ヘッダーをスキップ
Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Apache Tomcat
リリース12.1.0.1.0
B70514-01
  目次へ移動
目次

前
 
 

Oracle® Enterprise Manager

System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Apache Tomcat

リリース12.1.0.1.0

B70514-01(原本部品番号:E28545-03)

2012年9月

このドキュメントは、System Monitoring Plug-In for Non-Oracle Middleware for Apache Tomcatのインストレーション・ガイドです。このドキュメントの内容は次のとおりです。

説明

Apache Tomcatは、JavaサーブレットおよびJSP (Java Server Pages)仕様を実装したオープン・ソースのアプリケーション・サーバーであり、Javaコードの実行環境を提供します。System Monitoring Plug-In for Non-Oracle Middleware for Apache Tomcatは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cを拡張して、Apache Tomcatを管理できるようにするためのプラグインです。

管理機能

Cloud Control環境にこのプラグインをデプロイすると、可用性やパフォーマンスに関連する各種メトリックや、レポート、アラートなどの管理機能を使用できるようになります。

メトリック

メトリックとは、ターゲットの健全性を測定するために使用される指標のことです。特定のターゲットに対するすべてのメトリックのリストを参照するには、ターゲットのホームページの「関連リンク」セクションで「すべてのメトリック」をクリックします。「すべてのメトリック」ページからは、そのターゲットのすべてのメトリック・カテゴリを参照でき、任意のメトリックにドリルダウンして詳細を表示することもできます。

Enterprise Managerにターゲットを追加した後は、ターゲットの監視構成をカスタマイズすることができます。たとえば、メトリックのしきい値や収集スケジュールを変更したり、一部のメトリックの収集を無効化したりできます。

レポート

このプラグインでは、パフォーマンスベースの事前定義済レポートがApache Tomcat用にいくつか用意されています。これらには次のレポートが含まれます。

  • Apache Tomcatの負荷(Apache Tomcat Load): すべてのグローバル・リクエスト・プロセッサにかかっている負荷の合計を示す表

  • 全アプリケーションの負荷(All Applications Load): アプリケーション負荷をサーバー・レベルで示す表

  • Apache Tomcatスレッド・プール(Apache Tomcat Thread Pools): スレッド・プールのアクティブ・スレッドと全スレッドを示す表

  • データソース(Datasources): データソースとのアクティブ接続とアイドル接続を示す表

  • グローバル・リクエスト・プロセッサの負荷とパフォーマンス(Global Request Processors Load And Performance): グローバル・リクエスト・プロセッサの負荷とパフォーマンスを示す表

  • メモリー使用率(Memory Utilization): リソース利用率の表

  • 合計セッション数に基づくトップ10アプリケーション(Top 10 Applications Based On Total Sessions): 24時間前から現在までの間に最も多くのセッションを作成した上位10位のアプリケーション

  • 合計リクエスト数に基づくトップ10サーブレット(Top 10 Servlets Based On Total Requests): 24時間前から現在までの間に最も多くのリクエストを送信した上位10位のサーブレット

これらに加え、管理リポジトリ内のデータに基づくカスタム・レポートを生成することもできます。

アラート

Enterprise Managerを構成して、ターゲットの問題を通知するアラートが送信されるようにすることもできます。コンソールでアラートを受信するには、必要なメトリックに対して警告やクリティカルなどのしきい値レベルを指定します。

しきい値を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 任意のターゲットのホームページで「メトリックとポリシー設定」を選択します。

  2. 表示される「メトリックしきい値」ページで、警告やクリティカルなどのしきい値を表から直接変更できます。

    また、「編集」アイコン(鉛筆)をクリックして、「詳細設定の編集」ページにアクセスすることもできます。

アラートは、次のいずれかの条件が真の場合にトリガーされます。

  • メトリックしきい値に達した

  • 監視対象のサービスの可用状態が変わった

  • メトリック固有の条件で示される状況が発生した

サポートされるバージョン

このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。

前提条件

プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

プラグインのデプロイ

プラグインをデプロイする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』プラグイン・マネージャに関する章を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm

監視対象インスタンスの追加

プラグインが正常にデプロイできたら、次の手順に従って、プラグイン・ターゲットをCloud Controlに追加します。これにより、ターゲットが集中的な監視および管理の対象になります。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。

  2. 「設定」「ターゲットの追加」、最後に「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。

  3. 「ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加」を選択します。「ターゲット・タイプ」ドロップダウンから、ターゲット・タイプとしてApache Tomcatを選択します。「手動追加」をクリックします。

  4. Apache Tomcatの追加ページで、プロパティに次の情報を入力します。

    • ホスト: Apache Tomcatインスタンスのホスト。このプロパティは必須です。

    • JMXポート番号: リモートJMXポート。このプロパティは必須です。

    • JMXユーザー名: JMXについて認証が有効になっている場合に必要です。

    • JMXパスワード: JMXについて認証が有効になっている場合に必要です。

    • 通信プロトコル: リモートJMXクライアントによって使用される通信プロトコル。リモートJMXの実装が変更された場合以外は、指定されたデフォルト値を変更しないでください。

    • サービス名: JMXサービス名。リモートJMXの実装が変更された場合以外は、指定されたデフォルト値を変更しないでください。

    • SSLトラスト・ストア: Apache TomcatについてSSLが有効になっている場合に必要です。

    • SSLTrustストア JMXパスワード: Apache TomcatについてSSLが有効になっている場合に必要です。

    • Apache Tomcatバージョン: Apache Tomcatのバージョン(7.0、6.0、5.5.23など)。このプロパティは必須で、監視や収集の対象となるパフォーマンス・メトリックを判断するために使用されます。


    注意

    通信プロトコルとサービス名のデフォルト値は、リモートJMXの実装が変更された場合以外には変更しないでください。

プラグインをデプロイし、環境内で監視する1つ以上のターゲットを構成したら、次はプラグインの監視設定をカスタマイズできます。具体的には、使用する環境の特別な要件に合わせて、メトリックの収集間隔やしきい値の設定を変更できます。なお、1つ以上のメトリックについて収集を無効にした場合、それらのメトリックを使用したレポートに影響が及ぶ可能性があります。

プラグインの検査および検証

プラグインがデータの収集を開始するまで数分間待機したら、次の手順を実行して、プラグイン・ターゲットがCloud Controlで適切に監視されているかどうかを確認および検証します。

  1. エージェントのホームページで、「監視ターゲット」表からApache Tomcatターゲット・リンクをクリックします。

    Apache Tomcatのホームページが表示されます。

  2. 「アラート」セクションに、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。

  3. 「レポート」プロパティ・ページを選択して、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。

プラグインのアンデプロイ

Apache Tomcatプラグインをアンデプロイには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。

  2. 「設定」「拡張性」、最後に「プラグイン」の順にクリックします。

  3. Apache Tomcatプラグイン・ターゲットを選択して「アンデプロイ元」をクリックします。「管理サーバー」または「管理エージェント」を選択します。

  4. プラグインのアンデプロイを確認します。接続されているEnterprise Managerユーザーに対して通知が表示され、構成解除のプロセスが始まります。

プラグインの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』プラグイン・マネージャに関する章を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Apache Tomcat リリース12.1.0.1.0

B70514-01

Copyright © 2012, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved.

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, the use, duplication, disclosure, modification, and adaptation shall be subject to the restrictions and license terms set forth in the applicable Government contract, and, to the extent applicable by the terms of the Government contract, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software License (December 2007).Oracle America, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

IntelおよびIntel XeonはIntel Corporationの商標または登録商標です。SPARCのすべての商標はSPARC International, Incの商標または登録商標であり、そのライセンスのもとで使用されています。AMD、Opteron、AMDのロゴ、およびAMD OpteronのロゴはAdvanced Micro Devicesの商標または登録商標です。UNIXはThe Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェアおよびドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても、一切の責任を負いかねます。