この章では、Oracle Identity Manager用のOracle WebLogic Serverをチューニングしてパフォーマンスを向上させる方法について説明します。次の項で構成されています。
注意:
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関連項目: Oracle Application Serverのチューニングの詳細は、『Oracle® WebLogic Serverパフォーマンスおよびチューニング』ドキュメントを参照してください。 |
DOMAIN_HOME/bin/setSOADomainEnv.shまたはsetSOADomainEnv.cmdファイルを開きます。
DEFAULT_MEM_ARGSおよびPORT_MEM_ARGSの値をデフォルト値から変更します。
setSOADomainEnv.shまたはsetSOADomainEnv.cmdファイルを保存します。
注意: StringIndexOutOfBoundsExceptionエラーを回避するために、次のオプションを追加します。 -XX:-UseSSE42Intrinsics このパラメータは、Sun JDKの場合のみ必要です。 |
Oracle Identity Managerは、Oracle WebLogic ServerにデプロイされたoimOperationsDBおよびoimJMSStoreDSデータソースを使用します。最大接続は、デフォルトで50に設定されています。この値を必要に応じて増やす必要があります。JDBC接続プールの容量を増やすには、次の手順を実行します。
WebLogic Server管理コンソールを開きます。
JDBCデータソースxlXADSの場合:
「サービス」→「JDBC」→「データ・ソース」→「oimOperationsDB」の順にクリックし、「接続プール」タブをクリックします。
必要に応じて、初期容量と最大容量を調整します。
JDBCデータソースxlDSの場合:
「サービス」→「JDBC」→「データ・ソース」→「oimJMSStoreDS」の順にクリックし、「接続プール」タブをクリックします。
必要に応じて、初期容量と最大容量を調整します。
変更を保存し、有効にします。
注意: アプリケーション・サーバーの接続プールでの接続数の増加は、データベース構成の変更による補正が必要です。Oracle DatabaseのMAX SESSIONS設定を増やす必要がある場合があります。 |
Oracle Identity Managerでは、メッセージドリブンBean (MDB)を使用して、リコンシリエーション、監査、リクエストおよびアテステーションなどのすべてのオフライン・アクティビティの処理や、内部カーネル操作を行います。デフォルトでは、合計80 MDBインスタンスがリクエストを同時に処理します。ただし、これは、要件に基づいて、OIMMDBWorkManager構成を変更することで増加できます。これを行うには、次のようにします。
WebLogic管理コンソールにログインします。
「環境」→「ワーク・マネージャ」→「MaxThreadsConstraint-1」に移動します。
必要に応じてカウントを80からより大きい値に変更します。
Oracle Identity Managerは、デフォルトでは20のフロントエンド・スレッド構成を提供します。これらのスレッドは、フロントエンド・リクエストを処理するために使用されます。フロントエンド・スレッド構成の数を変更するには、次のようにします。
WebLogic管理コンソールにログインします。
「環境」→「ワーク・マネージャ」→「MaxThreadsConstraint-0」に移動します。
カウントの数を20から必要な数に変更します。
デフォルトでは、アダプタとログイン構成の再ロードは、開発を容易にするために有効化されています。これらは本番環境では無効化する必要があります。これを行うには、次のようにします。
「構成ファイルのエクスポートとインポート」の説明に従って、MDSから/db/oim-config.xmlファイルをエクスポートします。
oim-config.xmlファイルで、次のコードを置換します。
<ADPClassLoaderConfig adapterReloadingEnabled="true" loadingStyle="ParentFirst" reloadInterval="15" reloadingEnabled="true">
置換後:
<ADPClassLoaderConfig adapterReloadingEnabled="false" loadingStyle="ParentFirst" reloadInterval="15" reloadingEnabled="false">
次のコードを置換します。
<storeConfig reloadingEnabled="true" reloadingInterval="20"/>
置換後:
<storeConfig reloadingEnabled="false" reloadingInterval="20"/>
oim-config.xmlファイルを保存して、MDSにインポートして戻します。
WebLogicでは、WEBLOGIC_HOME/common/bin/commEnv.shスクリプトでオープン・ファイル記述子の数が1024に制限されています。WebLogicでは同時ユーザー数が非常に多い場合は、「TOO MANY OPEN FILES」例外がスローされることがあります。このエラーが発生した場合は、スクリプトのこの制限値を1024より大きい数値に変更します。オペレーティング・システムが増加したオープン・ファイル数を処理できることを確認してください。
Solaris Sparc T3またはT4でJVMガベージ・コレクションをチューニングするには、次の手順を実行します。
テキスト・エディタで、DOMAIN_HOME/bin/ディレクトリにあるsetSOADomainEnv.shまたはsetSOADomainEnv.cmdファイルを開きます。
USER_MEM_ARGSの値を次のように設定します。
注意: USER_MEM_ARGSの値は例として示しています。この値は必要に応じて変更できます。 |
USER_MEM_ARGS="-Xms3048m -Xmx3048m -Xmn1648m -Xss256k -XX:PermSize=384m -XX:MaxPermSize=384m"
JAVA_OPTIONSの値を次のように設定します。
注意: JAVA_OPTIONSの値は例として示しています。この値は必要に応じて変更できます。 |
JAVA_OPTIONS="-Xnoclassgc -XX:SurvivorRatio=8 -XX:TargetSurvivorRatio=90 -XX:PermSize=350m -XX:MaxPermSize=350m -XX:+AggressiveOpts -XX:+UseParallelOldGC -XX:ParallelGCThreads=8 -XX:+PrintGCDetails -XX:+PrintGCTimeStamps -XX:+PrintGCDateStamps -XX:ReservedCodeCacheSize=64m -XX:CICompilerCount=8 -XX:+AlwaysPreTouch -XX:+PrintReferenceGC -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:-UseAdaptiveSizePolicy -XX:+PrintAdaptiveSizePolicy -XX:+DisableExplicitGC"
ファイルを保存して閉じます。