x86 ベースシステムのリブート

システムをリブートするには、init コマンドまたは reboot コマンドを使用できます。

システムは常に定義済み実行レベルの 1 つで動作します。実行レベルは init プロセスによって維持されるため、実行レベルは「init 状態」と呼ばれることもあります。init コマンドを使用すると、実行レベルの移行を開始できます。init コマンドを使用してシステムをリブートする場合は、マルチユーザーのシステム状態として実行レベル 2、3、および 4 を使用できます。

reboot コマンドはカーネルを再起動します。カーネルは PROM モニターによってメモリーに読み込まれ、読み込まれたカーネルに制御が渡されます。root ユーザーはいつでも reboot コマンドを使用できますが、サーバーのリブートなどの特定の状況では、システムにログインしているすべてのユーザーにすぐにサービスが失われることを警告するために、通常は最初に shutdown コマンドが使用されます。詳細は、第 3 章システムのシャットダウン (手順)を参照してください。

init コマンドを使用してシステムをリブートする方法

init コマンドは、システム上のすべてのアクティブなプロセスを終了し、ディスクを同期させてから実行レベルを変更する実行可能シェルスクリプトです。

1. root の役割になります。
2. システムをリブートします。
   • /etc/inittab ファイルの initdefault エントリによって定義された状態にシステムをリブートするには、次のコマンドを入力します。

     # init 6

   • システムをマルチユーザー状態にリブートするには、次のコマンドを入力します。

     # init 2

例 4-1 init コマンドを使用してシステムをシングルユーザー状態 (実行レベル S) にする

この例では、init コマンドを使用して、システムをシングルユーザー状態 (実行レベル S) にしています。

# init s
#
INIT: New run level: S
The system is coming down for administration.  Please wait.
Unmounting remote filesystems: /vol nfs done.
Print services stopped.
syslogd: going down on signal 15
Killing user processes: done. 

SINGLE USER MODE

Root password for system maintenance (control-d to bypass): xxxxxx
single-user privilege assigned to /dev/console.
Entering System Maintenance Mode
# 

reboot コマンドを使用してシステムをリブートする方法

reboot コマンドを使用して x86 ベースシステムをリブートすると、高速リブートがデフォルトで開始され、BIOS がバイパスされます。BIOS をバイパスしないでシステムをリブートするには、reboot コマンドに -p オプションを使用します。「高速リブートが有効化済みのシステムの標準リブートの開始」を参照してください。

1. root の役割になります。
2. システムをリブートします。

   # reboot