この章では、最新リリースのEncterprise Manager Cloud Controlについて説明し、インストールまたはアップグレード・プロセスの開始を支援します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
2013年2月にリリースされたOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)には、新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンで更新された12cリリース2 (12.1.0.2)のソフトウェア・バイナリが含まれます。
ただし、12cリリース2 (12.1.0.2)のソフトウェア・バイナリは、変更されておらず、新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンに統合されているだけです。管理エージェントのソフトウェア・バイナリも変更されていません。これは、パッチ・セットやパッチではありません。
プラグインとコア・ソフトウェアの統合によって、フレッシュ・インストールまたは12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレードを実行するときに、自動的に最新のプラグイン・バージョンをすべて取得できます。また、これにより、アップグレード・プロセスが簡略化されるため、最新のプラグイン・バージョンを利用できるかどうかを手動で確認し、自己更新コンソールを通じてそれらをダウンロードするために必要な時間と労力を節約できます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)を使用して、次のことを実行できます。
12cリリース2 (12.1.0.2)の新規インストール
12cリリース1 (12.1.0.1)からのアップグレード(BP1あり/なし)
10gリリース5 (10.2.0.5)、11gリリース1 (11.1.0.1)からのアップグレード
表1-1に、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)に統合されている新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンを示します。
表1-1 Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)に統合されているプラグイン脚注 1
プラグイン・リリース・タイプ | プラグイン名 | プラグインoparファイル |
---|---|---|
新規 |
Enterprise Manager for Big Data Appliance |
12.1.0.1.0_oracle.sysman.bda_2000_0.opar |
新規 |
Enterprise Manager for Storage Management |
12.1.0.1.0_oracle.sysman.smf_2000_0.opar |
更新 |
Enterprise Manager for Oracle Cloud |
12.1.0.5.0_oracle.sysman.ssa_2000_0.opar |
更新 |
Enterprise Manager for Oracle Database脚注 2 |
12.1.0.3.0_oracle.sysman.db_2000_0.opar |
更新 |
Enterprise Manager for Oracle Exadata HealthCheck |
12.1.0.3.0_oracle.em.sehc_2000_0.opar |
更新 |
Enterprise Manager for Oracle Virtualization |
12.1.0.4.0_oracle.sysman.vt_2000_0.opar |
更新 |
Enterprise Manager for My Oracle Support |
12.1.0.4.0_oracle.sysman.mos_2000_0.opar |
脚注 1 Enterprise Manager for Oracle Audit Vaultは、この表で示されたプラグインとともにリリースされた追加のプラグインですが、自己更新を介してのみ利用でき、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)とは統合できません。
脚注 2 現時点では、IBM AIXおよびMicrosoft Windows x64オペレーティング・システムでサポートされる12.1.0.3 Oracle Databaseプラグイン・バージョンは、OMSでのみ動作保証済で管理エージェントでは保証されていません。このため、OMSインスタンスのみにデプロイし、管理エージェントにはデプロイしないでください。
この項では、このリリースに関連した次のよくある質問に対する回答を提供します。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)とは何ですか。
「12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)の概要」を参照してください。
注意: Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)は、この章の残りの部分では12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)と記載します。 |
2013年2月にリリースされた12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)と、2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]との違いは何ですか。
2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]のソフトウェア・バイナリは、変更されておらず、新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンに統合されているだけで、2013年2月に再リリースされました。管理エージェントのソフトウェア・バイナリも変更されていません。
したがって、違っているのは、新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンのみです。12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)の一部として含まれるプラグインのリストを確認するには、表1-1を参照してください。
12cリリース2 (12.1.0.2)がすでにインストールされています。インストールの際に、2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]ソフトウェアと2013年2月にリリースされた12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)ソフトウェアのどちらを使用したかは、どのように確認すればよいですか。
release.properties
ファイルを検索してリリースの説明を確認します。DVDでは、このファイルはDisk1/install/em/
にあります。OMSホームでは、このファイルは$<OMS_HOME>inventory/Scripts/ext/lib/
にあります。
Enterprise Manager Cloud Controlが12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)に基づいている場合、次のリリースの説明が含まれます。これが見あたらない場合、2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)が適用されています。
Release:Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c Release 2 Plug-in Update 1 (12.1.0.2)
2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]がすでにインストールされています。12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)に移行するために再インストールまたはアップグレードする必要はありますか。その場合、どのようにインストールまたはアップグレードすればよいですか。
いいえ。既存の12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]インストールを再インストールまたはアップグレードする必要はありません。
12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)のEnterprise Managerコア・ソフトウェア・バイナリ(OMSおよび管理エージェント)は、変更されていません。これらは、新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンで更新されているだけです。
これらの新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の次の項の説明に従って、既存の12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]インストールを使用して直接入手できます。
Oracle Management Serviceにデプロイ済のプラグインのアップグレード
Oracle Management Agentにデプロイ済のプラグインのアップグレード
すべてのプラグインを一度にデプロイして、ダウンタイムを少なくするには、EM CLIを使用してオフライン・モードでデプロイします。次の手順を実行します。
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の説明に従って、すべてのプラグインをダウンロードします。
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の説明に従って、EM CLIを使用してすべてのプラグインをデプロイします。
12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)をインストールするか、それにアップグレードすると、Enterprise Managerのリリースはどうなりますか。それは、2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]で確認できるリリースとは異なりますか。
12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)をインストールするか、それにアップグレードすると、Enterprise Managerのリリースは、12cリリース2 (12.1.0.2)になります。これは、2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]で確認できるリリースと同じです。
自己更新で12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)にアップグレードした後、Oracle Management Agent 12cリリース2 (12.1.0.2)のソフトウェア・バイナリの名前やリリースが変更されません。これは予期された動作ですか。
はい。Oracle Managment Agentのソフトウェア・バイナリは、変更されていません。そのため、名前とリリースは同じままです。
12cリリース1 (12.1.0.1) [バンドル・パッチ1を適用または未適用]がすでにインストールされていますが、自己更新コンソールに12.1.0.3 Oracle Databaseプラグイン・バージョンが表示されません。なぜでしょうか。
12.1.0.3 Oracle Databaseプラグイン・バージョンは、12cリリース2 (12.1.0.2)とのみ互換性があります。そのため、12cリリース1 (12.1.0.1)を12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)にアップグレードしてください。アップグレード・プロセスの一環として、既存のOracle Databaseプラグイン・バージョンが自動的に12.1.0.3バージョンにアップグレードされます。
Oracle VM仮想化およびクラウド管理機能を使用します。これを有効化するにはどうすればよいですか。
12.1.0.4 Oracle Virtualizationプラグインおよび12.1.0.5 Oracle Cloudプラグインが必要です。これらのプラグインをデプロイするには、My Oracle Supportノート1371536.1の手順に従います。
表1-1に記載されている他のプラグインとともにAudit Vaultプラグイン(正式にはEnterprise Manager for Oracle Audit Vault)もリリースされていると聞きました。しかし、12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)ソフトウェアでこのプラグインを確認できませんでした。プラグインはどこで入手できるのですか。
Audit Vaultプラグイン(正式にはEnterprise Manager for Oracle Audit Vault)は、12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)ソフトウェアには含まれていません。このプラグインは、自己更新を使用してのみ入手可能です。
OMS用の特定のオペレーティング・システム上でサポートされているプラグインが、管理エージェント用のオペレーティング・システム上ではサポートされていない可能性がありますか。
はい。付録Eの動作保証のページを参照してください。
IBM AIXおよびMicrosoft Windows x64でサポートされている12.1.0.3 Oracle Databaseプラグイン・バージョンは、OMSおよび管理エージェントの両方で動作保証されていますか。
いいえ。現時点では、IBM AIXおよびMicrosoft Windows x64オペレーティング・システムでサポートされる12.1.0.3 Oracle Databaseプラグイン・バージョンが動作保証されているのはOMSのみで、管理エージェントでは保証されていません。しかし、間もなくプラグインは管理エージェントでも動作保証対象となります。
このため、今のところは12.1.0.3 Oracle Databaseプラグイン・バージョンはOMSインスタンスのみにデプロイしてください。今後、このバージョンは管理エージェント上の12.1.0.2 Oracle Databaseプラグイン・バージョンで適切に機能するようになります。
管理エージェントに対するこのプラグインの動作保証状況を確認するには、付録Eの動作保証のページを参照してください。または、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の説明に従って、プラグイン・マネージャ・コンソールを使用してください。
表1-2に、考えられるすべてのインストールおよびアップグレードの使用例を示し、それぞれ従う必要のある手順について説明します。現在の要件に最も一致する使用例を識別し、説明されている手順に従ってください。
表1-2 サポートされているインストールおよびアップグレードの使用例
使用例 | インストールまたはアップグレードの手順 |
---|---|
Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする予定の場合 |
12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)をインストールします。 Oracle Technology Networkからソフトウェアをダウンロードする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 ソフトウェアをインストールする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』(現在読んでいるガイド)を参照してください。 |
12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]をインストール中の場合 |
インストールを正常に完了します。 その後、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の次の項の説明に従って、新規プラグインを入手するか、最新のプラグイン・バージョンにアップグレードします。
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12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]をすでにインストールしているか、それにアップグレードしている場合 |
12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)を再インストールするか、それにアップグレードする必要はありません。 新規プラグインおよび更新済プラグイン・バージョンは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の次の項の説明に従って、既存の12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]インストールを使用して直接入手できます。
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最初に12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]のソフトウェア・バイナリとともにOMSをインストール。現在、追加のOMSインスタンスをインストールする予定の場合。 |
既存の12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1 [PS1]を使用して、すべての追加のOMSインスタンスをインストールします。 その後、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の次の項の説明に従って、新規プラグインを入手するか、最新のプラグイン・バージョンにアップグレードします。
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12cリリース1 (12.1.0.1) [バンドル・パッチ1を適用または未適用]をアップグレードする予定の場合 |
12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)にアップグレードします。 Oracle Technology Networkからソフトウェアをダウンロードする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 ソフトウェアをアップグレードする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』を参照してください。 |
10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)を12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードする予定の場合 |
10gまたは11gリリースにアップグレード前コンソール・パッチをインストールし、管理エージェントをアップグレードします。その後、10gまたは11g OMSを12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)にアップグレードします。 アップグレード前コンソール・パッチをダウンロードおよびインストールし、管理エージェントとOMSをアップグレードする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』を参照してください。 |
10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)を12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレード中。アップグレード前コンソール・パッチをすでに適用しているが、管理エージェントまたはOMSをアップグレードしていない場合。 |
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10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)を12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレード中。アップグレード前コンソール・パッチをすでに適用しており、管理エージェントまたはOMSのアップグレードを開始している場合。 |
アップグレードを正常に完了します。12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)をダウンロードする必要はありません。 その後、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の次の項の説明に従って、新規プラグインを入手するか、最新のプラグイン・バージョンにアップグレードします。
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