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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.6.0)
B55900-06
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12 エンタープライズ・デプロイメント用の外部WebCenter Portalサービスの構成

この章では、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して、WebCenter Portalアプリケーション用に外部サービスを構成する方法を説明します。多くの外部サービスでは、WebCenter Portalアプリケーションとバックエンド・サーバー間に接続を設定する必要があります。

この章の内容は次のとおりです。

12.1 ディスカッション・サーバーの接続の構成

WebCenter Portalアプリケーションでディスカッションまたはお知らせサービスを提供するには、アプリケーションをディスカッション・サーバーに接続する必要があります。WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントで接続を構成するには、次の値が必要です。

ディスカッション・サーバーには、次に従ってFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して接続できます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのお知らせおよびディスカッション・サービスの管理に関する説明を参照してください。

12.1.1 Fusion Middleware Controlを使用したディスカッション・サーバーの接続の作成

ディスカッション・サーバーにFusion Middleware Controlを使用してWebCenter Portalアプリケーションを接続するには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーが最低1つは起動され稼働していることを確認します。

    たとえば、Spacesアプリケーションでは、WC_Spaces管理対象サーバーの1つです。

  2. http://SOAHOST1:7001/emでEnterprise Manager Fusion Middleware Control Consoleにログオンします。

  3. WebCenter Portalアプリケーションのホーム・ページに移動します。

    たとえば、Spacesアプリケーションのホーム・ページに移動するには、「Farm_wcpedg_domain」→「WebCenter」→「Portal」→「Spaces」→「webcenter (WC_Spaces1)」を展開します。

  4. WebCenter Portalのドロップダウン・メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。

  5. ディスカッションおよびお知らせ」をクリックし、「追加」をクリックします。

  6. 「ディスカッションおよびお知らせ接続の追加」画面で、次のように設定します。

    • 接続名: DFConnection

    • アクティブな接続: 接続を有効にするチェック・ボックスを選択します

    • サーバーURL: http://wcpinternal.mycompany.com/owc_discussions

    • 管理者ユーザー名: 管理者権限を持つディスカッション・サーバー・ユーザーの名前

  7. OK」をクリックして設定を保存します。

  8. アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動します。

    Spacesアプリケーションについては、Spaces_Cluster内の管理対象サーバーをすべて再起動します。

12.1.2 WLSTを使用したディスカッション・サーバーの接続の作成

WebLogic Scripting Toolを使用し、WebCenter Portalアプリケーションをディスカッション・サーバーに接続するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Scripting Toolを起動します。

    WCPHOST1> MW_HOME/wc/common/bin/wlst.sh
    
  2. WLSTで、管理者として接続します。

    次に例を示します。

    connect("weblogic","admin password","ADMINVHN:7001")
    
  3. createDiscussionForumConnectionコマンドを使用し、ディスカッション・サーバーに接続します。

    次に例を示します。

    createDiscussionForumConnection(appName="webcenter",name="DFConnection",
    url="http://wcpinternal.mycompany.com/owc_discussions",
    adminUser="myDS_admin",default=1,server="WC_Spaces1")
    

    ここで、webcenterは、WC_Spaces1にデプロイされたSpacesアプリケーションです。

    Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのcreateDiscussionForumConnectionに関する説明も参照してください。

  4. アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動します。

    Spacesアプリケーションについては、Spaces_Cluster内の管理対象サーバーをすべて再起動します。

12.2 インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)サーバー接続の構成

インスタント・メッセージングおよびプレゼンス・サーバーの構成方法の手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーの登録に関する説明を参照してください。

12.3 ワークリストおよびワークフロー用のBPELサーバー接続の構成

Spacesメンバーシップ・ワークフローなどのワークリスト・サービスやワークフローでは、BPELサーバーへの接続が必要です。WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントの接続を構成するには、次の値が必要です。

BPELサーバーには、次に従って、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して接続します。

12.3.1 開始前の準備

ワークリストとワークフロー・アプリケーションをホストするBPELサーバーに、WebCenter Portalアプリケーションを接続する前に、次の手順を実行する必要があります。

  1. ワークリスト・サービスの前提条件の手順を完了します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』のワークリスト・サービスのバックエンド要件に関する説明を参照してください。

  2. (Spacesアプリケーションのみ) Spacesワークフローの前提条件の手順を完了します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』のWebCenter Portal: Spacesのバックエンド要件に関する説明を参照してください。

12.3.2 Fusion Middleware Controlを使用したワークリストおよびワークフローの構成

Fusion Middleware Controlを使用しWebCenter PortalアプリケーションをBPELサーバーに接続するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーが最低1つは起動され稼働していることを確認します。

    たとえば、Spacesアプリケーションでは、WC_Spaces管理対象サーバーの1つです。

  2. http://SOAHOST1:7001/emでEnterprise Manager Fusion Middleware Control Consoleにログオンします。

  3. WebCenter Portalアプリケーションのホーム・ページに移動します。

    たとえば、Spacesアプリケーションのホーム・ページに移動するには、「Farm_wcpedg_domain」→「WebCenter」→「Portal」→「Spaces」→「webcenter (WC_Spaces1)」を展開します。

  4. ワークリスト接続を構成するには、次の手順を実行します。

    1. WebCenter Portalのドロップダウン・メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。

    2. ワークリスト」→「追加」をクリックします。

    3. 「ワークリスト接続の追加」画面で、次のように設定します。

      接続名: WorklistConnection

      アクティブな接続: ワークリスト・サービスの接続を有効にするチェック・ボックスを選択します

      BPEL SOAP URL: http://wcpinternal.mycompany.com

    4. OK」をクリックして設定を保存します。

  5. (Spacesアプリケーションのみ) SpacesワークフローをホストするBPELサーバーを指定するには、次の手順を実行します。

    1. WebCenter Portalのドロップダウン・メニューから、「設定」→「アプリケーション構成」を選択します。

    2. 接続名」ドロップダウンで、ワークフローがデプロイされているBPELサーバー接続を選択します。

      希望のBPELサーバーがリストにない場合、手順4に従って接続を設定します。

    3. OK」をクリックして設定を保存します。

  6. アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動します。

    Spacesアプリケーションについては、Spaces_Cluster内の管理対象サーバーをすべて再起動します。

12.3.3 WLSTを使用したワークリストとワークフローの構成

WebCenter PortalアプリケーションをBPELサーバーに接続し、WLSTを使用してワークリスト・サービスおよびSpacesワークフロー用のBPELサーバーを指定するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Scripting Toolを起動します。

    WCPHOST1> MW_HOME/wc/common/bin/wlst.sh
    
  2. WLSTで、管理者として接続します。

    次に例を示します。

    connect("weblogic","admin password","ADMINVHN:7001")
    
  3. 次のようにBPELサーバー接続を構成します。

    次に例を示します。

    createBPELConnection(appName="webcenter", name="WorklistConnection", url="http://wcpinternal.mycompany.com",server="WC_Spaces1")
    

    ここで、webcenterは、WC_Spaces1にデプロイされたSpacesアプリケーションです。

    Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのcreateBPELConnectionに関する説明を参照してください。

  4. 次のようにBPEL接続を使用するようワークリスト・サービスを構成します。

    次に例を示します。

    addWorklistConnection(appName="webcenter", name="WorklistConnection", verbose=1,server="WC_Spaces1")
    

    Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのaddWorklistConnectionに関する説明を参照してください。

  5. (Spacesアプリケーションのみ)SpacesワークフローがデプロイされているBPELサーバーをポイントする接続を指定します。

    次に例を示します。

    setSpacesWorkflowConnectionName(appName="webcenter", name="WorklistConnection",server="WC_Spaces1")
    
    getSpacesWorkflowConnectionName(appName="webcenter",server="WC_Spaces1")
    

    Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのsetSpacesWorklfowConnectionNameに関する説明を参照してください。

  6. アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動します。

    Spacesアプリケーションについては、Spaces_Cluster内の管理対象サーバーをすべて再起動します。

12.4 ポートレット・プロデューサの登録

WebCenter Portalアプリケーションに、すぐに使用できるいくつかのポートレット・プロデューサを登録できます。WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントでは、必要なプロデューサのURLは次のとおりです。

ポートレット・プロデューサは、次に従ってFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して登録できます。

12.4.1 Fusion Middleware Controlを使用したすぐに使用できるポートレット・プロデューサの登録

Fusion Middleware Controlを使用したポートレット・プロデューサの登録の詳細については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのポートレット・プロデューサの管理に関する説明を参照してください。

12.4.2 WLSTを使用したすぐに使用できるポートレット・プロデューサの登録

WLSTを使用し、すぐに使用できるポートレット・プロデューサを登録するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Scripting Toolを起動します。

    WCPHOST1> MW_HOME/wc/common/bin/wlst.sh
    
  2. WLSTで、管理者として接続します。

    次に例を示します。

    connect("weblogic","admin password","ADMINVHN:7001",server="WC_Spaces1")
    
  3. すぐに使用できる3つのWSRPおよびPDK-Javaプロデューサをすべて登録します。

    次に例を示します。

    registerOOTBProducers(producerHost='wcpinternal.mycompany.com',producerPort=80, appName='webcenter', server=WC_Spaces1')
    

    ここで、webcenterは、WC_Spaces1にデプロイされたSpacesアプリケーションです。

Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのregisterOOTBProducersに関する説明も参照してください。

12.5 ページレット・プロデューサの登録

WSRP、Oracle JPDKポートレット、OpenSocialガジェットをWebCenter Portalアプリケーションでページレットとして公開するには、ページレット・プロデューサを登録する必要があります。WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントでは、必要なページレット・プロデューサのURLは次のとおりです。

http://wcpinternal.mycompany.com/pagelets

ページレット・プロデューサは、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して登録できます。手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドで次を参照してください。

12.6 検索サービスの構成

Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのWebCenter PortalでのOracle SES検索の管理の手順を使用して、Oracle Secure Enterprise Search (Oracle SES)とクローラを構成できます。

次のことを確認します。

すべての新しいURLが、次のように、両方のWEBHOST Oracle HTTP Server構成に追加されていることを確認します。

<Location /rsscrawl>
 WebLogicCluster WCPHOST1:9000,WCPHOST2:9000
 SetHandler weblogic-handler
</Location>

<Location /sesUserAuth>
 WebLogicCluster WCPHOST1:9000,WCPHOST2:9000
 SetHandler weblogic-handler
</Location>

第10.11.1項「WC_Spacesn、WC_Portletn、WC_UtilitiesnおよびWC_Collaborationn管理対象サーバーのためのOracle HTTP Serverの構成」も参照してください。

12.7 通知用のメール・サーバーの構成

WebCenter Portalアプリケーションの通知サービスの設定方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの通知の設定に関する説明を参照してください。

WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントで、メールを使用して通知を送信するよう選択した場合、メール通知に設定されたすべての「送信者のメール・アドレス」(つまり「送信者」フィールド)をオーバーライドする、mail.user.emailAddressというプロパティをメール・サーバー接続に追加設定する必要があります。このプロパティを追加設定しない場合には、sender_mail_address@server1などのように、クラスタ内のサーバー名の1つが送信者のメール・アドレスに追加されます。

Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用すると、メール・サーバー接続用にプロパティを追加設定できます。詳細は、次を参照してください。

たとえば、WLSTを使用し、次を行います。

setMailConnectionProperty(appName='webcenter', name='myMail_Server_Connection_Name', key='mail.user.emailAddress', value='myShared_User_Email_Address')

説明:

myMail_Server_Connection_Name: 通知サービスで使用するメール・サーバー接続の名前。

myShared_User_Email_Address: 共有メール・アドレス。これは、外部アプリケーションの共有資格証明に指定されたユーザーに関連付けられたメール・アドレスです。このメール・アドレスを使用してメール・サーバーにログインできることを確認します。