ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Complex Event Processing Visualizerユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.6.2)
B61655-04
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

7 EPLルールの管理

この章では、Oracle CEP Visualizerを使用してイベント処理言語(EPL)ルールを開発および管理する方法について説明します。EPLルールは、イベント処理ネットワークを通過するイベントを選択するための非推奨の言語です(新しいアプリケーションにはOracle Continuous Query Languageを使用する必要があります)。


注意:

イベント処理言語(EPL)はOracle CQLに置き換わっています。Oracle CEPは、EPLの下位互換性をサポートします。詳細は、第6章「Oracle CQLルールの管理」を参照してください。



注意:

ルールおよびOracle高可用性アダプタへの変更は、同一グループ内の他のサーバーへ伝播されます。つまり、すべてのルールおよびOracle高可用性アダプタの構成は、自動的に同期されることになります。他の構成の変更は同期されません。たとえば、マルチサーバー・ドメイン内の1つのサーバーで記録/再生またはJMSアダプタの構成を変更する場合、これらの変更は同一グループ内の他のサーバーには同期されません。詳細は、第18章「マルチサーバー・ドメインの管理」を参照してください。


詳細については、次を参照してください。

7.1 EPLプロセッサにおけるルールの作成

1つ以上のEPLプロセッサを使用する既存のOracle CEPアプリケーションで新規ルールを作成できます。

7.1.1 EPLプロセッサでルールを作成する方法

Oracle CEP Visualizerを使用して、EPLプロセッサでルールを作成できます。

EPLプロセッサでルールを作成するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appname>ステージノードを展開し、ドメイン・ツリーのEPNステージのリストを表示します。ここで、「appname」はアプリケーション名です。

  3. EPLルールを作成する対象のEPLプロセッサをクリックします。

    図7-1で示すように、「プロセッサ」パネルが表示されます。

    図7-1 EPLプロセッサ・パネル

    図7-1の説明が続きます
    「図7-1 EPL「プロセッサ」パネル」の説明

  4. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図7-2で示すように、「ルール」タブが表示されます。

    図7-2 EPLの「ルール」タブ

    図7-2の説明が続きます
    「図7-2 EPLの「ルール」タブ」の説明

  5. 「ルールID」フィールドをクリックし、作成するルール名を入力します。

  6. 「ルール」フィールドをクリックし、EPL問合せ文字列を入力します。

  7. 「ルールの作成」をクリックします。

    図7-3で示すように、確認ダイアログが表示されます。

    図7-3 「ルールの作成」ダイアログ

    図7-3の説明が続きます
    「図7-3「ルールの作成」ダイアログ」の説明

  8. 「OK」をクリックします。

7.2 EPLプロセッサからのルールの削除

1つ以上のEPLプロセッサを使用する既存のOracle CEPアプリケーションから既存ルールを削除できます。

7.2.1 EPLプロセッサでルールを削除する方法

Oracle CEP Visualizerを使用して、EPLプロセッサでルールを削除できます。

EPLプロセッサでルールを削除するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appname>ステージノードを展開し、ドメイン・ツリーのEPNステージのリストを表示します。ここで、「appname」はアプリケーション名です。

  3. EPLルールを作成する対象のEPLプロセッサをクリックします。

    図7-1で示すように、「プロセッサ」パネルが表示されます。

    図7-4 EPLプロセッサ・パネル

    図7-4の説明が続きます
    「図7-4 EPL「プロセッサ」パネル」の説明

  4. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図7-5で示すように、「ルール」タブが表示されます。

    図7-5 EPLの「ルール」タブ

    図7-5の説明が続きます
    「図7-5 EPLの「ルール」タブ」の説明

  5. 削除するルールを決定します。

    1. 単一のルールを削除するには:

    2. すべてのルールを削除するには:

  6. 「OK」をクリックします。

7.3 EPLプロセッサにおけるルールの置換

Oracle CEP Visualizerのルール置換機能を使用して、既存ルールを変更できます。ただし、Oracle CEP Visualizerは内部で最初にルールを削除し、その後で置換されたテキストを使用してもう一度ルールを追加するため、この機能は十分に注意して使用する必要があります。ルールを削除すると、ルールがもう一度追加される前にすべての状態が損失してしまいます。このため、ステートレス・ルールのみを置換することをお薦めします。

7.3.1 EPLプロセッサでルールを置換する方法

Oracle CEP Visualizerを使用して、EPLプロセッサでルールを置換できます。

EPLプロセッサでルールを置換するには、次の手順を実行します。

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appname>ステージノードを展開し、ドメイン・ツリーのEPNステージのリストを表示します。ここで、「appname」はアプリケーション名です。

  3. EPLルールを作成する対象のEPLプロセッサをクリックします。

    図7-1で示すように、「プロセッサ」パネルが表示されます。

    図7-8 EPLプロセッサ・パネル

    図7-8の説明が続きます
    「図7-8 EPL「プロセッサ」パネル」の説明

  4. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図7-5で示すように、「ルール」タブが表示されます。

    図7-9 EPLの「ルール」タブ

    図7-9の説明が続きます
    「図7-9 EPLの「ルール」タブ」の説明

  5. 置換するルールを選択します。

  6. 「ルール」フィールドをクリックし、新しいEPL問合せ文字列を入力します。

  7. 「ルールの置換」をクリックします。

    図7-3で示すように、確認ダイアログが表示されます。

    図7-10 「ルールの置換」ダイアログ

    図7-10の説明が続きます
    「図7-10「ルールの置換」ダイアログ」の説明

  8. 「OK」をクリックします。

7.4 EPLを使用したデータ・サービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールの変更

com.bea.wlevs.dataservicesアプリケーションには、MonitorProcessorが含まれます。これは、診断ダッシュボードへ出力されるイベントのフィルタに使用されるデフォルト・ルールに順番に関連付けられます。このフィルタリングをカスタマイズする場合、このルールを変更したり新規ルールを追加できます。

EPLルールを使用して変更できるのは、データサービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールのみです。

EPLで使用されるイベント・タイプはcom.bea.wlev.dataservice.cep.DSMonitorEventで、これには次のプロパティが含まれます。

たとえば、モニター・イベントをタイプとメトリックでフィルタ処理する場合は、EPLルールを以下のように変更します。

  SELECT * FROM DSMonitorEvent 
  RETAIN 1 EVENT 
  WHERE metric < 300 AND type = 'avg-latency'
  SELECT * FROM DSMonitorEvent 
  RETAIN 1 EVENT 
  WHERE metric < 300 AND type = 'avg-throughput'
  SELECT * FROM DSMonitorEvent 
  RETAIN 1 EVENT 
  WHERE metric < 300 AND type = 'max-latency'

メトリック番号が300未満の3つのイベントを継続的に表示し、タイプ別にイベントをグループ化する場合、次のEPLルールを試行します。

  SELECT *, COUNT(metric)
  FROM DSMonitorEvent
  RETAIN BATCH OF 3 EVENTS PARTITION BY type
  WHERE metric < 300
  HAVING COUNT(metric) = 3
  OUTPUT LAST 1 EVERY 3 EVENTS

平均メトリック番号が300未満の3つのイベントを継続的に表示し、タイプ別にイベントをグループ化する場合、次のEPLルールを試行します。

  SELECT *, AVG(metric)
  FROM DSMonitorEvent
  RETAIN BATCH OF 3 EVENTS PARTITION BY type
  HAVING AVERAGE(metric) < 300
  OUTPUT LAST 1 EVERY 3 EVENTS

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Complex Event Processing EPL言語リファレンス』を参照してください。

7.4.1 EPLを使用してデータ・サービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールを変更する方法

Oracle CEP Visualizerを使用して、データ・サービスのアプリケーション・イベント・フィルタのEPLルールを変更できます。

EPLを使用してデータサービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールを変更するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」>「アプリケーション」>com.bea.wlevs.dataservices>ステージ>MonitorProcessorをクリックします。ここで、「ドメイン」はドメイン名、「サーバー」はサーバー名です。

  2. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図7-11で示すように、「ルール」タブが表示されます。

    図7-11 EPLの「ルール」タブ

    図7-11の説明が続きます
    「図7-11 EPLの「ルール」タブ」の説明

  3. 新規ルールを作成するには、「ルールID」フィールドにルール名を入力し、「ルール」フィールドにEPL問合せ文字列を入力して、「ルールの作成」をクリックします。

    詳細は、7.1項「EPLプロセッサにおけるルールの作成」を参照してください。

  4. 既存ルールを削除するには、表でルールを選択して「ルールの削除」をクリックします。

    詳細は、7.2項「EPLプロセッサからのルールの削除」を参照してください。

  5. デフォルト・ルールを変更するには、「ルール」表のルール名をクリックし、作業領域の「ルール」フィールドで変更し、「ルールの置換」をクリックします。

    詳細は、7.3項「EPLプロセッサにおけるルールの置換」を参照してください。