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Oracle Solaris Studio 12.3 Discover および Uncover ユーザーズガイド Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
メモリエラー探索ツール (Discover) ソフトウェアは、メモリーアクセスエラーを検出するための高度な開発ツールです。Discover は、Sun Studio 12 Update 1、Oracle Solaris Studio 12.2、Oracle Solaris Studio 12.3 コンパイラ、または GCC for Sun Systems コンパイラのバージョン 4.2.0 以降を使用してコンパイルされたバイナリ上で機能します。Solaris 10 10/08 オペレーティングシステムまたはそれ以降の Solaris 10 update、または Oracle Solaris 11 を実行しているシステムで機能します。
プログラムのメモリー関連のエラーは、検出が難しいことで知られています。Discover を使用すると、ソースコードに存在している問題の正確な場所を指摘することによって、このようなエラーを簡単に検出できます。たとえば、プログラムが配列を割り当て、それを初期化せずに、ある配列の場所から読み取ろうとする場合、プログラムは動作が不安定になることがあります。Discover は、通常の方法でプログラムを実行するときに、この問題を検出できます。
Discover によって検出される他のエラーには、次のものがあります。
非割り当てメモリーからの読み取り、および非割り当てメモリーへの書き込み
割り当て済み配列範囲外のメモリーへのアクセス
解放されたメモリーの不正使用
不正なメモリーブロックの解放
メモリーリーク
Discover はプログラムの実行中にメモリーアクセスエラーを動的に検出して報告するため、ユーザーコードの一部が実行時に行われていない場合、その部分のエラーは報告されません。
Discover は簡単に使用できます。コンパイラによって準備されたすべてのバイナリは (完全に最適化されたバイナリでも)、単一のコマンドを使用して計測し、通常の方法で実行できます。実行中に、Discover は、メモリー異常のレポートを生成し、それをテキストファイル、または Web ブラウザで HTML形式で表示できます。