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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド
12cリリース5 (12.1.0.5)
B65084-16
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2 Enterprise Manager Cloud Controlのハードウェア要件

この章では、Oracle Management Service(OMS)、Oracle Management Agent(管理エージェント)、およびOracle Management Repository(管理リポジトリ)をインストールするために満たす必要のある最小ハードウェア要件について説明します。

この章の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

この章で説明されているハードウェア要件は、物理ハードウェアまたは仮想ハードウェアに関連します。仮想リソースを割り当てる場合、基礎となる物理ハードウェアが過剰サブスクライブになっておらず、割り当てられた仮想リソースをサポートできることを確認する必要があります。


警告:

Enterprise Manager Cloud Control 12cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。


2.1 Oracle Management ServiceのCPU、RAM、ヒープ・サイズおよびハード・ディスク領域要件

表2-1に、OMS(一緒に提供される管理エージェントを含む)のインストールに必要な、最小のCPU、物理メモリー(RAM)、ヒープ・サイズ、およびハード・ディスク領域要件を示します。


注意:

OMSと管理リポジトリを同じホストに置くことを計画している場合は、表2-1および表2-2で説明している要件を満たし、CPU、RAMおよびハード・ディスク領域要件が両方の表に記載されている値の組合せとなるようにします。


注意:

表2-1に記載された要件は、インストール時に必要な最小構成を示しています。当然、時間の経過とともに、Enterprise Managerのリソースの使用状況に応じて、インストール時に維持した構成を上回る構成にアップグレードする必要がある場合があります。たとえば、インストール時に必要なハードディスク領域は18GBですが、Oracleソフトウェア・ライブラリの使用状況、ログ・ファイルの生成などに応じて、最終的にさらに多くの領域が必要になる場合があります。

同時使用とバースティング使用パラメータを考慮して本番環境で実行する必要があるOracle BI Publisherインスタンスの正確な数を決定するには、My Oracle Supportノート948841.1を参照してください。


表2-1 各OMSの最小のCPU、RAM、ヒープ・サイズ、ハードディスク領域の要件


評価または簡易インストール 拡張インストール(小) 拡張インストール(中) 拡張インストール(大)

デプロイメント・サイズ

-

構成

(1 OMS、100未満のターゲット、10未満のエージェント、3未満の同時ユーザー・セッション)

(1 OMS、1000未満のターゲット、100未満のエージェント、10未満の同時ユーザー・セッション)

(2 OMS、1000以上10,000未満のターゲット、100以上1000未満のエージェント、10以上25未満の同時ユーザー・セッション)

(2つのOMS、10,000以上のターゲット、1000以上のエージェント、25以上50以下の同時ユーザー・セッション)

(4つのOMS、10,000以上のターゲット、1000以上のエージェント、25以上50以下の同時ユーザー・セッション)

CPUコア/ホスト

(他のプロセスと共有できます)

2

2

4

8

4

RAM

4GB

6GB

8GB

16GB

8GB

Oracle BI PublisherのみでのRAM

5.5GB

7.5GB

9.5GB

17.5GB

9.5GB

ADPFoot 1 、JVMDFoot 2 のみでのRAM

-

8GB

12GB

20GB

12GB

Oracle BI Publisher、ADP、JVMDでのRAM

5.5GB

9.5GB

13.5GB

21.5GB

13.5GB

Oracle WebLogic Server JVMヒープ・サイズ

800MB

1.7GB

4GB

8GB

4GB

ハード・ディスク領域脚注 3 

18GB

18GB

18GB

18GB

18GB

ADP、JVMDのハード・ディスク容量

-

21GB

23GB

25GB

23GB


脚注 1 ADPマネージャは、アプリケーションの依存性とパフォーマンスです。

脚注 2 JVMDはJVM Diagnosticsです。

Footnote 3 Oracleソフトウェア・ライブラリとOracle BI Publisherが構成済

2.2 Oracle Management Agent、Enterprise Management Hybrid CloudエージェントおよびEnterprise Management Hybrid Cloud GatewayエージェントのCPU、RAMおよびハード・ディスク領域要件

Oracle Management Agent (管理エージェント)、Enterprise Management Hybrid CloudエージェントおよびEnterprise Management Hybrid Cloud GatewayエージェントをインストールするためのCPU、RAMおよびハード・ディスク領域の最小要件は次のとおりです。


注意:

この項に記載された要件は、インストール時に必要な最小構成を示しています。当然、時間の経過とともに、Enterprise Managerのリソースの使用状況に応じて、インストール時に維持した構成を上回る構成にアップグレードする必要がある場合があります。たとえば、共有エージェントのインストール時に必要なハードディスク領域は15MBですが、使用状況、ログ・ファイルの生成などに応じて、最終的にさらに多くの領域が必要になる場合があります。

  • スタンドアロン管理エージェントの場合、各ホストに2 CPUコア、512MBのRAMおよび1GBの空きハード・ディスク領域があることを確認します。

  • マスター・エージェントの場合、各ホストに2CPUコア、512MBのRAMおよび1GBのハード・ディスク領域があることを確認します。

  • 共有エージェントの場合は、各ホストに2 CPUコア、512MBのRAMおよび15MBの空きハード・ディスク領域があることを確認します。

  • Enterprise Management Hybrid CloudエージェントおよびEnterprise Management Hybrid Cloud Gatewayエージェントの要件は、スタンドアロン管理エージェントの場合の要件と同じです。


注意:

CPUコアは他のプロセスと共有できます。

2.3 Oracle Management RepositoryのCPU、RAM、ヒープ・サイズおよびハード・ディスク領域要件

表2-2に、管理リポジトリを構成するための最小のRAMおよびハード・ディスク領域要件を示します。


注意:

管理リポジトリとOMSを同じホストに置くことを計画している場合は、表2-2および表2-1で説明している要件を満たし、CPU、RAMおよびハード・ディスク領域要件が両方の表に記載されている値の組合せであることを確認します。


注意:

表2-2に記載された要件は、インストール時に必要な最小構成を示しています。当然、時間の経過とともに、Enterprise Managerのリソースの使用状況に応じて、インストール時に維持した構成を上回る構成にアップグレードする必要がある場合があります。たとえば、インストール時に必要なハードディスク領域は18GBですが、Oracleソフトウェア・ライブラリの使用状況、ログ・ファイルの生成などに応じて、最終的にさらに多くの領域が必要になる場合があります。

表2-2 管理リポジトリの最小のCPU、RAMおよびハード・ディスク領域要件


評価または簡易インストール 拡張インストール(小) 拡張インストール(中) 拡張インストール(大)

デプロイメント・サイズ

-

構成

(1 OMS、100未満のターゲット、10未満のエージェント、3未満の同時ユーザー・セッション)

(1 OMS、1000未満のターゲット、100未満のエージェント、10未満の同時ユーザー・セッション)

(2 OMS、1000以上10,000未満のターゲット、100以上1000未満のエージェント、10以上25未満の同時ユーザー・セッション)

(3以上のOMS、10,000以上のターゲット、1000以上のエージェント、25以上50以下の同時ユーザー・セッション)

CPUコア/ホスト脚注 1 

-

2

4

8

RAM

-

6GB

8GB

16GB

ハード・ディスク容量

19GB

(MGMT_TABLESPACE: 15GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 1GB、TEMP 3GB)

87GB

(SYSTEM: 600MB、MGMT_TABLESPACE: 50GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 1GB、MGMT_AD4J_TS: 100MB、TEMP 10 GB、ARCHIVE LOG AREA: 25GB)

325GB

(SYSTEM: 600MB、MGMT_TABLESPACE: 200GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 4GB、MGMT_AD4J_TS: 200MB、TEMP 20GB、ARCHIVE LOG AREA: 100GB)

499GB

(SYSTEM: 600MB、MGMT_TABLESPACE: 300GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 8GB、MGMT_AD4J_TS: 400MB、TEMP 40GB、ARCHIVE LOG AREA: 150GB)


脚注 1 高可用性を実現するためには、Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)データベースのセットアップが必要です。