この章では、RUEIの使用時に検出された問題を解決するカスタマ・サポートを支援する設定について説明します。
デフォルトで、コレクタのインスタンスがクラッシュしたときは、コア・ダンプが生成されません。コレクタが暗号化された(SSL)トラフィックを監視している場合があるため、これはセキュリティ上の理由です。ただし、コア・ダンプを取得できても、ユーザーの問題にはカスタマ・サポートでしか解決できないものがあります。コア・ダンプの作成を確認するには、次のようにします。
コレクタ・インスタンスが実行しているシステムで次のコマンドをRUEI_DATA
ユーザーとして発行します。
ulimit -c unlimited
APPSENSOR_HOME
/wg/config/config.cfg
ファイルを編集して、CoreSize
の設定値を-1に変更します。
次のコマンドをRUEI_DATA
ユーザーとして発行することでコレクタを再起動します。
appsensor restart wg
コア・ダンプを有効にすると、スタック・トレース抽出がAPPSENSOR_HOME
/core_dir
ディレクトリに格納されます。RUEIでは、APPSENSOR_HOME
ディレクトリにあるコア・ダンプは毎晩午前2:30に自動的に消去されることに注意してください。また、コア・ダンプが定期的に生成されると、ファイル・システムの領域が一杯になってしまう可能性があります。このため、目的のコア・ダンプを取得したらすぐにデフォルト構成に戻すことをお薦めします。
カスタマ・サポートに連絡する場合、ヘルプデスク・レポート・ファイルを作成して、サービス・リクエスト(SR)にアップロードすることを強くお薦めします。ヘルプデスク・レポート・ファイルには、レポートされる問題をOracleサポート・サービスが処理するときに非常に役立つ様々なシステム情報が含まれています。「システム」、「メンテナンス」、「ヘルプデスク・レポート」の順に選択して、このファイルを作成できます。
レポータ・ユーザー・インタフェースの場合、次の手順を手動で実行して、ヘルプデスク・レポートを作成できます。
RUEI_USER
ユーザーとしてレポータ・システムにログオンします。
次のコマンドを発行します。
source /etc/ruei.conf project -save --all
コマンド出力で示された場所から生成された.tgz
ファイルをフェッチします。
ファイルを適切なSRにアップロードします。