Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middlewareマネージメント・ガイド リリース12.1.0.8 B66835-11 |
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分散アプリケーションの監視には複数の製品を使用する必要がありますが、それぞれの製品はアプリケーション・パフォーマンスの異なる側面を検証します。この部の章ではこれらの製品を単独で、または組み合せて使用して、アプリケーションを監視する方法について説明します。また、これらの製品のインストール、構成および操作に必要なワークフローの概要を説明します。次の章で構成されます。
第14章「パフォーマンスの監視」では分散アプリケーションを監視するプロセスを紹介します。パフォーマンスの監視に使用するRUEI、BTM、JVMDおよびEMについて、そしてエンドツーエンド監視の設定方法について説明し、様々な監視コンテキストにわたりセキュリティ・スキームがどのように適応するかを取り上げます。
第15章「ユーザー・エクスペリエンスの理解」は、Real User Experience Insight (RUEI)をどのように使用して、ユーザーの製品と対話方法を理解するかについて説明します。RUEIが収集する測定値を使用して、ユーザー・インタフェース設計の有効性、Webサーバーおよびインターネットの応答性、そしてユーザー操作の正常性を評価できます。
第16章「サービスの検出とトランザクションの操作」では、アプリケーションを構成するすべてのコンポーネントをBusiness Transaction Management (BTM)を使用して検出する方法、そして特にそうしたコンポーネントのサブセットを選択する方法について説明します。このサブセット(トランザクション)を監視すれば、パフォーマンスに関連した問題を特定して解決し、使用量をプロファイリングし、ビジネス・プロセスで失敗するコンポーネントの原因を見つけることができます。
第17章「詳細実行情報の取得」には、コード実行をきわめて詳細に調べ、競合条件、スレッドのブロックおよびメモリー・リークなどの問題を特定するための、Java仮想マシン診断の使用法が記載されています。
第18章「ビジネス・アプリケーションの監視」は、ビジネス・アプリケーションの作成方法と、ビジネス・アプリケーションに関連したユーザー・エクスペリエンスおよびトランザクション・パフォーマンスについてのサマリーと詳細情報を、Enterprise Manager (EM)コンソールを使用して取得する方法について説明します。
第19章「エンドツーエンドパフォーマンスの監視」では、RUEI、BTMおよびJVMDを組み合せて、ユーザー・エクスペリエンスからきわめて詳細なマシン・レベルにわたる問題を診断、解決する事例を取り上げます。
この部の章は、最初から最後まで順番に読んでいただくようになっています。説明されている個々のコンポーネントのいずれかに精通している場合でも、コンポーネント間の移動方法を説明する項を参照することをお薦めします。
この部に記載された情報は網羅的なものではありません。これは概要というよりも地図です。監視コンポーネントの動作を説明する資料の大半は、他のマニュアルにあります。別の資料へのクロス参照は、便宜上提供されているものです。