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Oracle Solaris Studio 12.3: 分散メイク (dmake) Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
このマニュアルページで以下に説明するこれらのオプション、環境変数、およびメイクファイルマクロは、同じ動作を変更します。
優先順位は次のように定義されます。
コマンド行オプション
メイクファイルマクロ
環境変数
dmake のデフォルト
代替の実行時構成ファイルを指定します。
デフォルトの実行時構成ファイルは $(HOME)/.dmakerc です。
ジョブの分散先にする構築サーバーグループの名前を指定します。
サーバーグループは実行時構成ファイル内に定義します。
デフォルトのサーバーグループは、実行時構成ファイル内の最初のグループです。
実行時構成ファイル内で指定された構築サーバーのグループに対して分散される最大のジョブ総数を指定します。
ジョブの最大数のデフォルトは、構築サーバーグループ内で指定されたすべてのジョブの合計です。
ジョブは、ホストが実行時構成ファイル内で表示される順に、ホストから 1 つずつ減算または加算されます。
たとえば、実行時構成ファイル内で指定されるすべてのジョブの合計が、次のように 8 つだとします。
host earth { jobs = 3 } host mars { jobs = 5 }
ここで、dmake_max_jobs が 11 に指定された場合、dmake は次のようにして、現在のジョブの総数の最大値 (8 つ) にジョブをあと 3 つ追加します。
host earth { jobs = 5 } host mars { jobs = 6 }
また、dmake_max_jobs が 4 に指定された場合、dmake は次のようにして 4 つのジョブを (元の 8 から) 減算します。
host earth { jobs = 1 } host mars { jobs = 3 }
次のいずれかのキーワードを指定します。
serial: dmake は make の標準の逐次バージョンのように動作します。
parallel: dmake はジョブを dmake ホストにのみ分散させます。
distributed: dmake は完全な分散モードで動作します。これが dmake のデフォルトです。
grid: dmake を、Oracle Grid Engine (以前は Solaris Grid Engine として知られていました) を使用して構築ジョブを分散するようにします。
dmake が一時出力ファイルを書き込んだり、一時出力ファイルを読み取ったりできる共通の物理ディレクトリを指定します。使用されるディレクトリは $(HOME)/.dmake で、このディレクトリまたは指定されるディレクトリは、すべての構築サーバーから表示できる必要があります。
このオプションは、ローカルホスト上の $(HOME) ディレクトリと、すべてのリモートホスト上の $(HOME) ディレクトリが同一の物理 $(HOME) ディレクトリでない場合にのみ使用します。たとえば、root ユーザーがこのオプションを使用します。