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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.2)
B61436-05
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49 実行トレース

この章では、Oracle Service Bus管理コンソールのサービスの実行トレースを有効化および使用する方法について説明します。

Oracle Service Busでは、サーバーを停止することなくメッセージをトレースできます。これは、開発環境でも本番環境でも役立つ機能です。管理者、エンジニア、およびシステム・エンジニアは、実行トレース機能を使用して、1つまたは複数のプロキシ・サービスのメッセージ・フローを診断したりトラブルシューティングすることができます。

たとえば、1つのプロキシ・サービスに障害が発生したときにどのステージに問題があるのかを調べるには、そのプロキシ・サービスの実行トレースを有効にします。トレースを有効にすると、ステージ名、パイプラインの名前、ルート・ノード名などの様々な詳細情報が、システムによってメッセージ・フローから抽出され、ログに記録されます。

ヘッダーとメッセージ本文を含むメッセージ・コンテキスト全体も出力されます。メッセージ・フローでフォルトが発生した場合は、エラー・コードや理由などの詳細もログに記録されます。実行トレースは、メッセージ・フローのステージ、パイプライン、およびノードを含む各コンポーネントの最初と最後に行われます。アクションは個別にはトレースされません。

49.1 実行トレースを有効または無効にする方法

Oracle Service Bus管理コンソールの「プロキシ・サービスの表示」ページから、実行トレースを有効にできます。


注意:

ログ・ファイルまたは標準出力(サーバー・コンソール)にトレースを表示するには、Oracle WebLogic Serverのロギングを次の重大度に設定する必要があります。

  • ログの最低の重大度: 情報

  • ログ・ファイル: 情報

  • 標準出力: 情報

ログの重大度の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』のログの重大度の使用に関する説明を参照してください。


実行トレースを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 必要なプロキシ・サービスを選択します。プロキシ・サービスの検索方法の詳細は、27.1.2項「プロキシ サービスの検索」を参照してください。

  2. 「操作設定」タブで、実行トレースの「有効」オプションを選択します。


    注意:

    すべてのプロキシ・サービスで実行トレースを有効にするには、「スマート検索」を使用して、すべてのプロキシ・サービスを検索します。すべてのプロキシ・サービスが表示された状態で、「Exe.Tracing」オプションを表の先頭で選択します。


  3. 「更新」をクリックし、セッションをアクティブ化します。

プロキシ・サービスの実行トレース・ステータスは、「プロキシ・サービスの表示」ページ、「すべてのサービスのサマリー」表、および「プロキシ・サービスのサマリー」表の「操作設定」タブで確認できます。「すべてのサービスのサマリー」の詳細は、51.3項「すべてのサービスの操作設定の管理」を参照してください。「プロキシ・サービスのサマリー」の詳細は、51.4l項「プロキシ・サービスの操作設定の管理」を参照してください。

49.2 トレース情報にアクセスする方法

トレース情報は、次に示すサーバー・ディレクトリのログに記録されます。

DOMAIN_HOME/domain/servers/server_name/logs/server_name.log

図49-1は、トレース・ログのサンプルです。

図49-1 トレース・ログの例

図49-1の説明が続きます
「図49-1 トレース・ログの例」の説明


注意:

サーバー・ログの実行トレース・パターンはテスト・コンソールの実行トレースと同じになります。テスト・コンソールのトレースの詳細は、33.1.4項「プロキシ・サービスのトレース」を参照してください。