ヘッダーをスキップ
Oracle® Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceユーザーズ・ガイド
リリース12.1.0.1
E64884-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

6 Oracle Database Applianceプラグインのトラブルシューティング

Oracle Database Applianceプラグインに関するトラブルシューティングのヒントおよびテクニックの内容は、次のとおりです。

6.1 ホストの検出のトラブルシューティング

ホスト検出の問題の場合、次のソリューションを確認します。

6.1.1 前提条件チェックのエラー

次の図に示すように、前提条件チェックのエラーについて考えられる原因が「エージェント・デプロイメントの詳細」ページに表示されます。このページには推奨される解決策が示されます。

図6-1 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策

図6-1の説明が続きます
「図6-1 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策」の説明

図6-2 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策

図6-2の説明が続きます
「図6-2 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策」の説明

6.1.2 ホストの検出をroot権限を有効にせずに実行

root.shの手動による実行の失敗は、メトリック収集のエラーとなります。「エージェント・デプロイメントの詳細」ページに、次の情報が表示されます。

図6-3 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策

図6-3の説明が続きます
「図6-3 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策」の説明

図6-4 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策

図6-4の説明が続きます
「図6-4 エージェント・デプロイメントのエラーと解決策」の説明

ホストの検出時に警告を無視した場合は、エージェント・デプロイメントの実行後にリモート・ホストに存在するroot.shスクリプトを手動で実行する必要があります。

6.2 Oracle Database Applianceの検出のトラブルシューティング

多くの場合、エラー・メッセージそのものにエラーの原因が示されています。OMSおよびエージェントのログでエラー・メッセージを探す(odadiscoveryを大/小文字区別なしで検索する)か、ガイド付き検出フロー自体でエラー・メッセージを探します。

次の解決策を確認します。

6.2.1 検出にはrootユーザーが必要

Oracle Database Applianceの検出は、rootユーザーが実行する必要があります。検出のトラブルシューティングの一環として、考えられる原因は次のとおりです。

  • 他のユーザーを指定して検出を実行している

  • 誤ったrootパスワードが入力された

6.2.2 ファイル/opt/oracle/oak/onecmd/onecommand.paramsが必須

ファイル/opt/oracle/oak/onecmd/onecommand.paramsは、ガイド付き検出の前提条件として必須です。検出のトラブルシューティングの一部として、次の原因が考えられます。

  • onecommand.paramsファイルがないか、アクセスできない

  • onecommand.paramsファイルの一部のフィールドがない。これは、ユーザーが必要な情報すべてを手動で入力できる「検出されたターゲット」ページで修正できます。

6.3 検出後のメトリック収集エラー

検出後に見つかったメトリック収集の問題の場合、次の解決策を確認します。

6.3.1 プラグイン・バージョンが不一致

エージェント側のプラグイン・バージョンがOMS側のプラグイン・バージョンと一致していることを確認します。

6.3.2 プラグイン・バージョンが2つのホスト・ノードで異なる

プラグイン・バージョンが両方のホスト・ノードで同じであることを確認します。

OMSおよびエージェントでEnterprise Manager Oracle Database Applianceプラグイン・バージョンを確認するには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Managerの「設定」メニューを開き、「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. 「プラグイン」ページで、「エンジニアド・システム」フォルダを開き、次に示すようにOracle Database Applianceの行を探します。

    trouble_version.gifの説明が続きます
    図trouble_version.gifの説明

    「最新ダウンロード」列には、Enterprise Managerリポジトリにアップロードされているバージョンが表示されます。

    「管理サーバー上」列には、管理サーバーにデプロイされているプラグイン・バージョンが表示されます。

  3. 「プラグイン付き管理エージェント」列の値がゼロ以外の場合は、その数をクリックします。

    ページが開き、プラグインがあるエージェントがリストされ、「管理エージェントのプラグイン・バージョン」列にエージェントにデプロイされているプラグイン・バージョンが表示されます。

6.3.3 モニタリング資格証明を誤って設定

モニタリング資格証明が正しく設定されたことを確認します。

  1. Enterprise Managerにログインします。

  2. 「設定」「セキュリティ」「モニタリング資格証明」の順にクリックします。

  3. 「モニタリング資格証明」ページで、Oracle Database Appliance Managerターゲット・タイプをクリックしてモニタリング資格証明を設定します。

6.4 Oracle Database Appliance ECM構成データのトラブルシューティング

デフォルトでは、このデータは24時間ごとに収集が実行されるようにスケジュールされています。データの可用性および最新の収集時間を確認するには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlコンソールから、次のようにします。

    1. 「ターゲット」をクリックし、次に「すべてのターゲット」をクリックします。

    2. リストからOracle Database Appliance Managerターゲットをクリックします。

    3. 「構成」をクリックし、「最新収集」オプションを選択します。

    4. 「最新の構成」ページで、「アクション」「リフレッシュ」をクリックします。

  2. コマンドラインから、次のコマンドを実行します。

    # emctl control agent runCollection
    # target_name:target_type <collectionName>
    
  3. また、SQL Plusを使用してEnterprise ManagerリポジトリでECMデータが収集されて存在していることを確認することもできます。

6.5 OAKベースのメトリック収集のトラブルシューティング

Oracle Database ApplianceはOracle RACと同様、マルチエージェント・ターゲットです。任意の時点で、Oracle Database Applianceはただ1つのノードのエージェント(マスター・エージェント)によって監視されます。OMSによってどのノードのエージェントが実際のモニタリングを実行するかが決まり、これはOMS仲介ターゲットと呼ばれます。Oracle Database Applianceの「ターゲット・ナビゲーション」ページに表示されるデータは、マスター・エージェントを実行しているノードからのOAKメトリック収集に基づいています。

6.5.1 Oracle Database Applianceマシンの監視しているノード・エージェントの確認方法

どのノード・エージェントがOracle Database Applianceを監視しているかを確認するには、次に示すように、Oracle Database Applianceの「ターゲット・ナビゲーション」ページでOracle Database Applianceマシン名の横にある情報アイコンをクリックします。

このページへのアクセス方法は多数あります。この例では、Enterprise Managerの「ターゲット」メニューから開始しています。

  1. Enterprise Managerの「Target」メニューを開いて「All Targets」を選択します。

  2. All Targetsページのナビゲーション・ツリーで、「Engineered Systems」カテゴリを探して展開します。

  3. 「Oracle Database Appliance System」を選択します。

  4. ターゲット・ページでOracle Database Applianceマシン名の横にある情報アイコンをクリックすると、エージェント名が表示されます。

    trouble_agent.gifの説明が続きます
    図trouble_agent.gifの説明

6.5.2 OAKメトリックの表示

OAKメトリックを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「アプライアンス・マネージャ」の下のOAKターゲットを右クリックし、「モニタリング」「すべてのメトリック」の順に選択します。

    trouble_metrics.gifの説明が続きます
    図trouble_metrics.gifの説明

  2. 詳細を表示するメトリックを選択します。