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Oracle® Real User Experience Insightリリース・ノート
12c リリース6 (12.1.0.7.4) for Linux x86-64
E67378-01
 

 

Oracle® Real User Experience Insight

リリース・ノート

12c リリース6 (12.1.0.7.4) for Linux x86-64

E67378-01(原本部品番号:E65332-01)

2015年7月

Oracle Real User Experience Insight(RUEI)は、ネットワークおよびビジネスのインフラストラクチャに対する強力な分析機能を提供します。これにより、実際のユーザー・エクスペリエンスを監視し、Key Performance Indicators(KPI)およびService Level Agreements(SLA)を定義して、この定義に違反するインシデントに対してアラート通知をトリガーすることができます。

RUEIはWebベースのユーティリティで、Webインフラストラクチャによってリクエストされる、またはWebインフラストラクチャから生成される実際のユーザーのトラフィックに関するレポートを作成します。ネットワーク・インフラストラクチャの最も重要となるポイントで、ページおよびユーザー・トランザクションのレスポンス時間が測定されます。鋭い診断機能を活用して、アプリケーション・マネージャおよびIT技術スタッフは根本原因解析を行うことができます。

このドキュメントには、Oracle Real User Experience Insight(RUEI)リリース12.1.0.7で導入された変更に関する情報が記載されています。また既知の問題や制限事項も記載されています。既知の問題および制限事項も記載されています。製品のインストールまたはこのバージョンへのアップグレードを行う前に、記された内容を確認することをお薦めします。

このドキュメントは、次の項目で構成されています。

重要

最新の前のリリース以外のリリースからアップグレードする場合、考えられる互換性の問題の詳細は、中間リリースごとのリリース・ノートを確認することを強くお薦めします。この詳細は次のサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/documentation/realuserei-091455.html

1 リリース12.1.0.7に含まれる新機能

このリリースには、次の新機能があります。

1.1 T3プロトコル

RUEI 12.1.0.7には、T3プロトコルの限定的なサポートが組み込まれています。T3は、Oracle WebLogic Serverインスタンスへの通信およびOracle WebLogic Serverインスタンス間の通信用のOracle独自のプロトコルです。このリリースのRUEIでは、Oracle WebLogic Serverインスタンス間のサービス・コールを監視できます。


注意:

RUEIの将来のリリースではT3のサポート内容が変更され、その場合は12.1.0.7構成の下位互換性が保証されない可能性があるため、この新機能は制限付きでリリースされています。

T3プロトコルのサポートのインストールおよび構成の手順は、RUEIインストレーション・ガイド「RUEIの構成」を参照してください。T3プロトコルでは、コンテンツ・メッセージを使用したデータ・マスキングおよび識別はサポートされていません。

1.2 拡張されたJavaScriptライブラリ

ネットワーク・コレクタなしでの監視に使用されるJavaScriptインストゥルメンテーションが改善され、ページ・ロードだけでなくページ内のクリックの監視もできるようになりました。クリックはRUEIにアクションとしてレポートされ、データ・セットのアクション・ディメンション・フィルタの下に表示されます。

1.3 APDEXスコア

APDEX (Application Performance Index)は、アプリケーションのパフォーマンスを示す標準の応答時間ベース・インディケータです。このメトリックを使用してRUEI KPIを定義できるようになりました。KPIの定義の詳細は、Oracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの「KPI概要およびアラート・リストの使用」を参照してください。

1.4 拡張フィルタ・エディタ

複雑なフィルタの作成と変更を簡略化するために拡張モードが導入され、論理演算子の明示的な指定を適用して、より複雑なフィルタ条件を作成できるようになりました。この機能の詳細は、Oracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの「データ・ブラウザの使用」を参照してください。

1.5 カスタマイズ済ビューの作成

RUEIデータ・ブラウザには、カスタム・レポートやデータ・エクスポート定義の基礎として使用できる一連の標準ビューが含まれています。レポートまたはデータ・エクスポート定義をカスタマイズした場合、そのカスタマイズ内容をデータ・ブラウザで使用したり、ダッシュボードに追加できるように、カスタマイズ済ビューとして保存できるようになりました。これにより、標準ビューのカタログに含まれていないビューを頻繁に使用する場合のナビゲーションが簡略になります。この機能の詳細は、Oracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの「データ・ブラウザの使用」を参照してください。

1.6 ダッシュボードへのビューの追加

リリース12.1.0.7では、ビューをダッシュボードに追加できます(カスタマイズ済ビューも含む。1.5項「カスタマイズ済ビューの作成」を参照)。この機能の詳細は、Oracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの「ダッシュボードの使用」を参照してください。

1.7 ダッシュボード・アイテムの編集

以前のリリースのRUEIでは、ダッシュボード・アイテムのフィルタを拡張モードで編集することはできませんでした。リリース12.1.0.7では、拡張モードでダッシュボード・アイテム・フィルタを編集できます。ダッシュボード機能の詳細はOracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの「ダッシュボードの使用」を、フィルタの詳細はOracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの「データ・ブラウザの使用」を参照してください。

1.8 TCPヘッダーからのエンドユーザーのIPアドレスの取得

NATを使用する場合、レポートされたクライアントIPが役に立たないこともあり、元のクライアントIPアドレスは、(ネットワーク・デバイスによって挿入された)HTTPヘッダーで検出できますが、TCPオプション・ヘッダーでも検出できます。RUEIは、元のクライアントIPアドレスをTCPヘッダーから取得できるようになりました。エンドユーザーのIPアドレスの取得の詳細は、Oracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの付録「NATトラフィックの監視」を参照してください。

1.9 ADF監視のモード

リリース12.1.0.7では、ADFベース・アプリケーションを監視するための様々なデータ収集オプション(ネットワーク・データ収集、ADF監視サービス、およびこの2つのオプションを混合した組合せなど)が提供されています。混合オプションは、アプリケーションにADFベースでないコンポーネントが含まれている場合に特に有用です。これらのオプションの詳細は、RUEIインストレーション・ガイドの「ADF監視のためのRUEIの構成」を参照してください。

1.10 識別されたページの削除

RUEIの構成画面には、構成されたアプリケーションごとに、識別されたページのリストが表示されます。このリストを破棄して、構成変更の影響を簡単に確認できるようになりました。この機能の詳細は、Oracle Real User Experienceユーザーズ・ガイドの「Webページの識別とレポート作成」を参照してください。

1.11 Fusionタスクフロー・レポート

Fusionアプリケーションの監視を簡略化するために、FusionアプリケーションのタスクフローIDを解読可能な名前にマップできるようになりました。

1.12 機能診断の精度

機能イベントに対する診断機能がミリ秒レベルの精度まで正確になり、イベントの分離が向上しました。タイムスタンプの後にミリ秒測定値が表示されます。

1.13 KPI通知

リリース12.1.0.7で、KPIの通知およびエスカレーション・メール・テンプレートが改善されました。読みやすいように件名行が短くなり、RUEIホスト名、通知/エスカレーション・プロファイルの名前と説明がテンプレートに追加されました。これにより、複数のRUEIレポータがデプロイされた場合のアラートと、複数の通知およびエスカレーション・プロファイルが構成された場合のアラートを区別できます。

1.14 ユーザー管理

RUEIリリース12.1.0.7では、RUEIアカウントの作成時にアカウント・タイプを指定するように要求されます。

  • ユーザー・アカウントは、RUEIユーザー・インタフェースにアクセスするために使用されます。

  • システム・アカウントは、RUEIシステム・サービスにアクセスするために(たとえば、ADF監視サービスを使用する場合に)使用されます。

1.15 監査ログ

RUEI監査ログで追加のユーザー・アクティビティ(パスワード変更、SSLキー管理変更、ユーザー・アカウント変更など)が追跡されます。

2 インストールおよびアップグレードの手順

インストールの手順およびインストール済のRUEI 11.1または12.1.xをリリース12.1.0.7へアップグレードする手順の詳細は、 『Oracle Real User Experience Insightインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:

システムにRUEIコンポーネントをインストールする前に、適切なコマンド(yum updateup2dateなど)を使用して、使用しているオペレーティング・システム用の最新のOpenSSLパッチを適用したことを確認してください。最新のOpenSSLパッチを適用すると、システムのセキュリティを強化できます。


注意:

アップグレード手順を開始する前に、アップグレードするリリースのすべてのホット・フィックスの可用性を確認して適用すること(関連する場合)をお薦めします。

2.1 ユーザー・アカウントのアップグレード

リリース12.1.0.7では、ユーザー・アカウント(システム・アカウントとは異なる)が「Enterprise Managerアクセス」ロールを持つことはできません。アップグレード中、システム・アカウントでないアカウントがこの権限を持っている場合はその権限が取り消され、メッセージが表示されます。RUEIユーザーズ・ガイド「ユーザーと権限の管理」の説明に従って、「Enterprise Managerアクセス」権限を持つ新しいシステム・アカウントを作成する必要があります。

2.2 「ユーザー・フロー成功率」メトリックに基づくKPI

KPIメトリック「ユーザー・フロー成功率」(txn-success-ratio)は、RUEIのリリース12.1.0.3で非推奨になりましたが、このリリースまでは使用可能です。このKPIメトリックは使用できなくなりました。このメトリックを使用していて、12.1.0.7にアップグレードする場合は、次の点に注意してください。

  • このメトリックに基づくKPIは削除されます。

  • このメトリックに基づくKPIの履歴データは削除されず、引き続き表示できます。

  • アップグレード・プロセス中、次のようなメッセージが表示されます。

    warning - Found unsupported KPI "My Category > My User Flow Success Ratio" 
    with metric "txn-success-ratio" 
    warning - This KPI cannot be converted and will be deleted
     
    

2.3 レポート・データのエクスポート

このリリースのRUEIでは、レポート・エクスポート・データ用に内部で使用されるフィールド名の一部が変更されました。レポートが正しく表示されるように、エクスポート・データ設定を確認してください。

レポート・エクスポートのための認証では、RUEIユーザー資格証明が使用され、Apache構成ファイルを使用して構成することはできなくなりました。レポート・データのエクスポートのURLを引き続き使用する手順は、次のとおりです。

  1. /opt/ruei/.credentialsファイルに一覧表示された各ユーザーを確認します。

  2. 手順1で確認した各ユーザーのRUEIユーザーを作成します。各ユーザーに「レポート・データのエクスポート」ロールを付与する必要があります。パスワードは取得できないため、ユーザーのパスワードがわからない場合は、ユーザーに新しいパスワードを付与してください。

  3. /opt/ruei/.credentialsファイルを削除します。

  4. $RUEI_HOME/gui/.htaccessファイルを削除します。

2.4 OnLoadオブジェクトのアップグレード

このリリースのRUEIでは、ブラウザJSライブラリ(旧称はOnLoadオブジェクト)パス内のワイルドカードはサポートされていません。アップグレードする場合、ワイルドカードを含むOnLoadオブジェクトごとに警告が表示されます。すべてのパスが絶対パスとなるように、各アプリケーションを変更します。ブラウザJSライブラリ設定の定義の詳細は、RUEIユーザーズ・ガイド「Webページの識別とレポート作成」を参照してください。

2.5 RUEIバージョン11.1からのアップグレード時のセッション診断データの保持

リリース11.1.xからRUEIをアップグレードする必要がある場合、セッション診断データを保存するには、まずRUEI 12.0.xリリースにアップグレードしてから12.1.0.7にアップグレードする必要があります。この順序でアップグレードを行うことにより、セッション診断データが確実に保持されます。

3 既知の問題と制限事項

このリリースでの既知の問題を次に示します。

  • EBSパフォーマンス・ダッシュボードへのクリックアウト

    セッション診断では、選択した機能URLおよび特定のディメンションから外部診断ユーティリティへのクリックアウトがサポートされています。

    リリース12.1.0.7では、EBSパフォーマンス・ダッシュボードへのクリックアウトはできなくなりました。この制限はEBSパフォーマンス・ダッシュボードにのみ適用され、EBSは外部ユーティリティとしてサポートされています。

  • ダッシュボード項目内で使用できない縦棒グラフ

    サイズの制約のために、縦棒グラフは時間ベースのダッシュボード項目でのみ使用可能です。

  • 外部JavaScriptファイルは、リプレイ・ビューア内でダウンロードする必要があります。

    リプレイ・ビューア内でInternet Explorerブラウザを使用している場合、外部JavaScriptファイルへのリンクをクリックすると、まずその外部ファイルをダウンロードするように指示されます。さらに、ダウンロード・ヒット・ファイル(.exeまたは.rpmなど)を含むページをリプレイするときには、ファイルを保存するように指示されます。これはMozilla Firefoxでは起こりません。

  • 長いディメンション・レベル値が切り捨てられます

    すべてのディメンション・レベル値(ページ名など)は4000バイトに制限されます。バイトは文字と異なることに注意してください。使用するエンコーディングに応じて、文字は1から4バイトで構成される場合があります。4000バイトの制限では、4000文字のASCII文字または最大1000文字の4バイト文字を値に含めることができます。これより長い名前は、自動的に切り捨てられます。

  • プレビューしたレポートと生成されたPDFが一致しない

    文字によっては、生成されるPDFファイルで、プレビューの表示どおりにはレンダリングされないものがあります。これは、プレビュー機能がローカルにインストールされたクライアント・フォントを使用するのに対して、PDF生成機能ではRUEIサーバーにインストールされたフォントを使用するためです。デフォルトのフォントで大部分の顧客要件は満たされます。ただし、アジアおよび西欧の太字では既知の問題があります。この問題を解決するには、必要に応じて適切な代替フォントをインストールしてください。詳細は、『Oracle Real User Experience Insightインストレーション・ガイド』を参照してください。

  • URLのレポート

    RUEIでは判読可能な形式でURLがレポートされます。つまり、レポートされるURLは実際のURLのように見えますが、必ずしもブラウザのアドレス・バーにコピー&ペーストして使用できるものとはかぎりません。Webサーバーで受信するRAWフォーマットとRUEIでレポートされるより判読しやすいフォーマットは区別できません。結果として、次の文字は異なる意味にとられる場合があります: ,(カンマ)、[、]、:、@、!、$、'、(、)、*、+。

  • リプレイ・ビューア内のページ

    アプリケーション・ページは、セッション診断機能内でリプレイ・ビューアによって使用できないか、リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)に基づくページの場合は、文字化けする可能性があります。RIAフレームワークの例には、Ajax、Curl、GWT、Adobe Flash/Adobe Flex/AIR、Java/JavaFX、MozillaのXUL、OpenLaszloおよびMicrosoft Silverlightがあります。ただし、ページにJavaScriptコードが含まれている場合は、JavaScriptのりプレイ機能を使用して、リプレイされるページのレンダリングを変更できます。これは、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の8.2.19項で説明されています。

  • 重複または反復タグ付け定義

    複数のアプリケーション、スイートまたはサービスにわたって重複する(つまり同一の)識別定義および機能エラー定義を指定すると、予期しない結果になる可能性があります。この制限は、ページネーミング・スキームの他、カスタム・タグ、カスタム・ファンクションおよびレスポンス・コンテンツに基づくすべての構成に当てはまります。

  • ルーリング機能内のサービス・ネーミング・スキーム

    グループおよびネーム・ソースがサービス・グループおよび名前スキームの両方に存在する場合、ソースごとに2つのレベルを配信でき、4つのレベルのサービス名になります。

  • アプリケーション固有の権限を持つユーザーはすべてのユーザー・フローグループ内のデータを参照できない

    アプリケーション固有の権限のみを持つユーザーは、ユーザーの認可を満たす部分(条件やトリガーなど)が含まれていても、汎用ユーザー・フローを表示できません。

  • すべての期間を汎用以外のユーザー・フロー・ダッシュボード・ウィジェットに使用できません

    選択した期間が過去1時間または過去5分の場合のみ、汎用以外のユーザー・フロー・ダッシュボード・ウィジェット(つまり、アプリケーション、サービスまたはスイート固有のもの)を使用できます。他の期間を選択すると、これらのウィジェットで「N/A」がレポートされます。

  • アップグレード後にユーザー・フロー・ファンネル・ダッシュボード・ウィジェットを再作成する必要があります

    12.1.0.1へアップグレードすると、既存のユーザー・フロー・ファンネル・ダッシュボード・ウィジェットは機能しません。データ・ソースとして「ユーザー・フロー完了」、表示カテゴリとして「ユーザー・フロー」、表示名としてファンネルを選択して、再作成する(または既存を編集する)必要があります。

  • ORA-12805: パラレル問合せサーバーが突然停止しました

    このエラーは、アクセスする一連のパーティションがパーティションなし、またはセグメントなしのパーティションに実行時にプルーニングされる、パーシャル・パーティション・ワイズ結合を使用してパラレル文を実行している場合に発生する可能性があります。

    これはOracle Database 11.1の既知の不具合で発生しており回避策があります。詳細は、『Oracle Real User Experience Insightインストレーション・ガイド』の付録Gを参照してください。

    ただし、データベースをバージョン11.2.0.3にアップグレードし、次の場所で入手できるパッチ13582702をダウンロードしてインストールすることをお薦めします。

    https://support.oracle.com/epmos/faces/ui/patch/PatchDetail.jspx?_afrLoop=33337295036267&patchId=13582702
    

4 互換性の問題

前のリリースからアップグレードする場合、この項で取り上げるレポート機能の違いを認識しておく必要があります。

  • エラーおよび不満足なページをエラー・ページとしてレポート

    これまでは、レスポンス・コードがタグ付けされていない場合、エラーを示すコード(400番台や500番台のコードなど)をレスポンス・コードとして返す一部のページがエラー・ページとしてレポートされませんでした。これらが'(no value)'としてレポートされるようになりました。さらに、レスポンスが返されなかったことを示すエラー・コードなども'(no value)'としてレポートされるようになりました。詳細は、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の付録Dを参照してください。

  • セッション診断機能

    改良の結果、セッション診断機能の外観が一部変更になりました。少なくとも1つの検索基準を設定する必要があり、取得されたユーザー・レコードをソートする基準を指定できなくなったことに注意してください。詳細は、『Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の第4章を参照してください。

    ワイルドカードがすべての検索フィールドでサポートされるようになり、検索結果画面により多くのメトリックが表示されるようになりました。

    新しいセッション診断機能には、すべてのセッションおよびスイート内のすべてのセッション診断に適用される次の制限があります。

    • ソートはできなくなりました

    • ドロップダウン・リストは内部的にフィルタされません

    • 限られた数のセッションが返されます(ページ区切りなし)

  • データ保持レベルの調整

    RUEIでは、いくつかの集計レベルでデータが保持され、データの保持は日数で構成されます。RUEIバージョン12.1.0.3以下からアップグレードした場合は、集計レベルを90日にすることをお薦めします。

    月次キューブには多くの詳細が含まれていますが、データは月ごとに表示されます。何千日ものデータを保持している場合は、ディスク割当要件が巨大になりますが(圧縮プロセスがなくなっため、データセットのサイズは毎日大きくなります)、詳細が必要になるのは日々の傾向分析を表示する場合のみです。より長い期間(最大12か月)のデータを比較する場合は、保持レベルの設定を390日にすることをお薦めします。データ保持ポリシーおよびその調整方法の詳細は、『Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の第12章を参照してください。

5 修正された不具合

次の不具合はこのリリースで修正されました。

表1 12.1.0.7.4リリースで修正された不具合

Oracle Bug# 説明

20902799

Oracle Bug#20889783のバックポート - COPRがパーティション・クリーンアップのロックを無視する

21048417

Oracle Bug#20859660のバックポート - モニター対象ページに削除済のKPIによって参照されているページが含まれる

21047288

Oracle Bug#20597566のバックポート - フィルタなしのセッション/メトリックの検索で例外がスローされる

20925807

Oracle Bug#20920356のバックポート - UXLINKSERVICE:GETLINKABLEAPMITEMSのパフォーマンス問題

21054027

Oracle Bug#20661128のバックポート - SDで空の値を検索する

21068295

Oracle Bug#20635909のバックポート - 既存のHSFファイルを生成すると長時間の遅延をきたす

21075312

バックポート - "セッションのアプリケーション固有の処理"

21147464

Oracle Bug#20030468のバックポート - OAM 11gのRUEIサポート

21165557

Oracle Bug#21134821のバックポート - リプレイ・ページのベースHREFが正しくない

21168306

Oracle Bug#21109898のバックポート - 非推奨の「すべてのトラフィック」メトリックの復活リクエスト

21207739

Oracle Bug#20821944のバックポート - 手動による順序付けの問題

21271378

Oracle Bug#21246577のバックポート - KPI SQLがDB_CORE_DOP_KPIを完全に採用していない

21177884

Oracle Bug#21126589のバックポート - バージョン情報をステータス・サービスから取得する

21263025

Oracle Bug#21237470のバックポート - 自動ルール順序を有効にするとORA-01795が発生する

20949414

BACKPORT BUG 20929952 - 電子メールがGmail/Chromeに送信されると、RUEIレポートにアクセスできない

21312396

Oracle Bug#20519046のバックポート - KPIアラートに関するコア・ダンプ

21256005

Oracle Bug#21154145のバックポート - HITS WITH > 5000ミリ秒の場合、エンドツーエンド時間が表示されない

21346583

Oracle Bug#21271537のバックポート - RUEI側でのOracle Bug#21260703の修正

21321883

Oracle Bug#21223539のバックポート - 内部エラー(MBUFプール用のメモリー・プールの空き領域を2倍にする)

21328067

一部のASMONページがSAVEALLにない

21370031

Oracle Bug#21153193のバックポート - SSOアプリケーションの作成中にエラーが発生する

20721371

Oracle Bug#20636550のバックポート - 2ページ目が取得のみの場合、2つのページが1つになることがある

21395552

Oracle Bug#21253716のバックポート - 「ログアウト」をクリックするとセッションが追加作成される

21435592

Oracle Bug#20557599のバックポート - ADFアプリケーション・ページが正しく分割されていない

21097499

Oracle Bug#20974287のバックポート - Fusion Applicationsのログインに対する特殊な処理


表2 12.1.0.7.3リリースで修正された不具合

Oracle Bug# 説明

20778002

Oracle Bug#20769412のバックポート - 12へのアップグレード後にログ・ファイル/データ処理が変更されている

20778311

Oracle Bug#20762761のバックポート - KPIの前提条件が満たされているが、KPIとして動作しない

20716335

Oracle Bug#20691922のバックポート - ページビュー・メトリックがファイルLAYER_USERFLOW_OVERVIEWに追加される

20796426

Oracle Bug#20789135のバックポート - コレクタを起動できない

20841588

Oracle Bug#20804282のバックポート - リクエスト・コンテンツが機能診断に表示されない

20842063

Oracle Bug#20561149のバックポート - 情報メッセージの場合、ダッシュボード・ウィジェットのY軸がオフセットされる

20851057

Oracle Bug#20821903のバックポート - レポートおよびダッシュボードのパフォーマンスの問題

20856582

バックポート:MODRが121072へのアップグレード後に失敗する

20879398

Oracle Bug#20446086のバックポート - 停止中にコレクタがデッドロックされる

20503294

Oracle Bug#20351956のバックポート - KPIターゲットの小数値をレポートできない

20874163

Oracle Bug#20863579のバックポート - スタンドアロン収集でフル・ディスクの警告が実装される

20886875

Oracle Bug#20857140のバックポート - データの参照時のカスタム・ディメンションが正しくない

20881930

Oracle Bug#20881674のバックポート - APPSENSORコンテンツのダンプ出力に返信本体がない

20889681

Oracle Bug#20889118のバックポート - ログ・ファイルのスパムが多すぎるが、コレクションにイベントのログ・エラーがない

20913628

Oracle Bug#20796814のバックポート - KPI_TO_EM.SQLが失敗する


表3 12.1.0.7.2リリースで修正された不具合

Oracle Bug# 説明

20720510

Oracle Bug#20695970のバックポート - データ処理が遅延し、ログ・ファイル処理が停止する

20710487

Oracle Bug#20659655のバックポート - コレクタのセグメンテーション・フォルト12.1.0.7.1 - 高帯域幅

20710236

Oracle Bug#20684907のバックポート - リクエスト・ヘッダー・コンテンツが機能診断でレポートされない

20709332

Oracle Bug#20698480のバックポート - 内部エラー(SSL: ... REFCOUNTが負の値)

20683918

Oracle Bug#20666567のバックポート - データ処理およびログ処理が停止する/継続しない

20668241

Oracle Bug#20571743のバックポート - GET_FILE_LISTがリプレイ・ファイルを返さない

20654903

Oracle Bug#20643117のバックポート - コレクタのセグメンテーション・フォルト12.1.0.7.1 - SSLハンドシェイク

20643415

Oracle Bug#20643124のバックポート - 自己編集時に管理者の管理権限が失われる

20567631

Oracle Bug#20567094のバックポート - RUEIでの管理権限を取り消せない

20553630

Oracle Bug#20361451のバックポート - コレクタのメモリー割当ての問題

20553525

Oracle Bug#20551065のバックポート - コレクタがMBUFSをリークする

20544070

バックポート・バグ20401358 - GETPAGEDISPLAYPROPERTIESに必要なリソースがキャッシュされる

20454801

Oracle Bug#20409265のバックポート - 「平均使用量」および「平均期間」のリプレイが適用されない


表4 12.1.0.7リリースで修正された不具合

Oracle Bug# 説明

16624009

RUEIはレポートのドロップリスト/選択項目をフィルタ済レポート内のアイテムに制限する必要がある

18266331

ORA-08176: 一貫性のある読取り失敗、ロールバック・データを使用できない、ORA-02063

18550792

コレクタが受信するトラフィックが多すぎる

18608610

RUEIからOEM DBへのsysmanでないアクセス

18645646

WG__BIDATAKPI_PERIODに3つのエントリが含まれる

18694498

既存レポートとして保存

18777232

12.1.0.5へのアップグレード: 修正されたKPIフィルタが変更された

18796800

ヘルプデスク・レポートにアップグレード・ログが含まれない

18811916

Siebelアプリケーションに関するレポートに表示される"NO VIEW"、"NO METHOD"、"NO APPLET"が多すぎる

18826066

RUEI: フォームIDの名前が階層と一致していない場合が多い

18836831

コレクタのメモリー使用量が徐々に増加してメモリー不足になる

18851239

MERGE RT_RTPAGE DY_VISITが30分まで遅れることがある

18851648

コンテンツ・メッセージの'XPATH IN JSON'を有効にするとコレクタがメモリー不足になる

18873957

デグレードしたシステムに関するKPIアラート

18874109

EM -20391でKPIがクリアされない(ORA-20391: [EVEM_SEV_SAME_AS_PREV: :SEVERI

18920465

古いRUEIインストールが損傷した

18920547

一部のKPIが空としてレポートされる

18942546

JDEスイートのセッション・ダイアログに表示される"(NO VALUE)"文字列の数が多すぎる

18991085

データ保持構成ページに「計算」ボタンが表示されない

19032041

Siebelページが正しくレポートされない

19061619

削除された列がMODRアップグレード・ファクトによって破棄されない

19068887

表C_PROJECT_STATUS内の列PROJECT_IDが保持される

19136111

セカンダリPEの追加時にページビューに基づくKPI値が半分削除される

19233435

EBS POC - OA_HTMLおよびJTTフレームワークのフォーム名に(NO VALUE)と表示される

19268259

EBS - フォームの'ACTION'、'INPUT'および'COMPONENT'ディメンションが移入されない

19271709

RUEIを介したLDAPの問合せ中の'USERID NOT FOUND OR NOT UNIQUE'

19276472

ORA-22835: バッファが小さすぎてCLOBからCHAR、BLOBからRAWに変換できない

19279906

RUEIでアプリケーションを削除した後にデータ処理が停止する

19303582

リプレイを無効にできない

19313442

イベント・ログへのENTERまたはEXIT MAINTENANCE MODEの表示

19361963

コレクタのクラッシュ: HTTPログ・ヘッダーが長すぎる

19437772

XPATHが機能しない

19480698

アップグレード後に識別ルールを編集するとルールが削除される

19521457

コレクタ内のコアダンプ

19560862

MAKEDATABASE SQLのエラーが抑制される

19560953

ORA-00904: "OPTIONS": 無効なID、ORA-06512: 行883、ORA-06512

19577900

キーページを削除できない

19579868

Siebelページ・ロード時間がSiebelログそのものと一致しない

19621197

指定されたクライアントとクライアント・ロケーションが移入されない

19633790

セッションのエクスポート時の内部エラー

19635801

12.1.0.1.3から12.1.0.6へのアップグレード - RPM_POST_INSTALLによりORA-01839 DATE NOT VALIDが返される

19646361

クライアント証明書のSSL_C_CNフィールドに入力されていないことがある

19724476

12.1.0.6へのアップグレード後にSSLが復号化されない

19844359

処理エラー: ORA-01792: 表またはビュー内の列の最大数

19880607

"オブジェクト・パフォーマンスおよびアプリケーション・ヒット"のグラフ・マウスオーバー・エラー

19886945

保持設定に基づいてBIデータWG__BIDATAKPI_MASTERによるクリーンアップが行われない

19899430

リモート・コレクタでETH2を追加できない

20030983

ページをキー・ページとしてマークする際の問題

20047991

Siebelセッションのセッション・リプレイ情報が使用できない

20093050

SBL - ページビューのページ・ロード時間が長すぎる

20107372

ハートビート時間が長いセッションが壊れる

20136868

ORA-01722 データ処理ステータスへの移動時

20148387

遅い機能 - 機能診断: エンド・ツー・エンドの時間(ms)が必要

20170997

クライアント・ブラウザが実際にはJavaクライアントであるのに、Mozzila 4.0としてレポートされる

20193699

Siebelの予期される動作がRUEIフレームワーク例外に表示されない

20292040

特定のタイムフレームに対するExcelレポート・データ・エクスポートが失敗する


6 製品ドキュメント

製品ドキュメントの最新版は、次のリンクから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/documentation/realuserei-091455.html

7 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


Oracle Real User Experience Insight, 12cリリース6 (12.1.0.7.4) for Linux x86-64

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