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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.2)
B56238-06
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C デプロイメント・ディスクリプタのプロパティ

この付録では、Oracle WebLogic Server、Oracle Enterprise Manager、またはその両方で実行時に使用されるBPELプロセス・サービス・コンポーネントのデプロイメント・ディスクリプタ構成およびパートナ・リンク・プロパティを定義する方法について説明します。

項目は次のとおりです。

デプロイメント・ディスクリプタのプロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerのパフォーマンス・チューニング」の章を参照してください。

C.1 デプロイメント・ディスクリプタのプロパティの概要

デプロイメント・ディスクリプタは、Oracle WebLogic ServerまたはOracle Enterprise Manager(あるいはその両方)で実行時に使用されるBPELプロセス・サービス・コンポーネントのプロパティです。プロパティには、次の2種類があります。

C.1.1 プロパティ・インスペクタでデプロイメント・ディスクリプタのプロパティを定義する方法

構成およびパートナ・リンク・バインディングのデプロイメント・ディスクリプタのプロパティと値は、Oracle JDeveloperのプロパティ・インスペクタで定義します。完了すると、composite.xmlファイルのBPELプロセス・サービス・コンポーネント・セクションにプロパティが表示されます。

  1. SOAコンポジット・エディタで、図C-1に示すように、BPELプロセス・サービス・コンポーネントを選択します。

    図C-1 選択されたBPELプロセス・サービス・コンポーネント

    図C-1の説明が続きます。
    「図C-1 選択されたBPELプロセス・サービス・コンポーネント」の説明

  2. Oracle JDeveloperの右下の隅にある「プロパティ・インスペクタ」に移動します。「プロパティ・インスペクタ」が表示されない場合は、「表示」メイン・メニューから「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

  3. 図C-2に示すように、「プロパティ」セクションで「追加」アイコンをクリックします。

    この例では、BPELプロセスの作成時に「BPELプロセスの作成」ダイアログで「配信」オプションが選択されていたため、oneWayDeliveryPolicyプロパティがすでに定義されています。BPELプロセスを作成するときのこのプロパティの設定の詳細は、第4.1.1項「BPELプロセス・サービス・コンポーネントの追加方法」を参照してください。

    図C-2 プロパティ・インスペクタ

    図C-2の説明が続きます。
    「図C-2 プロパティ・インスペクタ」の説明

    「プロパティの作成」ダイアログが表示されます。

  4. 「名前」フィールドに、デプロイメント・ディスクリプタのプロパティを入力します。この例では、構成のデプロイメント・ディスクリプタのプロパティinMemoryOptimizationが定義されています。そのため、bpel.configの接頭辞が必要です。構成のデプロイメント・ディスクリプタのプロパティの詳細は、表C-1を参照してください。

    そのかわりにパートナ・リンク・バインディング・プロパティを追加する場合は、bpel.partnerLink.partner_link_nameの接頭辞が必要です(partner_link_nameはパートナ・リンクの名前です。例: LoanService)。パートナ・リンク・バインディングのデプロイメント・ディスクリプタのプロパティの詳細は、表C-2を参照してください。

  5. 「値」フィールドに、このプロパティに適用可能な値(たとえばtrue)を入力します。

    図C-3は、完成した「プロパティの作成」ダイアログを示しています。

    図C-3 「プロパティの作成」ダイアログ

    図C-3の説明が続きます。
    「図C-3 「プロパティの作成」ダイアログ」の説明

  6. 「OK」をクリックします。

    プロパティ・インスペクタに、追加されたデプロイメント・ディスクリプタのプロパティが表示されます。

    図C-4 プロパティ・インスペクタのデプロイメント・ディスクリプタのプロパティ

    図C-4の説明が続きます。
    「図C-4 プロパティ・インスペクタのデプロイメント・ディスクリプタのプロパティ」の説明

  7. SOAコンポジット・エディタで「ソース」をクリックします。

    例C-1に示すように、composite.xmlファイル内にbpel.configの接頭辞が付いたinMemoryOptimization構成プロパティが表示されます。

例C-1 composite.xmlの構成プロパティ定義

<component name="LoanApproval" version="1.1">
    <implementation.bpel src="LoanApproval.bpel"/>
    <property name="bpel.config.oneWayDeliveryPolicy" type="xs:string"
              many="false">async.persist</property>
    <property name="bpel.config.inMemoryOptimization" type="xs:string"
              many="false" override="may">true</property>
  </component>

プロパティ・インスペクタで、かわりにパートナ・リンク・バインディングのデプロイメント・ディスクリプタのプロパティ(たとえば、nonBlockingInvokeパートナ・リンク・バインディング・プロパティ)を定義した場合は、例C-2に示すように、composite.xmlファイル内に表示されます。接頭辞が、このタイプのプロパティに必要なbpel.partnerLink.partner_link_nameであることに注目してください。

例C-2 composite.xmlのパートナ・リンク・バインディング・プロパティの定義

...
  <component name="myBPELServiceComponent">
 ....
  <property name="bpel.partnerLink.partner_link_name.
   nonBlockingInvoke">false</property>
</component>

C.1.2 BPELプロセス内でのプリファレンス値の取得方法

プロパティの値は、XPath拡張関数ora:getPreference(myPref)を使用してBPELプロセスで読み取ることができます。これによって、bpel.preference.myPrefの値を取得します。

この関数は、単純なassign文の一部として、または条件式の中で、あるいはより複雑なXPath式の一部として使用できます。

C.2 非推奨の10.1.3プロパティ

表C-3に、今後使用できなくなる非推奨プロパティを示します。

表C-3 非推奨プロパティ

プロパティ デプロイメント・ディスクリプタ・タイプ 非推奨となったリリース

completionPersistLevel

configurations

11g リリース1

defaultInput

configurations

11g リリース1

initializeVariables

configurations

11g リリース1

loadSchema

configurations

11g リリース1

noAlterWSDL

configurations

11g リリース1

optimizeVariableCopy

configurations

11g リリース1

relaxTypeChecking

configurations

11g リリース1

relaxXPathQName

configurations

11g リリース1

transaction

configurations

10.1.3.4

SLACompletionTime

configurations

11g リリース1

xpathValidation

configurations

11g リリース1

user

configurations

11g リリース1

pw

configurations

11g リリース1

role

configurations

11g リリース1

correlation

partnerLinkBinding

11g リリース1

contentType

partnerLinkBinding

10.1.3

retryInterval

partnerLinkBinding

10.1.3.3のフォルト・ポリシー機能で非推奨

retryMaxCount

partnerLinkBinding

10.1.3.3のフォルト・ポリシー機能で非推奨

wsdlLocation

partnerLinkBinding

11g リリース1

wsdlRuntimeLocation

partnerLinkBinding

11g リリース1

wsseHeaders

partnerLinkBinding

11g リリース1

wsseUsername

partnerLinkBinding

11g リリース1

wssePassword

partnerLinkBinding

11g リリース1

preferredPort

partnerLinkBinding

11g リリース1

fullWSAddressing

partnerLinkBinding

11g リリース1