リリース・ノート
リリース12.1.0.7
E61981-01(原本部品番号:E59114-02)
2015年2月
Oracle Business Transaction Managementでは、トランザクションを定義および監視し、トランザクションのコンシューマやビジネス・ペイロードなど、各トランザクションのビジネス・コンテキストを把握できます。また、各トランザクションのパフォーマンス・ターゲットを設定し、これらのターゲットを基準としてパフォーマンスを監視することもできます。パフォーマンス・ターゲット違反や異常な状況が発生した場合、アラート通知をトリガーできます。
このドキュメントでは、Business Transaction Managementのリリース12.1.0.7に追加された変更に関する情報について説明します。製品のインストールまたはこのバージョンへのアップグレードを行う前に、このドキュメントを確認することをお薦めします。このドキュメントの内容は次のとおりです。
このリリースには、次の新機能があります。
このリリースでは、WebLogic Server 12cがサポートされるようになりました。
このリリースは、Oracle Database 12cによるセントラル・サーバーのインストールをサポートしています。セントラル・サーバーのインストールについては、BTMインストレーション・ガイドの「セントラル・サーバーのインストールおよび構成」に記載されています。
リリース12cでは、SID (例: jdbc:oracle:thin:@hostname:1521:sid)の使用のサポートが非推奨となり、接続文字列を指定するときは、次に示すようにサービス名を指定する必要があります。
jdbc:oracle:thin:@hostname:1521/service_name
サービス名を使用する際は、ポートとサービス名をコロン(:)ではなくスラッシュ(/)で区切る必要があります。
次の問題が発生しています。
サーバーがFQDNを使用していない場合、BTMはJVM診断をサポートしません。
JVMDがインストールされているマシンが完全修飾ドメイン名(FQDN)によってEnterprise Managerインスタンスで認識されている場合のみBTMからJVM診断にアクセスできます。マシンが短い形式(server1.oracle.com
ではなくserver1
など)でEMに検出/登録されている場合、その特定のサーバーのJVM診断にアクセスできません。
オブザーバに影響するSOA Suite 11gリリース11.1.1.6の不具合
CR 13895209: SOA PS5 WebサービスのWSDLが正しくありません。ユーザー説明: SOAリリース11.1.1.6では、様々なSOA WebサービスのWSDLが同じ親WSDLをインポートした場合、保有しているはずの数より多くのWebサービスのエンドポイントがBTMで表示される場合があります。この問題が影響するサイトは、SOAリリース11.1.1.6パッチをダウンロードするか、リリース11.1.1.7にアップグレードし、この問題を解決する必要があります。
Business Transaction Managementのリリース12.1.0.7へのアップグレードを行っており、WebLogic 12サーバーのJavaEEのオブザーバを使用している場合、『Business Transaction Managementインストレーション・ガイド』の「WebLogicでのオブザーバ・ライブラリのインストール」の説明に従い、オブザーバを再インストールする必要があります。
Business Transaction Managementのリリース12.1.0.7へのアップグレードを行っており、JMSプローブを使用している場合、エンドポイント・ジャンルがOSB_Proxy
でエンドポイントURIが次と類似しているすべてのJMSトピック・エンドポイントを削除し再作成する必要があります。
jms://host:port/%ConnectionFactoryJNDIName%/%TopicJNDIName%
リリース12.1.0.7にアップグレード後、次のようにエンドポイントを削除するために必要なすべてのコマンドを含むスクリプトを作成できます。
Windowsの場合、次のコマンドを入力しスクリプトを作成します。
btmcli generateRemoveOsbDeprecatedEpScript -s sphereUrl -u userName:password -scriptLanguage bat -o outputFileName
その他のプラットフォームの場合、次のコマンドを入力しスクリプトを作成します。
btmcli generateRemoveOsbDeprecatedEpScript -s sphereUrl -u userName:password -scriptLanguage sh -o outputFileName
この例では、それぞれ次を意味します。
sphereUrl
は、メイン・サーバーのURLです。
username
は、btmAdminのユーザー名です。
password
は、btmAdminのパスワードです。
outputFileName
は、作成するスクリプトのファイル名です。
次の不具合はこのリリースで修正されました。
表1 このリリースで修正された不具合
Oracle Bug# | 説明 |
---|---|
19511572 |
ER - OSBプロキシ・サービスでのMQトランスポートのサポート |
19453248 |
ER - 一部のシナリオで、JavaEE/JMSオブザーバがWAVETOPモードでMDBをモデル化する必要あります。 |
18008346 |
OSB12: OSBコンテキストからコンシューマのIDとして使用されるSSL-IDを取得 |
19791197 |
オブザーバのデプロイ時のSOA 12.1.3でのDMSサイズ警告 |
19729809 |
一部のコール・サイトがWLDFによるインスツルメントに失敗します |
19556593 |
OSBからのアウトバウンドRESTコールが疑似エンドポイントの依存性検出をしないようにする必要があります |
20053124 |
列"BTM_SPHERE"."AMBPT_ENDPOINT"."SERVICEQNAME"に対して値が大きすぎます |
18638821 |
モニター・ポートに接続できないとき、より優れたエラー/診断機能がオブザーバに必要です |
19722821 |
BTMトランザクション・システムが初期化/起動に失敗します: NULLPOINTEREXCEPTION |
19950554 |
OOBIが次の理由により停止します: JAVA.LANG.NEGATIVEARRAYSIZEEXCEPTION |
20263524 |
CHECKEXCEPTIONアクションで例外が発生します: AVA.LANG.NULLPOINTEREXCEPTION |
18390752 |
ER: BTMでのデータベース・テキスト索引機能の使用を有効化/無効化するマスター・スイッチが必要です |
17898358 |
ER: BTMの"TEXT INDEX MESSAGE CONTENT"機能はオフにデフォルト設定する必要があります |
19644791 |
BTM CLI DELETEALL: エンドポイント..._ROUTERの管理解除に失敗します |
20320154 |
AMBPT_TRIGGERSが大きくなりすぎ、すべての条件アラート処理を停止します |
20418238 |
OSBビジネス・オブジェクトでの欠落メッセージ条件がALERTSEV 1のトリガーに失敗します |
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
Oracle Business Transaction Managementリリース・ノート, すべてのプラットフォーム用リリース12.1.0.7
E61981-01
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