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Oracle Solaris の管理: IP サービス Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
13. DHCP コマンドと DHCP ファイル (リファレンス)
16. IP セキュリティーアーキテクチャー (リファレンス)
20. Oracle Solaris の IP フィルタ (概要)
Oracle Solaris の機能である統合ロードバランサ (ILB) は、SPARC および x86 ベースのシステムにインストールされている Oracle Solaris にレイヤー 3 およびレイヤー 4 の負荷分散機能を提供します。ILB はクライアントからの受信要求を傍受し、要求を処理するバックエンドサーバーを負荷分散規則に基づいて決定し、選択されたサーバーに要求を転送します。ILB はオプションの健全性検査を実行し、選択されたサーバーが着信要求を処理できるかどうかを確認するために負荷分散アルゴリズムのデータを提供します。
この章では次のセクションについて説明します。
ILB の主な機能は次のとおりです。
IPv4 および IPv6 について、ステートレス Direct Server Return (DSR) およびネットワークアドレス変換 (NAT) の動作モードをサポートします
コマンド行インタフェース (CLI) による ILB 管理を可能にします
健全性検査によるサーバー監視機能を提供します
ILB には次の 3 つの主要コンポーネントがあります。
ilbadm CLI – このインタフェースを使用して、負荷分散規則の構成、オプションの健全性検査の実行、および統計の表示が可能です。
libilb 構成ライブラリ – ilbadm およびほかのサードパーティーアプリケーションは、libilb 内に実装されている ILB 管理用の機能を使用できます。
ilbd デーモン – このデーモンは次のタスクを実行します。
永続的な構成を管理します
構成情報を処理し、その情報を ILB カーネルモジュールに送信して実行することによって、ILB カーネルモジュールへの逐次アクセスを提供します
健全性検査を実行し、結果を ILB カーネルモジュールに通知することで、負荷分散が正しく調整されます