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Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル     Oracle Solaris 11 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  Oracle Solaris システムのチューニングの概要

2.  Oracle Solaris カーネルチューニング可能パラメータ

3.  NFS チューニング可能パラメータ

4.  インターネットプロトコル群のチューニング可能パラメータ

5.  ネットワークキャッシュとアクセラレータのチューニング可能パラメータ

チューニング可能パラメータ情報の記載箇所

NCA パラメータのチューニング

nca:nca_conn_hash_size

nca:nca_conn_req_max_q

nca:nca_conn_req_max_q0

nca:nca_ppmax

nca:nca_vpmax

NCA のための一般的なシステムチューニング

sq_max_size

ge:ge_intr_mode

6.  システム機能のパラメータ

A.  チューニング可能パラメータの変更履歴

B.  このマニュアルの改訂履歴

索引

NCA のための一般的なシステムチューニング

NCA パラメータの設定以外にも、一般的なシステムのチューニングにより、NCA のパフォーマンスを向上させることができます。GigabitEthernet (ge ドライバ) を使用する場合は、インタフェースを割り込みモードにするとパフォーマンスが向上します。

たとえば、64 ビットカーネルでブートされる 4G バイトのメモリーを搭載したシステムでは、/etc/system ファイル内に次のパラメータを設定するようにします。システムのページサイズを判定するには、 pagesize を使用します。

set sq_max_size=0
set ge:ge_intr_mode=1
set nca:nca_conn_hash_size=82500
set nca:nca_conn_req_max_q=100000
set nca:nca_conn_req_max_q0=100000
set nca:nca_ppmax=393216
set nca:nca_vpmax=393216

sq_max_size

説明

宛先 STREAMS キューが QFULL メッセージを生成する前に、syncq の深度 (メッセージ数) を設定します。

デフォルト

10000 メッセージ

範囲

0 (無制限) から MAXINT

動的か

いいえ

どのような場合に変更するか

メモリーの大きなシステム上で NCA を動作させている場合、このパラメータの値を増やしてドライバがキューに入れることのできるパケット数を増やします。サーバーの負荷が大きい場合、このパラメータの値を増やして、パケットがドロップされたりパケット処理が後回しにされることなくモジュールやドライバのデータ処理能力を向上させることができます。

コミットレベル

変更の可能性あり

ge:ge_intr_mode

説明

ge ドライバが、パケットをキューに入れず、上位通信層に直接送信できるようにします。

デフォルト

0 (パケットを上位層のキューに入れる)

範囲

0 (有効) または 1 (無効)

動的か

いいえ

どのような場合に変更するか

NCA を有効にしている場合は、このパラメータを 1 に設定し、パケットを割り込みモードで NCA へ配信し、よりすばやく処理できるようにします。

コミットレベル

変更の可能性あり