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Oracle Solaris Studio 12.3: パフォーマンスアナライザ Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
実験は、コレクタによって作成されたディレクトリ内に格納されます。実験の操作に、cp、mv、rm など通常の UNIX コマンドを使用し、ディレクトリに適用することができます。Forte Developer 7 (Sun ONE Studio 7, Enterprise Edition for Solaris) より前のリリースの実験には当てはまりません。このため、これらの UNIX コマンドのような働きを持つ、実験のコピー、移動、および削除用の 3 つのユーティリティーが用意されています。次に、これらのユーティリティー er_cp(1)、er_mv(1)、er_rm(1) を説明します。
実験のデータには、プログラムによって使用された各ロードオブジェクトのアーカイブファイルが含まれます。これらのアーカイブファイルには、ロードオブジェクトの絶対パスとその最終修正日付が含まれています。実験を移動またはコピーしたときにこの情報が変更されることはありません。
次の 2 つの形式の er_cp コマンドを使用できます。
er_cp [-V] experiment1 experiment2 er_cp [-V] experiment-list directory
最初の形式の er_cp コマンドは、experiment1 を experiment2 にコピーします。experiment2 が存在する場合、er_cp はエラーメッセージを出力して終了します。2 つ目の形式は、リスト中の空白で区切られた一群の実験をディレクトリにコピーします。ディレクトリにコピーする実験と同じ名前の実験がすでに含まれている場合は、er_cp ユーティリティーはエラーメッセージで終了します。-V オプションは、er_cp ユーティリティーのバージョンを表示します。このコマンドでは、以前のバージョンのツールで作成された実験はコピーされません。
次の 2 つの形式の er_mv コマンドを使用できます。
er_mv [-V] experiment1 experiment2 er_mv [-V] experiment-list directory
最初の形式の er_mv コマンドは、experiment1 を experiment2 に移動します。experiment2 が存在する場合、er_mv ユーティリティーはエラーメッセージを出力して終了します。2 つ目の形式のコマンドは、リスト中の空白で区切られた一群の実験をディレクトリに移動します。移動先のディレクトリに移動対象の実験と同じ名前の実験がすでに存在する場合、er_mv ユーティリティーはエラーメッセージを出力して終了します。-V オプションは、er_mv ユーティリティーのバージョンを表示します。このコマンドでは、以前のバージョンのツールで作成された実験は移動されません。
実験または実験グループのリストを削除します。実験グループが削除されるときは、グループ内の実験が削除されてから、グループファイルが削除されます。
er_rm コマンドの構文は次のとおりです。
er_rm [-f] [-V] experiment-list
-f オプションを使用するとエラーメッセージが表示されず、実験が存在するかどうかにかかわらずコマンドは正常に終了します。-V オプションは、er_rm ユーティリティーのバージョンを表示します。このコマンドでは、以前のリリースのツールで作成された実験が削除されます。