Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B66194-02 |
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この章では、Oracle Business Intelligence Mobileの入手方法、ユーザー資格証明の設定方法およびアプリケーションの構成方法(サーバー接続の追加方法、コンソール・ロギングの設定方法など)について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle Business Intelligence Mobileをダウンロードするには、iPadのホーム画面で、「App Store」アイコン(図2-1を参照)をタップします。あるいは、iTunesを使用してパソコンでアプリケーションをダウンロードした後で、iPadと同期することも可能です。
Oracle BI Mobileのダウンロードとインストールの手順は次のとおりです。
iPadでApp Storeを起動し、「Oracle」を検索します。
「Oracle BI HD」アプリケーションを選択し、「Install」ボタンをタップします。
注意: Apple社のApp Storeでは、iPad用Oracle Business Intelligence Mobileは「Oracle BI HD」と呼ばれています。このガイドでは、「Oracle Business Intelligence Mobile」および「Oracle BI Mobile」と呼びます。 |
Oracle BI Mobileアプリケーションは、デバイスの「Home」画面から起動します。
注意: 接続先のBIプレゼンテーション・サービス・サーバーがファイアウォールの後方に配置されている場合、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を介して接続する必要があります。詳細は、管理者に問い合せてください。 |
この項は、次の内容で構成されます。
他のiPadアプリケーションを開く場合と同様に、Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションを起動します。ただし、初めてOracle BI Mobileアプリケーションを使用する場合は、使用許諾画面が表示された後でログイン・ページが表示されます。そこで初期サーバー設定画面が提供され、サーバー構成を追加します。図2-2に、「サーバー設定」画面を示します。
Oracle BI Mobileを初めて起動するには:
デバイスのホーム画面で、Oracle BI Mobileアプリケーションのアイコン(図2-3を参照)をタップします。
エンドユーザー使用許諾条項画面が表示されます。
スクロールして使用許諾条項を読み、内容に同意する場合は「受入れ」をタップします。
「ログイン」画面が表示されます。
(青い「追加」アイコンのある)「サーバーの追加」行をタップして、初期サーバー構成の設定を入力します。
「サーバー設定」画面が表示されます。
「サーバー設定」画面内で、次の項目を設定します。
名前:設定名。名前を一度設定すると、変更することはできません。
ホスト:サーバー名。プレゼンテーション・サービスが稼働しているコンピュータのIPアドレス(例: 192.168.1.1
)と完全修飾ホスト名(例: myname.us.oracle.com
)のいずれかを入力します。名前を入力する場合は、別名またはリダイレクトURLは入力しないでください。入力した場合、接続は確立されません。たとえば、実際のサーバーURLがitfx1234.example.com
である場合、analytics.example.com
などのネットワーク別名であるURLは入力できません。同様に、tinyurl.com/1234
など、サーバーにリダイレクトする代用URLも入力しないでください。
ポート:ポート番号(例: 7001
)を入力します。
SSL:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。
SSO:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。
ユーザー名
パスワード
パスワードの保存:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。「オン」に設定した場合、「パスワード」フィールドに入力したパスワードがサーバー構成の一部として保存されます。「オフ」に設定した場合、アプリケーションを起動するたびにパスワードを入力するように求められます。
デバイス・ロケール:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。「オン」に設定した場合、アプリケーションは、ユーザー・インタフェース言語および地域形式について、デバイスの設定を使用します。「オフ」に設定した場合、言語および地域形式は、プレゼンテーション・サービスでのユーザー・プリファレンスに基づきます。このトグルはBIコンテンツにのみ影響し、「オフ」に設定してもアプリケーション・シェルのユーザー・インタフェースには影響はありません。
分析パス:たとえば、/analytics/saw.dll
などです。
Publisherパス:たとえば、/xmlpserver
などです。この設定は必須ですが、BI Publisherコンテンツにアクセスする場合にしか使用しません。
「保存」をタップします。
「ログイン」をタップします。
サイン・インしたら、ブランド・バーにある「オプション」アイコン→「設定」をタップして、サーバー構成の変更や新規サーバー接続の追加を行うことができます。詳細は、「Oracle BI Mobileの構成」を参照してください。
他のiPadアプリケーションで作業を行う場合など、Oracle BI Mobileをそのまま残しておき、またOracle BI Mobileに戻ってくると、残しておいた状態の画面から再開されます。
ユーザーの状態を維持できなくなると(たとえば、デバイスを再起動した場合、長時間の遅延によりiOSがセッションをパージした場合、認証がタイムアウトした場合など)、Oracle BI Mobileは最後に使用した接続への認証を自動的に試みます。
注意: 使用可能なサーバー接続がない場合は、認証画面の「オフライン」ボタンをタップすると、ローカルに保存されているコンテンツを使用してオフライン・モードで作業することができます。(サーバー接続が使用できる状態で、定義済のサーバー接続がある場合でもオフライン・モードで作業できます。) |
Oracle BI Mobileアプリケーションを起動するもう一つの方法は、電子メールまたは他のアプリケーション(Oracle WebCenterなど)から「モバイルURL」を使用することです。
特別に構成されたURLを含む電子メールをOracle BI Mobileアプリケーションから送信できます。Apple社のiPadなど、サポート対象のデバイスからこのURLを表示すると、リンクされているBIコンテンツがOracle BI Mobileで開かれます。
Oracle BI Mobileから送信された電子メール内にある、BIコンテンツへのリンクをクリックすると、そのBIコンテンツがブラウザではなくOracle BI Mobileで開かれ、埋め込まれたURLを使用してモバイル・アプリケーションが起動します。
詳細は、「電子メールによるBIコンテンツの送信」を参照してください。
Oracle Business Intelligence Mobileは、プレゼンテーション・サービスが稼働しているサーバーの設定と同じセキュリティ定義を使用します。Oracle BI Mobileアプリケーションを起動すると、ユーザーに対して自動的にサイン・インを実行します。プレゼンテーション・サーバーにシングル・サインオン(SSO)が設定されている場合、Oracle BI Mobileアプリケーションから、ログイン資格証明を入力するように求められます。ユーザーは、WebブラウザからOracle BI EEにログインする場合と同じユーザー名とパスワードを入力して、モバイル機器から接続します。
Oracle Business Intelligence Mobileは、デバイスのホーム画面から起動します。この画面では、インストール済の他のアプリケーションはすべてアイコンのように表示されます。
iPad上でのOracle BI Mobileアプリケーションの開始ページは「ホーム」ページです。「ホーム」ページは、ナビゲーションを開始する際のセントラル・ハブとして機能し、タスク終了後の戻り先となる場所でもあります。
「ホーム」ページは、複数のビュー(「最近」、「お気に入り」、「ダッシュボード」、「ローカル・コンテンツ」および「検索」)で構成されています。これまでにOracle BI Mobileを起動してBIコンテンツを開いたことがある場合は、最近表示したアイテムが「最近」ビューに表示されます。
図2-4に、「ホーム」ページを示します。
ステータス・バーと呼ばれるトップ・バーに、携帯電話の信号強度、現在のネットワーク接続、バッテリー残量などのデバイスに関する情報が表示されています。
ステータス・バーの下にあるブランド・バーには、「オプション」アイコンがあります。「オプション」アイコンをタップすると情報とオプションが表示されます。オプションには、「設定」、「ログアウト」、「ヘルプ」(このガイド)などがあります。
アプリケーション画面の上端(ステータス・バーのすぐ下)に、ナビゲーション・バーがあります。ナビゲーション・バーには現在のビューのタイトルが表示されます。また、BIコンテンツのビューをカルーセル・スタイルの表示からリスト・スタイルの表示に変更するボタンがあります(「最近」画面および「お気に入り」画面を表示している場合)。
メイン画面には現在のビューのコンテンツが表示されます。たとえば、「ダッシュボード」ビューの場合はダッシュボードのリストが表示され、「最近」ビューの場合はカルーセル・スタイル表示の最近のアイテムが表示されます。
アプリケーションの画面の下部にあるタブ・バーには、Oracle BI Mobileアプリケーションで作業する場合に選択可能なビューが表示されます。
デバイスの「Home」ボタンを押すと、Oracle Business Intelligence Mobileから出て、ホーム画面に戻ります。ホーム画面にはデバイス上の他のアプリケーションのアイコンとともにOracle BI Mobileのアイコンがあります。
ラベル表記のないアイコンおよびその名前の一覧は、付録A「Oracle BI Mobileのユーザー・インタフェース・リファレンス」を参照してください。
Oracle BI Mobileアプリケーションで役立つiPadジェスチャーの一覧は、付録B「Oracle BI Mobileで使用されるタッチ・ジェスチャー」を参照してください。
Apple社のマルチタスク対応デバイス(つまり、iOS 4.2以降が動作するデバイス)を使用している場合、Oracle BI Mobileと他のiPadアプリケーション間での切り替えが可能です。このとき、Oracle BI Mobileアプリケーションの状態は保持されます。アプリケーションを(別のアプリケーションに切り替えて)バックグラウンドに配置したときと同じ状態のユーザー・インタフェースに戻ります。
iPad標準のマルチタスク・ジェスチャーは、4本指または5本指によるスワイプです。画面の下からスワイプするとマルチタスク・バーが表示され、iPadアプリケーション間で移動できるようになります。Oracle BI Mobile内での便利なジェスチャーについては、付録B「Oracle BI Mobileで使用されるタッチ・ジェスチャー」を参照してください。
このガイドをオンラインで使用する場合(PDFファイルではありません)、ブラウザの標準的な「戻る」、「進む」、「更新」、「停止」のように動作するアイコンを使用してドキュメントにナビゲートします。「戻る」、「前へ」、「リフレッシュ」およびロードを停止の各アイコンを図2-5に示します。
Oracle Business Intelligence Mobileの「設定」画面を使用して、サーバーの構成管理、コンソール・ロギングの有効化、またはこのドキュメントへのオンライン・アクセスを行います。「設定」画面にアクセスするには、ブランド・バー内の「オプション」アイコンをタップします。
「設定」画面で実行可能な作業については、次の各項を参照してください。
Oracle BIプレゼンテーション・サービスの複数のインスタンスに接続する必要がある場合に、複数のサーバー接続を構成できます。「設定」画面を使用して、サーバー接続の追加、変更および削除が可能です。
サーバー接続を追加するには:
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」画面が表示されます。
(青い「追加」アイコンのある)「サーバーの追加」行をタップします。
「サーバー設定」画面で、各フィールドを設定します。詳細は、「Mobileアプリケーションの初回起動」に記載されている「サーバー設定」画面の各フィールドを参照してください。
「保存」をタップします。
サーバー接続を変更するには:
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」画面が表示されます。
変更するサーバー接続の行で、青い「次」アイコンをタップします。
「サーバー設定」画面で、変更を行います。
「保存」をタップします。
サーバー接続を削除する手順は次のとおりです。
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
「設定」画面が表示されます。
削除するサーバー接続の行で、青い「次」アイコンをタップします。
下にスクロールして赤い「サーバーの削除」ボタンをタップします。
注意: デフォルトのサーバー接続は削除できません。デフォルトのサーバーの横には緑のチェックマークが付いています。デフォルトとして設定されているサーバー接続を削除する場合は、まずログアウトして、デフォルトのサーバーを別のサーバーに切り替えます。「サーバー間の切替え」を参照してください。 |
「完了」をタップします。
デフォルトで接続するサーバーを変更できます。変更するとアプリケーションが再起動されます。
デフォルトのサーバーを変更するには:
ブランド・バーで、「オプション」アイコンをタップし、「設定」をタップします。
切り替え先のサーバー接続の行をタップします。
確認ダイアログ・ボックスで「OK」をタップします。
Oracle BI Mobileアプリケーションが再起動され、新しいサーバーに接続されます。
URL経由のサーバー・プロビジョニングは、iPad上のSafariブラウザで管理者指定のURLに移動し、1つ以上のサーバーとその設定を使用してOracle BI Mobileアプリケーションを「シード」するためのファシリティです。
表2-1に、アプリケーション起動用URLスキーマの情報を示します。
表2-1 アプリケーション起動用URLスキーマ
項目 | 詳細 |
---|---|
URL識別子 |
com.oracle.obimobile |
URLスキーマ |
oraclebimobile |
共有アプリケーション起動用構文 |
oraclebimobile:// |
サーバー構成URL |
oraclebimobile://com.oracle.obimobile/configure?xml=http://<server:port>/conf_file.xml |
Oracle BI Mobileは、iOSでサポートされるURL起動メカニズムによってOracle BI Mobile自身を構成できます。
認証に関する問題をトラブルシューティングする場合など、コンソール・ログを取得する必要がある場合には、「設定」画面でiPadのコンソール・ロギングを有効にできます。
コンソール・ロギングは、モバイル機器に関する問題をデバッグする必要がある場合に役立ちます。ただし、コンソール・ロギングは多数のメッセージを機器のコンソール・ログに書き込む必要があるため、Oracle BI Mobileアプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。Apple社から入手可能なiPhone構成ユーティリティを使用して、これらの機器のログにアクセスできます。Apple社の開発者向けWebサイトでこのユーティリティを検索するか、http://developer.apple.com/library/ios/#featuredarticles/FA_iPhone_Configuration_Utility/Introduction/Introduction.html
にアクセスしてください。
コンソール・ロギングはアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えるため、デフォルトでは「オフ」に設定されています。図2-6に、「コンソール・ロギング」トグルを示します。
ブランド・バーで、「オプション」メニューをタップし、「設定」をタップします。
「設定」画面が表示されます。
「設定」画面の「コンソール・ロギング」行で、「オン」または「オフ」をタップします。