| Oracle® Fusion Middleware Oracle Complex Event Processing CQL言語リファレンス 11gリリース1 (11.1.1.6.2) B61613-04 |
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この章では、Oracle Continuous Query Language (Oracle CQL)に含まれるjava.lang.Math関数のリファレンスを提供します。
詳細は、1.1.11項「関数」を参照してください。
表12-1に、Oracle CQLに用意されている組込みのjava.lang.Math関数を示します。
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注意: 組込み関数名では大文字と小文字が区別されるため、表示されている方(小文字)を使用してください。 |
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注意: ストリーム入力の例で、 |
詳細は、以下を参照してください。
構文

目的
absは、integerの入力引数の絶対値をintegerとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(int)を参照してください。
例
例12-1では問合せq66を示しています。例12-2ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-3に示すストリームを返します。
構文

目的
absは、longの入力引数の絶対値をlongとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(long)を参照してください。
例
例12-4では問合せq67を示しています。例12-5ではスキーマ(c1 integer, c2 float, c3 long)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-6に示すストリームを返します。
構文

目的
abs2は、floatの入力引数の絶対値をfloatとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(float)を参照してください。
例
例12-7では問合せq68を示しています。例12-8ではスキーマ(c1 integer, c2 float, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-9に示すストリームを返します。
構文

目的
abs3は、doubleの入力引数の絶対値をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(double)を参照してください。
例
例12-10では問合せq69を示しています。例12-11ではスキーマ(c1 integer, c2 float, c3 bigint, c4 double)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-12に示すストリームを返します。
構文

目的
acosは、0.0からpiの範囲の、doubleの角度の逆余弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#acos(double)を参照してください。
例
例12-13では問合せq73を示しています。例12-14ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-15に示すストリームを返します。
構文

目的
asinは、-pi/2からpi/2の範囲の、doubleの角度の逆正弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#asin(double)を参照してください。
例
例12-16では問合せq74を示しています。例12-17ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-18に示すストリームを返します。
構文

目的
atanは、-pi/2からpi/2の範囲の、doubleの角度の逆正接をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#atan(double)を参照してください。
例
例12-19では問合せq75を示しています。例12-20ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-21に示すストリームを返します。
構文

目的
atan2は、直交座標(x,y)を極座標(r,theta)に変換します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: 縦座標。
double2: 横座標。
この関数は、デカルト座標の点(x,y)に対応する極座標の点(r,theta)のシータ成分をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#atan2(double,%20double)を参照してください。
例
例12-22では問合せq63を示しています。例12-23ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-24に示すストリームを返します。
構文

目的
cbrtは、doubleの引数の立方根をdoubleとして返します。
正の有限のaの場合は、cbrt(-a) == -cbrt(a)になります。つまり、負の値の立方根は、その値の大きさの立方根の負量です。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#cbrt(double)を参照してください。
例
例12-25では問合せq76を示しています。例12-26ではスキーマ(c1 integer, c2 float, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-27に示すストリームを返します。
構文

目的
ceil1は、doubleの引数以上であり、数学的整数に等しいdoubleの最小(負の無限大に最も近い)値を返します。
丸めエラーの発生を回避するには、(long) cern.jet.math.Arithmetic.ceil(double)の使用を検討してください。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-28では問合せq77を示しています。例12-29ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-30に示すストリームを返します。
構文

目的
cosは、doubleの角度の三角法の余弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#cos(double)を参照してください。
例
例12-31では問合せq61を示しています。例12-32ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-33に示すストリームを返します。
構文

目的
coshは、doubleの値の双曲線余弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#cosh(double)を参照してください。
例
例12-34では問合せq78を示しています。例12-35ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-36に示すストリームを返します。
構文

目的
expは、オイラー数eのdouble引数を指数とする累乗をdoubleとして返します。
0に近い値xの場合、EXP(x)よりもEXPM1(x) + 1の厳密な合計の方が、xを指数として累乗するオイラー数eの実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-37では問合せq79を示しています。例12-38ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-39に示すストリームを返します。
構文

目的
expm1は、図12-1に示す計算をdoubleとして返します。xはdoubleの引数、eはオイラー数です。
0に近い値xの場合、EXP(x)よりもEXPM1(x) + 1の厳密な合計の方が、xを指数として累乗するオイラー数eの実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-40では問合せq80を示しています。例12-41ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-42に示すストリームを返します。
構文

目的
floor1は、doubleの引数以下であり、数学的整数に等しいdoubleの最大(正の無限大に最も近い)値を返します。
丸めエラーの発生を回避するには、(long) cern.jet.math.Arithmetic.floor(double)の使用を検討してください。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-43では問合せq81を示しています。例12-44ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-45に示すストリームを返します。
構文

目的
hypotは、doubleの引数の斜辺(図12-2を参照)をdoubleとして返します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: xの値。
double2: yの値。
斜辺の計算は、中間のオーバーフローまたはアンダーフローなく行われます。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#hypot(double,%20double)を参照してください。
例
例12-46では問合せq82を示しています。例12-47ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-48に示すストリームを返します。
構文

目的
IEEERemainderは、IEEE 754標準の規定に従って2つのdoubleの引数の剰余演算を行い、その結果をdoubleとして返します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: 被除数。
double2: 除数。
剰余値は、数学的にf1 - f2 × nに等しくなります。nは、f1/f2の商の数学的厳密値に最も近い数学的整数です。2つの数学的整数がどちらもf1/f2に等しく近い場合、nは偶数の整数になります。剰余が0の場合、その符号は第1引数の符号と同じになります。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#IEEEremainder(double,%20double)を参照してください。
例
例12-49では問合せq72を示しています。例12-50ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-51に示すストリームを返します。
構文

目的
log1は、doubleの値の自然対数(底はe)をdoubleとして返します。
値xが小さい場合、log(1.0+x)の浮動小数点評価よりもlog1p(x)の結果の方が、ln(1 + x)の実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-52では問合せq83を示しています。例12-53ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-54に示すストリームを返します。
構文

目的
log101は、doubleの値の10を底とする対数をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#log10(double)を参照してください。
例
例12-55では問合せq84を示しています。例12-56ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-57に示すストリームを返します。
構文

目的
log1pは、doubleの引数と1の合計の自然対数をdoubleとして返します。
値xが小さい場合、log(1.0+x)の浮動小数点評価よりもlog1p(x)の結果の方が、ln(1 + x)の実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-58では問合せq85を示しています。例12-59ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-60に示すストリームを返します。
構文

目的
powは、2番目のdoubleの引数を指数として累乗する最初のdoubleの引数(底)の値をdoubleとして返します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: 底。
double2: 累乗の指数。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#pow(double,%20double)を参照してください。
例
例12-61では問合せq65を示しています。例12-62ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-63に示すストリームを返します。
構文

目的
rintは、doubleの引数に最も近く、数学的整数に等しいdoubleの値を返します。数学的整数である2つのdoubleの値がどちらも等しく近い場合、結果は同等の整数値になります。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#rint(double)を参照してください。
例
例12-64では問合せq86を示しています。例12-65ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-66に示すストリームを返します。
構文

目的
roundは、floatの引数に最も近いintegerを返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#round(float)を参照してください。
例
例12-67では問合せq87を示しています。例12-68ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-69に示すストリームを返します。
構文

目的
round1は、floatの引数に最も近いintegerを返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#round(float)を参照してください。
例
例12-70では問合せq88を示しています。例12-71ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-72に示すストリームを返します。
構文

目的
signumは、doubleの引数の符号関数をdoubleとして返します。
引数が0の場合は0です
引数が0より大きい場合は1.0です
引数が0より小さい場合は-1.0です
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#signum(double)を参照してください。
例
例12-73では問合せq70を示しています。例12-74ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-75に示すストリームを返します。
構文

目的
signum1は、floatの引数の符号関数をfloatとして返します。
引数が0の場合は0です
引数が0より大きい場合は1.0です
引数が0より小さい場合は-1.0です
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#signum(float)を参照してください。
例
例12-76では問合せq71を示しています。例12-77ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-78に示すリレーションを返します。
構文

目的
sinは、doubleの角度の三角法の正弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#sin(double)を参照してください。
例
例12-79では問合せq60を示しています。例12-80ではスキーマ(c1 integer、c2 float、c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-81に示すストリームを返します。
構文

目的
sinhは、doubleの値の双曲線正弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#sinh(double)を参照してください。
例
例12-82では問合せq89を示しています。例12-83ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-84に示すストリームを返します。
構文

目的
sqrtは、doubleの値の正しく丸められた正の平方根をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#sqrt(double)を参照してください。
例
例12-85では問合せq64を示しています。例12-86ではスキーマ(c1 integer、c2 float、c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-87に示すストリームを返します。
構文

目的
tanは、doubleの角度の三角法の正接をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#tan(double)を参照してください。
例
例12-88では問合せq62を示しています。例12-89ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-90に示すストリームを返します。
構文

目的
tanhは、doubleの値の双曲線正接をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#tanh(double)を参照してください。
例
例12-91では問合せq90を示しています。例12-92ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-93に示すストリームを返します。
構文

目的
todegreesは、ラジアン単位で測定されるdoubleの角度を、度数で測定されるほぼ等しいdoubleの角度に変換します。
一般に、ラジアンから度数への変換は厳密ではありません。COS(TORADIANS(90.0))が0.0に等しいと見なさないようにしてください。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-94では問合せq91を示しています。例12-95ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-96に示すストリームを返します。
構文

目的
toradiansは、度数で測定されるdoubleの角度を、ラジアン単位で測定されるほぼ等しいdoubleの角度に変換します。
詳細は、以下を参照してください。
例
例12-97では問合せq92を示しています。例12-98ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-99に示すストリームを返します。
構文

目的
ulpは、doubleの引数のULPの大きさをdoubleとして返します。この場合、引数値のULPは、この浮動小数点値と次に大きいdoubleの値との間の正の距離です。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#ulp(double)を参照してください。
例
例12-100では問合せq93を示しています。例12-101ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-102に示すストリームを返します。
構文

目的
ulp1は、floatの引数のULPの大きさをfloatとして返します。floatの値のULPは、この浮動小数点値と次に大きいfloatの値との間の正の距離です。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#ulp(float)を参照してください。
例
例12-103では問合せq94を示しています。例12-104ではスキーマ(c1 integer, c2 double, c3 bigint)を持つデータ・ストリームSFuncを示しており、この問合せは例12-105に示すリレーションを返します。