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Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris システムのチューニングの概要
2. Oracle Solaris カーネルチューニング可能パラメータ
nfs:nfs3_pathconf_disable_cache
nfs:nfs4_pathconf_disable_cache
nfs:nfs_write_error_to_cons_only
nfs:nfs3_max_transfer_size_clts
nfs:nfs3_max_transfer_size_cots
4. インターネットプロトコル群のチューニング可能パラメータ
このセクションでは、rpcmod モジュールの NFS パラメータについて説明します。
個々のN FS サーバーと通信するときに、NFS クライアントが使用する TCP 接続の数を制御します。1 つの接続で RPC を多重化できるように、カーネル RPC が構築されます。しかし、必要な場合には複数の接続を使用できます。
整数 (32 ビット)
1
1 から 231 - 1
接続
はい
なし
一般には、1 つの接続だけでネットワーク帯域幅全体を使いきることができます。しかし、ネットワークが提供する帯域幅を TCP が 1 つのストリームだけで利用できない場合は、複数の接続を使えば、クライアントとサーバー間のスループットが向上することがあります。
接続数の増加にはそれなりの影響があります。接続数が増えると、各接続を維持するために必要なカーネルリソースの使用量も増えます。
変更の可能性あり
長整数 (64 ビット)
300,000 ミリ秒 (5 分)
0 から 263 - 1
ミリ秒
はい
なし
クライアント側でどのくらいの間アイドル状態であれば接続を閉じるかを変更する場合は、このパラメータを使用します。システムリソースが浪費されるのを防ぐために、接続を閉じるまでの時間を短縮する場合などです。
変更の可能性あり
長整数 (64 ビット)
360,000 ミリ秒 (6 分)
0 から 263 - 1
ミリ秒
はい
なし
サーバー側でどのくらいの間アイドル状態であれば接続を閉じるかを変更する場合は、このパラメータを使用します。システムリソースが浪費されるのを防ぐために、接続を閉じるまでの時間を短縮する場合などです。
変更の可能性あり
整数 (32 ビット)
デフォルト値は 0 です。この場合、スタックサイズはシステムデフォルトに設定されます。
0 から 231 - 1
バイト
はい。新しく割り当てられるすべてのスレッドに適用されます。スタックサイズはスレッドの作成時に設定されます。したがって、このパラメータの変更は、既存のスレッドには適用されず、新しく割り当てられるすべてのスレッドに適用されます。
なし
呼び出し深度が非常に深いために、スタックがオーバーフローし、レッドゾーンの障害が発生するおそれがある場合。トランスポートに対する呼び出し深度が比較的深く、ローカルファイルシステムに対する呼び出しの深さが深いという組合わせは、NFS サービススレッドのスタックがオーバーフローを起こすことがあります。
このパラメータには、プラットフォームのハードウェア pagesize の倍数を設定する必要があります。
変更の可能性あり
コネクションレストランスポートにおける RPC レベルの再転送を検出する、重複要求キャッシュのサイズを制御します。このキャッシュは、クライアントネットワークアドレス、RPC の手順番号、プログラム番号、バージョン番号、および、トランザクション ID でインデックス化されています。このキャッシュにより、非べき等であるかもしれない再転送要求の処理が防止されます。
整数 (32 ビット)
8192
1 から 231 - 1
要求
キャッシュのサイズは動的に決められますが、キャッシュへの高速アクセスを可能にするハッシュキューのサイズは静的に決められます。キャッシュのサイズを著しく大きくすると、キャッシュ内のエントリの検索に長い時間がかかることがあります。
このパラメータの値を 0 に設定しないでください。0 に設定すると、NFS サーバーが非べき等の要求を処理できなくなります。
なし
NFS クライアントで不正な障害エラーが検出された場合は、このパラメータの値を調べます。たとえば、ディレクトリの作成が失敗したのに、実際にはディレクトリが作成されている場合は、再転送された MKDIR 要求をサーバーが検出しなかった可能性があります。
キャッシュのサイズは、サーバーの負荷に見合ったものでなければなりません。キャッシュには非べき等の要求が格納されるため、キャッシュでは、要求全体の一部だけしか管理する必要がありません。キャッシュは、クライアントによる再転送を検出できるだけの間、情報を保持していなければなりません。一般に、コネクションレストランスポートのクライアントのタイムアウトは比較的短く、1 秒から 20 秒くらいです。
変更の可能性あり
接続型トランスポートにおける RPC レベルの再転送を検出する、重複要求キャッシュのサイズを制御します。このキャッシュは、クライアントネットワークアドレス、RPC の手順番号、プログラム番号、バージョン番号、および、トランザクション ID でインデックス化されています。このキャッシュにより、非べき等であるかもしれない再転送要求の処理が防止されます。
整数 (32 ビット)
8192
1 から 231 - 1
要求
はい
キャッシュのサイズは動的に決められますが、キャッシュへの高速アクセスを可能にするハッシュキューのサイズは静的に決められます。キャッシュのサイズを著しく大きくすると、キャッシュ内のエントリの検索に長い時間がかかることがあります。
このパラメータの値を 0 に設定しないでください。0 に設定すると、NFS サーバーが非べき等の要求を処理できなくなります。
NFS クライアントで不正な障害エラーが検出された場合は、このパラメータの値を調べます。たとえば、ディレクトリの作成が失敗したのに、実際にはディレクトリが作成されている場合は、再転送された MKDIR 要求をサーバーが検出しなかった可能性があります。
キャッシュのサイズは、サーバーの負荷に見合ったものでなければなりません。キャッシュには非べき等の要求が格納されるため、キャッシュでは、要求全体の一部だけしか管理する必要がありません。キャッシュは、クライアント側の再転送を検出できるだけの間、情報を保持していなければなりません。一般に、コネクション型のトランスポートのクライアントのタイムアウトは非常に長く、1 分くらいです。したがって、エントリは、キャッシュに比較的長く留まる必要があります。
変更の可能性あり