Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 12cリリース2 (12.1.0.2) B65085-06 |
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メンテナンスと詳細構成タスクを実行する前に、Enterprise Managerをインストールするとディスクにコピーされるディレクトリおよびファイルについて理解しておく必要があります。各ファイルの場所を理解すると、インストールまたは構成上の問題の解決が必要な場合に役立ちます。
Enterprise Managerのインストール時にWebLogic Serverを含まない場所を選択すると、WebLogic Serverのインストール前に、JDKがjdk16
ディレクトリにインストールされます。
Enterprise Managerをインストールするとディスクに作成されるディレクトリについて理解を深めるには、次の項を使用してください。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cとともにインストールされるEnterprise Managerのディレクトリの理解
Oracle Management ServiceとともにインストールされるEnterprise Managerのディレクトリの理解
管理エージェントとともにインストールされるEnterprise Managerのディレクトリの理解
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cをインストールする場合は、Oracle Management Serviceをインストールします。Oracle Management Serviceでは、次のOracleホーム・ディレクトリをインストールします。
Oracle Management Serviceは、Oracle WebLogic Serverを使用してインストールおよびデプロイされるJ2EEアプリケーションです。
インストール時には、Oracle Management Serviceを含むEnterprise ManagerコンポーネントがCloud Controlホーム内にインストールされます。
Fusion Middlewareインストールに固有のディレクトリの詳細は、Fusion Middlewareのドキュメントを参照してください。
Oracle Management Serviceは、Oracle WebLogic Serverを使用してインストールおよびデプロイされるJ2EEアプリケーションです。
インストール時には、Oracle Management Serviceを含むEnterprise ManagerコンポーネントがCloud Controlホーム内にインストールされます。OMSディレクトリの詳細は、「Oracle Management Serviceホーム・ディレクトリについて」を参照してください。
Fusion Middlewareインストールに固有のディレクトリの詳細は、Fusion Middlewareのドキュメントを参照してください。
Business Intelligence PublisherはJ2EEアプリケーションで、第14章の説明に従ってインストールおよび構成されます。
図A-1は、基本的なCloud Controlインストールにおける、理解しておく必要のある重要なディレクトリの一部を示しています。この情報は、Oracle Management Serviceのインストールの管理、トラブルシューティングおよび構成を開始する際に使用してください。
表A-1 Enterprise Managerとともにインストールされるディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
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wlserver_10.3、logs、utils、modules |
これらのディレクトリにはFusion Middlewareファイルが含まれています。 |
jdk16 |
このディレクトリには、JDK構成ファイルが含まれています。 |
oms |
このディレクトリには、OMS構成ファイルが含まれています。詳細は、第10.2.2項を参照してください。 |
plugins |
このディレクトリには、OMSにインストールされるメタデータ・プラグイン構成ファイルが含まれています。 |
agent |
このディレクトリには、エージェント構成ファイルが含まれています。詳細は、第10.2.3項を参照してください。 |
(オプション) Oracle_BI1 |
このディレクトリには、Oracle Business Intelligence Publisherの構成ファイルが格納されます。 |
oracle_WT |
このディレクトリには、Oracle WebTier構成ファイルが含まれています。 |
oracle_common |
このディレクトリには、OMS、Oracle WebTierおよびWebLogic Serverのディレクトリで使用される共通ファイルが含まれています。 |
表A-2では、Oracle Management ServiceとともにインストールされるOracle Management Serviceのディレクトリについて詳しく説明します。この表で示されているORACLE_HOMEは、Oracle Management ServiceがインストールおよびデプロイされるOracle Management Serviceホーム・ディレクトリを指しています。
表A-2 管理サービスOracleホーム内の重要なディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
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管理サービス・ホーム内のbinディレクトリには、Cloud Controlインストールのコンポーネントを制御するためのコマンドが含まれています。 |
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このディレクトリには、OMSホームの構成ファイルが含まれています。 |
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このディレクトリには、 |
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このディレクトリには、WebLogicノード・マネージャのプロパティ、ログおよびドメイン情報が含まれます。 |
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これはOMSインスタンス・ディレクトリで、emgc.propertiesとEnterprise Managerログ・ファイルが含まれます。 |
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このディレクトリには、 |
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このディレクトリには、スキーマ・ログ・ファイルが含まれています。リポジトリ・ログ・ファイルは |
Oracle Management Agentは、Oracle Management Serviceをインストールすると自動的にインストールされます。このOracle Management Agentのローカル・インスタンスにより、Oracle Management Serviceホスト上のターゲットに関する管理情報が収集されます。これにより、これらのターゲット(ホスト自身など)をCloud Controlコンソールから管理できます。
各種のインストール方法を使用して、追加のOracle Management Agentをインストールできます。このため、エンタープライズ全体の各ホストにOracle Management Agentをインストールできます。Oracle Management Agentでは、各ホスト上のターゲットに関する管理データを収集できるため、Cloud Controlコンソールからこれらのターゲットを管理できます。
具体的には、Oracle Management Agentのファイルは、Oracle Management Serviceをインストールした際のagentディレクトリ内の構造と同じディレクトリ構造(図A-1)にインストールされます。
スタンドアロン・エージェントまたはOMSをインストールする場合のエージェント・ディレクトリの構造は同じです。AGENT_BASE_DIRは、エージェントがインストールされるディレクトリで、次のメイン・ディレクトリが含まれます。
AGENT_HOME
AGENT_INSTANCE_HOME
SBIN_HOME
PLUGIN_HOME
Oracle Management Agentの実行に必要なファイルが含まれているディレクトリは、AGENT_INSTANCE_HOME
ディレクトリと呼ばれます。たとえば、Oracle Management Agentを起動または停止するには、AGENT_INSTANCE_HOME
のbinディレクトリにあるemctlコマンドを使用します。同様に、Oracle Management Agentのファイルを構成するには、AGENT_INSTANCE_HOME
のsysman/config
ディレクトリにある構成ファイルを変更します。エージェントのディレクトリ構造については、図A-2を参照してください。
表A-3では、重要なエージェント・ディレクトリの一部について説明します。
表A-3 Oracle Management Agentホーム内の重要なディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
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このディレクトリは、Oracle Management AgentのOracleホームとして使用されます。 |
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このディレクトリには、Oracle Management Agentのバイナリが含まれています。 |
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このディレクトリには、エージェントをデプロイするためのインストール関連のファイルが含まれています。 |
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このディレクトリには、EMPrereqKitの前提条件ファイルが含まれています。 |
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このディレクトリには、インストーラ・フレーワークに関連するファイルが含まれています。 |
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このディレクトリには、エージェントのデプロイおよび構成のログ・ファイルが含まれています。 |
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このディレクトリは、プロビジョニング・アクティビティのプロビジョニング・フレームワークで使用されます。 |
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このディレクトリには、エージェント・コアのターゲット・タイプ(データベースやホストなど)の定義、構成スクリプトの実行、および他の管理タスクを行う際にOracle Management Agentによって使用されるファイルが含まれています。 |
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Cloud Controlホームの このホスト上でOracle Management Agentを起動および停止するには、このディレクトリ内の次のemctlコマンドを使用します。
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このディレクトリには、Oracle Management Agentの構成ファイルが含まれています。たとえば、Enterprise Managerでは |
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このディレクトリには、Oracle Management Agentのログ・ファイルが含まれています。 |
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emdディレクトリには、ホスト上で検出されたターゲットの情報が含まれています。 |
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このディレクトリには、エージェントのセットUIDが含まれています。デフォルトの場所は |
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このディレクトリには、エージェントに必要な検出および監視のすべてのプラグインが含まれています。 デフォルトの場所は |
Cloud Controlをインストールした結果として作成されるディレクトリ構造に、同じ名前のサブディレクトリが複数含まれる場合があります。たとえば、agent_instance_homeディレクトリ内にbinディレクトリが含まれる場合があります。agent_instance_home/bin
ディレクトリ内のemctl
コマンドは、Oracle Management Agentを制御するために使用します。
また、Oracle Management ServiceのOracleホームにもbinディレクトリが作成されます。このディレクトリ内のemctl
コマンドは、Oracle Management Serviceを制御するために使用します。
特定のbinディレクトリ内のファイルによって制御されるエージェント・インスタンス・ホームを即座に識別するには、次のコマンドを使用します。
$PROMPT> emctl getemhome
このコマンドを使用すると、emctl
コマンドのこのインスタンスによって実行されるコマンドの影響を受ける現行のエージェント・インスタンス・ホームへのパスが表示されます。