Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 12cリリース2 (12.1.0.2) B65085-06 |
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この章では、Enterprise Managerシステム全体(単一OMS環境または複数OMS環境と追加のOracle Management Service (OMS))を削除する方法について説明します。
この章の具体的な内容は次のとおりです。
Enterprise Managerを削除する前に、次の前提条件を満たしてください。
(複数OMS環境の場合)それぞれのホームから次のコマンドを実行して、追加のOMSインスタンスをすべて構成解除し、削除します。
$<OMS_HOME>/bin/omsca delete -OMSNAME <oms_name>
注意:
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たとえば、EMGC_Addln_OMS2
およびEMGC_Addln_OMS3
という2つの追加OMSインスタンスが2つの異なるホストに存在する場合、最初の追加OMSで次のコマンドを実行します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/bin/omsca delete -OMSNAME EMGC_Addln_OMS2
次に、2番目の追加OMSで次のコマンドを実行します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/bin/omsca delete -OMSNAME EMGC_Addln_OMS3
(複数OMS環境の場合)それぞれのホームから次のコマンドを実行して、追加OMSホストで実行中のすべてのOracle Management Agent (管理エージェント)を停止します。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent
注意: 追加OMSインスタンスで構成されている各管理エージェントでこのコマンドを実行します。 |
たとえば、2つの追加OMSインスタンスとそのそれぞれに管理エージェントが存在する場合、最初の管理エージェントが実行されている最初の追加OMSホストで次のコマンドを実行します。
/u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.2.0/bin/emctl stop agent
次に、2番目の管理エージェントが実行されている2番目の追加OMSホストで次のコマンドを実行します。
/u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.2.0/bin/emctl stop agent
管理サーバーが構成されている最初の(メイン) OMSを構成解除して削除します。
$<OMS_HOME>/bin/omsca delete -full
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/bin/omsca delete -full
注意: プロンプトが表示されたら、操作を確認し、AdminServer資格証明およびリポジトリ・データベースの詳細(データベース・ホスト名、リスナー・ポート、SIDおよびパスワードなど)を指定します。必要な詳細を指定すると、コマンドによりOMS、Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebTierが自動的に停止されます。 |
そのホームから次のコマンドを実行して最初の(メイン) OMSで実行されている管理エージェントを停止します。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.2.0/bin/emctl stop agent
データベース内に構成されているOracle Management Repository (管理リポジトリ)を含め、Enterprise Managerシステム全体を削除する場合は、次の手順を実行します。
警告: 一度削除した管理リポジトリを取り戻すことはできません。このため、管理リポジトリを削除するのは、Enterprise Managerシステム全体(すべてのOMSインスタンス、管理エージェントおよび管理リポジトリ)を削除する場合のみにしてください。OMS (または任意の追加OMS)のみを削除する場合は、管理リポジトリを削除しないでください。 |
ログインしているSYSMANユーザーがいないことを確認します。
OMSホームから次のコマンドを実行して、管理リポジトリからEnterprise Manager Cloud Controlスキーマ(SYSMANスキーマ)およびメタデータ・スキーマ(MDSスキーマ)を削除します。
$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -action dropall -dbUser <repository_database_user> -dbPassword <repository_database_password> -dbRole <repository_database_user_role> -reposName <repository_name> -mwHome <middleware_home> -mwOraHome <middleware_ora_home> -oracleHome <OMS_HOME>
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1234 sid_em -action dropall -dbUser sys -dbPassword letmein -dbRole sysdba -reposName SYSMAN -mwHome /u01/app/Oracle/Middleware/ -mwOraHome /u01/app/Oracle/Middleware/ -oracleHome /u01/app/Oracle/Middleware/oms/
注意:
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データベース・ホームから、データ・ファイルmgmt.dbf
およびmgmt_ecm_depot1.dbf
を手動で削除します。
この項の内容は次のとおりです。
グラフィック・モードでEnterprise Manager (単一OMS環境または複数OMS環境と追加OMSインスタンス)を削除するには、次の手順を実行します。
注意:
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次のコマンドを実行して、OMSホームからインストーラを起動します。
$<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <path> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms/ -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeallfiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
注意:
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「インベントリ」画面でプラグイン・ホームを選択し、「削除」をクリックします。
「インベントリ」画面でsbin
ホームを選択し、「削除」をクリックします。
「インベントリ」画面でJava Development Kit (JDK)ホームを選択し、「削除」をクリックします。
注意: Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。 |
注意: JDKの削除後、インストーラを終了しないでください。間違ってインストーラを終了した場合は、次の手順を実行してください。 |
「インベントリ」画面でOracle WebTierホームを選択し、「削除」をクリックします。
「インベントリ」画面で、次のものを選択して「削除」をクリックします。
OMSホーム
管理エージェント・ホーム
Oracle共通ディレクトリ
「インベントリ」画面で「閉じる」をクリックして、ウィザードを終了します。
ミドルウェア・ホームを手動で削除します。
UNIXプラットフォームの場合:
rm -rf <absolute_path_to_middleware_home>
Microsoft Windowsプラットフォームの場合:
del <absolute_path_to_middleware_home>
注意: パスが長すぎてミドルウェア・ホームを削除できなかったことを示すエラー・メッセージが表示されたら、次のいずれかの方法でミドルウェア・ホーム名を短くします。
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第16章の説明に従って管理エージェントを削除します。
サイレント・モードでEnterprise Manager (単一OMS環境または複数OMS環境と追加OMSインスタンス)を削除するには、次の手順を実行します。
注意:
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『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の指示に従って、Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)を削除します。ソフトウェアの削除方法が説明されている章を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』は、次からアクセスできるOracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリで入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html
注意: Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)がインストールされた場合のみ、これを削除します。 |
プラグイン・ホームを削除します。
$<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_plug-in_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>
]
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/plugins/oracle.sysman.db.oms.plugin_12.1.0.2.0,/u01/app/Oracle/agent/plugins/oracle.sysman.db.discovery.plugin_12.1.0.2.0}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
注意:
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sbin
ホームを削除します。
$<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_sbin_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/agent/sbin}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
Java Development Kit (JDK)ホームを削除します。
$<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_jdk_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/jdk16}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
注意: Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。 |
JDK 1.6 v24+を手動でダウンロードし、OMSホストにインストールします。このサポートされているバージョンをすでに所有している場合、それを再利用できます。
インストーラはJDKに依存しているため、JDKを再インストールする必要があります。新しいJDKは、OMSホスト上であれば任意の場所にインストールできるので、前と同じ場所にインストールする必要はありません。ただし、インストーラの起動時に-jreLoc
パラメータを渡して(以降の手順で説明)、JDKがインストールされている場所を必ず示してください。
Oracle WebTierホームを削除します。
$<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_web_tier}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/Oracle_WT}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
OMS、管理エージェントおよびOracle共通ディレクトリを削除します。
$<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_oracle_homes_and_directories_to_be_deinstalled}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
注意: 引数REMOVE_HOMES では、カンマで区切られた複数のパスを指定できます。 |
次に例を示します。
/u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/oms,/u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.2.0,/u01/app/Oracle/Middleware/oracle_common}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
ミドルウェア・ホームを手動で削除します。
UNIXプラットフォームの場合:
rm -rf <absolute_path_to_middleware_home>
Microsoft Windowsプラットフォームの場合:
del <absolute_path_to_middleware_home>
第16章の説明に従って管理エージェントを削除します。
削除したOracleホームが、中央インベントリから登録解除されます。ただし、一部のファイルがこれらのOracleホームに残ることもあります。また、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリおよびWeb TierのOracleホームが表示されることもあります。これらのファイルおよびディレクトリは、手動で削除できます。
S98gcstartupという名前の自動開始スクリプトも手動で削除する必要があります。これを行うには、/etc/rc.d/
ディレクトリに移動し、自動開始スクリプトS98gcstartupを検索します。通常、このスクリプトは/etc/rc.d/
ディレクトリ内のサブディレクトリにあります。スクリプトが存在するサブディレクトリに移動し、スクリプトを削除します。たとえば、/etc/rc.d/rc3.d/S98gcstartup
となります。