Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.6.0) B55901-04 |
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この章では、コンポーネントがインストールされた後にOracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteを構成する方法を説明します。
内容は、次のとおりです。
インストールの完了後、新しいWebLogicドメインを構成し、そのドメインで構成する製品を選択する必要があります。
Oracle WebLogic Serverをアプリケーション・サーバーとして使用している場合は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行してドメインを作成します。IBM WebSphereアプリケーション・サーバー・ユーザーの場合は、Oracle Fusion Middleware IBM WebSphere構成ガイドを参照してください。
この新しいドメインには、構成中に選択したオプションに応じて、管理サーバーや1つ以上の管理対象サーバーが含められます。
新しいドメインを作成した後に、必要に応じて製品を追加してドメインを拡張できます。
構成時には、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードにより、Fusion Middlewareシステム・コンポーネントをホストするための管理対象サーバーがドメイン内に自動作成されます。これらの管理対象サーバーにはデフォルト構成の設定を使用することをお薦めします。デフォルト構成の設定を変更した場合、Fusion Middleware環境を開始する前に、手作業でいくつかの構成手順を実行する必要があります。
選択項目に応じて、次の管理対象サーバー(表示はデフォルト名)が作成されます。
管理対象サーバーのプロパティは、「管理対象サーバーの構成」画面で構成できます。
既存のWebLogic Serverドメインを拡張する場合(第3.1.6項「既存のドメインの拡張」)、構成ウィザードを起動する前に、ドメイン内の現在稼働中の管理対象サーバーを停止する必要があります。停止しなかった場合、現在稼働中の管理対象サーバーとのポート番号の競合により、管理対象サーバーの検証が失敗します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。
バックエンドOracle RACデータベースを使用して構成ウィザードを実行する場合、すべてのRACインスタンスのサービスを起動および稼働する構成にしておくことをお薦めします。これにより、JDBC妥当性チェックの信頼性が高まり、設定ミスの可能性を低くできます。
Oracle RACデータベースを使用してデータ・ソースを構成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のデータ・ソースの構成に関する項を参照してください。
構成ウィザードは、SOA Oracleホーム内のcommon/bin
ディレクトリにあります。
UNIXオペレーティング・システムの場合
cd SOA_ORACLE_HOME/common/bin
./config.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合
cd SOA_ORACLE_HOME\common\bin
config.cmd
構成セッション用のログ・ファイルを作成するには、第D.2項「インストールおよび構成のログ・ファイル」の説明を参照してください。
実行するのが新規インストールで、新規のWebLogicドメインを作成する必要がある場合は、第3.1.5項「Oracle SOA Suiteコンポーネントを使用した新規ドメインの作成」の手順を実行します。また、第3.1.6項「既存のドメインの拡張」で説明されているように、構成ウィザードを実行して既存のWebLogicドメインを拡張できます。
デフォルトでは、Sun JDKとOracle JRockit SDKの両方がOracle WebLogic Serverとともにインストールされます。WebLogic Serverのインストール中に「JDKの選択」画面で選択したモードに応じて、構成ウィザードの実行に実際に使用されるJDKが異なります。「開発モード」を選択した場合はSun JDKが使用され、「本番モード」を選択した場合はJRockit SDKが使用されます。
特定のJDK(たとえば、Sun JDK)を使用して構成ウィザードを起動する場合は、構成ウィザードを起動する前に、次の手順を実行します。
JAVA_HOME
環境変数に、使用するJDK(この場合は、Sun JDK)の場所を設定します。たとえば、Middlewareホームのjdk160_27
ディレクトリにOracle WebLogic ServerとともにインストールされたSun JDKに設定できます。
JAVA_VENDOR
環境変数を「Sun」に設定します。
構成ウィザードを起動したら(第3.1.4項「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行」)、固有の環境のニーズに基づいて、WebLogicドメインの作成に関する情報について次のいずれかを選択します。
各項では、構成およびドメイン作成プロセスで行う特定の選択について説明します。構成ウィザードの全画面に関する詳細な説明は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のWebLogicドメインの作成に関する項を参照してください。
注意: Oracle SOA SuiteスキーマにMicrosoft SQL Serverデータベースを使用している場合、ドメイン作成時にSOAインフラストラクチャ接続をテストして、SOAインフラストラクチャを正常に起動するには、Microsoft SQL ServerデータベースとMicrosoft Windowsオペレーティング・システムの両方でXAサポートを構成する必要があります。詳細は、第D.7項「Microsoft SQL ServerにおけるSOAインフラストラクチャの起動に必要なXA構成」を参照してください。 |
注意: 構成ウィザードの「ドメイン・ソースの選択」画面から、「Basic WebLogic SIP Server Domain」製品テンプレートを選択しないでください。この製品はOracle SOA Suiteと互換性がありません。 |
注意: 画面に表示される構成テンプレートのバージョン番号は、ソフトウェアのバージョン番号と異なる場合でも"11.1.1.0"です。パッチ・セット・リリースについては、構成テンプレートのバージョン番号は更新されません。 |
Oracle BPM Suiteで構成されたドメインを作成するには、「ドメイン・ソースの選択」画面で次のコンポーネントを選択します。
Oracle BPM Suite - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME]
Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle Enterprise Managerは、SOAコンポジット・アプリケーションの監視およびテストに使用されるため、Oracle SOA Suiteが使用されているドメインに必要です。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のドメイン・ソースの選択に関する項を参照してください。
次のテンプレートは依存関係として選択されます。
Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME
]
Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]
次のサーバーが作成されます。
管理サーバー
soa_server1
Oracle BPM Suite for Developersで構成されたドメインを作成するには、「ドメイン・ソースの選択」画面で次のコンポーネントを選択します。
Oracle BPM Suite for developers - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME]
Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle Enterprise Managerは、SOAコンポジット・アプリケーションの監視およびテストに使用されるため、Oracle SOA Suiteが使用されているドメインに必要です。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のドメイン・ソースの選択に関する項を参照してください。
次のテンプレートは依存関係として選択されます。
Oracle SOA Suite for developers - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME
]
Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]
開発者用テンプレートでは、管理対象サーバーは作成されません。ドメインに対して管理サーバーが1つのみ作成されます。
Oracle SOA Suiteで構成されたドメインを作成するには、「ドメイン・ソースの選択」画面で次のコンポーネントを選択します。
Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME]
Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle Enterprise Managerは、SOAコンポジット・アプリケーションの監視およびテストに使用されるため、Oracle SOA Suiteが使用されているドメインに必要です。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のドメイン・ソースの選択に関する項を参照してください。
次のテンプレートは依存関係として選択されます。
Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]
次のサーバーが作成されます。
管理サーバー
soa_server1
この構成では、Oracle BAM管理対象サーバーはシステム上に作成されません。Oracle BAMサーバーが必要な場合は、「ドメイン・ソースの選択」画面で「Oracle Business Activity Monitoring - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME]」も選択する必要があります。
Oracle SOA Suite for Developersで構成されたドメインを作成するには、「ドメイン・ソースの選択」画面で次のコンポーネントを選択します。
Oracle SOA Suite for developers - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME]
Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle Enterprise Managerは、SOAコンポジット・アプリケーションの監視およびテストに使用されるため、Oracle SOA Suiteが使用されているドメインに必要です。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のドメイン・ソースの選択に関する項を参照してください。
次のテンプレートは依存関係として選択されます。
Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]
開発者用テンプレートでは、管理対象サーバーは作成されません。ドメインに対して管理サーバーが1つのみ作成されます。
Oracle Business Activity Monitoringで構成されたドメインを作成するには、「ドメイン・ソースの選択」画面で「Oracle Business Activity Monitoring - 11.1.1.0 [SOA_ORACLE_HOME]」を選択します。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のドメイン・ソースの選択に関する項を参照してください。
次のテンプレートは依存関係として選択されます。
Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]
次のサーバーが作成されます。
管理サーバー
bam_server1
WebLogicドメインの作成時に、Oracle SOA Suiteの一部のコンポーネントを構成しなかった場合、これらのコンポーネントを後から追加してドメインを拡張できます。これが初めてのインストールの場合またはコンポーネントを追加しない場合は、この項を省略して次の項に進むことができます。
注意: ドメインを拡張する際は、構成するコンポーネントのスキーマがデータベース内に存在していることを確認してから手順を実行してください。たとえば、ドメインを拡張してOracle BAMを構成する場合、Oracle BAMで必要となるスキーマ(prefix_ MDS 、prefix_ ORASDPM およびprefix_ ORABAM など)がデータベースに存在することを確認してから手順を実行してください。 |
『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』の「WebLogicドメインの拡張」の手順に従って、既存のドメインを拡張します。
注意: 構成ウィザードを実行し、旧バージョンのOracle Fusion Middlewareで作成されたドメインを拡張している場合、「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面では、すべてのコンポーネントがデフォルトで選択解除されます。次の画面に進んでJDBC接続テストを省略するには、コンポーネントを選択解除されたままとし、「次へ」をクリックする必要があります。「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面でコンポーネントを選択した場合、そのコンポーネントのデータ・ソース接続がテストされ、エラー・メッセージを受け取る可能性があります。この場合は、エラー・メッセージを無視してドメイン拡張操作を続行できます。 |
ドメインを拡張してより複雑なトポロジを作成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』を参照してください。
この項では、Oracle Business Process Management SuiteをOracle WebCenter Portal製品とともに使用する方法について説明します。
第3.2.1項「Oracle WebCenter Portal: Spacesとの組合せによるOracle Business Process Management Suiteの使用」
第3.2.2項「Oracle WebCenter Portalのbpm-services.jarファイルに対するアクセス設定」
Oracle WebCenter Portal: SpacesによってOracle Business Process Management Suiteの機能の一部にアクセスする場合は、プロセス・ポータルをOracle WebCenter Portal: Spacesにインストールする必要があります。ただし、そのためには、Oracle WebCenter PortalがOracle WebCenter PortalのDiscussionsおよびContent Serverで構成されているか、プロセス・ポータルのインストールが接続を構成できる場所にDiscussionsおよびContent Serverが存在する必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のパッチ適用済ドメインでのプロセス・スペースの有効化に関する項を参照してください。
Oracle WebCenter PortalとOracle SOA Suiteはどちらもoracle.soa.workflow.jar
というファイルをインストールします。このファイルには、各製品のOracleホーム・ディレクトリにあるbpm-services.jar
への参照が含まれています。Oracle WebCenter PortalがOracle SOA Suiteの後にインストールされた場合、Oracle SOA Suiteインストールの既存のoracle.soa.workflow.jar
ファイルは変更されません。つまり、bpm-services.jar
への参照は、Oracle WebCenter PortalのOracleホーム・ディレクトリを使用するように更新されません。
これを修正するには、system-jazn-data.xml
ファイルを編集してbpm-services.jar
のパスを変更し、Oracle SOA SuiteのOracleホームではなく、Oracle WebCenter PortalのOracleホームを指し示すようにする必要があります。
構成オプションおよび環境によっては、この項で説明しているようにOracle BAMにカスタム構成手順が必要となる場合があります。
Oracle BAM管理対象サーバー(bam_server1
)のデフォルトのポート番号は9001です。WebLogic構成ウィザードでの構成時にこのポート番号を変更した場合やリスニング・アドレスを指定した場合は、次の変更が必要になります。
SOA_ORACLE_HOME
/bam/config/BAMICommandConfig.xml
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはSOA_ORACLE_HOME
\bam\config\BAMICommandConfig.xml
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)で、ポート番号を9001から新しいポート番号に手動で変更します。変更が必要なパラメータは次のとおりです。
<ServerPort>9001</ServerPort>
Oracle BAMシングル・インスタンスWebアプリケーション構成情報は、DOMAIN_HOME
/servers/
BAM_server_name
/tmp/_WL_user/oracle-bam_11.1.1/yhryfp/APP-INF/classes/config
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDOMAIN_HOME
\servers\
BAM_server_name
\tmp\_WL_user\oracle-bam_11.1.1\yhryfp\APP-INF\classes\config
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に格納されています。これらのファイル内のプロパティは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで公開されるMBeanを使用して変更できます。MBeanを介して公開されるプロパティは、サーバー固有のプロパティです。
注意: oracle-bam_11.1.1 内のフォルダ名はランダムに生成されます(この場合、yhryfp )。実際のシステム上のディレクトリ名は、ドキュメントで説明されている名前とは異なる場合があります。 |
デフォルトでOracle SOAとOracle BAMは、それぞれ別の管理対象サーバーに構成されます(Oracle SOAはsoa_server1
、Oracle BAMはbam_server1
)。開発環境用にドメインを構成している場合(第3.1.5.2項「Oracle BPM Suite for Developers」または第3.1.5.4項「Oracle SOA Suite for Developers」)、管理対象サーバーは作成されず、soa_server1
とbam_server1
の両方がAdminServer
上に構成されます。
soa_server1
とbam_server1
の両方をすでに構成している場合は、soa_server1
管理対象サーバーを削除してAdminServer
上にOracle SOAを構成することを選択します。また、Oracle BAMの構成も選択した場合は、bam_server1
管理対象サーバーを削除してAdminServer
上でOracle BAMをターゲット設定する必要があります。
管理対象サーバーは、構成ウィザードの「管理対象サーバーの構成」」画面で削除できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』を参照してください。
Java Required Files (JRF)には、Oracle WebLogic Serverのインストールには含まれていないコンポーネントが含まれており、Oracleビジネス・アプリケーションおよびアプリケーション・フレームワークで使用する共通の機能を提供します。
JRFは他に依存することなく開発されたライブラリやアプリケーションで構成されており、これらが共通の場所にデプロイされます(Oracle共通ホームまたはoracle_common
ディレクトリ)。Java Required Filesの一部と考えられるコンポーネントには、Oracle Application Development Framework、Oracle Fusion Middleware監査フレームワーク、ダイナミック・モニタリング・サービス、インフラストラクチャ・セキュリティ、Javaオブジェクト・キャッシュ、Oracle Platform Security Services、ロギング、MDS、Oracle Webサービス、Oracle Web Services Managerなどがあります。
ドメインを作成または拡張しており、JRFが「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面で選択された唯一のコンポーネントである場合、JRFを手動で管理対象サーバーまたはクラスタに適用する必要があります。手順は次のとおりです。
構成ウィザードを実行します(第3.1.4項「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行」を参照)。
「オプションの構成を選択」画面が表示されたら、「デプロイメントとサービス」を選択します。
サービスのサーバーまたはクラスタへのターゲット設定画面で、mds-owsm
データ・ソースを管理サーバーにターゲット設定します(デフォルトではどのサーバーにもターゲット設定されていません)。
ドメインの作成または拡張を終了します。
デプロイメントを起動および稼働するには、ドメインの作成中に作成された管理サーバーおよび管理対象サーバーを開始する必要があります。
管理サーバーを開始するには、新しいドメインを作成したディレクトリでstartWebLogic.sh
スクリプト(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはstartWebLogic.cmd
スクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行します。
UNIXオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME/startWebLogic.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME\startWebLogic.cmd
ドメイン名と場所は、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で入力したものです。
管理対象サーバーを開始するには、ドメインを作成したディレクトリのbin
ディレクトリ内のstartManagedWebLogic.sh
スクリプト(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはstartManagedWebLogic.cmd
スクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行します。管理対象サーバーは、コマンドラインから開始する必要があります。
このコマンドではサーバー名の指定も必要です。開始する必要があるOracle SOAおよびOracle BAMのデフォルトの管理対象サーバーは、次のとおりです。
UNIXオペレーティング・システムでOracle SOAサーバーを開始する場合
DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1
Windowsオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd soa_server1
管理対象サーバーの開始前に、WebLogic Serverのユーザー名とパスワードを尋ねられます。これは構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で入力したものです。
注意: インストールおよび構成後に初めてOracle SOAサーバーとOracle BAMサーバーを開始する場合は、Oracle SOAサーバーのスタートアップが完全に終了してからOracle BAMサーバーを開始してください。 |
注意: インストールおよび構成後に最初にOracle BAMサーバーを開始する場合は、次のような警告がログに表示されることがあります。
"ORA-00001: unique constraint (name_ORASDPM.SYS_C00148609) violated".
このような警告が表示されるのは、インストール後に最初にサーバーを開始したときのみです。警告が発行されるのは、インストール後に複数のOracle User Messaging Service (UMS)ドライバが同時に起動し、すべてのドライバが同じキュー情報を登録しようとするためです。1つのドライバが登録に成功するため、他の警告は無視しても問題ありません。 |
管理サーバーがデフォルト以外のポートを使用している場合、または管理対象サーバーとは別のホスト上に管理サーバーがある場合(分散環境)、管理サーバーにアクセスするためのURLも指定する必要があります。
UNIXオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port
Windowsオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port
コマンドラインで管理サーバーのユーザー名とパスワードを直接指定しておくと、ユーザー名とパスワードは尋ねられません。
UNIXオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password
Windowsオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password
起動を必要とする管理対象サーバーの名前が不明な場合は、UNIXオペレーティング・システムでは次のファイルの内容を表示します。
DOMAIN_HOME/startManagedWebLogic_readme.txt
Windowsオペレーティング・システムの場合
DOMAIN_HOME\startManagedWebLogic_readme.txt
または、次のURLで管理サーバーのコンソールにアクセスできます。
http://administration_server_host:administration_server_port/console
構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名とパスワードを入力します。その後、「環境」「サーバー」にナビゲートして管理対象サーバーの名前を確認します。
ノード・マネージャはOracle WebLogic Serverとは別のプロセスで実行するJavaユーティリティです。管理サーバーとの位置関係に関係なく、管理対象サーバーに対する共通操作が可能になります。たとえば、ノード・マネージャは次の目的で使用できます。
リモート・マシンでのサーバーの開始(コンソールを使用)
障害の発生したサーバーの自動再起動
コンセンサスベース・リーシングの使用時における自動サービス移行
全体的なサーバー移行
ノード・マネージャの使用は任意ですが、高可用性が要求されるアプリケーションをWebLogic Server環境でホストしている場合は、高い効果をもたらします。
ノード・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。
インストールを検証するには、ブラウザを開始して、次の操作を実行します。
管理サーバー・コンソールにアクセスするには、次のURLを使用します。
http://administration_server_host:administration_server_port/console
図3-1に例を示します。
構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名とパスワードの資格証明の入力が求められます。
コンソールにログインしたら、「ドメイン構成」セクションの「環境」領域内の「サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページの表で、AdminServer
、bam_server1
およびsoa_server1
の、「状態」列のステータスがすべて「実行中」であることを確認します。
SSL接続を許可するように管理サーバーを構成した場合は、次のURLを使用してセキュア・モードで管理サーバーにアクセスします。
https://administration_server_host:secure_administration_server_port/console
ドメインの作成中にOracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]コンポーネントを選択した場合は、次のURLを使用してOracle Fusion Middleware Controlにアクセスできます。
http://administration_server_host:administration_server_port/em
図3-2に例を示します。