartitionを指定する必要があります(performanceまたはmonitorgroupスキーマを作成している場合)。
checkSchemaコマンド
接続したデータベース内の指定されたスキーマのステータスを確認します。
次の構文図に示すように、このコマンドのかわりに、checkを使用することもできます。
checkSchema schemaType check schemaType
schemaType: 次のいずれか1つのスキーマ・タイプ。
sphere: スフィア・データベースのスキーマ(sphereDBユーザー)
exm: トランザクション・データベースのスキーマ(transactionDBユーザー)
performance: パフォーマンス・データベースのスキーマ(measurementDBユーザー)
monitorgroup: モニター・グループのスキーマ
msglog: システム・メッセージ・ログのスキーマ
checkSchemaコマンドを使用して、接続したデータベース内に指定されたスキーマ・タイプを確認します。connectコマンドが正常に実行されてから、checkSchemaコマンドを実行する必要があります。checkSchemaコマンドにより、データベースでのスキーマのステータスが表示されます。データベース・スキーマのステータスが最新ではない場合、このコマンドにより、見つかった差異およびデータベース・スキーマのアップグレードのために適用する必要があるDDLが表示されます。
このコマンドではデータベース・スキーマは変更されません。このコマンドライン・ユーティリティからデータベース・スキーマを自動的にアップグレードする場合は、upgradeSchemaコマンドを使用します。
createSchemaコマンド
接続したデータベース内に指定されたスキーマを作成します。connectコマンドが正常に実行されてから、createSchemaコマンドを実行する必要があります。
このコマンドのかわりに、createを使用することもできます。
createSchema schemaType -partition | -nopartition create schemaType -partition | -nopartition
schemaType: 次のいずれか1つのスキーマ・タイプ。
sphere: スフィア・データベースのスキーマ(sphereDBユーザー)
exm: トランザクション・データベースのスキーマ(transactionDBユーザー)
performance: パフォーマンス・データベースのスキーマ(measurementDBユーザー)
monitorgroup: モニター・グループのスキーマ
msglog: システム・メッセージ・ログのスキーマ
-partition | -nopartition
このフラグは、指定したschemaTypeがperformanceまたはmonitorgroupの場合に必要です。指定したschemaTypeがその他の値である場合、このフラグは必要なく、使用した場合は無視されます。
Oracle Enterprise Editionを使用している場合は、-partitionフラグを指定して、Oracleのパーティション化機能を利用できるperformanceまたはmonitorgroupスキーマを作成できます。この機能を利用しない場合や、ご使用のOracleエディションでパーティション化機能が提供されていない場合は、-nopartitionを指定する必要があります(performanceまたはmonitorgroupスキーマを作成している場合)。
createSchemaコマンドの前またはこのコマンドのかわりに、checkSchemaおよびupgradeSchemaコマンドを使用することもできます。
upgradeSchemaコマンド
接続したデータベース内の指定されたスキーマをアップグレードします。
このコマンドのかわりに、upgradeを使用することもできます。
upgradeSchema schemaType
upgrade schemaType
schemaType: 次のいずれか1つのスキーマ・タイプ。
sphere: スフィア・データベースのスキーマ(sphereDBユーザー)
exm: トランザクション・データベースのスキーマ(transactionDBユーザー)
performance: パフォーマンス・データベースのスキーマ(measurementDBユーザー)
monitorgroup: モニター・グループのスキーマ
msglog: システム・メッセージ・ログのスキーマ
upgradeSchemaコマンドを使用して、接続したデータベースの指定されたスキーマをアップグレードします。connectコマンドが正常に実行されてから、upgradeSchemaコマンドを実行する必要があります。upgradeSchemaコマンドによって、欠落している表、列または索引がデータベースに追加されます。
upgradeSchemaコマンドを実行する前に、checkSchemaコマンドを実行できます。
upgradeSchemaコマンドでは、欠落している要素が追加されるのみです。要素が削除されることはありません。upgradeSchemaコマンドはロールバックできません。
dropSchemaコマンド
接続したデータベースから指定されたスキーマ全体を削除します。
このコマンドのかわりに、dropを使用することもできます。
dropSchema schemaType drop schemaType
schemaType: 次のいずれか1つのスキーマ・タイプ。
sphere: スフィア・データベースのスキーマ(sphereDBユーザー)
exm: トランザクション・データベースのスキーマ(transactionDBユーザー)
performance: パフォーマンス・データベースのスキーマ(measurementDBユーザー)
monitorgroup: モニター・グループのスキーマ
msglog: システム・メッセージ・ログのスキーマ
dropSchemaコマンドを使用して、接続したデータベースからスキーマ全体を削除します。connectコマンドが正常に実行されてから、dropSchemaコマンドを実行する必要があります。
警告: dropSchemaコマンドでは、すべての表および表に格納されているすべてのデータが削除されます。接続したデータベースの未保存のデータの中に保存したいデータがある場合は、このコマンドを実行する前にデータをエクスポートまたは保存します。dropSchemaコマンドはロールバックできません。
saveConnectionコマンド
データベース接続情報をファイルに保存します。
このコマンドのかわりに、saveを使用することもできます。
saveConnection filename save filename
filename: ユーザー、パスワード、URLおよびドライバの値を保存するファイルの名前。
saveConnectionコマンドを使用して、ユーザー、パスワード、URLおよびドライバの値をファイルに保存します。
データベースへの接続後に、saveConnectionコマンドを発行して、接続情報をファイルに保存できます。connectコマンドでファイル名を指定すると、後で同じデータベースに再接続できます。未使用ファイルは、接続情報が含まれているため必ず削除してください。
checkOwnerコマンド
データベース・インスタンスの所有者を表示します(サービス名およびUUID)。
このコマンドのかわりに、ownerを使用することもできます。
checkOwner owner
データベースへの接続後に、checkOwnerコマンドを発行して、データベース・インスタンスを所有するサービスのUUIDと名前を表示できます。特定のデータベース・インスタンスに接続できるのは、サービス所有者のみです。所有権をリセットするには、resetOwnerコマンドを使用します。
resetOwnerコマンド
現在の所有者のナレッジを削除して、データベース・インスタンスの所有権をリセットします。
このコマンドのかわりに、resetを使用することもできます。
resetOwner reset
resetOwnerコマンドを使用して、特定のデータベースに関連付けられているサービス所有権情報を削除します。connectコマンドが正常に実行されてから、resetOwnerコマンドを実行する必要があります。リセット後に、データベースにアクセスする次のサービスがデータベース・インスタンスの所有権を取得します。
dumpDatabase
特定のデータベースのコンテンツを、SQL dml文を含むテキスト・ファイルに特定のデータベース形式でエクスポートします。
このコマンドのかわりに、dumpを使用することもできます。
このコマンドを発行するには、接続するためのコマンドが正常に実行されている必要があります。
dumpDatabase schemaType databaseType [directory] dump schemaType databaseType [directory]
dumpDatabaseコマンドを使用して、指定されたスキーマに含まれているデータを、別のデータベースへのインポートに使用できるSQL dml文を含むテキスト・ファイルにエクスポートします。データベース・タイプを指定すると、テキスト・ファイルがそのデータベース・タイプでサポートされているSQL文に書式設定されます。
注意: データベースにclobフィールドが含まれている場合、clobフィールドは生成後のテキスト・ファイルで4000文字に切り捨てられてます。
schemaType: 次のいずれか1つのスキーマ・タイプ。
sphere: スフィア・データベースのスキーマ(sphereDBユーザー)
exm: トランザクション・データベースのスキーマ(transactionDBユーザー)
performance: パフォーマンス・データベースのスキーマ(measurementDBユーザー)
monitorgroup: モニター・グループのスキーマ
msglog: システム・メッセージ・ログのスキーマ
databaseType: サポートされているデータベース・タイプの1つ。
oracle
directory: SQLファイルが生成される場所。デフォルトの場所はローカル・ディレクトリです。
exitコマンド
次のコマンドを使用して、datastoreUtilユーティリティを終了します。
exit
logMergerユーティリティを使用して、Business Transaction Managementシステム・サービス・ログ・ファイル(logdir)を分析またはアーカイブ用にマージします。-configフラグを使用して、指定されたログ・マージャ構成ファイルからユーティリティ・オプションをロードできます。コマンドライン・オプションは、構成ファイルで定義されているオプションをオーバーライドします。
ログ・マージャ構成ファイルについては、logMergerユーティリティの後に説明します。
コマンド構文
logMerger -config config_file_name |-dir directory|-url url [-username username -password password] [-output output_file_name] [-overwrite true|false] [-format format_pattern] [[-from start_time -to end_time]|[-last number_of_hours]] [-loggerName logger_name] [-loggerLevel level|level+] [-className class_name] [-methodName method_name] [-userName user_name] [-V]
| 名前 | 説明 |
|---|---|
| -config | 指定された構成ファイルからオプションをロードします。コマンドライン・オプションは、構成ファイルで定義されているオプションをオーバーライドします。logMerger構成ファイルの例は、11.3.1項「logMerger構成ファイル」を参照してください。 |
| -dir | マージするBusiness Transaction Managementのlogdirディレクトリを含むディレクトリ。logMergerユーティリティは、指定されたディレクトリのすべてのサブディレクトリでlogdirディレクトリを検索します。複数の-dirディレクトリ・オプションを指定できます。各ディレクトリは個別のエントリである必要があります。 |
| -url | logdirをマージする実行中のBusiness Transaction ManagementのURL。サービスへのアクセスに必要なユーザー資格証明が含まれます。logMergerユーティリティは、-usernameおよび-passwordオプションで指定されているBusiness Transaction Managementのユーザー資格証明を使用して、このURLのサービスと通信します。複数の-urlサービスURLオプションを指定できますが、すべてのサービスのユーザー名およびパスワード資格証明が同じである必要があります。各URLは個別のエントリである必要があります。
注意: 各サービスにアクセスするために異なるユーザー名およびパスワード資格証明を必要とする複数のサービスURLのロギングをマージする場合は、logMerger構成ファイルを使用する必要があります。 |
| -username | urlオプションに関連付けられているBusiness Transaction Managementサービスにアクセスするためのユーザー名資格証明。
注意: -usernameフラグは、次に説明する-userNameフラグとは異なります。これら2つのフラグ名では大/小文字が区別されます。 |
| -password | urlオプションに関連付けられているBusiness Transaction Managementサービスにアクセスするためのパスワード資格証明。 |
| -output | マージ結果を保存する場所を指定します。出力ファイルがすでに存在する場合、-overwriteオプションの値がtrueである場合を除き、logMergerユーティリティは上書きなしで終了します。
出力オプションが指定されていない場合、結果の出力ファイルは、logMergerユーティリティのコール元であるディレクトリに書き込まれます。デフォルト値はlogmerger_<date>_<time>.logです。 |
| -overwrite | 既存の出力ファイルを上書きするには、trueを指定します。デフォルトはfalseです。 |
| -format | マージ結果の各ログ・エントリの出力書式を指定します。可能な書式トークンには、ログ・エントリ・プロパティが含まれます。
さらに4つの特殊なトークンがあります。
各書式トークンは、プラス記号(+)で区切られます。 各ログ・エントリの出力後には、常に行末文字があります。 デフォルトの書式パターンは、 |
| -from | start_timeより後のタイムスタンプを使用してログ・エントリをマージします。
このオプションが指定されていない場合は、-lastオプションが指定されている場合を除き、開始時間制限がありません。 時間書式MM/dd/yy HH:mm:ssを使用します。たとえば、「10/05/06 00:00:01」とします。 |
| -to | end_timeより前のタイムスタンプを使用してログ・エントリをマージします。
このオプションが指定されていない場合は、終了時間制限がありません。 時間書式MM/dd/yy HH:mm:ssを使用します。たとえば、「10/05/06 17:21:57」とします。 |
| -last | 過去数時間のログ・エントリをマージします。
-fromまたは-toが指定されている場合、このオプションは無視されます。 |
| -loggerName | logger_nameが指定されたロガーによって生成されたログ・エントリのみをマージします。 |
| -loggerLevel | levelのみが指定されている場合は、指定されたロガー・レベルを持つログ・エントリをマージします。
level+が指定されている場合は、指定されたレベル以上のレベルを持つログ・エントリをマージします。 次の SEVERE WARNING INFO CONFIG FINE FINER FINEST |
| -className | class_nameで指定されたクラスによって生成されたログ・エントリのみをマージします。 |
| -methodName | method_nameで指定されたメソッドによって生成されたログ・エントリのみをマージします。 |
| -userName | user_nameで指定されたユーザーによって生成されたログ・エントリのみをマージします。
注意: |
| -V | ユーティリティのバージョン情報を表示して終了します。 |
例
次の例では、サーバーの\BTM_INSTALL_DIR\btmstorageディレクトリ(およびその下のすべてのサブディレクトリ)でログ・エントリを収集して、出力ファイルBTMLoggingOutputTo10_05_06に送信します。上書きオプションがtrueに設定され、loggerLevelがINFO以上(WARNING、SEVERE)のすべてのエントリが複数の書式オプションと2.5日の日付/時間範囲を使用して収集されます。
logMerger -dir "C:\BTM_INSTALL_DIR\btmstorage"
-output BTMloggingOutputTo10_05_06 -overwrite true
-loggerLevel INFO+ -format time+loggerName+userName+message+eol
-from "10/03/06 00:00:01" -to "10/05/06 12:00:00"
次の例では、ローカル・マシンのディレクトリ\BTM_INSTALL_DIR\btmstorage\btmuiおよびBTM_INSTALL_DIR\btmstorage\btmtransactionでログ・エントリが収集され、エントリが出力ファイルBTMuiNtransactionLoggingOutLast24に送信されます。上書きオプションがtrueに設定され、loggerLevelがINFOのすべてのエントリが複数の書式オプションを使用して収集されます。ユーティリティによって、過去24時間に発生した、名前がSalesOpsManagerのユーザーのアクションによって生成されたすべてのロギング・エントリが収集されます。
logMerger -dir "C:\BTM_INSTALL_DIR\btmstorage\btmui" -dir "C:\BTM_INSTALL_DIR\btmstorage\btmtransaction" -output BTMuiNtransactionLoggingOutLast24 -overwrite true -loggerLevel INFO -format time+userName+messgae -userName SalesOpsManager -last 24
次の例では、3つのURLからログ・エントリが収集されます。
http://remoteServer1:8080/btmcentral/sphere http://remoteServer1:8080/btmcentral/sphere http://remoteServer1:8080/btmcentral/sphere
これらのサービスURLにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明は同じです(同じでない場合は、構成ファイルを使用する必要があります)。ログ・エントリが出力ファイルremoteServiceOutputFrom10_13_06に送信され、loggerLevelがINFO以上(WARNING、SEVERE)のすべてのエントリが複数の書式オプションおよび2006年10月13日の深夜0時0分1秒からの日付範囲を使用して収集されます。
logMerger -url "http://remoteServer1:8080/btmcentral/sphere"
-url "http://remoteServer2:8080/btmcentral/container"
-url "http://remoteServer1:8080/btmcentral/agent"
-username BTMAdminUser -password BTMAdminUserPwd
-output remoteServiceOutputFrom10_13_06
-loggerLevel INFO+ -format time+message+eol -from "00:00:01 10/13/06"
次の例では、ユーザー定義のLogMerger構成ファイルmyLogMergerConfigFile.xml内の設定が使用されます。logMergerを頻繁に使用して同じタイプの情報を収集する場合に、このオプションを使用します。コマンドラインにオプションを追加して、構成ファイルに定義されているオプションを上書きできます。
logMerger -config myLogMergerConfigFile.xml
次のテキストには、サンプルのログ・マージャ構成ファイルの書式設定とコンテンツが含まれています。ファイルに指定されているオプションはコマンドライン・オプションによって上書きされます。
構成ファイルを介してリモート・サービスURLにアクセスするためのパスワードを暗号化する場合は、encryptPasswordコマンドを使用できます。
次の項で説明する構成ファイルに定義されている属性は、次で囲まれています。
<ap:logmerger xmlns:ap="http://namespace.amberpoint.com/amf" debug="false"> . . . </ap:logmerger>
ソース属性の例と説明
<ap:sources>
<ap:source dir="C:/Program Files/AmberPoint/SOAManagementSystem/
server/amberpoint"/>
<ap:source url="http://remoteServerHost1:7001/apcentral/sphere"
username="SMSUser1" password="SMSUserPwd1"/>
<ap:source url="http://remoteServerHost2:7001/apcontainer/container"
username="SMSUser2" password="SMSUserPwd2"/>
<ap:source url="http://remoteServerHost3:7001/eProxy/agent/agent"
username="SMSUser3" password="SMSUserPwd3"/>
<ap:source url="http://remoteServerHost1:8080/apcentral/sphere"
username="ALSMUser1" password="ALSMUserPwd1"/>
</ap:sources>
複数のソースdirエントリを指定できます。各ソース・ディレクトリは個別のエントリである必要があります。
dir: マージするBusiness Transaction Managementのlogdirディレクトリを含むディレクトリ。logMergerユーティリティは、指定されたディレクトリのすべてのサブディレクトリでlogdirディレクトリを検索します。
複数のソースURLエントリを指定できます。各ソースURLは個別のエントリである必要があります。
url: 実行中のBusiness Transaction ManagementサービスのURL。このユーティリティは、-usernameおよび-passwordオプションで指定されているユーザー資格証明を使用して、このURLのサービスと通信します。
username: Business Transaction Managementサービスにアクセスするためのユーザー名
password: Business Transaction Managementサービスにアクセスするためのパスワード
フィルタ属性の例と説明
<ap:filter from="10/02/06 09:00:00" to="10/02/06 11:59:00" last="24" loggerName="com.amberpoint.services.lifecycle.initialize" loggerLevel="INFO+" className="com.amberpoint.util.soa.services.urservice.UrServiceImpl" methodName="createServices" userName="BTMdministrator"
フィルタ属性は、完全一致のすべての属性が含まれているメッセージのログ履歴を問い合せる場合に使用されます。
たとえば、フィルタ属性last="24" loggerLevel="INFO"は過去24時間にログに記録されたINFOメッセージをマージします。
フィルタ・オプションが指定されていない場合は、すべてのログ・メッセージが含まれます。
from: タイムスタンプがfromより後のログ・エントリが含まれます。この属性が指定されていない場合は、lastオプションが指定されている場合を除き、開始時間制限がありません。
時間書式MM/dd/yy HH:mm:ssを使用します。たとえば、「from="12/25/05 10:34:25"」とします。
to: タイムスタンプがtoより前のログ・エントリが含まれます。この属性が指定されていない場合は、終了時間制限がありません。
時間書式MM/dd/yy HH:mm:ssを使用します。たとえば、「to="12/25/05 10:34:25"」とします。
last: ログ・エントリの最後の時間数が含まれます。fromまたはtoが指定されている場合、この属性は無視されます。
loggerName: 指定されたロガー属性によって生成されるログ・エントリのみが含まれます。
loggerLevel: この属性はlevelまたはlevel+の2つの書式の値を受け入れます。
levelが指定されている場合は、指定されたロガー・レベルを持つログ・エントリのみが含まれます。
level+が指定されている場合は、指定されたレベル以上のレベルを持つログ・エントリが含まれます。
次のloggerLevel属性の値は、レベルの高いものから順にリストされています。
SEVERE
WARNING
INFO
CONFIG
FINE
FINER
FINEST
className: 指定されたクラスによって生成されたログ・エントリのみが含まれます。
methodName: 指定されたメソッドによって生成されたログ・エントリのみが含まれます。
userName: 指定されたユーザーによって生成されたログ・エントリのみが含まれます。
-->
出力ファイルの例と説明
<
<ap:output file="c:\temp\testmerger.log" overwrite="true"
format="time+logName+loggerName+eol+loggerLevel+message"/>
file: マージされたログ・ファイルが保存される場所。
出力ファイルがすでに存在する場合、overwrite属性の値がtrueである場合を除き、LogMergerユーティリティは処理を停止します。
file属性が指定されていない場合は、マージ済ログ・ファイルが新しいファイルlogmerger_<date>_<time>.logに保存されます。
overwrite: file属性で指定されたファイルがすでに存在する場合に、ユーティリティがそのファイルを上書きできるようにします。overwriteのデフォルト値はfalseです。
format: マージ結果の各ログ・エントリの出力書式を定義します。
可能な書式トークンには、すべてのログ・エントリ・プロパティが含まれます(ログ・ファイルのlogEntryノードの属性)。
値が指定されたログ・エントリ・プロパティの例を次に示します。
<logEntry
entryId="1127753975442:0"
time="Mon Sep 26 09:59:35 PDT 2005"
entryType="1"
dataSize="102"
loggerName="com.amberpoint.agent.backplane.servlet.ServletDriver"
loggerLevel="INFO"
methodName="findOldStorageDirectory"
className="com.amberpoint.agent.backplane.servlet.ServletDriver">
さらに4つの特殊なトークンがあります。
message: 実際のログ・メッセージ
logName: <logHeader>に格納されているログ・ファイルの名前。logHeaderを使用して、ログ・メッセージを生成するサービスが識別されます。
eol: テキストを区切る行末文字
tab: テキストを区切るタブ文字
各書式トークンは、プラス記号(+)で区切る必要があります。
LogMergerユーティリティでは、各ログ・エントリが出力ファイルに書き込まれた後に行末文字が挿入されます。
showProductInfoユーティリティを使用して、各マシンにインストールしたBusiness Transaction Managementリリースに関する情報を収集します。また、サポート・リクエストの送信時には、この情報を確認してレポートする必要があります。
showProductInfoユーティリティでは、インストール済製品に関する次の情報がレポートされます。
インストール済製品に関連付けられているリリース番号、ビルド番号およびビルド日付
インストール済製品のアンインストーラの場所
Business Transaction ManagementサポートのURL
製品ドキュメントのURL
Business Transaction Management WebサイトのURL