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Oracle Solaris Cluster システム管理 Oracle Solaris Cluster 4.0 (日本語) |
1. Oracle Solaris Cluster の管理の概要
2. Oracle Solaris Cluster と RBAC
5. グローバルデバイス、ディスクパス監視、およびクラスタファイルシステムの管理
7. クラスタインターコネクトとパブリックネットワークの管理
クラスタトランスポートケーブル、トランスポートアダプタ、トランスポートスイッチを追加する方法
クラスタトランスポートケーブル、トランスポートアダプタ、トランスポートスイッチを削除する方法
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、Oracle Solaris ソフトウェアに実装されている、パブリックネットワーク用の Internet Protocol network Multipathing (IPMP) をサポートします。IPMP の基本的な管理は、クラスタ環境でも非クラスタ環境でも同じです。 マルチパスは Oracle Solaris 11 OS をインストールすると自動的にインストールされますが、使用するには有効にする必要があります。 マルチパスの管理については、適切な Oracle Solaris OS のドキュメントを参照してください。 ただし、Oracle Solaris Cluster 環境で IPMP を管理する前にガイドラインを確認してください。
IPMP 手順をクラスタ上で実行する前に、次のガイドラインについて考慮してください。
各パブリックネットワークアダプタは、IPMP グループに属している必要があります。
local-mac-address? 変数には、Ethernet アダプタの値として true が指定されていなければなりません。
クラスタでは、プローブベースの IPMP グループ、またはリンクベースの IPMP グループを使用できます。 プローブベースの IPMP グループは、ターゲットの IP アドレスをテストし、優れた保護を提供しますが、可用性が損なわれる場合もあります。
次に示すタイプのマルチパスグループ内に存在するアダプタごとにテスト IP アドレスを構成する必要があります。
すべての多重アダプタマルチパスグループで、テスト IP アドレスが必要です。 単一アダプタマルチパスグループでは、テスト IP アドレスは必要ありません。
同一マルチパスグループ内のすべてのアダプタ用のテスト IP アドレスは、単一の IP サブネットに属する必要があります。
テスト IP アドレスは高可用性でないため、通常のアプリケーションが使用しないようにします。
マルチパスグループの命名に制限はありません。しかし、リソースグループを構成するとき、netiflist には、任意のマルチパス名にノード ID 番号またはノード名が続くものを指定します。たとえば、マルチパスグループの名前が sc_ipmp0 であるとき、ノード ID が 1 である phys-schost-1 というノード上にアダプタが存在する場合、netiflist には sc_ipmp0@1 または sc_ipmp0@phys-schost-1 のどちらを指定してもかまいません。
if_mpadm コマンドを使用して、削除するアダプタからグループ内の代替アダプタに IP アドレスを最初に切り替えてから、IP ネットワークマルチパスグループのアダプタを構成解除 (unplumb) または停止してください。詳細は、if_mpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
個々のマルチパスグループから削除する前に、アダプタを別のサブネットに配線しないようにします。
論理アダプタ操作は、マルチパスグループで監視中の場合でもアダプタに対して行うことができます。
クラスタ内の各ノードについて、最低 1 つのパブリックネットワーク接続を維持しなければなりません。クラスタは、パブリックネットワーク接続がないとアクセスできません。
クラスタ上の IP ネットワークマルチパスグループのステータスを表示するには、clinterconnect status コマンドを使用します。
IP ネットワークマルチパスの詳細は、Oracle Solaris OS システム管理ドキュメントセットの該当するドキュメントを参照してください。
表 7-3 タスクリスト : パブリックネットワークの管理
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クラスタソフトウェアをインストールする手順については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』を参照してください。パブリックネットワークハードウェアコンポーネントのサービス手順については、『Oracle Solaris Cluster Hardware Administration Manual』を参照してください。
クラスタ内のパブリックネットワークインタフェース上で動的再構成 (DR) を実行するときには、いくつかの問題を考える必要があります。
Oracle Solaris の DR 機能の説明で述べられているすべての必要条件、手順、制限は、Oracle Solaris Cluster の DR サポートにも適用されます (オペレーティングシステムでの休止操作は除く)。 したがって、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアで DR 機能を使用する前に、Oracle Solaris の DR 機能についての説明を参照してください。 特に、DR の切り離し操作中に、ネットワークに接続されていない入出力デバイスに影響する問題について確認してください。
DR ボード削除操作は、パブリックネットワークインタフェースがアクティブでないときだけ成功します。アクティブなパブリックネットワークインタフェースを削除する前に、if_mpadm コマンドを使用して、マルチパスグループ内の削除する予定のアダプタから代替アダプタに IP アドレスを切り換えます。詳細は、if_mpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
アクティブなネットワークインタフェースを適切に無効にせずにパブリックネットワークインタフェースカードを削除しようとした場合、Oracle Solaris Cluster はその操作を拒否して、その操作から影響を受けるインタフェースを識別します。
注意 - 2 つのアダプタを持つマルチパスグループの場合、無効にしたネットワークアダプタ上で DR 削除操作を実行している間に残りのネットワークアダプタに障害が発生すると、可用性に影響が生じます。これは、DR 操作の間は、残りのネットワークアダプタのフェイルオーバー先が存在しないためです。 |
パブリックネットワークインタフェース上で DR 操作を実行するときは、次の手順をその順番どおりに行います。
表 7-4 タスクマップ: パブリックネットワークインタフェースでの動的再構成
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