オンライン・プロビジョニングでは、複数のプロビジョニング操作が順々に実行されます。たとえば、5つのリソースを5人のOIMユーザーに割り当てる(プロビジョニングする)リクエストを作成すると、システムでは次のように処理が行われます。
1人のユーザーに対する1つのリソースのプロビジョニングを1つのプロビジョニング操作として処理
プロビジョニング操作を順々に連続して処理
この章の内容は次のとおりです。
注意: ワークフローによっては、Oracle Identity Manager 11gアーキテクチャでのオフラインの有効化が必要ではない場合があります。この機能は、今後、廃止される可能性があります。 |
オフライン・プロビジョニングは、リソースのプロビジョニング(ターゲット・システム・アカウントの作成)、リソースの有効化、リソースの無効化およびリソースの失効化の各操作時にのみ適用されます。オフライン・プロビジョニングは、割当て済(プロビジョニング済)のリソースの変更が必要なプロビジョニング操作には適用されません。
オフライン・プロビジョニングは、組織プロビジョニング時には適用されません。
オフライン・プロビジョニングは、リソース・オブジェクト・レベルで有効化します。その方法については、この章で後述します。
•オフライン・プロビジョニング中に生成されたJMSメッセージは、並行処理されます。各JMSメッセージは、単一のトランザクションとして、他のJMSメッセージから独立して非同期的に処理されます。この方法では、プロビジョニング操作が順々に処理されるオンライン・プロビジョニングの方法より、パフォーマンスが向上します。
OIMユーザーのリソース・インスタンスのリソース詳細を表示すると、あるリソースに対するプロビジョニングがまだ処理されていない場合、プロビジョニング、有効化、無効化および失効操作に対して、それぞれ「イン・キューのプロビジョニング」、「イン・キューの有効化」、「イン・キューの無効化」および「イン・キューの失効」ステータスが表示されます。
リソース・インスタンスの最終ステータスは、オンライン・プロビジョニングのステータスと同じです。たとえば、あるリソースのメッセージが正常に処理されると、「プロビジョニング済」ステータスが表示されます。オンライン・プロビジョニングの場合も同じステータスが表示されます。
オフライン・プロビジョニングでは、失敗したメッセージの詳細は、オフライン永続ストア(OPS)表に保存されます。これらの詳細は、オフライン・リソース・プロビジョニング・メッセージ・レポートを実行することにより表示できます。このレポートについては「オフライン・プロビジョニング関連のレポート」を参照してください。
前述のように、オフライン・プロビジョニングは、リソース・オブジェクト・レベルで有効化します。オフライン・プロビジョニングは、「プロセス定義」フォームで「自動保存フォーム」オプションがすでに選択されている場合のみ適用できます。
Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
「リソース管理」を展開し、「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。
オフライン・プロビジョニングを有効化するリソース・オブジェクトを検索して開きます。
「リソース・オブジェクト」フォームで、オフライン・プロビジョニングを選択します。これにより、リソースの有効化、無効化および失効化の操作に対してオフライン・プロビジョニングが有効になります。
オフライン・プロビジョニングオプションを選択していない場合は、特定のリソースのプロビジョニング、有効化、無効化および失効化の操作はオンラインで行われます。
「保存」アイコンをクリックします。
Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
「リソース管理」を展開し、「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。
オフライン・プロビジョニングを有効化するリソース・オブジェクトを検索して開きます。
「リソース・オブジェクト」フォームで、オフライン・プロビジョニングチェック・ボックスの選択を解除します。
「保存」アイコンをクリックします。
オンライン・プロビジョニング、有効化、無効化または失効化の操作が失敗した場合は、エラー・メッセージとその操作に関するその他の情報がUIに表示されます。Oracle BI Publisherの「オフライン・リソース・プロビジョニング・メッセージ」レポートに、すべてのエラー・メッセージが格納されます。
失敗したプロビジョニング操作のOPS表からの削除をスケジュールするために、失敗したオフライン・メッセージの削除スケジュール済タスクを構成します。このスケジュール済タスクの構成中に、より古い失敗したメッセージの削除(日付)属性の値を設定します。
スケジュール済タスクの処理については、第2章「スケジュール済タスクの管理」を参照してください。