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Oracle® Enterprise Manager Oracle Fusion Middleware Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアル
リリース12.1.0.7
B70510-07
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28 Web Cache

この章では、Oracle Web Cacheのメトリックについて説明します。

28.1 Webキャッシュ・インスタンスのパフォーマンス

WebCacheインスタンスのパフォーマンス・メトリックに関する情報を提供します。

28.1.1 インスタンス

このカテゴリは、キャッシュのパフォーマンス・リクエスト・メトリックを提供します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.1.2 リクエスト処理時間(ミリ秒)

このメトリックは、現行の期間中で1つのリクエストの処理にかかった平均時間(秒)を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

この数値が低い場合、Web Cacheとオリジナル・サーバー間の接続を改善するか、オリジナル・サーバーのコンピュータをアップグレードします。

28.1.3 リクエスト・スループット/秒

このメトリックは、現行の期間中で1秒当たりに処理されたリクエストの平均数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

この数値が大きい場合は、オリジナル・サーバー・ページでこのオリジナル・サーバーの容量を増やすか、キャッシュ・クラスタ・メンバー間におけるリクエストのロード・バランスを実行します。

28.2 リソース使用率

このカテゴリのメトリックは、Oracle Web Cacheを使用するコンピュータのリソース使用率を示します。

28.2.1 CPU使用率(%)

Oracle Web Cacheに使用されているCPUの割合を示します。トラフィックが増えるにつれて、CPU使用率は増加します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのリリース 5分ごと 3サンプルごと > 定義なし 定義なし CPU使用率は%value%%%です

ユーザーの処理

負荷が大きい場合は、Web Cacheコンピュータのアップグレードを検討します。

28.2.2 CPUアイドル時間(%)

このメトリックは、システムのCPUアイドル時間の割合を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

負荷が大きい場合は、Web Cacheコンピュータのアップグレードを検討します。

28.2.3 その他のCPU使用率(%)

Oracle Web Cache以外のアプリケーションが使用している物理メモリーの割合。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

CPU使用率が高い場合は、Web Cacheコンピュータのアップグレードを検討します。

28.2.4 メモリー使用量(MB)

このメトリックは、Oracle Web Cacheが使用している合計メモリーを指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

負荷が大きい場合は、Web Cacheコンピュータのアップグレードを検討します。

28.2.5 空きメモリー(MB)

このメトリックは、システムに対する空き物理メモリーの容量(MB)を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.2.6 その他のメモリー使用量(MB)

その他のメモリー使用量(MB)です。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.2.7 合計メモリー(MB)

このメトリックは、Oracle Web Cacheがあるホストの合計メモリーを示します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.2.8 メモリー使用率(%)

このメトリックは、キャッシュ・メモリーで使用されている合計メモリーの割合を指定します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのリリース 5分ごと 3サンプルごと > 80 90 メモリー使用率は%value%%%です

28.2.9 空きメモリー(%)

このメトリックは、キャッシュ・メモリーで使用されている合計メモリーの割合を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.2.10 その他のメモリー使用率(%)

Oracle Web Cache以外のプロセスによって使用されるメモリーの割合です。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.2.11 開始時間(ミリ秒/Epoch以降)

このメトリックは、Oracle Web Cacheの開始時間を示します。

28.2.12 起動時間(ミリ秒/Epoch以降)

このメトリックは、Oracle Web Cacheが実行中の合計時間を示します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.3 レスポンス

このカテゴリは、キャッシュを管理するキャッシュ・サーバー・プロセスの可用性を示します。

28.3.1 レスポンス管理

このカテゴリは、キャッシュへの管理アクセスが可能な管理サーバー・プロセスの可用性を示します。

28.3.2 管理プロセス・ステータス

このメトリックは、Oracle Web Cacheインスタンスの管理サーバー・プロセスが稼働している(1)か停止している(0)かを示します。管理サーバー・プロセスではキャッシュへの管理アクセスが可能です。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのリリース 毎分 60サンプルごと =
定義なし 0 Oracle Web Cacheの管理サーバー・プロセスが停止しています

ユーザーの処理

管理サーバー・プロセスが停止している場合、構成ページの「コンテキスト」ペインにエラーが表示され、管理サーバー・プロセスが停止しているために構成が使用できないことが示されます。管理サーバー・プロセスを起動するには、「Webキャッシュ」メニューから「コントロール」を選択し、「起動」、「停止」または「再起動」を選択します。Oracle Web Cacheの起動の詳細は、Oracle Web Cacheの起動および停止を参照してください。

28.3.3 レスポンス - ステータス

このメトリックは、Oracle Web Cacheインスタンスのキャッシュ・サーバー・プロセスが稼働している(1)か停止している(0)かを示します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのリリース 毎分 60サンプルごと =
定義なし 0 Oracle Web Cacheのキャッシュ・サーバー・プロセスが停止しています

ユーザーの処理

Oracle Web Cacheの起動の詳細は、Oracle Web Cacheの起動および停止を参照してください。

28.4 各サイトのパフォーマンスおよびサマリー

このカテゴリは、各サイトのパフォーマンス・メトリックを提供します。

28.4.1 圧縮による保存バイト数の合計

インキャッシュ圧縮が無効な場合にクライアントに送信される累計バイト数です。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

この数が小さい場合は、サイトに対して圧縮による大きな利点はありません。すべてのキャッシュ・ルールで圧縮を有効化し、Oracle Web Cacheでコンテンツ・タイプに基づいて自動的に圧縮率を判断できるようにします。

28.4.2 キャッシュ・サイズ

このメトリックは、現在キャッシュに保存されているオブジェクトのサイズをMB単位で指定します。キャッシュ・クラスタ・メンバーの場合、この数値は所有オブジェクトとオンデマンド・オブジェクトの集計になります。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

ユーザー処理は必要ありません。メモリーが必要な場合、Oracle Web Cacheでは無効または期限切れのオンデマンド・オブジェクトがクリーンアップされるのみであるため、この数は大きい値のままです。

28.4.3 処理されたエラー・ページの合計数

このメトリックは、キャッシュが起動してからOracle Web CacheがWebブラウザに対して処理したエラー・ページの累積数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

Oracle Web Cacheでは、オリジナル・サーバーからのコンテンツのフェッチで問題がある場合か、コンテンツに関するESI処理の問題がある場合に、エラー・ページが処理されます。小さな数でも、サイト・コンテンツまたはオリジナル・サーバーの状態に関する問題を示すことができます。

28.4.4 ヒット率(%)

キャッシュ・コンテンツで解決されたリクエストの割合です。オブジェクトが無効化されている場合を除き、この割合は高くなります。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

ヒットの割合が低い場合には次の操作を実行します。

1. キャッシュ・ルール・ページでキャッシュ・ルール構成を確認します。

2. ポピュラーなリクエスト・ページで、「ポピュラーなリクエストの表示」リストから「キャッシュされていないポピュラーなリクエスト」を選択し、最も頻繁なミスを表示させます。

3. 結果の表には、キャッシュされなかった最も頻繁なURLリクエストの「キャッシュの理由」列が表示されます。

4. ポピュラーなリクエストをキャッシュするキャッシュ・ルールを構成します。「キャッシュ・ルールの構成」を参照してください。

28.4.5 キャッシュ数

このメトリックは、キャッシュされたオブジェクトの数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.4.6 現行のオープン接続

このメトリックは、Oracle Web Cacheサーバーへの現在の受信オープン接続数と、オリジナル・サーバーへの現在の送信オープン接続数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

この数がオリジナル・サーバーの接続制限に近い場合は、オリジナル・サーバー・ページで、オリジナル・サーバーの容量を大きめに設定します。

28.4.7 拒否されたリクエストの合計数

リクエスト・フィルタで拒否されたリクエストの累計数です。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

この数が0でない場合、サイトが攻撃されているかリクエスト・フィルタの構成に問題がある可能性があることを示しています。

28.4.8 処理されたリクエストの合計数

このメトリックは、Oracle Web Cacheが処理したリクエストの累積数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.5 WebCache_nontimedHost

このカテゴリは、オリジナル・サーバーのパフォーマンス・リクエスト・メトリックを提供します。オリジナル・サーバーの追加メトリックについては、WebCache_timedHostカテゴリのメトリックも確認してください。

28.5.1 Capacity.value

この情報メトリックは、オリジナル・サーバー・ページでこのオリジナル・サーバーに対してユーザーが指定した容量を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.5.2 Load.value

このメトリックは、オリジナル・サーバーがオープンしたOracle Web Cacheからの現在の接続数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.5.3 MaxLoad.value

このメトリックは、オリジナル・サーバーが一度にオープンした最大接続数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.5.4 Port.value

この情報メトリックは、オリジナル・サーバーがOracle Web Cacheリクエストをリスニングするポート番号を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

28.6 WebCache_timedHost

このカテゴリは、オリジナル・サーバーのパフォーマンス・リクエスト・メトリックを提供します。オリジナル・サーバーの追加メトリックについては、WebCache_nontimedHostカテゴリのメトリックも確認してください。

28.6.1 AvgLatency.value

このメトリックは、Oracle Web Cacheによって転送されたクライアント・リクエストの解決の平均時間を示します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

待機時間が長い場合、オリジナル・サーバーの管理者またはコンテンツ・ソースの管理者は、システム・リソースを追加する必要がある可能性があります。

28.6.2 Latency.value

このメトリックは、キャッシュ起動以降の、Oracle Web Cacheによって転送されたクライアント・リクエストの解決の合計時間を示します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

待機時間が長い場合、オリジナル・サーバーの管理者またはコンテンツ・ソースの管理者は、システム・リソースを追加する必要がある可能性があります。

28.6.3 Request.value

このメトリックは、Oracle Web Cacheによって転送されたクライアント・リクエストでオリジナル・サーバーが処理したものの累積数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

ユーザーの処理

ポピュラーなリクエストのキャッシュ・ルールを構成することにより、キャッシュ・ヒット率を増加させて、オリジナル・サーバーへのクライアント・リクエストの数を減少させることができます。

ヒットの割合が低い場合には次の操作を実行します。

1. キャッシュ・ルール・ページでキャッシュ・ルール構成を確認します。

2. ポピュラーなリクエスト・ページで、「ポピュラーなリクエストの表示」リストから「キャッシュされていないポピュラーなリクエスト」を選択し、最も頻繁なミスを表示させます。

3. 結果の表には、キャッシュされなかった最も頻繁なURLリクエストの「キャッシュの理由」列が表示されます。

4. ポピュラーなリクエストをキャッシュするキャッシュ・ルールを構成します。「キャッシュ・ルールの構成」を参照してください。

28.6.4 RequestFailure.value

このメトリックは、Oracle Web Cacheによって転送されたクライアント・リクエストでエラーとなったものの累積数を指定します。

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと