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Oracle® WebLogic Communication Services 管理ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B55505-01
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1 Oracle WebLogic Communication Services の概要

以下の節では、Oracle WebLogic Communication Services (OWLCS) の概要と、Oracle WebLogic Communication Services のデプロイメントをコンフィグレーションおよび管理する方法の概要を示します。

1.1 Oracle WebLogic Communication Services

Oracle WebLogic Communication Services 11g (OWLCS) は、エンタープライズ サービスおよびアプリケーションに通信サービスを統合するために設計された包括的なプラットフォームです。 主な通信チャネルでの対話をサポートする、簡単に使用できるサービスが含まれています。 OWLCS でサポートされるテクノロジは、以下のとおりです。

図 1-1 に Oracle WebLogic Communication Services の簡単な概要を示します。詳細については、以下の章で説明しています。

図 1-1 OWLCS の概要

OWLCS の概要
「図 1-1 OWLCS の概要」の説明

1.1.1 メッセージング

OWLCS では、User Messaging Service (UMS) を通じてマルチ チャネル メッセージングをアプリケーションに統合するための単純で信頼性のある方法がサポートされています。 UMS では、Java API と Web サービスの両方による統合がサポートされています。 サポートされているチャネルには、SMS、電子メール、インスタント メッセージング、音声メッセージがあります。 UMS では、最終的なメッセージの宛先がユーザの設定によって決定されるインテリジェント メッセージングもサポートされています。

UMS のインストールおよびコンフィグレーションの詳細については、第 11 章「Oracle User Messaging Service のコンフィグレーション」を参照してください。

メッセージ アプリケーション開発の詳細については、『Oracle WebLogic Communication Services 開発者ガイド』を参照してください。

1.1.2 テレフォニ

OWLCS では、アプリケーションが 2 台の電話機またはソフト クライアント間で Voice over IP 通話を開始するための Third Party Call Control (TPCC) Web サービス API がサポートされています。 このサービスは、市場を牽引する IP ベースの PBX システム、および VoIP-PSTN ゲートウェイを使用する PSTN と直ちに統合されます。

TPCC のインストールとコンフィグレーション、および TPCC アプリケーションの作成の詳細については、『Oracle WebLogic Communication Services 開発者ガイド』の「Third Party Call サービス」を参照してください。

1.1.3 プレゼンス

OWLCS には、プレゼンス情報の集約機能として動作し、アプリケーションおよびエンドユーザがプレゼンス情報を使用するためのサブスクライブ/通知パラダイムを提供する、プレゼンス サービスが含まれています。Web サービスを使用するか、準拠する SIP ベースのエンドユーザ クライアントを使用して、アプリケーションを統合できます。

プレゼンスのコンフィグレーションの詳細については、第 9 章「Presence および Presence Web Services のコンフィグレーション」を参照してください。 Presence アプリケーションの開発の詳細については、『Oracle WebLogic Communication Services 開発者ガイド』の「Parlay X Presence Web Services」を参照してください。

1.1.4 SIP およびコンバージド アプリケーションをサポートする WebLogic Server 10.3 プラットフォーム

OWLCS では、JSR 289 準拠の SIP コンテナによって WebLogic Server プラットフォームが拡張されています。 これにより、進化した通信アプリケーションに対応した、HTTP および SIP を処理する J2EE アプリケーションを開発できます。 このプラットフォームでは、SIP ベースの IP-PBX、および標準 SIP クライアントなどの他の SIP 要素と統合される、補完的な通信サービスの開発が可能になります。

OWLCS では、SIP ベースのネットワーク構築用に直ちに使用できる主なインフラストラクチャ アプリケーションが提供されます。

SIP コンテナのインストールとコンフィグレーション、および SIP インフラストラクチャ アプリケーションの詳細については、第 I 部「一般的なコンフィグレーション」および「第 V 部「SIP インフラストラクチャ アプリケーションの信任」を参照してください。