Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-inユーザーズ・ガイドfor Oracle TimesTen In-Memory Database リリース12.1.0.2.0 B71925-03 |
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この章では、TimesTenホーム・ページについて説明します。ホーム・ページはTimesTenデータベースに関する構成情報およびパフォーマンス情報の概要を伝達します。
内容は次のとおりです。
ホーム・ページを表示するには、TimesTenターゲット・ページを開いていることを確認します。TimesTenターゲット・ページへの移動については、「TimesTenターゲット・ページへの移動」を参照してください。
「TimesTen IMDB」メニューから「ホーム」を選択します。
TimesTenホーム・ページが表示されます。
TimesTenホーム・ページは5つのリージョンで構成されており、それぞれがTimesTenの各ターゲット専用にカスタマイズされています。
ここに詳細を説明するこの5つのリージョンは次のとおりです。
このリージョンにはTimesTenターゲットに関する情報が表示されます。
データストアの名前
この値はデータストアのパスの最後の部分から取ります。たとえば、データストアのパスが/var/tt/sampledb_1122
の場合、データストアの名前はsampledb_1122
です。
インスタンス名
現在のTimesTenインスタンスの名前。
TimesTenのバージョン
現在のTimesTenインスタンスのバージョン
ホスト名
TimesTenが実行されているホストの名前。
Oracle Netサービス名
キャッシュに使用されるOracle Databaseのサービス名。キャッシュを構成していなかった場合、この値は「N/A」です。
このリージョンには次のようなステータス情報が表示されます。
TimesTenサーバー
この値は「稼働中」または「停止中」のいずれかが可能です。TimesTenサーバーは、データベースへのクライアント/サーバー接続を可能にするリスナー・プロセスです。
キャッシュ・エージェント
この値は「稼働中」、「停止中」または「N/A」のいずれかが可能です。キャッシュ環境を構成しなかった場合、この値は「N/A」です。キャッシュ・エージェントは、Oracle 10gまたは11g Databaseのデータのキャッシュを読み書きするために使用します。
レプリケーション・エージェント
この値は「稼働中」、「停止中」または「N/A」のいずれかが可能です。レプリケーション・スキームを構成しなかった場合、この値は「N/A」です。レプリケーション・エージェントは、TimesTenデータベース間でデータを複製するか、またはOracle 10gか11g Databaseに非同期書込みを行うために使用されます。
以降にロード
データベースがメモリーにロードされた日付
このリージョンにはご使用のデータベース固有の情報が表示されます。これらの属性は初期接続属性で、値は初回接続時に設定されます。初期接続属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の接続属性に関する説明を参照してください。
割当て済PERM領域
割当て済TEMP領域
内部ログ・バッファー・サイズ
PL/SQLメモリー・セグメントのサイズ
「パフォーマンス概要」リージョンは4つのサブリージョンで構成されています。最初の3つのサブリージョンにはグラフィック形式で表される情報が含まれています。すべてのグラフは時間に対して表されます。
このリージョンでは、直接リンク接続およびクライアント/サーバー接続の数が、折れ線グラフを使用して表示されます。これらの折れ線グラフは、現在の値だけではなく、最新のメトリック収集で収集された値を表示するために、時間に従って変化します。
X軸は時間を表します。Y軸は、現在の直接リンク接続とクライアント/サーバー接続の数を表します。これらの接続にはサブデーモン接続や、構成データおよびパフォーマンス・データを収集するためにTimesTenプラグインにより作成された接続は含まれません。
このリージョンでは、現在使用されている永続領域および一時領域が折れ線グラフを使用して表示されます。値は、データベースの初期接続時に構成された領域が割合で表されます。構成された値の詳細は、「サマリー」、「ステータス」および「構成」リージョンを参照してください。
X軸は時間を表します。Y軸は、使用中の永続領域のパーセントと使用中の一時領域のパーセントを表します。
データベースの使用率が高いということは、より多くの永続領域または一時領域を割り当ててデータベースを拡大する必要があることを示している場合があります。
このリージョンでは、チェックポイント・ファイルおよびトランザクション・ログ・ファイルが現在存在しているファイル・システムの空き領域が、折れ線グラフを使用して表示されます。
X軸は時間を表します。Y軸はチェックポイント・ファイル・システムの空き領域およびトランザクション・ログ・ファイル・システムの空き領域を表します。チェックポイント・ファイルおよびトランザクション・ログ・ファイルを同じファイル・システムおよびパスで構成した場合、2本の線はそれぞれもう1本の上にできるので、1本の線に見えます。
使用できる空きディスク領域の割合が非常に低いということは、より容量の大きいディスクを取り付ける必要があること示している場合があります。
この領域にはSQLコマンド・キャッシュ内の上位SQL文が表形式で示されます。この情報は問合せの分析に役立ちます。最も実行されたSQL文を調べるために、実行回数でソートする場合に役立つことがあります。また、「システムを除外」の左側のボックスをクリックして、システムSQLコマンドを除外するにも便利です。
上位実行回数を確認するときには、「準備」列の値を調べます。SQL問合せが準備されていない場合は、問合せを準備する必要があります。パフォーマンスを最適化するためには、SQL文を一度準備し、何回も実行する必要があります。SQL文の準備回数が多い場合は、1つのSQL文当たりの準備回数を最小化するようにアプリケーションを機能拡張できるかどうかを確認します。さらに、「問合せテキスト」列のテキストをクリックできます。クリックすると、「完全なSQLテキスト」ダイアログが開き、SQL問合せが表示されます。このSQL問合せをSQL Developerにコピーして貼り付け、「実行計画」の結果を確認できます。また、このSQL問合せをttIsql
に貼り付けて、showplan
で問合せを調べることもできます。こうすることにより、問合せのパフォーマンスの状態やその理由がより正確にわかります。
また、列のヘッダーをクリックすると、その列に基づいて表がソートされます。各列の説明は次のとおりです。
コマンドID
SQLコマンドの一意識別子。この番号はTimesTenデータベースにより生成されます。
実行
コマンド・キャッシュへの格納以降にこのコマンドを実行した回数を数えるためのカウンタ。
準備回数
SQL文の準備回数のカウンタ。
再準備回数
再準備回数のカウンタ。
所有者
コマンドを作成したユーザーの識別子。
問合せテキスト
SQLテキスト。